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2007/09/24

遅ればせながら「TOKKO」を見る

 いやー、それにしても「福田首相」なんてのは、一月前までは誰も(本人も)予想してなかったろうなー。

 版下の追加作成終了。今月中に映画評一本、コラム一本、論文一本。どうしろっていうんだ、一体(^^;)。

 そんなわけで、遅ればせながら「TOKKO〜特攻」(←公式サイト。いきなり音が出るので注意)を見てきました。自分の叔父が特攻隊員だったということを知ってショックを受けたNY育ちの日系二世のリサ・モリモト監督が、日本に渡って特攻隊の「真の姿」を知ろうと取材を重ねてできたドキュメンタリー。

 非常にスタンダードな作りの、わかりやすい映画です。「衝撃的な新事実」というほどのものはないですが(アメリカ人にとっては十分「衝撃的」だろうなーという場面はありますが)、それだけにこの種の映画にありがちな「いやーそこはわかる人にはわかるだろうけどさあ、もう少し説明してあげないとさあ」みたいな部分がない。自分は「人の顔を覚える」が苦手なんで、もう少し頻繁に名前テロップが出てくれた方が嬉しい、とは思うけど(←日本人相手でこれだからなぁ)。

 プロデューサーのリンダ・ホーグランドは、日本生まれ、日本育ちのアメリカ人。現在はNY在住で、日本映画の字幕や小説などの翻訳を手がけている。この特攻隊を「喜んで自爆する狂信者」だと信じていたリサと、「喜んで自らの命を捧げた無垢な犠牲者」だと信じていたリンダの共同作業というところが、映画のトーンを決めている気がします。

 大西中将と特攻命令との関係についてはいまだに「諸説あり」なわけで、その意味ではわかりやすく整理されすぎ、という気はしなくもない(「修羅の翼」あたりを底本にしてるみたい)。ただ、一つのことが思惑を超えて転がり始めた時の「取り返しのつかなさ」というのはそれとは別に心に留めておくべきだろうなぁ。
 元特攻隊員四人の証言もさることながら、特攻で沈没した米駆逐艦の生存者のインタビューというのも興味深いです。

 日本のフィルムも使用されているけれど、アメリカ側の「アメリカはここまで日本を追いつめている!」みたいなフィルムを使うことによって、日本映画とはまた違う緊迫感もありますね。証言に基づく「再現アニメ」が妙にアメコミ入っててちょっと笑っちゃったけどな。

 まだもう少し上映期間があるようです。「ぜひともっ」とまでは言わないまでも一見の価値はあり。あまりこの手のものを見たことがなければ「ぜひともっ」かな。

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