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2008/03/18

最近読んだつまらないもの

 「他人を見下す若者たち」 (講談社現代新書)

 まあ、Amazonに載っているレビューも、「若者が周囲を見下していると思っている大人はこういう風なものを書くときにこう思っているだろう」というような印象論がほとんどで、どっちもどっち……というよりも、いたちごっこに見えるけど。

 では何がつまらないかといえば、レビューにもいくつかあったけれど、実証的に見えて実証が雑駁、というのがひとつ。「若者」という概念をどこいら辺りで区切るのかが明確でないことがひとつ(ぢぶんはどっちなんだ、と思うことしばしば。いくらなんでも「若者」じゃないだろうとは思いつつ、著者の区切りだと入っちゃったりする場面もあったり)。

 いちばん気になったのは、感情の分類が大雑把、という点。こういう場合に「悲しみ」と感じるか、「怒り」を感じるか、というような設問がいくつかあるのですが、「どっちでもないよ」というものも結構あるんですよね。「悔しさ」とか「虚しさ」とか。そもそも「そういう場合に感じるもの=著者が言わんとしている感情は、悲しみと呼ばれるべきものだろうか?」とか。ぢぶんなんざ、「悲しみ」なんて、若い頃にはそうそう理解できませんでしたけれども。「悲しみ」の内包してる透明感がわかるようになってきたのはここ数年だなぁ。

 この間のNHKの教育問題の討論番組でも、制作側の作った質問の悪さが指摘されてたけど(「A」とも「B」とも答えようがないものが多かった)、それと同じようなイライラ感。自由回答じゃまとめようがないってのもわかるけど、択一問題を作るのって、じつはすごく危険な作業なんよ。

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