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2009/09/27

「男の旅路」はまだ続く。

 中卯でうどん食って帰ったら、もう制作日記が更新されてたよ。びっくり。

 さて、即レポで行こうと思って書き始めたものの、まだ1幕終らず。日付も変わりそうなのでざっと。

 木村さんのソロル、踊りの方は「調子悪いか?」→「そうでもないか?」の行ったり来たりというのが正直なところですが、以前もこんなことがあったような……と思ったら、「ラシル」の初主演の時だよ。……てなわけで、久しぶりに初役プレッシャーがきてたのかな? 
 というわけで、2幕まではちょっとこちらも落ち着かないところがありつつも、3幕はある意味本領発揮で、「木村さんのソロル」なんだからこういう締めになるのは、言われてみれば当然なんだけど、してやられたような気持ちもあって、これだからやめられないなーと思ってしまったのでした。

 初日は主演が水香ちゃんと高岸さんということもあって、「スペクタクルで楽しーーー♪」という気分が強かったのですが、今日は最初から最後まで悲劇の色合いが強く、「感動して涙」というよりも、胸の詰まるドラマでした。美佳さんのニキヤは、美しくて気高いですが、大僧正に告白されたときのおののきはこれが悲劇の始まりであることを予感させましたし、ソロルとニキヤの幸せがこぼれてくるようなPDDのあと、マグダヴェーヤに引き離される二人は文字通り「引き裂かれる」許されない恋人同士のようで、二人の幸福がこの一瞬だけだったことを後で思い起こさせるものでした。

 ……って書き始めたら、レポなみの勢いになっちゃったので、この先は別保存にして。

 結論だけ……というか。要するに、自分がファンだということも大きいとは思うんですが、まとめてさっくり「ソロルの物語」でしたです。それは昨今、白鳥が「ジークフリートの物語」になったり、ジゼルが「アルブレヒトの物語」になったりするという、誰が踊ってもそういう側面はあるのですが。影の場でも「手の届かない存在になったニキヤ」への罪の意識や絶望感がかなり前面に出ていて、赦されることを拒絶するかのようなソロルでした。この辺りはやっぱり木村さんだなー。

 3幕の結婚式でも、ソロルはもう「本当に大切なもの」を知っている。ガムザッティはソロルの心がここにはないことを知っている。そしてニキヤはもはや「ニキヤ」としてではなく、「怒れる神の前触れ」としてやってくる。むしろ、ミルタの前のジゼルのように、結婚式を阻止することで(あるいはソロルを連れ出すことで)、ソロルを神の怒りから救おうとしてたのかも、とちょっと思ったり。その3人のトロワはオンブルよりもさらに激しかったです。普通ならこのトロワは「ニキヤによるソロルの奪還」になるはずなのですが(例えば初日がそうであったように)、今日は完全に「ソロルによるニキヤの奪還」劇でした。いやー、ガムザッティを投げ捨てるソロルは初めて見た(^^)。相手が田中さんだから、あれができるんだろうなーと、黒鳥の時を思い出したりして。
 ラストシーン、ニキヤに導かれて天上への道を歩むというよりも、ようやく手に入れた「本当に大切なもの」をいとおしむような、木村さんの力強さと二人が交わす笑みが印象的でした。

 もう1回観たいよなー(ノ_-。)。クソオ あ、タイトルはですね。いつだったかのジークフリートの時に「男として成長していく旅のようなものを見せたい」とかいったようなことを言っていたなー、と思いまして。

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