« コレクション棚を入れてみた。 | トップページ | つけたりのグッジョブ♪ »

2010/06/28

僕たちの失敗

 さてと。ソワレのロイヤル、都さんとマックレーのロミジュリに行って参りましたけども。うーん。マチソワのソワレだなー、というオケと群舞。オケ、なんぼなんでもくたびれすぎだろう。ぢぶん的には3階席だったのが失敗だったか?

 考えてみればマクミラン版の全幕を生で見るのは初めてです。例の「フェリのビデオ」は何十辺と見ましたけども。で、「演出が変わったのか?」と思ったところがいくつか(自信はないけど)。装置はだいぶ様変わりしていて……正直、バルコニーと墓地は前の方がよかったな。というか、墓地の上半分は……orz。前もあんなんだったのかな? 

 都さんのジュリエットは、マックレーよりも幼く見える。スゴイなぁ。アテールで立っている時、斜め後ろから見る姿(というのが多かった気が)というのが、すごく可愛いんですよ。うなじのライン。そして「女の子」は男の子のキスで「少女」になるんだなあ、という「ガール・ミーツ・ボーイ」の1幕。3幕の初めでそこから「女」になるのかな、と思ったら、「少女」のままで最後まで。パリスとの婚約を拒む場面での、かたくなな潔癖さがまさに「少女」で、すばらしかったです。

 マックレーは「いつのまにやらこんなに大きくなって(^^)」という(笑)。オベロン以来だったのかな。少年らしい短兵急さもある、明るく軽やかなロミオ。まあ元々ロミオってのはそういうものだろうしな。なんというか、ロミジュリというのは、二人が「若い」ほど「僕たちの失敗」というイメージなんですよ。森田童子のアレは……まあおいといて。

 マキューシオはマロニー。1幕では「おいおいおいおいっ!」ってなくらいでどうなることかと思ったけれど、2幕では持ち直してました。ヴェンボーリオはポルーニン。1幕では「もしかしてぢぶん、ティボルト萌えばかりかヴェンボーリオ・ツボも持ち合わせてるのかっ?」と思うほどに好みでですね、ロミオそっちのけで眺めてましたが、逆に2幕でがたがたっと。何をしたいのかよくわからなかったなー。もっともマキューシオ→ロミオvsティボルトの場面のヴェンボーリオは「どうしていいかわかんなくてうろうろしちゃう」のもひとつの正解のような気もしますが。
 舞踏会の前の三馬鹿踊り。もうだれ一人「ユニゾン」ってことを考えたことがないだろうっていう(笑)。最初はマロニーが音に遅れてるのかと思い、2幕ではやっぱポルーニンが遅れてるのかと思い。うーん。アンサンブル全体がその傾向ではありますが、ロミジュリだからまあいいか、と。マチソワのソワレだしな。その中でも三人の娼婦の生きがよく、気持ち良かったです。

 パリスのステパネクもよかったな。品がよく、紳士的でやさしいパリスだ。1幕でジュリエットが失礼な態度をとっても、ただ子どもなだけだというのがわかっているから特にとがめだてもせず。3幕で本当に失礼な目にあっても、怒って出ていっちゃったりもせず。墓地では「自分のせいでこんなことになって……」と、全然自分のせいじゃないのに悲しんで。グルジアのパリスくらいスノッブでイヤなヤツだと殺されても惜しくないんだが。

 で。ティボルトのホワイトヘッドが素晴らしかったですよー(ノ_-。)。出の時からもう悪の匂いぷんぷん。「ワル」じゃないんです。「悪(あく)」なんです。はー(溜息)。ティボルトはこうじゃなくっちゃあ! しかも、ところどころでママとからんでるもんだから目が離せなくって(笑)。パパのエイヴィスと並ぶと、どっちがパパでどっちがティボルトか、一瞬迷いますが。
 しかしなんといっても2幕です。マキューシオより死にっぷりの素晴らしいティボルトって何ヽ(´▽`)/ヤター。いやもう本当に。そしてもちろん2幕の最後といえばママ。こちらも素晴らしかったです。剣を拾い、ロミオに斬りかかる(突きかかる、か?)ママと、思わずヒラリオンになってしまうロミオ(^^)。町中の嫌われ者のティボルトだけど、こんなに一途に愛してくれる人がいたんだよ、と思ったらもう本泣き(←実は今日いちばん泣いたとこ……)。

 そして2幕が終わるともう終わった気持ちになる間違ったぢぶん……。しょうがないんだ、ティボルト萌えだから。
 でもですね、ジュリエットの部屋にパパ一行がやって参りまして、パリスとの婚約について早急に話が進みまして。パパがその話をしている後ろで、ママはそっとジュリエットの部屋の祭壇に祈りを捧げてるんです。本当にさりげなく。ひーん。ティボルト、お前しあわせもんだぞー 。・゚・(ノд`)・゚・。 。
 そんなママはジュリエットにもやさしくて、ジュリエットも「ママ、助けて!」ってすがるくらいいいママなんです。パパも厳しいけど、本当はジュリエットを心から愛していて、ジュリエットの死体をそっと抱き、ママの手をそっと取るその姿は本当にやさしくて、本日2度目のもらい泣きでありました。この場面で泣いちゃったのは初めてだな。

 墓地の場面の都さんは本当に一途でまっすぐなジュリエットだったし、最後に、もう冷たくなったであろうロミオの手をそっと頬に当ててほほ笑み、しかも死の瞬間にはその手すらも奪われてしまう「本当の悲劇」であったけれども、そこでちょっと乗り損なっちゃったのは頭上のセットのせいだ。これは確実にそうだ。3階正面からだと、あれが視界の半分だからなぁ。オペグラはずすとアレがどーんと。ううむ……。

 とりあえず……にしては長いですが。ぢぶんにとってマクミラン版は「デフォルト」ではすでにない、というのも新たな発見ではあった。

|

« コレクション棚を入れてみた。 | トップページ | つけたりのグッジョブ♪ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 僕たちの失敗:

« コレクション棚を入れてみた。 | トップページ | つけたりのグッジョブ♪ »