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2006/03/07

愛・自由・幸せ

 暖かくなってきたと思ったら、春一番が吹いたらしい。
 
 春一番は吹けども、なんとはなしに風通しの悪さを感じる今日この頃。そんなわけで、タイトル下のスローガン(とはいわないか・苦笑)を変えてみた。ここは時々好きな言葉——というか、今いちばんに言いたいことを入れてみることにしよう。
 
 フランス革命のスローガンが「自由・平等・友愛」、爆風スランプが「愛・平和・幸せ」ならば、私のスローガンは「愛・自由・幸せ」。
 
 「もっと自由に!」は、女性3人のロックグループ「THE NEWS」のオープニング・ソング。ライブで、アルバムで、その時々の「不自由」を織り込んで歌われた。THE NEWSは確かメンバーの出産で解散し、今は別の名前と新メンバーで活動しているはずだけど、みんなかっちょいい姐御たちだった。よくライブに行っていたのは90年代だったかなぁ。
 
 もっと自由に!——おおむね書く、という行為は、普通の掲示板<自分のサイト<友人へのメール<公開されない自分のパソコン、という具合に自由度を高めていく。そりゃそうだよ、マナーからいっても。その逆のルートをたどって自己規制は高まっていく。いくら自分のサイトは治外法権だと言ってみたところで、自ずと書くことに限度があるのは当然のこと。と言いつつ、私はかなり書きたいことを書いているのだが。
 
 だが、この風通しの悪さはなんだろう。
 
 批判を許さないもの、批判してはならないもの、批判されなくてはならないもの。価値を共有しなくてはならないもの。こちらを持ち上げる際には落とさなくてはならないもう片方のもの。
 
 自分の目で見る。自分の心で見る。くもりなき眼など持ち合わせてはいないが、自分の精神を縛っている呪縛を解いてゆけば、思いのほか、クリアに見えるものもある。
 両手を空に広げる。心から好きだと思えるものが増えるほど、心地よい風が体に入っていくように感じる。私自身が胸の透くような風になどなり得なくとも、小さなつむじ風を愛することはできる。
 
 自由。多分、私がもっとも高い価値を置くもの。愛も平等も平和も幸せも、自由の中に内包されている。精神の自由、とはとどのつまり、自らにどれほど誠実であるか、ということなのだろう。自分の心で見たものに、人はどれだけ誠実でいられるのだろう。それをどれだけ表現できるものなのだろう。
 
 やっちゃえ!もっと自由に——。
 
追記1 爆風スランプの「愛・平和・幸せ」は「嗚呼!武道館」より。このリフレインの部分はそのまんま使わせてもらいたいほど気に入っているのだけどね。90年代初めまでの爆風は好きだったんだよー(涙)。

追記2 注意深く読んでいる方にはおわかりかと思うけれど、実は私は「平和」という言葉を意識して使っていない。「平和」の代わりに「反戦」を置いている。元々「なんとはなしのうさんくささ」みたいなものもあったけれど、ある講演での話をきっかけに使うのを止めてしまった。だからまあ「平和」が積極的で「反戦」がネガティブ、という話でもないのさ。

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