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2008/06/30

枯葉剤被害のその後を追う

 日曜だというのに、東バの公式ブログ更新。油断も隙もないもんだ(←そういうものでもないが)。井脇さんのツアーレポです。わーい♪ ハルサイ初演の時の思い出など。お待ちかねの木村さんとのバクチ写真もー♪ ………撮影地は目黒のようですが。

 雨降り。I誌から〆切のお知らせが来たので、岩波ホールまで映画を見に行く。ベトナムの枯葉剤に関わるドキュメンタリー、「花はどこへいった」。公式サイトはこちら
 「ライフ」や「タイム」で活躍したフォト・ジャーナリストのグレッグ・デイビス。彼が肝臓ガンで急逝した後、妻の坂田雅子は、友人でマグナム所属のフィリップ・ジョーンズ=グリフィスから「グレッグの死はベトナム戦争時に浴びた枯葉剤が原因ではないか」と示唆を受け、ベトナムへと旅立つ……というドキュメンタリー。

 元々がプライベートフィルムとして作られたものだそうで、その良さも悪さもあったように思います。良さは、ある種のあたたかみ。悪さは、特にナレーション。早口すぎるのと、語りすぎるのと。ま、そこいらはちょっと割引で。冒頭のバエズの「雨を汚したのは誰」は、歌も映像も美しかったですー。

 軸となるのは三本。グレッグの人となり、軌跡。枯葉剤作戦とベトナムにおける被害の現状、アメリカ政府と企業の対応。そして「障害者福祉」に関わる問題。東京は今週いっぱいの上映ですが、関西はこれからなので、ネタバレは慎んで。でもね、やっぱり言っちゃいましたよ。またしてもモンサントかよ!

 驚かされるのは、枯葉剤によるとみられる障害をもった子どもが、2000年まで生まれていたという事実。アメリカの枯葉剤作戦は61〜71年。「枯葉剤を浴びた」のは、父母ではなく祖父母である。作戦区域の土地そのものが汚染されているのだ。ある村では5700人弱の人口のうち、18歳までの障害児は160人弱。都市部のようにリハビリセンターがあるわけでもない。今は何とかなっていても、親が老いれば行き詰まるのは目に見えている。

 そして米兵に対する政府の対応。核実験、枯葉剤、そして劣化ウラン弾。あきれるほど変わっちゃいない。学習したとすれば「巧妙になった」ということか。「軍隊は市民を守らない」というのはもはやありふれたキャッチコピーだが、軍隊は自国の兵士すら守らない。見上げたもんだよ、屋根屋のふんどし。

 ……ということを、1200字で書けというわけですな。

 「枯葉剤といえば中村梧郎」という言い方もナンですが、横浜で中村梧郎氏の写真展「33年目の枯葉剤」が開催中です。詳しくはこちら。7月26日まで。
 このリンク先のいちばん下の方にある、アメリカでの写真展開催の記事の方も、ぜひ。ちょっとくらくらしました。
 

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