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2009/08/15

モラルはこれだけで充分に足りる

 明日(もう今日だが)の全幕プロ「眠り」、13:30開演でしたがな! てっきり15:00だと思ってた。アブねぇ、アブねぇ。寝過ごさないようにしないと。

 8.6、8.9、8.15。8月のいわゆる三大記念日。今年はこのすべてを劇場で過ごす事になりました。会社を休めなかった年を除いて、8.15をサボるのは、この20年で初めてです。まあここ何年かはむしろ対右警備要員としての側面の方がデカかったりしましたが。

 2、3年前から「運動ウツ」のような状態になり、現場から離れた話はよそのコラムに書きましたが、まあ気分的には「我が亡き後に……」みたいなもんで。係累がほとんどいないからな。誰かのためやら子どもたちの未来のためやらでもなく、自分のためにやってきたことだから、もう少しドロップアウトしておいてみる。

 インド・パキスタンの核実験の頃だからもう何年も前の話だが、現地で原爆展の巡回をしてきたスタッフから、「こんな悲惨な状況に会わないために、我々は核武装する必要があると確信する」との反応に愕然として帰ってきたとの報告があった。
 僕は、日本の反戦運動の(平和運動でもなんでもいいが)、いちばんの特色は実はここにあったと、最近考えるようになっている。すなわち、「こんな悲惨なことは二度と繰り返してはならない」というその一点である。何度も繰り返し指摘されてきたように、いくつかのことを見えなくさせてきた。しかし、原爆であれ、空襲であれ、地上戦であれ、「他者にこの悲惨を味わわせたくない」という素朴な感情は、政治的な自他二分法という理屈を超え、国と民族を超えてきた。これは大きな(日本の)美徳だったはずだ。

 そして現在の日本社会はその「美徳」をかなぐり捨てた、と僕は思う。ごく、普通の、「普通の国」。

 何度でも、確認しよう。

 〈生きることはよい〉。これがモラルの最低限の原則であり最高の原則である。(小泉義之「弔いの哲学」)
 

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