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2009/02/06

覚書の続き

 昨日のつづき。

 民代さんのジゼルも、やはりナチュラルでシンプル。民代さんを「かわいらしい」と思ったのは、今回が初めてかもなぁ。1幕も2幕も「かわいい」印象だったな。不思議なもので、ジゼルに限って言えば、若手よりもベテランの方が「かわいい」ような気がする。もちろん、若手はいっぱいいっぱいだったり、背伸びしてたりということはあるんだろうけども。

 1幕のソロも含めて、振りは変えてある部分もあったけれど。ただ、ガラならともかく、全幕というものは(そしてぢぶん的にはガラの抜きであったとしても)、「その振りが伝えているものを伝えること」がいちばん大切なのだと再認識しました。その振りがなんのためにそこにあるのか、が伝わるということ。それは森下さんのクララでも同じで、「ベテランの踊る古典」というのは、そういうところに意味があるのかもしれないなぁ。

 ウィリに囲まれてのアダージョも、シヴァのソロもよかったけれど、やはり最後の場面が心に残ります。アルベルトが倒れ、ジゼルが両手で顔を覆って嘆くまさにその時、朝の鐘が鳴る。その鐘の音でアルブレヒトは助かって起き上がるけれど、すでに彼にはジゼルが見えなくなっているんですね。背後から彼を起こそうとするジゼルの気配を感じることはできるけれど、彼の目にはもうジゼルが映らない。助かった喜びよりも、そのとまどい、そして嘆き。こんなアルベルトは見たことがなかったかもしれない。アルベルトの背後では、ミルタとウィリたちが両側に捌けて行き、ほんの少し遅れてジゼルが下手に去って行く(横へ進むパドブレだったかと)。アルベルトにはもうそれすら見えずに、ただジゼルを求めて、数歩前へ進もうとする。その絶望的な顔に、本当に (T_T)ボウダ。そしてジゼルがミルタに捧げようとした百合の束をみつけ……ええ、最後のスライディングですけどね。あんなに早く幕を引くこたぁないだろう、ってタイミングで幕が引かれちゃいましてね(いやー、墓に届かなかったらどうしようかとハラハラしちゃったよ)。

 今回のラストに関しては、新演出(それとも民代さん仕様?)は割と好きですねー♪ シヴァのアルベルトは魔法の入り口(見えないジゼルとのPDD)と出口(朝の鐘)がとてもはっきりとしていて、それがいいんです。ジゼルの2幕というのはアルベルトにとっては「往きて還りし」なんだなぁ、としみじみ思いました。「ファンタジー」の「約束事」というのは残酷なんだよなぁ。……マラーホフの「夢オチ」も好きですけどね(^^)。

 まだちょっと書き足りないんですが、短時間では無理そうなので、とりあえずここまでで。
 明日からベジャール祭りです。身体もつのか、ぢぶん。

【追記】コメント欄の自己レスで訂正したところは、本分を直して自己レスを削除しました(単に打ち間違いだし)。携帯から長文の本文をいじると途中から全部落ちたりすることがあるので(携帯のメモリ不足?)、こういうことに。ばたばたですみません。

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