2016/08/11

リュープリン注射

 つことで、子宮筋腫の手術のため、術前にリュープリンを4回投与(注射)することになりましてん。これは割とどこでもやっている処置で、筋腫を小さくして(ということは必然的に子宮が小さくなったり子宮内膜が薄くなったりして(大きな筋腫が入ってるせいでびよーんって伸びてるから))、手術の時に出血を少なくしたり出すのを楽にしたりするわけですね。

 5月12日にリュープリンの1回目の投与。ちなみに自分のもらった明細書には「リュープロレリン酢酸塩」とあります。こっちが成分名で、リュープリンが薬の名前。お薬ぶっくお薬ナビにわかりやすい説明があります。「お薬ナビ」によると「この薬剤を使うと、一時的に卵巣からのホルモンは増加しますが、それに伴い増加したホルモンを制御する反応が起こり、下垂体の機能が抑えられ、逆に性腺刺激ホルモンの分泌が低下します。/そして、結果的に卵巣への刺激が抑えられてエストロゲン量が低下し、排卵を抑えたり、閉経と似た状態を作り出すことで、女性ホルモンにより進行する内膜症病巣の進行が抑えられるという仕組みになります」ということだそうです。

 で、強い薬なので月に1度しか打てないこと、続けて6回(つまり半年)しか打てないので、打ち始めたらその範囲での手術になること。2,3日の前後はかまわないけど、基本的に28日置きに打つこと、などの説明がありました。本当は生理(開始日が基点)から5日までに打つ物らしいけど、自分は診察日が6日めで、しかし自分は10日かかるうえに5日めだったらまだタンポン入れてますよ〜? な量の人なので、「出血してるんならいいわー」(←女医さんだった)つことで、その日に最初の注射をしました。

 その後、健保の関係で手術日を1週間遅くしたんですが、看護師さんとその時の外来の先生(←別の女医さんだった)が「いやいや1本目をちゃんと打ってればあとは大丈夫なはず〜」と頭をしぼってくださいまして、6月11日(4週目)に2回目、7月16日(5週目)に3回目、8月6日(3週目)に4回目を注射。4回目から5週目に手術、となりました。4回目はもう1週あとでもいい気がするんだけど、お盆に引っかけないようにしたんだろうか(外来は空いてるけど)。

 さて、「個人差はあるけど、一般的には2度目の注射で生理が止まります」とのことだったんですが、これがちょっと大変だったのはまた今度。

 

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2016/08/07

手術のうちあわせ

 なんと7月は2回しかエントリしておりませんでしたよ。申し訳ない……orz。いろんなことも忙しかったんですが、とにかく寝ることを優先しておりました。今月のイラストはノグチゲラ。高江を象徴する絶滅危惧種です。現在確認されている生息数が500羽。高江にしか生息しない鳥です。

 さて、子宮筋腫の方ですが、7月16日に3回目のリュープリン注射と術前検査を行いました。検査の項目は、尿検査、血液検査、胸部レントゲン、心電図。病院によっては肺活量の検査とか、ほかにもあったりするみたいだけど、自分の行ってる病院はこれだけ。ただし血液検査は項目がやたら多くて、採血のときにトレーに試験管が5つも6つも積んであってびびったんですが、実際にはすごくでっかいヤツで一気に抜かれましたw(あとで小分けしたと思われ)。

 して、8月6日に4回目(最後)のリュープリンの注射と、検査結果、手術と入院の説明と。手術は最初の予定通り、9月5日(月)に、開腹で子宮と付属器官(卵巣と卵管)の全摘出。筋腫は7cm、3cm、0.7cmの3つの筋層内筋腫で、ぎりぎり腹腔鏡でも取れるかなーーーと、先生(←腹腔鏡手術の免許持ち)が結構悩んでおりました。先生としては、腹腔鏡で切り離しとか諸々の手術をして、取った臓器は(腹腔鏡用に空けた穴ではなく)膣から引っ張り出す、というのを考えていたらしいんですが、未経産婦だとやっぱり膣からは出せないだろう、という結論に至ったようです。腹腔鏡手術でも、筋腫の具合によっては開腹に切り替えることはままあるとどんな説明にも書いてあるんですが、腹腔鏡用に腹に4つも穴を空けたあげくに結局切る、というよりは、最初から腹切っちゃった方がお互いに楽ですからねえ。7cmあるものを引っ張り出すっていうことは、7cmかそこらの口が必要なんだろうし。

 血液検査の結果については、いろいろと詳しく聞きました。検査前の1ヶ月くらい、「1日分の鉄分ドリンクヨーグルト」みたいなものをせっせと摂ったんですが、さすがに付け焼き刃だったらしく、やっぱり貧血がひどいので(でも血色素数が8.9まで上がったんだよう……いつもは7あるなしなんだよう……)、自己輸血はできなくて、輸血が必要になったら赤血球製剤を使うことになりました。まあ、単純な全摘手術でそこまでの出血は滅多にないそうですが、製剤による感染症の確率は0にはならないので、これの同意書が手術の同意書とは別に必要になるんだな。んで、輸血した場合には、2ヶ月後以降に感染症の検査とかがいる、と。やっぱ自己輸血の方が気楽な感じですね。

 あとは婦人科手術の副作用として、血栓症になりやすいので、術後1日は弾性ストッキング(貸与。こんなヤツね。結構なお値段)を穿いて、離床できない間もせっせと脚を動かすように、とのことでした。手術の説明書を読むと、骨盤から下肢に血の塊ができやすくなるとあるので、そこいらの手術につきもの、なんですかね。寝たまま足首を立てたり寝かせたりみたいな運動だけでも予防になるそうです。
 
 そんで、開腹といえば腸閉塞、なんですが。師匠がガンの手術のあとに(しかも膀胱、胃、大腸と原発性のを3つもやりましてん)、むしろ腸閉塞頻発で散々苦労してるのを見てたうえに、先日、知人(82歳)が腸閉塞で入院中に亡くなったりして、こいつの方が怖かったんですが、筋腫手術でなることはほとんどないそうです。ほっ。

 んで、手術前に貧血を治すべく、例に寄って鉄剤を処方されました。いや、貧血を治すために手術するんですよ(・_・)?

 しかし、今の病院は担当医制ではないので、先生によってビミョーに見解が違ったりしていいのかなー、とも思っていたのですが、ひとつの病院でセカンドオピニオンが取れてるようなもんだからまあいいか、と思い直してみたりもしたのでした。
 

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2016/07/18

王子さまってば。

 どうもこちらではご無沙汰いたしておりますですはい。いろいろ貯まっておりますが、とりあえず16日に「王子」ガラに行って参りましたので、その辺りから。席は下手のすごい前のはじっこの方でした。シビックの前の方なんて座ったことなくて(笑)、首が痛かったよ。あと、前の人の頭も多少気になるところが(前の人の大きさによるだろうなあ)。しかしまあガラ向き(というかソロ向き)の席ではあり、見え心地(?)としては悪くなかったです。ただエチュード向きでは全然なかったな( ̄▽ ̄)。

 オープニングはノヴィツキーの振付。各自がこれからの衣装を着て、さわりを踊ったり、意識し合ったり、ちょっとコミカルな感じで。シクリャローフが昔と全然イメージ変わっちゃって、最初分かんなかったよ。割に最近「愛の伝説」で観てるのにねえ。

 『バレエ101』(シクリャローフ)
 男性ナレーターの指示通りに1番からポジションを取り、5番のあとも延々100番まで勝手に(?)ポジションを作っていく。途中で「それ、何番と同じだよ?」とかツッコミも入ったりして。100番まで行ったら、ナレーターの「何番」「何番」っていう指示通りにそのポジションをつなげていってアンシェヌマンみたいに踊っていくんだけども、どんどんその指示が無茶ぶりになっていって、最後「ヽ(`Д´)ノウワァァァン!」てやけくそになって、飛行機が急降下するような音とともに爆発、暗転後にバラバラになったマネキンが配置されて、「101番」っていうナレーション落ち。
 んー、すごく面白いんだけど、このオチは好かないなあ。マネキンだよりだし、具体的には思いつかないけど、ナレーションに一矢報いるというか、返り討ちにするようなオチだったらよかったのになあ。
 といいつつ、これシムキン、サラファーノフと3人で日替わりでやったらそれもまた面白かったかもね(さすがにワトソンにやれとは言わない( ̄▽ ̄))。

 『水に流して』(サラ・ラム)
 黒のスリムなワンピースを着たラムのソロ。『水に流して』はピアフの中でも大好きな曲なので、それをサラ・ラムがイメージぴったりに踊ってくれてとても満足。

 『ファイヤーブリーザー』 (カマルゴ)
 黒長パンいっちょのカマルゴのソロ。超絶技巧満載だけども、どちらかというと超絶筋肉を堪能したような気も(あんまり筋肉を堪能する趣味はないんだけども)。シンプルな上からの照明が、筋肉くっきり陰影を印象づけるというかですね(笑)。しかしまあカマルゴ、本当に超絶だけども、素直な超絶というか、イヤミがなくて、さわやかな超絶というかええと、本当に好青年であるな、と。

 『予言者』(ワトソン)
 衣装がカマルゴとかぶった( ̄▽ ̄)。ワトソンは顔の長さに比して肩というか全体に幅があるんだな(顔が細いともいう)。カマルゴの爽快な身体コントロールとはまたちがう、しかし指先の先までコントロールされたしっとりとねばっこい動きは「これが観たかったの!!!」という。あああ、満足。こういうのがベテランの妙技なんだよなあ。若い人は若い人でいいとこいっぱいなんだけど、自分が年取ってくると、こういう「静かだけど熱がある」みたいなものが良くなってくる感じ。

 とりあえずここまで。

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2016/07/04

シャンブルのライモンダ

 シャンブルのトリプルビルの最後はライモンダの3幕。日本におけるライモンダの全幕初演は牧(1979年)なのだそうですが、その時のライモンダが川口さんだったそうな。今回は川口さんはライモンダは踊りませんでしたが、まだ踊ろうと思えば踊れるんだろうからなんかすごい(プログラムの写真は川口さん)。

 今回はライモンダは松村里沙さん、ジャンは橋本直樹さん。確か牧の衣装もそうだったと思うけど(NHKでやりましたね〜)、男性がぱっと見キルトみたいに見える格子柄なのは謂われがあるのかな(ハンガリー風とか)。チャルダッシュが男女ペア+女性群舞、マズルカは女性6人。チャルダッシュは普通に面白かったけど、マズルカの方は曲が長くてちょっとゆっくりめだったのかな……(あまりライモンダを見る機会がないのでよくわからない)、ちょいとばかり眠かったりもしました。

 松村さん、橋本さんは、松村さんの方が堂々としてて、橋本さんの方がちょっと軽めのキャラの印象。演目のせいもあるんだろうな。ライモンダのヴァリは、手を叩いたときに「ぱあん!」と大きく音を出すタイプ。自分はこっちの方が(音を出さないより)好きです。でもこれ、曲調による部分もあるけど、結婚式の新婦のヴァリというには貫禄が過ぎるというか、その意味では難しい踊りだよねえ。松村さんもちょっと怖かったけど、でもそれくらいじゃないとつまらないし(好みではありました)。松村さんは主演だったので特に、ということもあるのかもしれませんが、顔を残して首筋からボディを白く塗るのが松山の塗り方と似ていて、川口さんと森下さんは同世代同門だし、あの塗りも様式というか、ガイドライン的なものがあるのかな。

 グランパクラシックの要員として、宮本くんが再登場してました。カトルを踊る方の要員ですね。技術的には落ちてない、というよりも前よりも上手くなっていたようにも思いますが、団にいた頃の「宮本くんらしい」感じはあんまりしなかたな……。よそのカンパニーの群舞のお仕事(ソリストではなく)だから、そういうものなんだろうなあ、と。オーダーされたことはきちんと(上手に)こなしているけど、それ以上のものは求められないというか、むしろ邪魔になるのかもしれないな、という。ソリストならまた別でしょうけども。カトルは正木さん、染谷さん、土方さんとで、団員・外部半々でしたが、違和感なく、ユニゾンもきれいでした。そういうことの方が求められてるんだろうな、とも思いました。

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2016/06/23

時雨西行

 シャンブルのトリプルビル、目当ては「時雨西行」でした。以前は清里のフィールドバレエでもやっていたんだけど、その時は日程が合わず、最近はかからなくなっちゃったし、ようやく……だったんですが、まあいろいろと。

 西行(中村梅玉)が時雨の中、一軒の家に宿を乞う。二人の新造(橋本尚美、深沢祥子)からは「遊女の家だから」と断られるが、江口の君(川口ゆり子)に招き入れられ、互いの身の上を語り合う。やがて目を閉じた西行は、自分の心(逸見智彦)と踊る江口の君が普賢菩薩となるのを見る。夜が明け、西行は普賢菩薩に送られてまた旅に出る。

 梅玉さんの踊る日舞の部分を藤間蘭黄氏、バレエの部分を今村・川口両氏が振り付けたもので、日舞とバレエのからみもかなりあるのですが、そこに違和感はなく、うまく組み合わさって、踊り自体はとても面白いです。西行を導く笹の精のコールドが「カブキ」の竹の精っぽかったり、西行の身の上話で武将として斬り結ぶ四人の「影」がかぶり物のない忍者みたいだったり、まあいろいろと( ̄ー ̄)ニヤリとしなくはないけど、それも含めて面白い。

 前述のように今回は2階席から見たのですが、照明がなあ……。どこのホールでも持っている「地模様」なのかもしれませんが、例のテトラポッドみたいな模様が床一面に映し出されるヤツ。あれが多用されているのですが(多分、家の外と中との場面を示しているのだと思う)、踊りに全然合っていないというか、もうただ「うるさい」だけで、踊りを殺してしまってました。1場面だけとか、スポットみたいに部分的に当たるくらいならいいんだろうけどなあ……。前の「あやとり」とは逆に、1階で床に映る照明を気にせずに見られたらよかったかも。フィールドバレエだったら後ろの闇が借景になって、面白かったろうなあと思うのですよ。

 音楽が宗次郎の「大黄河」というのもまた( ̄▽ ̄)。オカリナだけなら、あるいは場面によってはとても合っているのですが、例えば梅玉さんの踊りに8ビートが乗るとすごく軽くなって(しかも「軽み」ではない)、なんか「勿体ないな……」という気持ちになっちゃうんですね。そしてメインテーマが来るんじゃないかとひやひやしながら聞くという……(←これは世代的にしょうがないのか)。

 メンバーを見ればわかるように、踊りは素晴らしかったです。4人の影たち(東バにいた宮本くんが混ざってました)は、着地でも全然足音のしない忍者だったし、新造さんたちのユニゾンも見事だったし、逸見さんは美しかったし(出番は少なかったけど)、川口さんの品のある(老いた)遊女は確かに菩薩だったし、梅玉さんは踊りも立ち居振る舞いも風格たっぷり、いうところはなかったんですよねえ。

 初演は98年で、写真では梅玉さんの髪も黒々としてましたが、作られたその頃だったらまた違ったのかといいますか。逸見さんのパートは今村さんからの引き継ぎなので違和感がないですが、梅玉さんの風格が宗次郎の音楽や柄物の照明に合わなくなっちゃったし、川口さんは遊女の姿のままで菩薩を体現してるので、(ちょっと小林幸子的な)菩薩の拵えが逆に邪魔になるし、思うに年が経って、ダンサーが作品のつくりを超えちゃったんじゃないかな……。
 でも清里でやるなら、やっぱり見てみたいとは思いますね。

 
 

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2016/06/20

シャンブルのトリプルビル「あやとり」

 えー、ロイヤルのRJは、ムンタギロフとラムの回に行きましたが、とりあえず19日のシャンブル・ウエストのトリプルビルの方から。もうネタはたまりにたまっているので、書きやすいところから行かないと。
 場所は八王子のオリンパスホール。初めて行くホールでしたが、2階のサブセンターの中よりの席、例によって「通路の前だけ高い手すり」が設置してあって、これがギリギリ舞台にかぶるというやや悲しい席でした……orz。行ったことのないホールはこれがなあ。まあ、前方にほんとギリギリという感じだったので、「あやとり」や「時雨西行」といった、部分照明の多い作品では気にならなかったんですが、オープニングの総踊りと最後のライモンダの3幕という、舞台全体が明るい作品ではやはり気になりました。安全のためだというのはわかってるけど、なんとかならないのかなあ。設置するときにちゃんとあちこちに座って検証するとか。

 ま、それはさておいて。トリプルビルですが、前述のようにオープニングの総踊り(とはいっても後の演目に出る人は出てないわけですが)が別についていて、事実上4演目。ビゼーの「シンフォニーインC」を使って、男性3人と女性たくさんによる……ええと、振付は書いてないけど今村氏かな。黒のビスチェに緑のベル型の衣装。特に何か特徴的な感じはしないけども、いきなり「あやとり」から始まっても困惑するような気もするし、これはこれで、という。男性(正木さんほか2名)の脚がすらっときれいだったなあ。
 男性は、シャンブルの団員リストに載っていない人が何名かいたけど(宮本くんも出てた!)、キャスト紹介が載っていたのはジョン・ヘンリー・リード(と別扱いの中村梅玉氏)だけで、あとは群舞要員としての出演だったようです。

 休憩なしで田中祐子さん振付の「あやとり」。タイトルがぴんと来なかったのであまり期待はしていなかったのですが(失礼な)、振付もダンサーも舞台装置や照明、選曲など、どれもがとてもよくて、これは嬉しい誤算でした(失礼な)。自分は、牧はたまにしか見なかったのですが(しかも民代さんがいた頃……)、女性ダンサーでは田中さんがいちばん好きだったので、その意味でも嬉しい。
 事前に見た記事では「認知症の母と介護のために結婚をあきらめる長女」がテーマだとのことでしたが、プログラムにあるインタビューでは、八王子出身の作家である篠田節子の「長女たち」がモチーフだそう。

 真っ暗な中に、白の糸(実際はテープのような)があやとりを思わせるように何本か張られ、それが落とされる。中央に白のワンピースで、カーニバルで使うような、鼻から上を覆う仮面の「母」(吉本真由美)と紫のワンピースの「長女」(斉藤菜々美)。上手には観葉植物をあしらった大きなカゴ(庭を模している)に、天井から砂時計のように砂が落ち続けている。下手の奥には透明アクリル(多分)の箱があり、そこで眠っていた子どもの頃の長女と次女(黄色のワンピース)が出てきて、母と3人になりながら思い出を踊る。途中から男の子が姉妹の踊りに加わり、やがて妹の方とPDD。男の子が妹をだっこしてくるくる回りながら上手袖に入ると、そのままぐるっと回って出てきたかのように、大人になった妹をフィアンセがだっこしてくるくると出てくる。二人は結婚して家を離れ、いつか長女もその場を去って母がひとり残される。

 一人になった母の前に3人の白いドレスの女性(「コロス」プログラムによると「痴呆になっていく過程を示す旅先案内人」)が現れ、母の仮面をはずす。4人の踊り。いわゆる「空の巣症候群」を思わせるような場面。母が3人と一緒に捌けるんだったかな。長女とフィアンセ(土方一生)のPDD。触れるような触れないような繊細な踊りで、この場面がとても好きでした。そして戻って来た母は認知症になっており、長女とフィアンセは母をなだめようとするが、母は二人のこともわからずに暴れるばかり。長い格闘の末に、フィアンセは母を抱いて、子どもたちが入っていたアクリルの箱の向こうに横たえ(施設に入れたことを暗示?)、長女は舞台中央でうつろに座り込む。

 子どもの年齢がわからないのでアレですが、子ども時代の姉妹が小学生、男の子が中学生くらいでしょうか。すごく上手い子役さんたちでまずはびっくり。ユニゾンもぴったり決まってますが、次女と男の子のPDDはマクミラン的な結構難しいリフトやキャッチもあったのに、「しっかり確実に」といった感じにこなしていました。それにも増して、場や流れを途切れさせずに、きちんと作品世界の一部になっていることに感心しました。
 全体にユニゾンが多いのですが、それがどのダンサーの組み合わせでもぴったりときれいに合っていて、特に最終場面での長女・フィアンセ・母のトロワでは、母がほかの二人と同じ振りを踊りながらも壊れてしまっているのが荒々しくも痛ましくて見事でした。女性は全員裸足だったかな。それから長女のフィアンセを踊った土方さん。初めて見た時は「わー、ヤンキー」みたいな印象だったのに、いいダンサーになったなあと(たまにしか見てないので申し訳ない)。話の流れからいくと、母の介護に明け暮れる長女を捨ててしまうのかと思ったけど、最後まで献身的にと積極的にというか、長女を支えてというよりもむしろ同等くらいに母と「格闘」し続ける、いいダンナ(フィアンセだけど)でありましたよ〜。

 壊れてしまった母も、好きな人と結婚した妹も、格闘の末に施設に入れる決断をする(多分)フィアンセも長女も誰も悪くないんだよな。悪くないんだけど、「幸せ」はこない。

 こういう創作ものをあまり見ないので語彙が少ないんだけど、自分の引き出し的にいうと、佐多さんの(OFCでない)作品にイメージが近いかな? 音楽はピアノを主体としたあまり強すぎないもので、母のパートのところだけボーカル入り。時折、あやとりの糸を思わせるような細長い長方形が交錯するのが照明で床に描き出され、ほかにもセットは少ないけれど照明がそれを補いつつ、上手後方の砂が落ち続ける庭(を模した一角)が印象的で、全体に過不足なく調和した「世界」でした。 
 

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2016/06/12

シルフィード! 2

 だいぶ遅くなっちゃいましたが、4月末のシルフィードの続き的なもの。

 2日めは3年前と同じ、松野+沖+河谷トリオ。3人とも安定してきましたね〜。
 沖さんのシルフはまさにファム・ファタール。意識/無意識に関わりなく男を破滅に導く、運命の女というよりも、そういう運命を背負い込んだ女、という感じ。渡辺さんのピュアなシルフとは対極に見えるけど、両方「シルフそのもの」なんだよね、面白いな。1幕の真ん中より手前くらいのとこで、ジェームズに拒否られて泣きながらちらっとジェームズの方を見やるところなんかもうね、うそ泣きかなちゃんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!っっていう(笑)。

 吉川さんのエフィが一歩下がったつつましい少女なら、河谷さんは一歩前へ!の元気少女。オンブルのヴァリでも、吉川さんが悲しみと不安の中でもジェームズに自分を見てもらおうとする健気な踊り、河谷さんのは「私を見て━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!」くらいの勢いといいますか、沖VS河谷の闘いはもはや「お前らニキヤとガムザッティかよ……」の域に。まあ、考えようによっちゃそういう話ですけども(永遠の三角関係)。もう勝った方でいいです、的な。

 間に入っちゃった松野くんが、いちばんピュアで乙女だったわ……(*゚ー゚)。

 ええと、松野くんは後半ちょっとガス欠ぽかったとは思いますが、出てくるたびに全力→失速を繰り返し、そういやK村さんの時もそんなんだったなK村さんは35過ぎてと思うけどな、というか、まああの2幕はホントに体力だーまったくだー(なんのネタだ)といいますか、ラコットはミルタだよな……とて。「ドナウ」も最後はホントに体力勝負になってましたが、ロマンチックバレエの系譜がラシル→ドナウ→ジゼルと続いたことを思うと、ラシルからドナウへの「男性踊り殺し」がのちのジゼルへとつながっていったのかと……(でまかせです)。

 技の精度では宮川くんがきっちりしてましたが、踊りから伝わってくるものは松野くんの方が多かったように思います。その辺は2度目の強みかも。

 マッジは初役の森川くん。森川くんなりの工夫みたいなものも見えるし、単体で見る分には悪くないんだよなー、毎度のことながら。
 ガーンは3年前に引き続き和田くん。こちらも単体で見る分には十二分といいますか、もう少し押しが強くてもいいかなーというのは毎度のところだけど、その押しの弱さがガーンらしくていいような気もしなくもない。ていうか、杉山くんが面白すぎた(しかも押しが強い)。

 群舞は1幕2幕それぞれに素晴らしかったです。1幕の女性群舞は、青のお姉様達が並ぶとホントに「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」という興奮がついw。
 2幕の美しさは格別だけど、時折(特に終盤)の群舞の使い方にちょっとジゼルの2幕を思い出させる部分もあって、「成る程なあ」と。3シルフは2日ともよかったけれど、小川さん、崔さん、政本さんとそれぞれ違う個性で好き。

 シルフが死んだあとの仲間たちの処理が実に淡々としてるんだけど、今回はそれが逆に「いつ、どんな弾みで死んでもおかしくない存在」であることを思わせて、そういうはかない存在だから、シルフにとっては「今」ジェームズと楽しく踊ることだけが大事なのであって、「未来」はそもそも存在してないんだな、と思ったのでありました。だから、1幕の最後で婚約指輪を持って行ってしまうときも、「これを持って逃げたら追いかけてくる」くらいのことは思っても、そのことの意味なんかわかってなかったのかも。

 それにしても、「無双のマッジ」(公式TW)とか「比類なき不吉さ」(ダンマガ)とか、K村さんの形容になにか勝負かかってるような( ̄▽ ̄)。
 
 

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2016/06/04

MRIから手術決定へ

 こちらではごぶさたです。毎日毎日すごい眠いです。リュープリンの副作用でふらふらです。

 ええと。5月6日にMRIを受け、12日に結果を聞きました。
 エコーでは7センチということでしたが、思ったよりも全然大きくて、下腹ほとんど筋腫じゃね? みたいな。つか、こりゃ腹出るよね? ていうw。「普通の子宮はこれくらいの大きさですよー」と言われたサイズの3〜4倍あったんじゃないかな。「これ、全部筋腫ですか?」って聞いちゃいましたよ。「そう、この白と黒のとこね」(←筋状の柄というか、もやもやした感じに映ってる)。割と画像検索すると出てくる感じの筋層内筋腫でした。子宮の下に膀胱があるんだけど、これが完全に圧迫されてて三日月ですよ、三日月。こりゃトイレ近いわけだわ……。早くどかしてあげないと膀胱かわいそう……。

 先生は「根治なら開腹ですね」と一言ばっさりw。元々、子宮筋腫は取っちゃう以外に「根治」はないので、開腹か腹腔鏡か膣式か、と言う選択肢しかないんですけども。薬は「症状を抑える」「大きくしない」ことはできても筋腫自体がなくなるというものではないし、集束超音波治療(FUS)も筋腫核を超音波で焼くけど小さくなる(症状は緩和される)ものだし、子宮動脈塞栓術(UAE)は子宮動脈を詰めて栄養が筋腫に行かなくさせることでやっぱり小さくする(症状は緩和される)もので、どれも筋腫自体がなくなる(根治)わけじゃない。再発させないなら手術で取っちゃうしかないんですな。
 取る方法として、開腹か腹腔鏡か膣式か。膣式というのは、膣から器具を入れて子宮ないし筋腫核を取るんですが、これは経産婦でないとできない(サイズ的に)ので不可。腹腔鏡はお腹に3〜4箇所穴を空けて、そこから腹腔鏡と器具を突っ込んでモニターで見ながら取るんですが、ある程度筋腫が小さくないとできないし、技術的に難しいので認定医のいる病院でないとできない(ちなみに自分がかかってる病院にはいますのん)。そこへいくと開腹は万能だけど、術後の回復が遅く(開腹だけにw)、癒着も起きやすい、と。社会復帰までに腹腔鏡だと2〜3週間、開腹だと1ヶ月ちょっと(術後1ヶ月検診で判断)。

 で、腹腔鏡の「ふ」の時もなく、いきなり開腹一択、と( ̄▽ ̄)。まあ見るからに「こりゃ開腹だなー」という大きさでありましたよ。
 前回の時もちらっと言われた通り、筋腫を小さくするためにリュープリンという薬を月に一度、4回投与したあとに手術ということで、最短で8月の3週目。入院日が東バの目黒祭とまるかぶりです。念のためまだチケットを獲ってなかったとはいえ、「パキータ」も「スプリング」もまだ見ぬキャスト、しかも子ドンキだって木村キホーテかもしれないし、でもこのタイミングなら9月の棚卸しまでにギリギリ会社に戻れるし、8月内に退院できれば高額医療費限度額めいっぱいで保険降りるし、でも8月中に退院できる保障はなし、ひと思いに10月初めにするとカブキにひっかかるし……とぐずぐずと悩んで悩んで、「とりゃー!」と「もう1週後にしてください」。

 棚卸しより東バを取ったよ、オレ( ̄0 ̄)!

 結果的には高額医療費の関係でもう一回病院に行って、9月1週目の手術に変更してもらったんですけどね……えへ。一応上司には、9月まるまるいなくて、復帰は10月頭ですけどいいッスね( ̄▽ ̄)? と許可は得たので。

 高額医療費限度額てのはこちらのちょっと下、「平成27年1月診療分から」の表になります。わかりやすく固定額になってる「区分エ」を例に取ると、月額収入が26万以下の人だと、いくら医療費がかかっても自己負担は月に57,600円ぽっきりで、あとは健保が代わりに払ってくれる、というシステムですね。日本の健保って、ホントにすごいシステムだわ……( ̄0 ̄)。
 ただしこれには穴もあり、月ごとの請求になるので、例えば8月末に手術して9月初めに退院したとすると、8月末までの分(手術+入院費)で57600円払い、9月に入ってからの分(入院費)はもう一度最大57600円(あるいはかかった分)払わないとなんないわけですね。ところが9月初めに入院してその月の内に退院してしまえば、同じ日数入院しても57600円ですむ、ということのようです。ネットで散々「月をまたぐな!」と言われているのはこういうことらしい。退院時に一括で払ったら、月をまたいでも「窓口支払いは1度」にならないのかな……(体験談を見てるとならないぽいんだけど)。

 長くなったので、リュープリン投与についてはまた。

 ここまでかかった医療費。確定申告もしないとならないので、領収書はとっておくこと。しかし「領収証」はいつから「領収書」になったんだろ。ちなみに「初診選定〜」てのは、紹介状なしの初診の割増料金で、3000円でした。5000円くらいのところが多いみたいです。金額はすべて健保適用で3割負担の分。
 4/6 初診+エコー+血液検査(ホルモン)+細胞診(がん検査)+初診選定療養費=8240円
 4/30 再診 220円
 5/6 MRI検査(骨盤腔・造影剤なし) 6240円
 5/12 再診+リュープリン注射 8270円
 5/21 再診 220円
 
 
 

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2016/05/22

佐多バレエシンデレラ2

 時間経っちゃったけど、さくっと行きます。

 2幕はセオリー通りに宮廷の場面から。ポアントをはいた若い生徒さんたちと、ポアント組とバレエシューズ組が混在した(衣装は同じ)大人生徒さんたちの踊り。シンデレラであれ、眠りであれ、くるみであれ、白鳥の3幕であれ、とにかく「舞踏会」(くるみは個人宅のパーティ)の場面というのは、「バレエシューズの大人生徒」のために必要なパートなんだな……(しみじみ)。「話がわかりやすい」以上に、演目選定の要というか……(逆に均一な能力が求められる「ジゼル」2幕はやりづらいよね……)。

 「王子の友人」や典礼官的な人物はいなくて、道化(荒井成也さん)が場の仕切り。随所で大技を炸裂させて場内を沸かせてました。メインキャスト(主に義姉妹)とのからみ芝居もよかったなあ。王子の三木さんは久しぶりに観たけど、ちょっと貫禄よくなりましたかね? 難しいリフトも万全のサポートで主役の生徒さんをフォロー。ある意味でゲスト慣れした手際の良さも感じたりして。

 そしてシンデレラの登場! すばらしかったです。ジュニアの生徒さんとは思えない、堂々としたプリマっぷり。衣装だけでなく、人目を引く「何か」がある人なんだなあ。しかもそれをこういう場で打ち出せるというのはすばらしいことですよ。「ガラスの靴」は、ポアントにたくさんスパンコールを貼ってキラキラするようにしてあるの。これはこれでいいな〜。

 1幕から引き続き、義姉妹と義母のトリオも完璧( ̄▽ ̄)。三人ともいやらしすぎず、不快にさせるようなあざとさがないところがいいんですよ。「場違い」感はあるんだけど、それは「卑しい」からじゃなくて、むしろ「奔放」だから、という感じ。「欲しい物は欲しい」「見たいものは見たい」「踊りたい人とは踊りたい」「気に入らないものは気に入らない」がストレートなんだな。だから「お行儀」は悪いけど、いやな感じがしない。特に義姉妹と道化のからみは、どの場面でも三人の息がぴったり。オレンジの場面の最後では、それまで上品なマダムだった義母の穴吹さんが、ドレスの裾をたくし上げて義姉妹を追いかけていって、場内爆笑( ̄▽ ̄)。

 演出的には、舞踏会の場面はオレンジのくだりも含めて割とオーソドックスだったような(多分、群舞が少し縮小。王子の友人の踊りとかのあたり)。幕前芝居で、王子と道化がシンデレラを探す旅に出る場面があり、各国を回る部分はカット。仙女と出会って啓示を受けるような、ちょっと眠りのパノラマぽい場面があって、そのままシンデレラの家に突入です。
 ……つか、衣装の具合もあると思うけど、「仙女」っつよりもリラの精みたいだな……(←途中から混同してた)。

 シンデレラの家。ここでもトリオのコントが映えますが、義妹だったかな、の方が靴を履こうとしたときの王子のおろおろっぷりと、履けなかったときの「ふうううう、よかった……」がなんかすごいツボった( ̄▽ ̄)。最後のPDDは、仙女をはじめ四季の精2組、1幕の最後に出てきた「星の精」や子ネズミさんたちも出てきての総踊りに近いフィナーレに。

 元々の3幕物を2幕に縮めてありましたが、物語的にも踊りの見せ場的にも過不足なく、楽しいプロダクションでした。

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2016/05/15

MRI撮りまして。

 どうもです。そんなわけで最近は、結構長い時間を使って子宮筋腫の経験談を読んでいます。たくさんの人がブログに記録として残してくれていて助かります。費用、術式、術式による社会復帰の具合、入院に便利だった物から手術の判断の理由、具体的な検査のやり方まで、あらかじめ知っていれば安心できますし、医師が何を言っているか、何を質問すればいいかもずっとわかるようになるし。

 というわけで、こちらでもぼちぼちに記録を残しておこうと思います。というのも、それだけいろいろなブログがあっても、年齢・家族構成・筋腫の大きさや術式など、ぴったりくるっていうわけにはいかないからね。その意味ではいくつあってもいいかもしれない、というわけで、カテゴリに「子宮筋腫」を作りました。

 ええと。エコーの時に同時にやったがん検査の結果は異常なし。6日にMRIを撮りました。CTの経験はあるけど、MRIは初めて。MRI室の手前にある準備室みたいなところの角が2箇所、アコーディオンカーテンで仕切ってあって、その中で術衣(ビジネスホテルのパジャマみたいな、紐で縛るセパレートタイプ)に着替え、荷物と眼鏡などはすべて仕切ってある中のロッカーへ。ロッカーの鍵はMRI室には持って入れないので、看護師さんに預けます。金属類は体内含めて一切不可。あとヒートテック類が不可なのが忘れやすい。ユニクロ製品はともかく、サミット辺りで買ったパンツとかだと、そういう加工がしてあるのかないのか、覚えちゃいないっすよ( ̄▽ ̄)。
 着替えたら問診票にいろいろチェック。以前手術で体内になにか埋めてないかとか。記入が終わったら看護師さんといっしょに問診票を見ながら、「ヘアピンよーし、下着よーし、ポケット内よーし」みたいな感じで金属チェックをして、いよいよMRIへ。

 今回は骨盤なので、仰向けに寝たら骨盤辺りを固定されます。あまりぎゅうぎゅうではなく、骨盤ベルトに比べると緩い感じ。入ったら動かずにじっとしているように(動くと画像がブレるので)、特に腹部の撮影なので深呼吸とかしないように注意を受け、何かあったら押してくださいという、ボタンというよりも「スコスコ」って握るヤツみたいな(わかりづらいなー。昔縁日で売ってた、カエルが跳ねるおもちゃのにぎりみたいなの)を持たされ、「音がうるさいですから」とヘッドホンをかぶせられて、いよいよMRIの中に入れられます。

 閉所恐怖症の人は受けられないといいますが、確かにこれはそうかもなあ。中は白いから、そんなに切迫した感じではなくて、自分は寝台車の3段ベッドの上段の感じに近いと思いました。あそこは一応寝返りが打てるけど、MRIは横向きに寝ると肩がつっかえそうなくらい。で、聞いていた通りにうるさい( ̄▽ ̄)。しかも途中で音がいろいろに切り替わるので、そのたびに、自分が何かやらかしたためにアラートが鳴ったんじゃないかと思ってビビる。ロッカーのところに「希望者には耳栓を貸し出します」とあったので、次回撮る時には(多分手術前にもう一度撮るんじゃないかな)、耳栓を借りた方がいいかもしれない。

 で、さすがに寝はしなかったけど、二度ほど盛大にジャーキング(寝堕ちするときの「びくーん!」ってヤツ)をやりました( ̄▽ ̄)。

 終了して起き上がったときはちょっとしたたちくらみかと思ったんだけど、寝ていた台から降りるとき(3段か4段の階段がついている)に、ふらふらして、「降りるときに支えますよ−」な体制で構えていた看護師さんに少し支えてもらいました。頭が軽いのに上に持ち上がらないような感じで、貧血かな? と思ったんだけど、あとでいろいろ見てみたら「磁場酔い」だったみたいです。終わって外来の病棟に帰る道でもまだちょっとふらふらしてました。

 終わったら看護師さんにロッカーの鍵をもらって、着替えて、婦人科外来の窓口へ申告して、エントランスの自動精算機で会計して終了。MRI室に入ってから会計の終了までで、45分くらいだったと思います。いつMRI室を出たかは見てなかったんだよな……。今行っている病院は大きいので、各科の外来窓口で精算手続きをすると、エントランスの自動精算機で会計ができるんですね(人のいる会計窓口もあることはある)。全部の科を会計窓口一本でやると時間かかるだろうし、呼ばれるまでイライラしそうな気がする。診察や検査も予約してあれば、自動受付機でチェックインすると、各科の外来窓口へ「誰々さん来ました」情報が届くという。一昨年、捻挫で通った近所の総合病院とはえらい違いだな(規模も全然違うけど)。

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2016/05/07

思い出めいたもの

 ちょっとだけ、佐々木さんの思い出めいたものを残しておきたいと思います。

 10年ほど前に一度だけ、そこそこ公式な場所で佐々木さんとご一緒したことがあります。といっても、なにか親しく話したとかそういうことではなくて、近くのテーブルで周囲の人と歓談しつつ、耳の半分で漏れ聞こえてくる佐々木さんの(そこのテーブルにいる人との)会話を「あれが有名なササチューいう人か……」と聞いていた、くらいのことなのですが。その頃まだ自分はバレエを見始めて5年くらい……といっても、今のように月に何本も見るような観客ではなくて、年間通して3,4本というところから、ようやく(?)年10本に行きつつあるような、そういう観客でした。しかもその頃見ていたホームカンパニーはマールイでしたから、佐々木さんがどういう人なのかを知っているわけでもなく、ネットでのあけすけな(というよりもむしろ、な)評判しか知らなかったので、ちょっとビビりながらでもありました。

 まあ自分は末席で出されたモノを食ってた、という以上のものじゃなかったんですが、ホスト側であった佐々木さんは、何十人かいた出席者のあらゆる人に気を配り、声を掛けて回り、会場係の人にあれこれと指示をとばしていて、えらいせわしない人だなーと思うと同時に、これは業務というよりも根がこういう人なんだろうなー、とも思いました。気が回っちゃうんですよね。「気を回す」んでも「気が回る」んでもなくて、「回っちゃう」んですよ。習い性となっちゃってるというか。自分の師匠がそういう人で、この人は自分の結婚式(会費制)でひな壇の上から「あそこをこう詰めればもう一つ椅子がこのようにこう」って気になっていらついてたって人ですが、同じタイプの人なんだなーと(←自分もレベルは低いながらも受け継いじゃってだなこれをw)。

 もうひとつ、前述の話よりは数年後ですが、まだ新風舎があったころだと思うので、やはり何年も前のことです。仕事で見ていた本で、多分日本人の男性オペラ歌手(バリトンかバス)の回顧録といいますか、自分史というよりも、経験をエッセイ風に書いた感じの本ですね。タイトルも著者もメモっておかなかったので、いろんなことが不確定なのですが。
 その中で、あるオペラ(これもタイトルを覚えてない)で自分が歌って一度袖に捌け、ほとんど間をおかずにまた出て行って歌わねばならない、非常にキツイ役、というのがあって。ある時、その場面で袖に入ったら、すっとぬるい白湯が差し出されて、それをくっと飲んでまた舞台に戻ったのだけど、いままでどの劇場でもそんなことはなかったので聞いてみたら、それが佐々木忠次という若い舞台監督だった、というエピソードがありました。

 これを読んだ時はまだ佐々木さんがお元気で、劇場のいつもの席に座ってらした頃だったので、オチ(じゃないって)で佐々木さんの名前が出たところでのけぞったりしたんですが、同時にこういう人はたいへんだろうなーとも思いまして。同時に思ってばっかりだけど。こういうことがすっとできる人って、大概は特に気を回さなくてもすっとできてしまうので、逆に「できない」ことがわからなかったりするんですよね。例えば、書類を渡すときに「とんとん」ってして揃えて渡すとか、相手にハサミの持ち手の方を向けて差し出すとか、アイスを買って帰ったら冷凍庫に入れるとか、そういうレベルでできちゃうんですよ。でも普通の人にとって「ぬるい白湯」と「アイス」は同レベルではないので言われないとできないんですが、なんで「言われないとできないんだ」って思っちゃう。それは、部下の方もたいへんなんですが、言ってる上司の方も相当ストレスだって、まあ自分が今「なんでコイツ毎回書類も揃えられないんだ」って状態なんでそう思うんですけど( ̄▽ ̄)、多分、そういうところでそれなりに軋轢も誤解もあった人なんじゃないか、って、その本と、「あけすけな評判」の間で思ったもんです。自分は前述のとき以外には佐々木さんと何か接触があったわけではないので印象の話でしかありませんが。

 83歳といえば、自分の祖母が30年前にやはり83で亡くなりまして、その頃は「そんだけ生きれば充分だよねえ、大往生だよねえ」と言ったり言われたりしたものですが、今の「83」というのはまだまだ、という気もします父なんかも87でピンピンしてますし。

 追悼というほどのものでもなく、どこかで書こうかなと思いながら今までうっちゃってあったことを振り返ってみました。亡くなった4月30日は「ラシル」の2日め。真っ赤な「SASAKI」リボンの花束を劇場で目にすることはもうないのですが、佐々木さんの「カテコ」にはあの真っ赤なリボンがあったらいいな、と、そんな気もしています。
 

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2016/05/04

シルフィード! 1

 さていろいろいろいろいろいろいろいろ……となってますが、東バのラシル。4月半ば過ぎても残業、GW過ぎても残業ぽいですよなんなの……(←業量が増えてるんじゃなくて人が減ってる)。

 初日は渡辺+宮川+吉川。渡辺さんは2度目のシルフですが、もう本当に美しい。例の「シルフィード結い」ですか、クラシカルな細かい編み込みをアップにしたような髪型もすごく似合ってるし、なによりも表情がすごく豊かになりました。ジェームズを翻弄するのも黒鳥やったのはすごくプラスだったな! という感じに。やっぱり経験って大事だね……。

 渡辺さんもピュアだけど、吉川さんのエフィもピュア。吉川さんのシルフも見たいな〜。渡辺さんよりも一回り小柄だから、よりいじらしくみえるかも。オンブルはピュアな2人の不安と悲しみが前面に出て、ここはこんなに悲しかったのか〜とあらためて。エフィのヴァリ、渡辺さんの腕の伸びやかさに比べるともう少し伸びが……と思わなくもないけど、それがまた「現世の少女」っぽくて、顔で笑って心で泣いてという健気さが切ない……。シルフのヴァリは照明が落ちてスポットになるけど、下手のところでシルフに向かおうとするジェームズの手をエフィが「だめー!」って引っ張って袖に捌ける、という芝居があるのね(これは両日)。

 宮川さんのジェームズは、さすがの足捌きとさすがの体力! 若いなあ……。技の正確さは群を抜いていたのでは。ただ、割と表情の伝わりにくいタイプなのかな。まだ24だから、そういう辺りはまだまだこれからなんだとも思うけど。若者というか、ジェームズの傲慢さは出ていて、それが最後につながっていく感じはあった。

 対をなす杉山くんのガーンは予想以上のはまりっぷりだったよヽ(´▽`)/! 踊る場面がないのは残念だけど、いろんな意味で一皮剥けた感が。どっちかというと芝居が課題みたいな時期もあったから、やっぱベンボーリオの抜擢は大きかったんだろうなあ。最初の「なんか飛んでた」っていうジェームズを馬鹿にするときの「ぴらぴら飛び」で大笑いだったんだけど、「エフィはジェームズと結婚するのよ」って言われたときの「Σ( ̄ロ ̄lll)!!!!」(←まさしく「ガーン!」)がですね、もう「この世の終わり」っていう。ここまでショックを受けたガーンは初めてというか、あんた聞かされてなかったんかいっヾ(_ _*)。後から後から友達がお祝いにくるのに、あんただけ教えてもらってなかったんかい……(しくしく)。ジェームズんちに泊まってたのは、ただ酔っ払って転がされてたんかい……。
 ううむ、切ない。
 しかしここから始まるガーンのダークオーラは1幕の間中まき散らされて、誰も相手にしてくれないしかまってくれる人には八つ当たりしちゃうしで、どんどん孤立していっちゃって、ここまで「絶望」しちゃったガーンも初めて見ましたよ……。そしてそんなガーンも気に掛けてくれる坂井お母さんはやさしいなあ( ̄▽ ̄)ほっこり。
 ……っていうか、むしろガーンの方が「農家のあととりなんかじゃなくて詩人になりたかった」ぽい気がしたりして( ̄▽ ̄)。

 木村さんのマッジは「大吟醸」。いろいろそぎ落とす段階に入ってきたのかなあ、と思いました。踊るのは2幕の冒頭ちょっとだけだけど、相変わらず美しい脚と脚捌きは何度見てもええわああああああ。はああああああ。どんどん貴重になっていくので、もう拝むしかない(*_ _)人。まだ見せてーー。
 

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2016/04/29

佐多バレエシンデレラ1

 さて、第3部はシンデレラ。本来の3幕ものを2幕に端折ってありますが、お話はきちんと完結してます。2幕だけだと「そこで終わっちゃうの?」みたいになるもんねえ。枝葉(ダンス教師とか、美容師の出張サービスとか、演出によっては入ってくる「お母さんの靴」エピとか、謎のナポレオンとか)はさっくり切って、普通に知られている骨格+αみたいな感じ。振付はスタジオの講師の斎藤隆子さん。

 シンデレラを踊ったのはやはりジュニアの生徒さんでしたが、出番も多く、2幕ものという長丁場をびっくりするほど堂々と、キラキラモードつきで立派に踊りきっていました。いやー、びっくりするわあ。王子は三木雄馬さんだから、難しいリフトのサポートもばっちり。

 義理の姉は、姉が樋田さん、妹が宇山さん。宇山さんはプログラムでは上級クラスになってますが、佐多さんのあいさつでは教師枠らしいことが書いてあったので、助教みたいな感じなのかな。樋田さんの方が頭一つくらい小さいけど、確かに姉っぽく見える( ̄▽ ̄)。この2人の息がぴったりと合って、ユニゾンなんかも完璧に合ってたりして、もうどの場面も腹抱えて笑いました。考えて見たら、佐多作品以外の樋田さんを見るのは初めてだな……。
 加えてなんと穴吹さんが継母ですよ( ̄0 ̄)! 確か茶色のドレスにアップのヅラだったと思いますが、もう「マダム」です。これこそが「マダム」です。シンデレラの継母にこんなに品があっていいんだろうか。というか、この3人がコメディにならず、下品すぎたりなんだったりで不愉快な感じだと本当につまらなくなっちゃうのが「シンデレラ」の難しいところでもあると思うんですが、もう今回の3人はその意味でも「完璧」だったかも。

 シンデレラの「お友達の子ネズミさん」たちは幼児からたぶん小学生低学年くらいのお子さんたちで、7,8人いたかな。1人は男の子だったけど、女の子たちはちっちゃな白いチュチュつきで可愛い(けど衛生的にその鼠の数はどうなのかw←クララのうちと同様な悩み)。こんくらいの子どもって、口を「へ」にしてアンオーしてるだけでほんとに可愛いからずるいよな〜( ̄▽ ̄)。すごく小っちゃい子もいて、さすがに左右の間合いとかは取れてないけど、振りはみんなきちんとしてて、選抜されてきてるなー、という。同じくらいの年の子が、客席で泣いてるんだもんねえ(いや、そっちが普通だという気もするけど)。シンデレラと踊るだけでなく、四季の精からシンデレラのドレスや靴やカボチャを受け取って運搬するなどのお仕事もしてました。

 仙女の役も先生なのかと思ったら、上級クラスの方でした。短めのロマンチックチュチュっぽい衣装で、踊る場面は多くはありませんが、しっかりとしたお芝居。老婆からの転換は上への引き抜き。老婆を怖がる2人の姉がまた面白くてさー( ̄▽ ̄)。樋田さんてちょっと昔の松金よね子っぽいかも。
 四季の精はコールドなしのソロ。1幕と2幕がダブルキャストになっていて、ジュニアと上級の生徒さんの混合だったようです。ほかに小さい生徒さん達が「星の精」として淡い水色のチュチュで踊り、もう少し大きい(小学生〜中学生くらい?)の生徒さんが12人、ウルトラマリンのチュチュで「時の精」になって、シンデレラの変身までの場面を盛り上げます。
 変身は、舞台奥の幕の向こうに馬車がしつらえてあって、影武者のシンデレラ(通常スタイル)が子ネズミさんたちと幕の向こうに入り、幕が左右に分かれると馬車の中に白いドレスのシンデレラが! という。単純だけど、やっぱりワクワクだよね。

 というところで1幕が終わりました。

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2016/04/24

久しぶりの佐多バレエ

 ようやく来週辺りから、残業なしで帰れそうです……。というわけで、なんとかこっちも復活させたいなと思いつつ、何遍それ言ってんだよ……という。

 さて、今日は中野ゼロの「佐多達枝・河内昭和バレエスタジオ」の第55回発表会へ。55回ですよ! 1957年創立。すげー。
 演目は「コッペリア3幕」「ダッタン人の踊り」「シンデレラ全2幕」。いや、これシンデレラも2幕の舞踏会だけなのかと思ったら、「全」2幕。都合4幕構成のがっつりした公演で、4時開演で終わったら7時回ってたんじゃないかな。

 洗濯槽の掃除なんかしてたら出るのがちょっと遅れちゃいまして、15分ほど遅刻。コッペリアの(これは3幕だけ)途中から見ました。でもおかげで2階席に行くことができて、「2階前列からOFCを観る」という念願が叶いましたよ〜。だっていつも2階席は一般販売に出ないんだもんよ……ヽ(`Д´)ノウワァァァン!

 つことで、コッペリアの途中から。振付は佐多スタジオ教師の樋田佳美さん。佐多公演には必ずといっていいくらい出演されていて、自分も実はファンです。「庭園」の「湖水」での娘役は衝撃だったなあ……。子役以外の出演者で多分いつもいちばん小さいので、わかりやすくもあったり。
 「発表会」ですので、出演者はほとんど女性。なので、それ用に振付されています。例えば「戦い」は「ディアナとアクティオン」のディアナみたいなデザインの真っ赤な衣装の女性4人。コッペリアはあまりよく観る演目ではないので(しかもいちばん覚えてるのが松山の清水版という変則すぎる版だったりするし)、どれくらいの改訂なのかはよくわからないけど。

 GPDDの前が、1幕の有名な曲に合わせて、スワニルダの友人2人と男性(井上バレエ団の荒井成也さん)のトロワ。荒井さんは多分初めて見るかと思いますが、「超絶というほどではないけどゆるやかに完璧」といいますか、ゲストで求められるのはこういうものだなーと、妙に感心したり。
 フランツはゲストの穴吹淳さん。スワニルダはちょっとおしゃま(死語だな)な感じがスワニルダっぽくていいなー、と思ったら、ジュニアの生徒さんでした。出演者のクラス分けを見るに、多分中学〜高校生がジュニアクラスなんだと思うんですが、みんな上手いわー。

 休憩をはさんで、OFCによる「だったん人の踊り」。振付はもちろん佐多さん。「だったん人」ではありますが、衣装はコロスが黒スラックスに色違いの長袖ハイネックTシャツ。バレエダンサーが、女性はピンクのスカートにええと……こんな感じです。照明でちょっと飛んじゃってるけど。

 OFCなのでもちろん生合唱団。「ふんふん、やっぱりここだけはオケが入るんだね〜」と思って、途中でふと下を見たら、オケピにはピアノ2台とティンパニ+打楽器(と合唱団)しかないじゃないですか! てっきりオケだと思い込んでてびっくりしましたよ。それくらいのエネルギーのある演奏だったし、やっぱり生の合唱ってすごいなあと思いましたです。

 こちらはゲストは荒井さん、穴吹さんに加えて谷の三木さん。女性12+男性3になるのかな? 合唱団とは別に、歌いながら踊る「コロス」という人たちが入るのですが、最近はもううっかり「コロス」ばっかり見てたりします( ̄▽ ̄)。今回は4人の男性コロス・おっさんカルテット(失礼な)が序盤にカプリオーレ(的なジャンプ)やピルエットを披露するというドキドキな場面も。

 衣装がいわゆるキャラクテール的でない、という視覚要素もありますが、「だったん人」というよりもむしろ「春の祭典」的な、根源から湧き上がってくる、あるいは原初的な、エネルギーを感じさせる舞台でした。佐多さんの作品、特にOFCのための作品は、基本的には生命や人間への「讃歌」なんだと思うんですね。佐多作品が好きなのは、つきつめればそこのような気がする。1曲じゃ足りないよう、もっと見たいよう。

 「シンデレラ」についてはまた。これも楽しかった! あと7月にも佐多作品を見られる機会がありますが(坂本登喜彦さんたちの公演)、とりいそぎTWの方に(こちら)。

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2016/04/10

ゆきやなぎ

 3月26日に浜離宮で撮影。

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 小さい頃、花を根こそぎ「ぴーーーっ」って取って遊んだよねえ。これが咲くと春、という気がします。


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