2017/11/14

秩父の秋

 羊山公園のつづき。

Kimg0196 どこにでもある忠魂塔。この「どこにでもある」が重要なところ。全国津々浦々、どんなところからでも「尽忠報国」の名の下に、戦争に引っ張って行かれたということをこの種の碑を見たら思い起こさねばなるまい。それを「忠魂」という「美名」で覆い隠したことも含めてな。

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Kimg0208 こちらは秩父事件の追念碑。これも羊山公園の中にあります。ありがちなことに、何が彫ってあるか、もはや全然わからんw。
 実際、上の賛助者の碑がなかったらわからんかったわー( ̄▽ ̄)。追念碑の字にも白入れといてくれたらいいのにー。

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 手向けられたかのように倒れていたアザミ。

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 羊山公園の真ん中辺りから西武秩父駅に降りるには、「牧水の滝」の前を通ります。滝、枯れてたけどな……orz。こちらは滝の傍の水車。初めて秩父に来たのは、最初の会社の仕事で秩父在住の作家さんとの打ち合わせ。先輩たちとこの水車の前で写真を撮ったのでありました。
 あっ、公園の羊見に行くの忘れた( ̄0 ̄)!

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 お昼は西武秩父駅の中にできた「祭の湯」のフードコートで。くるみだれそば700円。ごまだれみたいなどろっとしたヤツじゃなくて、刻みくるみをたれに入れていただく式。そば湯が紙コップなのがちょっとアレですが(カウンターでついで持ってくる)、逆に「そば湯につゆを入れて好きな濃さで飲む」のが可能( ̄0 ̄)! これが美味い! つゆにそば湯だと無くなってしまう、そば湯の甘みがじっくり味わえるよ! 
 そばの後は市内をぶらぶら。ガイドブックなどにはいろんなお店が出てますが、平日のせいか入れるお店はあまりなく。

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 ……そうだったんすか。

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 踏み絵? 踏み絵?!

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 メインエベント(笑)の「祭の湯」。この春にできた、西武秩父駅直結の温泉施設です。平日だと980円でお風呂(タオル別。内湯3種と露天4種とサウナ)、+380円で岩盤浴(浴衣と敷きタオル付き)と、人工温泉ながらもリーズナブル。部活帰りの高校生が結構来てました(部の名入りジャージの集団がw)。全体にそれほど広くないので、休日だとちょっと狭いかなーとは思いますが、たいへん気持ちよかったです。セルフ慰労会なので、初岩盤浴も。中のレストランも1000円前後で無理のないお値段でした。わっぱ飯しかなかったけどな(トッピングで値段が変わる)。はー、のんびりしたなあ。

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2017/11/13

羊山公園の秋

 で、「失業して暇なうちにやっておくべき宿題」的なものがいくつか設定されてあったのですが、4月なんて各種手続きにばたばたして、ちょっとほうけたら終わっちゃって(笑)、5月はいちばん暇だったはずなんだけど(訓練校に受かったのが連休明け)なんか何もする気が無くて、6〜8月は訓練校で、9月の始めにちょっと映画に通ったらあとは週に3本応募する、なんて生活をしてたらほとんど宿題が残っちゃったんですな( ̄▽ ̄)。

 そのひとつが「温泉に行く」で。本当は5月に神戸の「戦没した船と海員の資料館」(平日しか開いてない)にひっかけて有馬温泉に行こうと思ってたんですが、もうなにもかもがおっくうになってしまっていてできなくなってしまってですね。本当に資料館だけには行けばよかったと今でも思うんですが、まあとにかくどこも行かないうちに終わってしまったので、秩父くらい行ってくるか、と。うちから秩父っていうと、大体感覚的には、新宿基点で暮らしてる人にとっての高尾山くらいですからねぃ。資料館は、東バが西宮で公演してくれたら行くわ( ̄▽ ̄)。

 9時半に起きてよっこらしょっ、というわけで、西武秩父についたのが1時過ぎ。ご飯にはまだちょっとお腹が空いてなかったので、とりあえず羊山。羊山公園は芝桜とお花見の時期は混んでますが、あとは普通に小高い公園です。

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 羊山から。お天気が良くて、思ったより温かくてよい気持ち。

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 ボケボケだけど、なんかいる。カメムシ?

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 木製のテーブルから何か発芽しているという( ̄▽ ̄)。近くにあったのはトチノキだけど。


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 何度も行ってるはずなのに、裏に貯水池があるのは忘れてた。


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 ちょっとシュールな。夜に見たら谷内六郎的な。

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 柿。

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 きのこー。

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 紅葉は、1本1本は悪くないんだけども、全体としてあまりぱっとしない感じ。

 つづく。

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2017/11/12

哲学堂の秋

 失業中というのは暇なようで暇でない、といいますか。まあ自分の場合は7ヶ月の失業といってもそのうち3ヶ月は職業訓練に行っていたので(平日9時半〜自習入れると5時までなので、仕事行ってるのと時間的にそう変わらない)実質4ヶ月ですが、まあ最初のうちはいいんですよ。後半、週に何通も履歴書を送るようになると、大概のところは「選考通過者は何日後くらいに電話で、不採用は返送ないし無連絡」ってことになるんですな(ネット応募を除く)。こっからは性格になりますが、やっぱり外でそういう電話を取るのはいやだし、電車や映画館や美術館なんかでかかってきても困る。携帯ではなくて固定電話の方にかかるかもしれないと思うと、なかなか外出はできなくなるんですな。で、結局平日の「勤務時間」中には家にいたりするんです。なので「平日に行けばいいよねー」というところには行けなくなっちゃうんですね。そりゃ太るわーー( ̄▽ ̄)。
 ま、結局書類通過の連絡はハロワで取ったし、別の所の書類通過の連絡は別のところの面接中に留守録に入ってたし、一次面接通過の連絡は、さらに違うところの面接に行く間に留守録に入ってたりしてて、一度も家では取ってないんですが( ̄▽ ̄)。

 そんなこんなでようやく落ち着いた11月3日、お天気もいいし少し日光を浴びねば、というので哲学堂公園まで。いつもバスから見るだけなのですが、もしかして家から歩けるんじゃね? と思って歩いてみましたら、概ね30分ほどで行けました。気候のよい時ならちょうどいい感じ。


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 ちょうど「文化財ウォーク」的な催しがあって、中の古建築が公開になっていたんですが、公開時間を過ぎておりまして、四聖堂の中で掃除機を掛けているのを拝見しましたw。安置されてる釈迦涅槃像が二人がかりでひょいひょいと(ベンチのように)運ばれて、掃除機でがーっと( ̄▽ ̄)。ま、たまには風を通してお掃除しないとね。

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 宇宙館も店じまいした後。てっぺんは擬宝珠ではなく、聖徳太子の烏帽子。


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 「絶対城」は図書館のこと。今はさすがに使ってないらしい。

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 ……かわいい……かな?

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 遅い午後。

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 石段にはどんぐり。

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 こちらは隣の妙正寺川公園から見た哲学堂公園。

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 ま、正直紅葉は今ひとつでした。というかこの何年か、「おおっ!」というようなことがない。

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 でもまあ、それはそれで気持ちよく。ここに「哲学の庭」という哲学者の銅像群があるんですが、著作権の関係で写真はダメらしいです。何枚か取ったけど(そんでいかにも井上円了ぽくて面白いんだけど)そんなわけでアップはせずにおいときます(こちらに写真が〜)。

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 ご近所のご老人がお孫さんのお守りに来てる、という雰囲気の人々が多かったですが、たいへん気持ちの良い日でありました。ちなみに中野区立公園になりますです。

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2017/11/03

就職活動が終わりました!(暫定)

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 昨日、面接の帰りに(代表の人ときっちゃてんで個人面談をやって)、内定が出て、その場で受ける旨伝えました。契約書とか内定ナントカ書は交わしてませんが、16日に初出社して司法書士さんの立ち会いで契約書を作ることになりました(締め日が15日のため)。3月末日で会社が自主廃業になり7ヶ月。間に3ヶ月の職業訓練を挟んで2ヶ月+2ヶ月。いやー、気がつけばあっという間でしたよ。

 職場は上野から30分ほどの好立地ですが、勤務時間が1000〜1900なので、平日の舞台には間に合いません( ̄▽ ̄)。ただ「給料が安いかわりに時間は融通」という職場で、「3ヶ月もして仕事がこなせるようになれば18時で帰っていいし、事前に調整すれば大丈夫」との話であります。給料は確かに安く、今までの2/3くらい。ボーナスが出るのが1年勤務後なので、来年いっぱいは今までの半分くらいになります。残業もない。それでも「未経験・事務職・50代」だと「相場の中の上」くらいで、正職員での雇用、外郭団体直営で倒産の心配なし、データベースの仕事、というところで決めることにしました。事務未経験はツライねえ。でも、職業訓練のおかげでWord・Excel・PowerPointはできるようになったので、まだ間口が広かったですよ。これができなかったら応募すらできない。ちなみに27社受けましたが、大体「年の数だけ履歴書送付」→「書類審査通過は1割」が相場のようです。

 実はもう1社、出版社の編集アシスタント(契約社員)の面接が2次まで進んでたんですけど、ボーナスは上記よりもちょっといいけど月給はちょっと安く(ボーナス込みの年収でもちょっとだけ安い)、残業多め(なので稼ごうと思えば稼げる)、頼まれごとだけやればいいけど量が半端ない、ということで、上記に決めました。もうこの年齢だし、バリバリ仕事してストレスフルよりも、ゆるゆると長く働かせてもらう方がいいかなあ、と。そこも1830終業、突発残業ありなので、1900の舞台に間に合うというわけにはいかないですしね(←基準はそこか)。

 なので、前よりもさらにビンボーになるので、あちこちの舞台にでかけるというわけには行かなくなりますが、東バだけはちゃんと見るよ! 何よりもう求人検索しなくてよいかと思うと本当に嬉しい。あとは内定取り消しとかがないように祈るわー。

 つことで、このかんほとんど更新できてませんでしたが、こりずによろしくお願いいたします( ̄▽ ̄)。

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2017/10/22

王希奇「一九四六」

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 東京美術倶楽部で行われていた王希奇展「一九四六」に行ってきました。主催は城西大学。記念シンポジウムの記事をTWで見たので気になっていたのですが、一週間しかやってないとて、期日ギリギリの10月4日に駆け込みでなんとか見られました。

 東京美術倶楽部は初めて行きましたが、画商+貸し画廊てとこですね。大きな展示室を、中央を開けた形で二つに壁で仕切ってあって、前のスペースに海、後のスペースに葫蘆島の絵がまとめられていました。

 葫蘆島は、満州からの引き揚げの拠点だった場所。この島から150万人が日本への船に乗った。王氏は戦後の生まれだけども、葫蘆島の近くで育ち、小さいころに話に聞いていた引き揚げについて取材する中で、骨壺を持った子どもの写真に衝撃を受けたそうです。ロビーで、制作過程を映したビデオが上映されてましたが、残された当時の写真の人物ひとりひとりをモデルにして描いていました。その骨壺の少年は絵の中程、写真とは顔の向きを変え、少し振り返り気味にきりりとした表情をしています。群像の中の中心のひとりと言ってもよい位置です。ほかにも、子どもを抱えた人、荷物を背負った人、おそらくは看護婦達のグループ、それぞれに絵の下手(左というべきか)から上手奧の船のタラップへと、疲れ切った顔つきと重い足取りで進んでいきます。等身大よりはかなり小さいけれど、全長20m、パネル10枚のその大きさはかなりのもので、随伴するように絵の中の行列に沿って歩くうちに自分が吸い込まれそうな気持ちにもなります。見慣れた「原爆の図」シリーズも大きいですが、多分、それよりも大きな「水俣の図」くらいあるんじゃないかな。そういえば、満州というのは丸木夫妻の描かなかったものだな、と思ったり。

 向かい合わせで手前に置かれた海の絵。灰色の、いかにも北方の海といった暗い海の絵は大きいものが2枚と小さめのものがいくつか。「一九四六」を見てから振り返ると、乗り込んだ引き揚げ船から見る海のようです。やっと帰れる、そうした安堵感がありながらも海はあくまでも暗く灰色で、そこに希望はないように思えます。

 「一九四六」と同じ側には満州の建物と引き揚げ船をモチーフにした絵。茶と青を基調としたものと、薄れ行く記憶のように粗い靄のようになっていくもの。どれも1枚ずつが胸に迫るのですが、それがまとめられてひとつの足跡になっていくような、いい展示でした。

 自分は平日の午後遅めに行ったのですが、何組かのご年配の方々がいらしていて、そのうちの一人の老婦人は葫蘆島から引き揚げてきた体験者のようでした。持ってらした写真(お姉様のようでした)といっしょに、絵の前で写真を撮ってもらっていました。絵の前で引き揚げの経験を語る人は、期間中に何人もいらしたようです。初期の「原爆の図」がそうであったように、絵が見る者の記憶を引き出しているのです。

 魯迅美術館に記事(当然中国語)と写真がありました。こちら。展示されていたのはこれで全部かも。しかし、あの大きさは是非体験して欲しかったので、期間が一週間と短かったのが残念だなあ(画廊だからそんなものではあるけど)。これだけ大作だとなかなか持って来れないだろうしなあ。個人的には丸木の岡村学芸員の感想を聞きたかったよ……。

シンポジウムの記事 こちら

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2017/09/29

アルルの女(竹)

 中日のアルルは川島×弾の竹組。流れや振りは初日に見ていたので「昨日ツボった所を見よう」的な感じプラス川島さんがドラマチックなのは予想がつくけど、弾くんがどこまでついてくるかな……という。

 いや、素晴らしかったですよ! 振りがこなれてないところもちょっとあったし、多分「正しく」踊ってるのは水香ちゃんとボッレなんだろうなあ、何よりプティっぽい(よくわからんけど)のは水香ちゃんとボッレだよね? と思いつつ、そんで、もしかしたら「正しいアルル」じゃないような気もせんでもないな……と思いつつ、やっぱりこういうドラマが見たいんだようヽ(`Д´)ノウワァァァン! っていう。

 弾くんも、ジェイムズ、ソロル、アルブレヒトと、ヒドイ男をやってきた積み重ねが活きてですね、本当にヒドイ男だなあ( ̄▽ ̄)! ボッレはマリッジブルーというか、倦怠期というか、だったけども、弾くんは牡丹灯籠……じゃなくて、なんだったかな。「アルルの女」って別に亡霊譚じゃないはずなんだけども(笑)、ファムファタールではあるわけで、弾くんのは本当に思い詰めて破滅しちゃったからね。こういう思い詰め方ができるのも、ある意味若さかもしれないよねえ。ほかのものが何も目に入らなくなっちゃって、もうそれしか考えられなくなっちゃって暴走するというか、もう「メルトダウン」っていうのがひしひしと伝わってきて、ラストはむしろ「弾くんもここまで来たんだーーーーつД`)・゚・。・゚゚・*:.。って感無量になってしまって、思わずどばっと涙が出ましたよ。ソロルの友人なんてやってた頃は「立ってるだけで動けません」みたいな子だったのになあ(ノ_-。)。よくぞここまで。時々「むしろベジャール」「むしろ由良之助」みたくなってたけど、いいんだそれは(笑)。これまでの積み上げがちゃんと見えて、無駄なくキャリアを積んできたなあ、って。

 川島さんは今のところ、弾くんとがいちばんいいような気がするな……というか、弾くんが川島さんとがいちばんいいのかな。川島さんはいつも振付の「咀嚼力」がすごくて、この踊りはこういう風にも踊れるんだ! という発見があって、毎回感心してしまう。何も疑ってない無邪気なお嬢さんがどんどん壊れていくのが怖くてですね。中程、フレデリのソロの後で、弾くんが床にころんと胎児のように転がってるところへヴィヴェットがポワントの爪先から現れるんだけど、そこの最初の和音が「大僧正のテーマ」と同じ音らしくてですね( ̄▽ ̄)、もうその和音が響いて爪先が見えた瞬間に「ガムザッティだ( ̄0 ̄)!!」って、なっちゃいましてん(笑)。メヌエットの上着を脱いでいくところの「かくんかくん」っていう振りが、水香ちゃんだとちょっと屈辱的というか、何かに耐える感じもするんだけど、川島さんだと本当に壊れちゃってる感じ。ちょっとジゼルの狂乱の前半のようでもあったよ。ジゼルも見たいなあ。

 まあ群舞入れると構造がラシルっぽいとかジゼルっぽいとかいうのはしょうがなくて、フレデリを止めた時の和田くんに「ほらガーン、そこで行けぇ!」とか思っちゃったりしてですね( ̄▽ ̄)。そいえばガーン2人あそこにいたなあ、と(笑)。シルフのいない(ついでにガーンもマッジもいない)ラシルなのかもねえ。シルフがいないから、フレデリが死んじゃうけども。

9/9
フレデリ:柄本 弾ヴィヴェット:川島麻実子
女性:加藤くるみ、秋山 瑛、安西くるみ、最上奈々、足立真里亜、菊池彩美、柿崎佑奈、瓜生遥花
男性:永田雄大、後藤健太朗、宮崎大樹、竹本悠一郎、山田眞央、鳥海 創、岡本壮太、岡﨑 司

 

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2017/09/16

小さな死

 ガラで見たような記憶はうっすらあるんだけど、全部を見るのは初めてで、しかも以前観たのがどのパートかすら覚えてませんでしたよ。

 モーツァルトの有名なピアノ協奏曲だけど何番かなんて覚えてませんよ、という2曲。フェンシングの剣を使った男性6人の踊り、PDD3つ、黒いドレスを着た可動式トルソを使った女性5人の踊り(直前のPDDに出ていた女性が不参加)、PDD3つ、という構成だったかと思います。全体の雰囲気は「ステッピングストーンズ」に近いかなあ。薄暗い照明と、男女共コルセットに近いような固さを感じる肌色の衣装。

 剣を使ってひととおり踊った後に、後ろに寄せてあった薄いグレーの巨大な布(床全部を覆うくらい)の一辺を男性たちが持って前に走り、一度床に付けてまた後ろに走ると、それまで後ろのトルソーの影にいた女性たちが床に寝ているという具合。この布を持って走るのは確か二回あって、二回目に下手側の男性が持ったまま走って捌けるんですが、これがすごく美しいんだな。黒のトルソの場面も面白い。動きがコミカルなだけではなくて、身体の仮面としての着飾ったトルソと,その裏に隠れた裸体、みたいなね。そして最後は脱ぎ捨てられたトルソだけが漂って終わるという。

 アルルと同じく、初日・最終日と中日でキャスト違いでしたが、最終日がダントツに良かったです。初日は「やっぱ川島さんと奈良さんは格が違うな〜」と思いましたが、中日は「二瓶さんいいな〜、吉川さんすごいな〜、でもやっぱ伝ちゃん真打ち!」でありました。女子は両日粒ぞろい、でしたが、男子はやっぱり中日は竹組、という感じですね。初日があのメンバーだもんな( ̄▽ ̄)。二瓶さんには樋口くんでは、そんで吉川さんには宮川くんではまだまだ不足!感が。二瓶さんも吉川さんも、モダンもいいんだよね〜。でも海田くんや安楽くんが頑張ってるのは嬉しい。あと、配役表の順がPDDの順だというのもよいですね。割と在団年数とか階級順に並べることが多いんですが、これだと後で振り返るときもわかりやすい。

 剣を持ったままPDDを踊るのは杉山くんと沖さん(安楽くんと榊さん)の組だけだったと思うけど(この組だけが舞台にほかの5組がいる前でのPDDで、あとは他の組が捌けてからの踊り)、緊張感があってよかったな。杉山くんは踊りに誠実さとか生真面目さとかが出るタイプだけども、そういうところが好きだからいいのだ。「小さな死」というタイトルの裏としてよく言われる官能性については、初日→中日→最終日、と上がっていったような。大体、男性が女性を気持ちよくさせようとし、女性はそれに応えていくという具合になっているんだけど、まあ入戸野くんだけは自分が気持ちよくなってたなあ、おい( ̄▽ ̄)、という辺りもたいへんわかりやすくてよろしかったような( ̄ー ̄)ニヤリ。

 いや、とにかくたいへん美しい舞台でした。


「小さな死」
振付:イリ・キリアン 音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト

9/8,10 沖香菜子、金子仁美、三雲友里加、川島麻実子、崔 美実、奈良春夏
杉山優一、岡崎隼也、入戸野伊織、柄本 弾、ブラウリオ・アルバレス、秋元康臣

9/9 榊優美枝、岸本夏未、二瓶加奈子、吉川留衣、崔 美実、伝田陽美
安楽 葵、海田一成、樋口祐輝、宮川新大、ブラウリオ・アルバレス、岸本秀雄

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2017/09/10

アルルの女(松)

 というわけで、東バ3演目3連戦。たいへん楽しうございました。まずは初演の「アルルの女」から。

 最後のファランドールは時々見るし、最後のメヌエットのPDDは見たことあるようなないようななんだけど(最初の水香ちゃんのかくかくだけ覚えてるという)、全幕群舞付きは初めて。初日と最終日は2階バルコニー、中日の川島さんの日は1階前方ということはあるんですが。

 初日は「こういう話なのかー、群舞面白いなー、水香ちゃん結構いいなー」という感じでした。女の子の衣装が女学生みたいで、かわいくもかしましいというか。ニジンスカの「結婚」のようでもあるが、「オネーギン」の村の青年団のようでもあり、友達の結婚式って結局合コンだよなー( ̄ー ̄)ニヤリとか。特に初日/最終日は男子に推しが多くて楽しい。永田くんの手の使い方(腕というより手首より先)は前からきれいで好きだったけど、それが全体に共有されてきた感じもあるな。この辺りは芸術スタッフの人の成果だろうか。あと宮崎くんは笑うとかわいいからもっと笑えや(自分的に上瀧くんと同じフォルダらしい)。手をつなぎながら順番に跳びはねるところとかかわいいんだよなあ。

 さて、あらかじめ言っておきますが、ぢぶん、ボッレと相性悪いんですよ( ̄ー ̄)。きれいだなーすごいなーとは思うけど、「いいなー」と思った例しがないという。で、今回も初日は「こういう話なのかー」だったんですけどね。最終日は初日よりもだいぶよかったです。後半は袖に引っ込む場面もなくて、結構ハードな役なので、初日はセーブしてたのかもしれないっすね。

 で、最終日はもう大体のことはわかっているので(群舞とか流れとか)、少しはボッレも見ようかなーと、割にしっかり見てました。しかしこいつ、最初から結婚するつもりねぇだろ( ̄▽ ̄)、っていう。そんな出だしだったんで、結婚式というよりも、結婚記念日の倦怠期の夫婦みたいなね。結婚記念日なんだけど、途中のロータリー駅かなんかで初恋の人を見ちゃったりしてですね、家に帰ってきたら妻が嬉しげにはしゃいでるんだけど、なんかオレの知らない人みたい、何でオレこうなっちゃったんだこんなはずじゃなかったのに、オレの青春を返せーーーヽ(`Д´)ノウワァァァン! ……ていう話っぽかった。
 そう思って観ると、男性の群舞は学生時代の同級生達の幻影がフレデリを責め立てるようでもあり、それに合わせて女学生達がヴィヴェットに加勢するようでもあり、でもそれはフレデリの良心(?)だったりしてね。

 と思うと、結構面白かったです。最終日の最後のファランドールの前辺りからは「ウィリが見える人」になってて、追い詰められた感じがよかったです。すでに自分の脳内では「アルルの女」じゃなかったけど。

 水香ちゃんは、初日の方が健気な感じだったかな。ビミョーに「村の小娘」感があって、それがヴィヴェットらしかったです。段々不安になっていくさまや、「こっちを見て!」というのもよく、やっぱりプティ慣れしてるんだなあとも思ったし、うんうんなかなかよい感じだー、と感心しながら見てました。最終日はちょっと脳内ボッレに引きずられて人妻っぽく見えた。主観が客観を凌駕する典型ですな。初日よりも強いヴィヴェットだったような気がします。というか川島さんより強いヴィヴェットだからそう見えたのかもなー。

振付:ローラン・プティ 音楽:ジョルジュ・ビゼー
9/8,10
フレデリ:ロベルト・ボッレ ヴィヴェット:上野水香
女性:波多野渚砂、上田実歩、髙浦由美子、中島理子、
   榊優美枝、菊池彩美、柿崎佑奈、酒井伽純
男性:永田雄大、和田康佑、宮崎大樹、竹本悠一郎、
   山田眞央、安楽 葵、岡本壮太、岡﨑 司

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2017/09/01

職業訓練が終わりました!

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 3ヶ月の職業訓練が終わりましたヽ(´▽`)/。6月1日から8月31日まで、まあ休みもちょこちょこあったのですが(夏季休暇もちゃんとある)、月から金まで毎日6時間、がっつりお勉強いたしました。

 自分が受けていたのは「東京都民間委託訓練」ちうヤツで、ハローワークが窓口になって書類選考があったりするんですが(自分の受けた池袋のコースは1.87倍だけど、同じような内容の御茶ノ水は2.77倍(・_・)!、八王子は0.8倍)、でも主催は東京都で、しかも東京都のしごとセンターからは斡旋がないという、なんかこうどういう仕組みなんだよ、という。一応近隣からの受講も可能ということで、千葉や埼玉から来ていた人もいました。自分みたいな失業保険受給中の人だけでなく子育てや病気でブランクがあった人もいましたし、45歳以上のクラスだったので定年や雇い止めの人も結構多かったです。

 手続き的には、ハローワークの訓練窓口に申し込み→選考(半年コースだと面接も)→受講許可→訓練→修了となりますが、その後、訓練窓口の人が担当アドバイザーとして個別についてくれて、職業相談や求人紹介をしてくれます。自分は受講中にハロワに行かなかったので、昨日からついてもらいましたけど、受講生仲間の話では、受講中に行って申し込めば、受講中からついてくれるようです(管轄のハロワによって違うのかも)。また、訓練を委託した会社でも(自分はTAC)、3ヶ月間はアフターフォロー(面談とか)をするとともに、3ヶ月後まで就職したかどうかの追跡調査が義務づけられてます。まあ、就職させるためにタダ(教材費別)で訓練するわけで、委託会社にとっては訓練生の3ヶ月内の就職率が「成績」になるんですな。ちなみに、訓練中は失業保険(途中で切れる人は期間中延長給付)、受講手当(1日500円×最大40日)、通所手当(最安通勤定期1ヶ月×期間)が出ます。1日でも休むと、手当類のほかに通勤定期代も日割りで引かれます( ̄ー ̄)ニヤリ。電車遅延などで1分でも受講時間にいないと、その時限は欠席扱いです。結構厳しいです。休むための届けもやたらめんどくさいです。

 講座もたくさんありますが、自分の受けたのは「PC実践コース」という、45歳以上のパソコン初心者のための3ヶ月コース。WordとExcelの実習を中心に、MOSと日商の受験対策と、PowerPointの基礎実習、座学でネットワークセキュリティとかPC本体の仕組みとか、就職対策の応募書類の書き方とか模擬面接とかが込みでした。Wordがいちばんがっつりだったけど、ExcelでもPPでも共通操作が多いので、確かにWordがちゃんと使えると後が楽だなー、というのはありますね。いや、業務で多少使ってましたけど、いかに自分がちゃんと使えてなかったかを思い知りましたですよ……。ちゃんと習うって大事だなー。アビバの体験教室のCMで「体験教室にこなかったら、きっとこのボタン、一生押さなかったな」というのがありましたけど、まさに毎日そういう感じ( ̄▽ ̄)。

 つわけで、修了ギリギリでしたが、MOS(マイクロソフトスペシャリスト)のWordとExcel、両方をとりましたヽ(´▽`)/! 履歴書の「学芸員」「司書」という、いかにも使えない感じのふたっつだけだった資格欄が賑やかになりましたよ(なにせ運転免許すらないw)。とにかく書類選考を通らないと面接どころではないので、これは大事。某社の面接で「これだけパソコン歴があるのに、Officeも使えないんですかあ?」って言われてチョーむかつきましたんで頑張りましたよ。ありがとう某社( ̄ー ̄)ニヤリ。

 あとはExcelの試験対策でうっちゃってあった校正の通信教育を再開して(10月までにあと2回提出)、求職活動に入ります。なんとか「上野7時開演」に間に合うところを探します〜(6時半開演はあきらめた……orz)。

 ハローワークの訓練ページ こちら
 自分の受けた委託訓練 こちら
 元・訓練の中の人 こちら

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2017/08/14

ENB海賊その2

 もうだいぶ記憶が怪しいw。

 2幕は割りと普通に2幕でした。海賊ダンスとビルバントの鉄砲ぶっ放し踊りは1幕でそれっぽいことをやっちゃったのでナシ。しかし、洞窟に帰ってきていちゃいちゃするコンラッドとメドゥーラをちらちら見るビルバントが、悪巧みというよりは「あの女がカシラ取りやがった……orz」ぽくてなんかかわいい。この辺はアコスタのキャラかもなあ。

 トロワはなんといいますか。もうロホでコラレスだからね! エルナンデスもがんばっていたけども、相手がコラレスだからね(二度言ってみたw)! 1幕ではいるんだかいないんだかみたいな存在感の薄いアリ(まあそういう役だ)だけど、まー、なんといいますか。ジャンプもすごいんですけどね、もう回転がw。コラレスのところだけ、4倍速とかで再生されてるんじゃないかって(笑)。加速装置つきですよ、加速装置つき! ロホの回転が普通に見えるってあなた(^▽^)! ひょろりんとした体型だから余計なんだろうなー。羽生選手の4回転が、両側から紐を引っ張るとくるくる回る民芸品みたいだって思ってたんだけど、ちょうどそういう感じかもしれない。あんまりひゅんひゅん回るんで、もうこっちも笑いが止まらなくなっちゃったよ。

 その後の展開も割りと普通。メドゥーラに頼まれて、さらってきた女性たちを解放することでコンラッドとほかの海賊たちに亀裂が入るわけですが、女性たちにはお土産ナシで、手ぶら解放。ここでもビルバントが「あの女の言うことばっかり聞いてーー!きーっ!」って感じでかわいいんですけどね(アコスタだから)。

 2階の上手バルコニーだったので、コンラッドの寝台の中がほとんど見えなかったんですが(マールイだと下手にあるので油断した。カウチにしてほしいわー)、それほど支障はなかったです。マヌケの相談と音楽が残っててよかったな。睡眠薬入りの花を試す場面、倒れた見張りがちゃんと回収されていたところが「ロホの論理的な演出」だろうか(ちょっと感心)。その花をメドゥーラに渡すのが、ランケデムではなくて、ランケデムに頼まれた女性(の奴隷?)であるのも論理的。まあどう転んだところでマヌケなんだけどね。その後のメドゥーラを取り囲むところの音楽が残ってたのもうれしかったな。

 3幕はパシャの家。1幕で怪我をしたハニュコワに替わり、ここからギュリナーラが金原さんです。金原さんがたいそう可憐でですね、ロホと一緒だと「お姉さま、どこまでもついていきますわ!」な感じに(確かに若手と監督だしなあ)。あんまり「ちゃっかりさん」のギュリナーラではなかったけど、まあそれはそれで。で、パシャはアヘンを吸ってハーレムの幻影を見る……って、こないだもそんなの見たぞw。アヘンであの世の幻影を見た人と、風車から落ちてハーレムに行った人とw。

 えーっと、花園の場はなかなか見ごたえがありました。久しぶりに見たなー。ただ、ギュリナーラもメドゥーラも、ほかの花たちと同じ衣装なので(差込の色違いで2種類)、もうちょっと特別感のある衣装でもよかったのでは。ピチカートがなかったのが残念(ピチカートといえばシシコワ!)。
 その後のコンラッドたち乱入あたりも割りと普通の演出でした。もう少しマヌケでもいいのになあ。メドゥーラが腕につけた傷から裏切りのばれたビルバントを成敗、メドゥーラとギュリナーラ、コンラッドとアリの4人で船を奪って出帆(ほかの海賊は?)。……って、そこまではいいんだけど、船は嵐にあって……って、振り出しに戻るの? と思ったら、あっと言う間にアリが吹き飛ばされ(本当に吹っ飛んだ)、そのまま船が分解、流れ着いたメドゥーラとコンラッドは無事を喜びあうのでした。……って、ギュリナーラは? ギュリナーラ、どこに流れちゃったん? 

 という、なんか最後に来て(( ̄Д ̄;;)!っていう演出でした。最初にギュリナーラとメドゥーラは仲良しさん! の場面がなかったので、まあうっちゃっといてもいいや、ってことなんですかね(薄情だなあ)。

 いやしかし、「海賊」ならではのばかばかしさがありましたし、久しぶりに全幕で見たら楽しかったし、群舞もエネルギッシュで高感度高かったですし、なによりロホがロホだったので、十分満足したのでありました。またロホが踊れるうちに来てほしいなあ。

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スプリームBの2

「眠れる森の美女」 ディヴェルティスマン 


リラの精(ヴァリ): オニール八菜
ローズ・アダージオ: 高田 茜、スティーヴン・マックレー、ベンジャミン・エラ、 ジェルマン・ルーヴェ、ユーゴ・マルシャン
オーロラ姫(ローズ・アダージョの後のソロ): ミリアム・ウルド=ブラーム
王子(2幕冒頭のソロ): フェデリコ・ボネッリ
オーロラ姫と王子のパ・ド・ドゥ(幻影の場): ミリアム・ウルド=ブラーム、ジェルマン・ルーヴェ
青い鳥(パ・ド・ドゥ): フランチェスカ・ヘイワード、マルセリーノ・サンベ
青い鳥(コーダ): フランチェスカ・ヘイワード、マルセリーノ・サンベ、ユーゴ・マルシャン
オーロラ姫と王子のパ・ド・ドゥ(アダージョ): ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー
王子(ヴァリ): マチアス・エイマン オーロラ姫(ヴァリ): レオノール・ボラック

 最初に聞いたときは、ローズアダージョ+3幕のディヴェルティスマンで、青い鳥のほかにシンデレラや赤頭巾や猫もくるんだろうなあわくわく、だったんですが、みんなオーロラやりたいんだなあ、おいwってな具合に。全員そろって入場を見てたら、まあそりゃそうだろうなあとも思うんですけども。カラボスがやりたい人はいなかったのかな。

 
 高田さんのオーロラがとにかくかわいくて!かわいくてかわいくてかわいくて!(←語彙がない) オーロラにバラを渡す場面は2度あるわけですが、1回目のバラが回収→分配で使いまわされていたのが印象的でありました。エラくんがいろいろ段取りを気にしそうな王子であった。マックレー先輩がさすがの余裕っぷりを発揮していて楽しい。

 その後のソロは割とはしょられがちなんだけど、振りも音楽も好きなのでうれしい。ミリアム、やっぱりかわいいなあ。王子のソロもはしょられがちかな。ボネッリはいいよねえ。今回のメンバーでは割と「大人」なイメージがあって、個人的には「抑え」というか、お祭りになりすぎない要のような感じでした。幻影はよかったけど、オニールのリラを入れてトロワにしてもよかったのに。あと最後の切り方がもう少しなんとかできなかったかな。青い鳥もせっかく最後に闖入者を入れるなら、もっとコミカルにしてもいいのになあ、とか。そうそう、ヘイワードのフロリナが腕を白鳥のように波打たせていて、いやフロリナは鳥じゃないよ? って思ったんだけど、あれはロイヤル仕様なんだろうか(そもそも鳥の翼も波打たないんだけど、ということはおいといて)。

 まあそんなわけで、いろいろと演出的にはやっつけ感もありましたが、それぞれのパフォーマンスは楽しめたので、まあコレはコレで豪華で面白かったな、と。サレンコの猫とかも見たかったなー。あと、むしろ同じ演目をぶっこんできて、「ロイヤルはこうじゃ!」「パリオペではこうなんじゃ!」って張り合うようなのもあったら面白かったかも(Bプロしか見てないんで、アレですがw)。

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スプリームBの1

 パリオペとロイヤルの対決! という宣伝文句だった「バレエ・スプリーム」。最終日のBプロに行きました。パリオペとロイヤルが交互に出てくるのかなー、と思ったら、1部がパリオペ、2部がロイヤル、3部が混合。盛りだくさんというわけではないかもしれないけど、これくらいの分量でちょうどいい感じ。難しい演目もなくて、昔の光藍社のガラみたい( ̄▽ ̄)と思わなくもないけど、こうしたPDDガラ自体が久しぶりだったので楽しかったです。プログラム買う必要もなかったし。つか、難しい演目(コンテとか)が2〜3目は入ってないとプログラム売れないのか……。

「グラン・パ・クラシック」 オニール八菜、ユーゴ・マルシャン

 定番中の定番。シェスタコワのウルトラマリンの衣装に慣れてるので、パリオペは白だー( ̄▽ ̄)、と今更のように思ったり。オニールは始めて見たけど、すらりとして(今風に言うと「しゅっとした」感じ?)、自分好みでした。32回転は、くるっ、くるっ、くるーーん、くるくるくるっ!の繰り返し。
 そういえばシェスタコワがよく、4回転目に向きを1/4ずつ変えていくのをやってたけど、最近あんまり見ないねえ(大変な割りに見栄えがしないのだろうか)。

「ロミオとジュリエット」 第1幕よりパ・ド・ドゥ レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ

 ヌレエフ版、ビデオ(ジュドが出てるヤツ)持ってるのに見てない……orz。いやしかしホントに忙しいな。手数(足数?)が多すぎるというか。松山の清水さん(の振付)には確かにこのヌレエフのDNAが入ってるわーー、っと再確認。
 面白かったのは、ロミオは「青年」だけどジュリエットは「少女」なのね。ロミオが何度も「一緒に(ここから)行こう」という意味がジュリエットにはわからないから、そのたびに「だめよ、ここで踊りましょう」ってなっちゃう。こっちは結末を知ってるから「今のうちに逃げちゃえよ〜」って思うけど。バルコニーって、それがあるから切ないんだよなあ。


「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」 ミリアム・ウルド=ブラーム、マチアス・エイマン

 久しぶりに見るような気がするチャイパw。エイマンは今がいちばんいいときなのかなー、と観るたびに思うので、その意味でもスゴイ。回転もジャンプもよいのだけど、コーダだったかな、下手から前の方を上手にむかって横にステップしていくときの脚捌きが「おお!」という感じで、ちょっと刮目でした。ミリアムは相変わらずかわいいけど、ちょっと貫禄出てきたなー。なんか、いつも見るチャイパとは一味違ったけど、なかなか楽しかったです。


「真夏の夜の夢」  高田 茜、ベンジャミン・エラ
 
 高田さんがかわいいけど強い姉さん女房w。記憶よりもパキッとしたイメージだったけど、誰の記憶なのかがいまひとつ自分でもわからないという。エラのオベロンは尻に敷かれてるぽいところが、逆に切羽詰っての逆転劇を仕込みました! という感もあって、まあそれはそれで。エラは割と好みだなー。


「タランテラ」 フランチェスカ・ヘイワード、マルセリーノ・サンベ

 チャイパVSタランテラw。こちらはやんちゃコンビっぽくてそれはそれで楽しい。ヘイワードは好みだなー。「タランテラ」って、毎回萩尾望都の「フラワーフェスティバル」のアレを思い出しちゃって、 「えーっと、えーっと?」ってなっちゃうんだよ……。


「白鳥の湖」 第2幕よりパ・ド・ドゥ 金子扶生、フェデリコ・ボネッリ

 ボネッリはエレガントだなあ……。こういう王道ものが一本はないとね!


「ドン・キホーテ」よりパ・ド・ドゥ ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー

 と、しみじみしたところに持ってきてコレだよ(^▽^)! いやー、笑った笑った。自分は割りとサレンコ好きなんだけど、まさかサレンコがロホのポジションに来るとは思わなかったな。考えてみればサイズ的に(というか肉体条件的に?)遠くないんだから、着地地点が近くなるのはそうかもしれない。回る回る、立つ立つ!みたいな。マックレーとはサイズ的なバランスもちょうどいいし、技量的にもバランスよくて、競い合うところは競い合い、組むところは組み、というメリハリが二人の信頼関係を感じさせていいペアでした。二人ともやりたい放題なのにそれがPDDだというところは踏み外してないのが「格」を感じさせてよろしいなー、と。あんまりすごいんで、途中から笑いが止まらなくなっちゃった。久しぶりにマックレーのタップも見たかったな。

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2017/07/28

ENB海賊 その1

 ふと気づけば1ヶ月近くこちらには何も書いてないという( ̄0 ̄)! このかん何をしておったかといえば、職業訓練校に通ってWordとExcelにまみれ、かつ通信教育で校正の勉強をしておりました。求職のために手札を増やさないとなー、ということなんですが、とりあえず、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリストという検定)のWord(2016版)は獲りました╭( ・ㅂ・)و グッ ! 8月中にはなんとかExcelの方も獲りたいなー。授業の方が面白くて、正直ずっと訓練生をやっていたい( ̄▽ ̄)。まあそういうわけにもいかず、8月末日が修了式です。通信の方は10月末が期限ですが、課題はあと2回分(2ヶ月分)を残すのみ。訓練校は、基本は月〜金の6時限(7時限目に自習or補講)という体勢で、求職活動日という平日の休みが何日かはありますが、遅刻も休みも原則不許可なので(申請がめんどくさいし、手当も引かれる)、割といっぱいいっぱいです。

 そんなわけで、舞台も映画もほとんど見てなかったんですが、バヤ3回と「子午線の祀り」、ENBの「海賊」だけは行きました。映画は「謀殺下山事件」1本切りだな。まあ失業者がそんだけ見りゃ充分だろ、と言われそうな気もするけど。

 で、「海賊」をちらっと。予定が立たないし、日曜以外はチケットを獲らないようにしていたので、16日のロホの主演の日を見ました。
 話がコンラッドたちの難破からではなくトルコの奴隷市場から始まり、捉えられ、売り飛ばされそうになるメドゥーラをコンラッドたちが助けにくるところからです。そんで、パシャに売られたメドゥーラを奪還するまでが1幕。洞窟の場面は割と普通に2幕。3幕はパシャの館で、こちらもストーリー的には割と普通。エピローグは、無事救出されたメドゥーラとギュリナーラ、コンラッドとアリが船出したものの、途中で嵐に遭い難破し(話が円環するかと思ったw)、アリがいきなりふっとばされ(びっくりした( ̄0 ̄)!)、ギュリナーラが行方不明になるものの、コンラッドとメドゥーラが助かってめでたしめでたし……というなんともビミョーな結末に( ̄▽ ̄)。

 自分のデフォルトの「海賊」は、マールイがかつて持っていたボヤルチコフ版。曲はそれやキーロフの版とはかなり入れ替わっていて、編曲も若干違うものがありました。1幕がいちばん違ったかな。なにしろ1場がまるまるないので、トルコの兵長さん(ブレグバーゼ父っつあんの鞭捌き!)も出ないし。市場でも、パレスチナの踊りといったキャラクター群舞はなし。3幕にあるオダリスクが、3人の売られる女の子達の踊りになっていて、ソロを踊って袖に捌けようとするところに必ず奴隷商人が待っていて連れて行くという、なかなかリアルな(?)演出になってました。オダリスクの最初の音楽は好きだな〜♪ 最初のソロを踊った金原さん、一人だけ日本人だとやはり幼く見えるな〜と思ったら、本当に19歳だそうで、そりゃ若いわ〜。

 2幕の洞窟での海賊踊りだのビルバントの鉄砲ぶっ放し踊りだのがないかわりに、1幕の最初の方にビルバントを中心にした海賊たちの踊りがありました。ビルバントのヨナ・アコスタはロイヤルのアコスタの甥っ子だそうですが、ぱっと見はむしろカレーニョっぽい感じ。腹回りとオデコかな……。ノーブルと言うよりはちょっと粗っぽいですが、勢いがあって気持ちのいい踊り。ビルバントだからノーブルな必要はないしな。好感度高かったです。アリのコラレスは一人だけ上着のないアリ仕様の衣装で、奴隷なのに一人だけ無駄にノーブルな身のこなしだったりしたので、奴隷だから上着ももらえないし、観賞用にどこぞの優男が買われてきたのだと脳内補完。

 奴隷のPDDは概ね普通(演出的に)。ランケデムを踊ったジンハオ・チャンは長身で、肝心なところでちょっとすぺっちゃったりしたのも含めて、今回の男性陣ではいちばん好みでした(何を含めてるんだ( ̄▽ ̄))。ギュルナーラのハニュコワはきれいだったけど、コーダの辺りで負傷したそうで、3幕は金原さんに交替になりました。残念。

 それから他の版だと売り物のメドゥーラが踊らされつつ助けを乞うソロが入るのですが(ペレンの悲しいんだか怒り心頭なんだかな踊りが好きだったなあ)、ここではメドゥーラのヴェールをコンラッドが取ると、その美しさにパシャが卒倒するという、なんだニキヤかガムザッティか、みたいな演出に(こないだ見たばっかりだからねぇ)。その後、メドゥーラの踊りになりますが、これがまた性悪( ̄▽ ̄)。パシャを煽って誘って突き放しながらコンラッドといちゃいちゃするという、キトリとガマーシュかって。ロホはフリーダムにやりたい放題だし、振り回されるパシャがすっごく可愛いんだこれが。もうホントに腹を抱えて大笑いしちゃった。

 でも、逃げ出せたと思ったメドゥーラはもう一度捉えられて、ギュリナーラともども連れて行かれちゃう。ここでコンラッドが情けないというか、メドゥーラを買おうとしてお金を集めようとするんだよな。いやあんた海賊だろ( ̄▽ ̄)。で、結局足りなくてしょんぼりすると、ビルバントが「オレにいい考えがある!」って、武力強奪しに行くというな( ̄▽ ̄)。おまいら、どこまでマヌケなの……。

 というところでまたいづれ。

 

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2017/06/30

松山こどもシェイクスピア劇場 2

 つことで、もうだいぶ経ってしまったけれど。

 去年までは、こどもの日ハイライト版も、通常版の縮小+録音テープでしたが、今年から「新演出」としてセリフによる解説を導入。演出・振付自体は通常版と同じだったけど、話のつまみ方が去年までとはちょっと違った。
 冒頭、序曲中に執筆中のシェイクスピアが出てきたので、「ほう、進行役はシェイクスピアかー。考えたなー」と思ったら、謎の踊りを踊っただけで一言も発せずその後も出てこなかったw。いったん幕が閉じて、客席からマキューシオ&ベンボーリオ登場。幕前でマイク(手持ち)を使って掛け合いで解説。

 マキューシオ「二つの家はとっても仲が悪いんだー。困っちゃうよねえー」(大意)
 自分「お前が言うなw」

 マキューシオ「でも、最後に2人は死んでしまいます」(大意)
 自分「誰のせいだw」

 みたいな感じで、腹抱えて笑う( ̄▽ ̄)。前回に引き続き、マキューシオは本多さん、ベンヴォーリオは大谷さん。2人とも去年よりもこなれた動きなのは当然としても、本多さんは清水ー鈴木に連なる松山正統派といった感じ(サイズも含めて……orz)。ロミオよりも熱血漢のマキューシオだな。大谷さんは弟くん的ベンヴォーリオ(これ大事)。よいコンビだな〜。

 特にその後も「進行役」はなく、「町の人」とか乳母とかが袖脇においてある手持ちマイクで適宜喋る。1幕の両家乱闘は実況解説つき。舞踏会も「ほら、ロミオが忍び込んできましたよ!」みたいな感じでちょっとうるさい。低年齢相手(0歳児から入場可)なのでそれくらいやらないと、なんだろうけど。
 なんというか、しゃべり手が1人ではないのと、踊りにしゃべりがかぶるので、メリハリがないというか。踊りの中でやられるとちょっとしらける感じがあるんだよなあ。もちろん、しゃべり方やタイミングやセリフでそう感じる(もっと上手くやればそうでもない)ということはあるんだろうけど。

 前回までのハイライト版では、3幕でジュリエットがロレンスのところへ行く場面がばっさりカットされていて、ロミオがバルサザーに引きずられて寝室から退場した辺りでいきなりベッドの中から薬瓶を取りだして一気のみしてたので、「良家の子女のたしなみスゴイ( ̄0 ̄)!」ってなってたんだけど、今回はそこはちゃんとカットされずに、普通の手順になってました( ̄▽ ̄)。マキューシオの死のくだりが結構短くなっていたなあ(そこは前回通りのような)。

 個人的に観た範囲では、この版ほど両家のいがみ合いの醜さを描いた版はないように思うけど、そこをセリフで説明してしまうと、やはりくどい印象。最後の「(こうした教訓を教えてくれて)シェイクスピアさんありがとう!」(←オープニングの伏線を回収)はさすがにやりすぎじゃないかなあ。子ども(といっても0歳児からだし)にはそこまで言わないと、という気持ちもわかるだけになんとも判断しがたいところだけども。

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2017/06/20

GWの子ドンキ 4

 さて、最後にしましょ……というか、3に入ってたはずだったのに、途中でSafariが飛んだおかげで力尽きたのさ……。

 初日のエスパーダは気合いたっぷり岸本くん。ときどき目がイっちゃってたような気もするんだけど、キレもよいし、なにより「花形」感増し増しなのがよい。ぼちぼちバジルも来てもいいのになあ。
 初役のブラウ。見せ方はさすがに上手いし、見栄えもするんだけど、踊りの詰めはちょこちょこ甘いところが。まあ初役だからね。ただ端々が東バスタンダードと違うのが気になる。例えば1場のソロ(本来なら酒場のソロ)で、掌を下に向けて大の字でフィニッシュなのが、掌も手も「ドヤ」な上向きで終わるとか。レジェンドが見てるからそれはそれでいいってことなんだろうけど、ゲストじゃなくて団員なんだからそこはスタンダードで勝負して欲しいなあ、と。

 中村(え)くんのラストサンチョ。くるくると大活躍でしたーヽ(´▽`)/! 本当にもったいないなあ……。馬とのコンビは例によって大人気。馬、本当に人気者だな……。どんどんフリーダムになっていくよ……。嵐の場面で、幕にからまっちゃったガマーシュとロレンツォを後ろ脚で蹴り上げるの、どんどん派手になっていくような……( ̄▽ ̄)。カテコでは恒例馬の脚4人の技合戦。去年の公開ゲネプロの時に友佳理監督が、馬の中の人がみんなすごく踊れるダンサーだということを見せたい、と言っていた通りですね。最終日はこれも恒例(?)、非番のプリンシパル2人による馬の脚増量に加えて、川島さんが人形芝居の衣装で乱入( ̄▽ ̄)。これもまた恒例のキホーテ・エグザイルとともに狂乱のうちに終わったのでありました。はー、楽しかった。

 で、お余所の舞台をみてあれこれ言うのもあまり好ましくはないのはわかっているのだけど、松山の「子ども版ロミジュリ」の後で、やっぱり東バの「子ドンキ」「子眠り」はよくできるな、と思ったわけです。何がよいかというと、進行役の「しゃべる人」が特定の1人だということ(今回雄叫びあげた人がいたけど)、踊りにセリフが(ほぼ)かぶらない、という二点。あとは子ども用というと光藍社の「親子祭シリーズ」くらいしか観ていないので、さらに余所ではどうしているのかはわからないし、松山の夏のガラなんかは光藍社のに近い感じなのだけど。「しゃべる場面」と「踊り/マイムの場面」の領域の区分けとバランスというのは、存外大切なのだなあと思ったことでした。

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