ロシアの徴兵制その2
日本国際ボランティアセンター(JVC)でも、ジャワ中部地震救援が始まっていました。インドネシア民主化支援ネットワークの方では、現地報告のブログが開設されました。もうほとんど報道がなくなってしまっていますが、衛生状態がかなり悪いようです。
さて。ロシアの徴兵制度変更について、このところで見つけた記事。
ロシア雑貨とロシア情報で紹介されていた記事(ロシア語の記事へリンクがあります)によると、
3月13日、プーチン大統領が「徴兵義務に関する法」改正を承認。2008年以降の徴兵期間が12ヶ月に短縮。徴兵免除の基準を厳しくすることによって免除対象者の数を減らす予定。
「(有)東西インフォメ-ション・サ-ビス」(翻訳業)で紹介されていた記事(翻訳は同社の飯塚俊明さん。下の方にスクロールすると、各紙の記事が出ています。なかなか興味深いです)。
4月1日付けSMI記事。ロシア下院防衛委員会は兵役猶予制廃止法案を承認する予定。「政府が提案した兵役猶予制廃止措置は、まった正しいもので、とっくに機の熟した問題の決定だ。防衛委員会ではだいぶ前にこうした決定をすべきだあったとする意見が多い」と下院防衛委員会兵役・軍務問題小委員会議長、少将ニコライ・ベズボロドフ発言。「問題となっているのは、現在の兵役猶予制度25項目中、9項目の廃止である。3月30日法案は合意され、閣議で承認された。委員会は当然、下院審議でもこの法案を支持することになる」と発言。
既報記事と合わせると
今回廃止となる猶予制度は25項目中、9項目。
1 警察官
2 消防官
3 僻地における教師
4 僻地における医師
5 障害のある家族を介護している人
6 妻が妊娠26週以内の者
7 才能あるアーティスト
8 現段階で不明
9 現段階で不明
ほかに以前、大学生(指定された大学らしい)の徴兵猶予が撤廃される話があったが、これは撤回されている。今回の撤廃対象になっているかどうかは不明。
アーティスト枠は現在でも800しかないようなので、それで少なくともダンサー、音楽家、サーカス団を網羅しているとなると、もう徴兵されている、あるいは別の枠を使って忌避している人はかなりの数になるのではないだろうか。「所詮エリートのための枠よねっ」と言われると、返す言葉はないのだな……。
ロシア軍基礎データ(防衛年鑑 2005年度版)
人口:1億4340万人 GDP:4335億ドル(03推定)
国防費:652億ドル(03推定)
兵役制度:徴兵制18〜24ヶ月
総兵力:現役 約121万3000人/予備役 最大2000万人
最近5年間の軍務経験者は最大240万人
地上軍:推定36万人 うち徴収兵約19万人
海軍:推定15万5000人 うち徴収兵推定1万6000人(戦略軍、海軍航空隊及び沿岸防衛部隊)
海軍航空隊 推定3万5000人
海軍歩兵 最大7500人
沿岸防衛隊 2000人
空軍:推定18万4600人
戦略ロケット軍:推定14万9000人
★国防法で兵員の上限数が「人口比1%以下」と規定されている。
とりあえず、今日はここまで。この件については断続的にアップする予定。
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