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2009/04/16

心のフィルムにあなたは……

090416_21270001  亡くなったひとの誕生日を祝うのは
 彼がもう亡くなってしまったから
 
 ありがとう まだ覚えてるよ まだ大好きだよ 
 おたんじょうび、おめでとう


 61回目のお誕生日でした。今日は電車の行き帰りも彼の歌を聴いていました。流石に電車の中ではだいじょうぶでしたが、帰ってきて半年ぶりに「摩天楼ラブ」をかけ、「夢のように…」の歌い出し、「Good-night」のひとことで、もうダメでした。あれから2年半も経つのに、パブロフの犬のように涙が止まらない。もともと「おやすみ」ということばに異様に弱いのだけど、最後のソロアルバムの最後のこの曲、がべさんらしい、こっ恥ずかしいラブソングに「おやすみ」を残してくれてありがとう。

 オリジナルアルバムの中でいちばん「スラップらしい」と思うのは「モロGS」だけど、アルバムとしていちばん好きなのは「ボートハウス」だったりします。野島さんの名曲「Lady Fish」を含んだ構成もいいし、がべさんの「避暑地の恋」「八月の都会」がとにかく好き。「八月の都会」はそれほど話題に上ることのなかった曲だけど、スラップのがべ担当曲の中では、いちばん好きかもしれません。なんというかね、がべの鼻濁音がすごくきれいなんですよ。どれくらいきれいかというと、木村さんの爪先くらい美しいんです(←どういう喩えだと思うけど、これがぢぶん的最上級)。

 がべさんの歌を聴いていると、「役者さんの歌だなー」と思うんですよ。それは演技力云々ではなくて、発声法。鼻濁音もそうだし、「w」音や「o」の伸ばす音の出し方が、役者の訓練をした人の出し方なんですね。ポップスやロックを歌ってもそれがきちんと(律義に)守られていて、それが独特の色気になってるんです。ええだから、ザンレールを毎回きちんと5番で降りてる気持ち良さっていうか(笑)。やっぱ基本って大事だけど、それ以上に基本そのものが持ち味になるんだよな。

 意外なところでサンプラザ中野も昔は鼻濁音がキレイだったりしたんですけど、それはおいといて。

 えーと。彼の歌はいつ聴いても、いろんな発見があります。同じ音源、同じCDなのに、その時々で違って聞こえるのは、こちらの気持ちの違いなのだと思いますが、いつも「こんなに素敵だったかな」と思わせてくれます。それは本当に時々しか聴かないせいもあるんですが、「ここ、こんなに色っぽかったかな」とか「こんなに揺らぎがあったかな」とか、まあとにかくいつ聴いても惚れ直させてくれるんですよ(^^)。「テレスコープ」は彼自身がとても気に入っていた曲で、音域がいいせいか、声もすごく気持ちいいんだ。「摩天楼ラブ」と「トロピカル」の両方に録音されたけど、「トロピカル」のアレンジの方が断然いいなー。そんでやっぱり鉄板は、雄二とボーカルを割り振った「想い出のメリージェーン」で、まあ「逆・木綿のハンカチーフ」なんだけれども、あの声で「嘘の恋に疲れたら戻っておいで」っていわれたらですね……。あれは最終兵器だよな、ガベの。

 コンマスのがべさん、バンマスの野島さん。5人の中で際立って大人だった2人のコンビネーションがスラップをバンドとして成立させていたんだなと、DVDのコメンタリを聴きながら思いました。ぢぶんのオヤジ……もとい、「大人の男性」好きは、ガベさんから始まってたのかもしれません。

 がべさん、おたんじょうびおめでとう。

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コメント

お久しぶりです。
がべさんエントリにつられてやってきました。
お元気だったら61歳なんですね。音楽的なことには全然詳しくないんですが、言われてなるほどと思いました。
スラップもですがソロの方も枚数を重ねるごとに作りが洗練されていって「摩天楼~」を初めて聞いた時は「かっこいい…」とうっとりしたモノです。

「摩天楼ラブ」は発売時に地元で二箇所イベントがあって、その一箇所(いわゆる屋上イベント)で発売したばかりだと言うのに戸田さんとのデュエット曲をお客さんと、なんていう企画もあったんですよね。歌に自信がなかった上に、その場で一回流しただけの曲歌えって無理無理無理と挑戦すらしませんでしたが、今思えばやっておけばよかったかなと思います。

投稿: TAMA | 2009/04/17 19:37

おー、なんか無茶なイベントですが、挑戦したらすごい想い出でしたね。
あの頃は結構、屋上イベントもありましたよねぇ。
水木さんのサイン会とか行きましたよ(笑)。

スラップのハーモニーは、初期と後期じゃ雲泥の差ですよね。
ガベさんのファーストアルバムも、今思うと「若さ丸出し」って感じでなかなか微笑ましいというか、こっぱずかしいというか(^^)。

今でも「INVITATION」と「スラップメモリー」は聴けないでいます。
「INVITATION」はガベのソロじゃなくて5人のコーラスですけど、コンセプトがコンセプトだけに、後で聞き直していちばん辛かったですね。

投稿: 綾瀬川 | 2009/04/18 02:22

コメを残さねば・・・。と思いつつ何から書けば良いのやらわかりません。
本文以上の長さになりそうで・・・。
当時の私的には役者の歌は登志夫ちゃんだった、ガベさんのは「ミュージシャンの歌」って思ってた。
褒め言葉だよ!
水木さんのサイン会に行ったねぇ。あの頃の色紙達はどうしたんだろう?
それよりも登志夫ちゃんに預けた色紙が気になる、かな。

投稿: ばむ | 2009/04/21 08:35

「役者の歌」というのも、表現方法としてではなくて音の出し方というか、発音法の話だから…。
 ……まあ、GSシリーズの頃なんかは、どっちかというとムード歌謡か、という気はしますが(^^)。

 色紙、卒業証書やらなんやらといっしょに箱に入れてとってあるよ!
登志夫ちゃんに預けた色紙っていつ……。

投稿: 綾瀬川 | 2009/04/22 00:23

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