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2009/10/23

そしてバレエはつづく

 無事休みを取って何をしてたかというと、この映画です。いつの間にか公式サイトができてました。最近そればっかだな。

 「ベジャール、そしてバレエはつづく」

 イ誌のSちゃんが「綾瀬川さん、こういうの好きかと思ってー」とプレスの試写状を送ってくれたのだけど、届いたときにはもう5回の試写のうちの2回終ってたっていう(^^;)。3回目は中国から研修生の来る日で、ようやく4回目の今日見ることができました。Sちゃんありがとー♪ 好きかと思ってレベルじゃなく好きっすよ(そして原稿はつづく……なのか?)。

 場所は新宿のTMシアターという試写用の30席くらいの会場。入口がわかりづらくてうろうろしてたら、やっぱり試写状を持った人がうろうろ探してて、「あ、あの人についていけばいいのか!」って……迷子になってる人についてっちゃダメだろ、ぢぶん。

 映画の方。あまりたくさん書いてしまうと、楽しみが減ってしまうと思うので少しだけ。

 監督のアランチャ・アギーレはスペインの女性ですが、彼女自身が80年代にルードラで学んだ経験を持つ人。映画の仕事を始めた時からベジャールのドキュメンタリーを撮りたいと思っていたそうです。そしてベジャールの亡くなった後、マドリッドでのBBLの公演を見、カンパニーの“危機的な状況”を感じて、この映画の撮影を決意したそうです。「彼の生涯をドキュメンタリーにすることではなく、指針を失い躊躇し苦しんでいる時のダンサーたちの努力を映し、彼らがベジャールの名のもとで最高のものを出し続けていくことを証言すること。それこそがベジャールに対してのオマージュだと思ったのです」と。

 2008年12月。オペラ座でのジルのアダージェットから映画は始まります。そこから、ジルが振り付けた「アリア」のワールド・プレミアまでの1ヶ月を、レッスンとインタビューを中心に記録したドキュメンタリーです。つまり監督の言葉通り、これは「ベジャール亡き後のジル、そして彼が率いるBBLのドキュメンタリー」。「80分間世界一周」を中心にベジャールの作品、そしてもちろんドンの映像も挿入されますが、中心はジルと「アリア」のリハーサルになります。


 「アリア」は、テセウス(ファブロー)がアリアドネ(ロス、ズアナバール、イワノワ)である3人の女性から誘惑され、ミノタウロス(アロザレーナ……だよね?)と戦うというもの。これが受入れられるかどうかにカンパニーの命運がかかっている。「ベジャールの後継者」というあまりにも大きな重責の中で、公演成功のために奔走するジル。ベジャールと交わした三つの約束(作品を守る、新作を上演する、ダンサーを育てる)を果たすために。彼を支えるのはロス、ズアナバール、ファブローらカンパニーの中核であるダンサーたちやスタッフたち。

 ミーハーなんでね(^^)。ジルもファブローもロスもやっぱり大好きだよ! って思いましたよ。あとぢぶん的にはご贔屓のダリアが結構出ていたのも嬉しかった。逆にドミニコやティエリー(←ご贔屓アニキたち)が映ってなかったなぁ。ガスカールの頭頂部がちょっとぽよぽよ、とか。いやあ、ファブロー、男だよ! いつのまにこんなにたくましくなったやら。
 あと「出演者」にないメンバーでは、クピンスキー、シャルキナ、コジョカル(オアナ)たちの短いインタビューが。ズアナバールが割りと多く話していたかな。

 ジルはいろんな意味で「ベジャールの息子」なのだろうと思う。そしてやっぱり人の子なんだな、とか。ドンのカリスマ性は持って生まれたものだけど、ジルの「天才」はひとつひとつの努力の末なんだろうな、と、これは印象としてそう思ったり。彼のさまざまな面が描かれた映画だけど、いちばん印象的だったのは、振付家として、そして芸術監督として、舞台袖からプレミアを見る彼の姿。出演者紹介のところに「20世紀バレエ団時代を知る唯一の現役ダンサー」とあって、ああそういう位置づけでもあるんだ、となんだか感慨深かったです。それにしてもジルは本当に、どんな一瞬を切り取っても(日常風景でも)絵になるなぁ。

 公式サイトの「イントロダクション」に引用作品の一覧(ソリスト付き)があります。そのうち「第九」は野外広場での学生による公演。「ギリシャ」は本当にちょっとだけ、パ・ド・セットの後のソロが入ってくるところ。
 原題は「Le coeur et le courage」。インフォシークの翻訳だと「心臓と勇気」(^^)。邦題は「ショー・マスト・ゴー・オン」のイメージなんだろうなぁ。正月に公開です。劇場に行って、ジルのポスター付きの前売り買わなきゃ! だな。

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