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2010/08/30

フェアウェル

 東海ツアーズから連絡。名古屋行きのこだまは第2希望。帰りのこだまは第3希望まででも取れなくて、ちょっと早めのお帰りに。夕飯は車内で駅弁だな。

 気が付けばもう9月も間近ってことで、「フェアウェル」が終わっちゃうよ! この暑いのに! つうことで、ホント、暑いのに今日もまた渋谷までよろよろとでかけて行きましたよ。昨日まとめて見ちゃえばよかったんだろうけど、もうダブルヘッダーなんて体力もなくてさ(笑)。

 「フェアウェル さらば哀しみのスパイ」(公式サイト)。音出ます。

 81年に起きた(というか発覚した)「フェアウェル事件」を元にした映画。KGBの大物による機密漏洩事件だけども、ソ連が崩壊した後に後付け的に名前を聞くくらいだったなぁ。その頃は「ソ連崩壊のひとつのきっかけ」という意味がよくわからなかったけど、映画のほんの短いシーンの中で、「あ、そういうことか!」と、さくっと腑に落ちたりしましたよ。ゴルバチョフ(まだ書記長になる前)がなぜ後にデタントに踏みきったかが一瞬でわかる。あの瞬間がソビエトの終わりの始まりだったんだ。

 舞台はモスクワ。KGBのオフィス、「フェアウェル」ことグリゴリエフ大佐の自宅、大佐から情報を受けとるフランス人技師ピエールの家庭、二人のさまざまな方法での接触。極度に政治的な状況を生きるグリゴリエフと、彼の人間味に徐々に魅かれていくピエールの奇妙な「友情」と、それぞれの家族関係が映画の機軸で、そこへ米仏大統領、DST、CIAがからんでくる。

 映画自体はフランス映画だけど(監督は「戦場のアリア」のカリオン)、この時代についてどれほどのリアリティを持っているか、が、見ていてどれくらい「面白いか」の分かれ目かもしれないなあ。ぢぶんはソ連については、それこそ後付け的な知識と同時代的なリアリティが半々くらいだけど、すごく面白かった。東側の若者たちの「腐敗した」西側への憧れ(その象徴としての「クイーン」と「ウォークマン」)、まだ理想という名の希望を残していた共産主義と、それとはまったく裏腹だった現実の東側社会。ピエールの妻が「東からの亡命者」であることの意味。SDI構想のインパクト。それに続くゴルバチョフ政権の方針まである程度把握してないと、画面を支配している緊張した空気は掴みきれないのかもしれない、と、ちょっとネットを回ってみて思った(笑)。グリゴリエフのいう「新しい世界」への希望も。今や「ソビエトってなに?」な時代なんだなぁ(苦笑)。バス停の場面で、日焼けした「こぐまのミーシャ」のポスターが出てくるけど、モスクワ五輪の翌年の事件なんだよな、これ。

 その「リアリティ」を大きく担っているのが、グリゴリエフ大佐役のエミール・クストリッツァ。言わずとしれた旧ユーゴの監督だけど、日本では「アンダーグラウンド」と「パパは出張中!」とどっちで紹介すべきなんだろう。同時代をユーゴで生き、内戦とユーゴの崩壊を経験した彼の存在は大きい。それは「きけ、わだつみのこえ」の第1作が持っているリアリティと少し似ている。

 それにしても、エミールかっちょよすぎだよ 。・゚・(ノд`)・゚・。 。もう40以下は男じゃないね(去年までは39以下は……だったけども。理由は聞いたらイケンよ)。「猫背のオヤジ」がこんだけかっちょいいってことの意味を若いイケメンどもは考えぬいたれっ、と叱咤してみる。いや、元々ファンですけどね。ラストシーンの「さあ、来いよ」なんて、アンタもう……(ノ_-。)。またノースモーキング・バンド、来ないかなぁ。
 

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