« なんとかなるだろ | トップページ | ミーシャも父っつぁんもいない冬 »

2009/12/19

エマーヴェイユ!

 というわけで、なんとかしつつ、ギエムとカーンの「聖なる怪物たち」へ。正味1時間ちょっとで、カテコが終ったのが8時半頃。会社にいる時間じゃん(笑)。というわけで、家に帰ってから一度寝落ちしちゃったよ。

 すっごい、………なんていうかな。最終的には「楽しかった!」なんだけど、そこへ至るまでにいろんな道筋をぐるぐるするというか。ぐるぐる回ってきて、最終的に、子供っぽい楽しさに帰ってくる。

 マリファントに近い部分もあるけれど、ギエムとカーンの二人のソロで、エネルギーのベクトルみたいなものが違っているのも、当たり前なんだけどおもしろい。ギエムの方は「軽み」があって、外に放出されていくイメージなのに、カーンの力は内側への「溜め」に働いていて、それが「重み」を生んでいる感じ。その「重み」をうまく説明できないんだけど、「身体が重い」というのではなくて、むしろ舞踏的なベクトル。「七つの俳句」のあの「三日月のアラベスク」の、力が下向きにかかっていく感じにもちょっと近いかも。あくまでもイメージとして。

 カーンのソロや、ギエムとの最初のデュエットなどは、ちょっと涙が出そうになるような気持ちの揺さぶられ方。最初のデュエットは、何か「同じもの」との踊りのよう。もちろん、ギエムとカーンではまったく違う見た目なのに(笑)、どこかしら鏡を覗き込みながら、という。そして対話をはさみながら、まるで「やんちゃな弟と、聡明で時々いぢわるで時々優しい姉」みたいになってくる(笑)。ギエムの方が背が高いせいもあるのかな。意外とコミカルな場面も多かったし、二人の科白のやり取りも楽しかった。

 「エマーヴェイユ」の場面は、思っていたイメージとは全然違って、そこから子どもの無邪気な楽しい気分に入っていくんだけど、おかげで最後はハッピーな気持ち。

 ミュージシャン5人が舞台の上で共演というのもよかったなぁ。最初、歌手の女性が出てきた時は「何の人?」とか思ってしまったが(笑)、彼女の声がまたすごく舞台の空気を引っ張っていて。みんな、どことなく垢抜けてないのもよい感じだ。始まってから終るまでが、「エマーヴェイユ」そのものだったなぁ。ギエムとカーンからのクリスマスプレゼントみたい。カーンはイスラム教徒だけど(^^)。

 20日も行こうかなー、と思ったけれど、ドレスデンのチラシを見ていたら、こちらも激烈に見たくなって、ちょっと我慢。くーー、いけるかな、ドレスデン。

|

« なんとかなるだろ | トップページ | ミーシャも父っつぁんもいない冬 »

コメント

実はギエム観に行けなかったのです。残念!
明日以降安い席で観にいこうかなと思ったりしています。

投稿: Hogawann | 2009/12/19 23:58

終ったあとで楽しい気分だったので、
Hogawannさんも見てて楽しくなれてたらいいなーと思ってたんですが、
残念でした……。
風邪もそのほかのことも、大事にしてくださいね。

作品的には、芸術劇場の中ホールくらいの方がいいだろうな、とちょっと思いました。テアトル銀座とか。

投稿: 綾瀬川 | 2009/12/20 02:04

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: エマーヴェイユ!:

« なんとかなるだろ | トップページ | ミーシャも父っつぁんもいない冬 »