一夜明けて
アンナ・ポリトコフスカヤの暗殺に対する、アムネスティ・インターナショナルの声明がサイトにあがりました。 こちら
今朝の朝日新聞では、モスクワでの集会に2500人が集まったそうです。少し、ほっとした気持ちです。別のブログで読んだ集会に参加した方の話では、ロシア人とグルジア人が多く、グルジアでの人権抑圧に関する抗議も行われたそうです(集会名目がそちらだし)。ご存知の通り、グルジアとはアナニアシヴィリの本拠地であり、ゼレンスキーが舞踊学校を出たところです。そしてチェチェンと国境を接しています。
今朝の東京新聞の記事によれば、この事件は検事総長の直接指揮で捜査が行われるようです。ということは、真相が闇に葬られる可能性は高い、とも思えます。
チェチェンとロシアとをつなぐ、数少ない糸を失ってしまったことを、「モスクワ」はどのように考えているのでしょう。チェチェン内も心配ですが、ロシア国内のこともとても心配です。和平交渉のための信頼醸成(「モスクワ」はそんなことをする気はないのでしょうが)を試みようにも、もうアンナはいない。次に大きな事件が起きてしまったとしても、もう間に入って交渉するアンナはいないのです。そのことを「ロシア市民」たちはどのように受け止めるのでしょうか。
ペテルブルクやモスクワに住む大切な人の顔を思い浮かべながら、一刻も早い和平交渉の開始をと、あらためて思います。「安全保障」とはそのようなものであって、決して監視装置やミサイルや拷問技術によって達成されるものではないからです。
記事をアップしようと思ってネットにつないだところで、核実験のニュースが飛び込んできました。ああまったく!
(でもアメリカは未臨界とはいえしょっちゅう核実験をやってるのだよな。ベタ記事にしかならないけど。私はもちろん、どこの核実験も許容なんかしないよ。北朝鮮だろうが、アメリカだろうが、ロシアだろうが、フランスだろうが)。
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