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2006/05/21

放射能エライ

友人が「日曜美術館に出てる男性が楽太郎に似ている」というので、久々に日曜美術館を(途中から)見る。似てる(笑)。まあそれはどうでもいいが、「ルオーとローランサン」という展覧会がちょっと面白そうだった。最初に写真が出たので「へー、ルオーというのはディアギレフに似てるなー」と思ったら、ディアギレフだった(←半端に知識があるとこういうことに)。要するに、ルオーとローランサンを「ディアギレフの依頼でバレエ・リュスの舞台美術を手がけた」という共通項でまとめよう、という展覧会らしい。7月までやっているそうなので、見てみたいなとは思うが、そのために汐留まで行くかっつーとちょいとキビシイかな。

 さて、昨日の続き。部屋の整理をしながら、昨日買ったランキン・タクシーのアルバムを聞き込む。いいなー。暑くなってくるとやっぱりランキンだ。寒いうちは今一つ聞く気にならないのだが(笑)。昔、クーラーの無い部屋に住んでいた頃は、ランキンと上々台風とりんけんバンドで夏を乗り切るという力技をしていたものだ(「ここはジャマイカ/沖縄だから、暑くて当然なのよー」と自分に言い聞かせると何となく乗り切れる。若いからできたんだよな、きっと)。

 昨日も書いたけれど、ランキンを最初に聞いたのは88年のNO-NUCESのコンサートで、多分「信ずるものは……」(「ワイルドでいこう!」所収)と「誰にも見えない、匂いもない」(「火事だぁ!」所収)だったと思う。後者は昨日買ったアルバム「WATATING」で「放射能エライ」というタイトルでリメイクされたものだけど、初めてあの ♪放射能ツヨイ放射能エライ/誰も差別しない誰にも負けない♪ のフレーズに出くわしたときはびっくりしたもんだ。何しろ今みたいにテレビでラップが流れているようなご時世ではなかったし(菊水丸の新聞読みとの時代関係はどうだったかな)。
 この時の「放射能が負けない人リスト」にはマイク・タイソンだのベン・ジョンソンだの光GENJIだのが並んでいて、今見ると「時代だなー」なのだけど、リメイクされた「放射能エライ」の方もトヨエツだのシャネラーだのジュウセンだのが並んでいて、中には何だったのか思い出せないものもある(苦笑)。時事物のキツイところだな。「誰にも見えない、匂いもない」というのは黒沢明の「夢」を思い出させるのね。あれの最後から3番目の夢だったかな? 原発事故で逃げ惑う人々の中で、寺尾聡演ずる「私」に電力会社の人が解説するシーン。「放射能は目に見えなくて匂いもないから危険だといって、色をつけたんですよ。○○には×色、△△には*色って。死神の名刺をもらってもしょうがないんですけどね」とまあ、細部は忘れちゃったけれど、だいたいこんな内容の解説。で、主人公たちは迫ってくる赤や青のガスを上着なんかで振り払っているところで終わる。
 チェルノブイリの時はいろんなミュージシャンが様々に作品を書いていて、キヨシローのアルバム発売中止騒ぎは有名(少なくとも当時は)だけれど、例えば爆風スランプの「スパる」(「ハイランダー」所収。「昴」のパロでもあって、このアルバムからいわゆる「社会派」に転向していくわけだが、その話はまた別)や、戸川純の「去る4月の26日」(「大天使のように」所収。戸川純にしては珍しく直裁)なんてものもあった。まあ、今となっては解説がなければその曲が何のことかはわからないだろうなぁ。「放射能エライ」は95年のもんじゅの事故をモチーフに書き直したものだけれど、これがあるのでその後の「トワイライト・ブルー」での、サブリミナルのように繰り返される「電気を大切にね」のささやきが、すっげぇコワイ。

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