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2009/12/15

事業仕分けと「本物の舞台芸術体験事業」【訂正あり】

 いくつかのサイトで取り上げられているので、もうご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、直接のぢぶんのところには、メールマガジンで配信されてきました。

 要するに、今回の事業仕分けで、「本物の舞台芸術体験事業」が廃止、日本芸術文 化振興会への交付金が圧倒的減額、とされたことに対する反対の署名を、という趣旨です。
 メールをざっくり転載するのもナニやな、ということで、いろいろ調べてたらちょっと手間取りました。

 新聞記事をいくつか。
 「事業仕分けに怒りあらわ 音楽関連5団体が緊急アピール」
 朝日の配信。日本オーケストラ連盟等の記者会見。同様の記事はぶらあぼweb版にも。

市川団十郎、事業仕分けに「暫(しばらく)!」
 こちらはMSN産経。タイトルがいかにもだけど、団十郎が民主党に申し入れをしたとのニュース。民主党側は一応、「「現場には事業費が滞りなく届くようにしたい」と応じたという」ということになっているが。

「重要な教育なのに」 交響楽団の教育現場派遣事業「縮減」
 これもMSN産経。どうした、産経。がんばるじゃないか。大阪フィルの実際の「体験事業」の様子や、大阪シンフォニカーの談話など、一読されたいところです。

 山形交響楽団のサイトに、今回の事業仕分けに対する反対の趣旨と、文科省への意思表明の要請が出ています。わかりやすい文章ですので、参考になるかと思います。

 さて、問題の事業仕分けの内容ですが、文部科学省の当該ページの下の方、11月11日の4「文化関係1-独立行政法人日本芸術文化振興会」(子どものための優れた舞台芸術体験事業は廃止。新国立劇場とおきなわ国立劇場の契約は見直し)、5「文化関係2-芸術家の国際交流等(芸術家の国際交流、伝統文化こども教室事業、学校への芸術家派遣、コミュニケーション教育拠点形成事業)」の部分です。
 手っ取り早く読みたい方は、評価コメント()を。PDFで開きます。

 ぢぶんは、最初の3日ほどをテレビのニュースで見ながら、あの仕分け人と呼ばれる人たちの「暴力的」で「居丈高」で「まず結論ありき」の口調と態度に吐き気がして(比喩的な意味でなく)、それ以降はニュースがその場面になるたびに音声を切ったりしていたのですが、まあこういうことになってたわけですね。

 まったく問題を履き違えているとしか思えないのですが、要するに「採算が取れないこと」だから国(自治体)がやるんですよ。採算が取れることだったら、最初から民間で充分なわけです。国や自治体の予算というのは、基本的に「採算が取れないけれど必要なこと」のために使われるべきものなんです。そのために税金というものを徴収しているんです。「無駄なこと」と「採算が取れないこと」はまったく違う、ということです。無駄で採算が取れないことは、市谷辺りにたくさんありますけどね。

 「本物の舞台芸術体験事業」の詳細はこちらのページ。開催概要が出ています。2009年度の実施計画表です(PDF)。
 バレエ関係では、日本バレエ協会が「くるみ」を7公演、法村友井バレエ団が「くるみ」を6公演、松山が「チャイコ三大バレエハイライト」を6公演、小林紀子バレエ・シアターが「ソリテイルほか」を1公演、谷桃子バレエ団が「白鳥」を6公演、東京シティが「コッペリア」を13公演、スタダンが「シンデレラ」を8公演、これらすべてが聾学校を含めた小中学校で行われています(みんながんばってるなー)。
 多いのは地方オケと児童劇団ですが、二期会、藤原歌劇団や、能楽、人形浄瑠璃などの伝統芸能、松竹による「勧進帳」「鷺娘」他 (14公演)などもあります。
 たとえばニューシティは熊本・長崎・佐賀・福岡で計20公演を行っていますが、果たして地方自治体や学校単位で、それを行うことはできるでしょうか? 財源のある自治体、生徒数が多い学校、都市部に近くて輸送費や宿泊費などがかからない地域、などはできるかもしれません。それはつまり、都市から遠い地域、子どもの少ない地域と、財源の豊かな地域(あるのか、そんなところ)との格差を拡大することにはならないでしょうか? 

 文科省の意見募集ページ(ふたたびここ)です。12月15日(今日じゃん!)まで意見を募集しています。後手後手だなぁ。

 こういう記事もあります。
事業仕分け初の満額 児童劇巡回事業
 東京新聞です。文化庁ではなく厚労省所管の財団法人「児童健全育成推進財団」に委託されたもので、「仕分け人十二人のうち六人は見直しを求めたが、取りまとめ役の菊田真紀子衆院議員が「子どもたちに直接、夢と希望を与える事業は大切にすべきだ」と異例の政治判断を下した」とあります。

「続き」の中に、いただいたメールの中にあったフォーマットをいれておきますので、そちらを使いたいという方はどうぞ。

 

*******

件名Subject: 助成廃止反対
送信先アドレス:nak-got@mext.go.jp
担当官:中川正春・後藤斎 
 
●事業番号「4」事業名「文化関係1-独立行政法人日本芸術文化振興会」

*芸術創造活動特別推進事業助成金についてはこの事業です。
 
「芸術創造活動特別推進事業助成金の削減・廃止に反対します。」
 
という一文を入れてください。この一文だけでも構いません。
 
●事業番号「5」事業名「文化関係2?芸術家の国際交流(学校への芸術家派遣)」
 
*本物の舞台芸術体験事業がこの項目です。【訂正】→上同様、事業番号「4」です。すみません。
 
「本物の舞台芸術体験事業の廃止に反対します。」
 
という一文を入れてください。この一文だけでも構いません。
 
・様式は自由、必ず「件名(タイトル)」に事業番号、事業名を記入して下さい。
※ 署名扱いなので、住所・氏名を入れて下さい。
 
>12月15日〆切です、舞踊・音楽関係の方に限らなくても結構です。

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コメント

初めまして。ブログ検索で記事を拝見しました。
大いに参考にさせていただいたのですが、「本物の舞台芸術体験事業」については事業番号5ではなく、
事業番号「4」 事業名「文化関係1-独立行政法人日本芸術文化振興会」
の一部かと思います。
「学校への芸術家派遣」については事業としては「本物の舞台芸術体験事業」とは別の項目のはずです。
私も確信はありませんが、PDFの資料をよく読んだ限りではそうだと思います。
※もし私の勘違いであれば申し訳ありません。

以上よろしくお願いします。

投稿: Taro | 2009/12/15 14:24

Taroさん、初めまして。
今、確認してみました。
確かに、「本物の……」の方は、「4」の後半にあるものですね。
「5」の表の中の「午後の部の10」の初めにあったので、ごっちゃにしてしまいました(ちゃんと「10の3ページ目から」と注意書きがありました)。
ご指摘、ありがとうございました。

「本物の……」の具体例として揚げてあるバレエ等の内容や、学校で行われることなどは、リンクしてある文化庁の「本物の……」のページから引用しているので、これは間違いないかと思います。

「続き」の中にある文章は、まるまるメルマガからのコピペなので、
……このまま回っちゃってる、ということですね
(自分もこのタイトルで送ってしまいましたが)。とほほ。
何にせよ、拙速でいくのは要注意、ということですね。自戒します。

ということで、もう〆切までに間に合わないとは思いますが、上のエントリを訂正しておきます。ご迷惑をおかけしました。Taroさん、ありがとうございました。

投稿: 綾瀬川 | 2009/12/15 23:03

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