« おーけすとら! | トップページ | 愚痴。 »

2010/06/07

日曜の大使館前

100606_14140001 そんなこんなで日曜日のイスラエル大使館(旗の立ってるところが入口)。たったあんだけの距離、何で毎回律義に迷子になるのか、ぢぶん(←余程相性が悪い)。

 レイチェル・コリー号は土曜の朝に入港するはずだ、との話だった。アイルランド政府からイスラエル政府に対し、ガザに入港させるようにとの公式の要請が出ていた。
 「レイチェル・コリー」の名前に覚えがありながら思い出せずにいた。そうだあの子だ、と思い出したのは大使館前だ。封鎖されたガザで、民家を押しつぶそうとするイスラエルのブルドーザーの前に立ちはだかってひき殺されたISM(国際非暴力行動委員会)の大学生だ。あの子の名前のついた支援船はイスラエルに捕らえられて繋がれている。あの子は再びイスラエルによってつぶされるのか、と胸がふたぐ。

 こういう時に、ネット上で役に立つのはやっぱりパレスチナ情報センター(HOT TOPIC)というわけで、こちらのアーカイブにおおかたの記事がリンクされてます。「みんなの翻訳」の方にもまとまった海外からの記事が翻訳されてますが、アーカイブの方に順次貼られてるので、速報性にこだわらなければそちらでフォローできるかも。チョムスキーのステイトメントも上がっています。

 もうひとつ、この種の事態になぜか強いMSN産経。「支援船上で一体何が起きたのか」と題する検証記事内で「イスラエル兵が(活動家の)頭を撃ち抜いた」との証言を「にわかに信じがたい」としながらも、ガーディアン紙の記事を「死者9人に銃弾30発」としてとりあげ、「45センチ未満の距離から顔や後頭部、足、背中を5回撃たれていた」とのトルコ当局の司法解剖の結果を伝えています。

 自由船団(6隻)のうち集中攻撃を受けたマヴィ・マルマラ号がトルコ船籍であり、死者9人のうち8人がトルコ人、1人がトルコ系米人だったこともあり、トルコ政府は「国家犯罪」としてイスラエルに講義するばかりか、イスラエル首相らを殺人容疑等で独自捜査を開始(これ)。「中東でのたったひとりのオトモダチ」だったトルコを敵に回しちゃってどうするつもりなんだろ、と思いつつも、日本人カツドウカが乗船してて殺されたとしても、「自己責任」ですませちゃうんだろうなあうちの政府は(相手が北朝鮮じゃなければね)、などと思ってみたりもする。もっともトルコもしたたかで、イスラエルの無人戦闘機を買い付ける話はつぶさないようだ(これ)。

 一方でエジプトがガザのエジプト側の検問所を開くというニュースもあり(これ)。イランには、頼むからこれ以上話をややこしくしないでくれ、と思い。

 さて、今日のイスラエル大使館。以前は入口に「郵便受」がありまして、そこへ申入書だの抗議文だの(まあ同じようなものだ)を入れていたのですが(大使館職員なんてものが出てくることは金輪際ないです)、今回はそれも撤去されておりまして。郵送で申入書を送る、という馬鹿げた話にならざるを得ない、と。ちゃんと屋上から集会の様子は撮ってましたけどね、職員らしき人が。
 今日の申入書がまだアップされてないようなので、折り畳んだ先に「フリーガザ」の緊急発表を入れておきます。

 それにしても、だ。国連人権理事会での独立調査団派遣の決議に日本は棄権とな(賛成32、反対3、棄権9)。なんなんすかね、この国の政府ってヤツは。


 

++++++++

フリーガザによる緊急発表

イスラエル軍がガザへの支援船を拿捕———再び

今朝9時前、イスラエル軍は強制的に、包囲されているガザ地区へ1000トンを医療品や建築資材を運搬中のアイルランド人所有の人道支援船レイチェル・コリー号を拿捕した。
一週間さえ経過しないうちに、イスラエル海軍特殊部隊は非武装の救援物資船を襲撃し、残虐にも乗船員を人質として、船を南イスラエル・アシュドッドへと曳航{えいこう}しています。イスラエルによる攻撃により死傷者が出たか否かについての詳細は確認できていませんが、負傷者はいない模様です。

コリー号には、アイルランドとマレーシア人が多数を占める、5カ国からの乗船者11名、クルー9名が乗船していました。
乗船者にはノーベル平和賞受賞者のマイリード・マグアイヤーさん、マレーシア国会議員のモハメッド・二ザール・ザカリアさんや元国連事務総長補佐官のデニス・ハリさんも含まれています。今週の月曜日には、トルコの支援船“マヴィ・マルマラ”号と他の5艘の非武装の船がガザへの資材を搬送中、イスラエル特殊部隊により襲撃され、9名の人権活動家たちが殺されました。イスラエルにり人質として連行される前に、アイルランド人のフリー・ガザ・ムーブメントのコーディネーター、デレク・グラハムさんは、“今週始めに、マヴィ・マルマラ号に何が起こったにせよ、私たちは恐れはしない”と表明しました。

1200トンの貨物船はマレーシア元首相でペルダナ国際平和協会議長マハティールさんが設立した特別基金により購入されました。船名は、2003年にガザ地区でイスラエル軍用ブルドーザーにひき殺されたアメリカ人人権活動家からつけられています。
救援物資には、多くの医療品やセメントなどの他に、ノルウエーの人々から国連により運営されている学校への紙類の寄付が含まれています。

デニス・ハリデイさんによれば“私たちは、ガザを目指すここに残された最後の船であり、資材をガザに届ける覚悟を決めた”と言う。コリー号は、先週末の故障により脱落を余儀なくされるまでは、“自由船団”と名づけられた、40カ国の協力によりイスラエルによる違法なガザの完全封鎖を打ち破るために結成されたガザ支援船団の一隻でした。

コリー号への攻撃はイスラエルとアイルランドとの外交問題を引き起こすでしょう。アイルランド政府はガザへの入港をイスラエルが認めるように公式に要請していました。6月1日には、アイルランド議会で、全党派一致で、民間支援船へのイスラエルによる武力行使への非難とガザ地区への違法封鎖の解除を求める決議が可決されています。

ノーベル賞受賞者マイリード・マグワイヤーさんは、イスラエルの残虐な封鎖を終結させるための今回のアイルランド人とマレーシア人共同行動の望みについて、次のような言葉により要約されています。
“私たちはガザの人々の勇気と愛に触発され、苦しみの最中にあってさえ私たちを喜びとともに歓迎しようとしてくれる事実が、私たちに望みを与えてくれます。今回の旅もイスラエルによる犯罪的な封鎖と違法なる占領を強調しています。世界市民の行動の力によって、すべての人々の意識の目覚めに期待します“

コリー号の乗船者は以下の通りです。(クルーを除く)
Ahmed Faizal bin Azumu 人権活動家 マレーシア
Matthias Chang, 弁護士、作家、人権活動家 マレーシア
Derek Grahamフリー・ガザ アイルランド
Jenny Graham フリー・ガザ アイルランド
Denis Halliday 元国連事務総長補佐官 アイルランド
Mohd Jufri Bin Mohd Judin ジャーナリスト アイルランド
Shamsul Akmar Musa Kamal, PGPO ペルダナ国際平和協会代表者 マレーシア
Mairead Maguire, ノーベル平和賞受賞者 アイルランド
Abdul Halim Bin Mohamed, ジャーナリスト マレーシア
Fiona Thompson, 映像作家 アイルランド
The Hon. Mohd Nizar Zakaria, 国会議員 マレーシア
(訳文 阪口 エキン)(改行は読みやすいように適宜入れてあります:綾瀬川)

FREE GAZA(英文)

|

« おーけすとら! | トップページ | 愚痴。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101065/48564242

この記事へのトラックバック一覧です: 日曜の大使館前:

« おーけすとら! | トップページ | 愚痴。 »