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2010/12/08

長身とか小柄とか

 6日のエントリで書いた「蜻蛉の夢」。池田龍雄氏は土方巽氏とも親交があったので、「動く人体」を見るために江口・宮バレエ研究所で大野一雄氏(当時40代!)を見た時の話とまとめて、小さくエピソードが紹介されています。その前に出てくる武満徹のスケルトンダンスって方が見てみたかったものだけども。

 それでちょっと思い出したのは、生前の土方巽が大野一雄の手の大きさに嫉妬していたという話。腕の長さ、手の大きさ、脚の長さ。頭の大きさも含めていいのかもしれないけど、これらというのは自分ではどうにもできないことだものなぁ。そしてダンサーとして舞台に上がれば、やはり腕、手、脚の長さ/大きさというのは、それだけでものをいう、というのもまた確かなんだな。表現の幅とでもいうべきもの。肉体の表情、空間を掴み取り/切り取っていく大きさ。

 久しぶりに山海塾を観たのがちょうど上の本を読んでいた時だったから、そんなこともつらつらと思い出したりもしたのでありますよ。
 ぢぶんは大野一雄は映像でしか見られなかったけれども、あの手の大きさは本当に魅力的だったし、腕の長さもそう。車椅子に座っていても、手の中から繰り返し繰り返し生み出される「花」は、あのてのひらなしには生み出されようがない。

 小柄なダンサーは身体のコントロールが行き届いていて、バレエでも、もっと顕著にはフィギュアスケートがそうかもしれないけれど、目を見張るような超絶技巧や、スカッとする気持ち良い踊りを見せてくれるわけで。長身ダンサーの、手足の長さをもてあましてるような時は、見ている方がどうしたもんかと思ったりするしなぁ。だから結局は、自分をどうイメージして見せていくか、ということなんだろうけれども。

 天児さんなども、舞台で見るとものすごく圧倒されるような肉体だけれど、カテコで並ぶと本当に小柄なんですよね。不思議なほどに小さい。……うんまあ、腕は相対長いように思うけれども。ああいう肉体の「強さ」は(若い人のキラキラとはまた違って)、年齢と舞台を重ねて備わっていくものなんだろうなぁ。カンパニーを背負ってきたベテランたちには、どのような「強さ」かという質の違いはあれ、備わっているように思うんですよね。森下さん、清水さん、川口ゆりこさん。今の基準でいえば小柄な人たちですが、頂点を極めた人がもつ「強さ」が自然に現れてくる。「持続」だけではない「何か」が必要なんだろうなぁ。

 東バの公式がなぜかつながりませんが、NBS公式の方に「M」のリハ風景など。十市さんのリハ映像に、サンもちょろっと映ってます♪ やっぱりあの爪先が好き。今回は鉢巻付きだけど、あの髪形で行くんだろうか。最近定着してるし。

 そしてぢぶんは明日(もう今日だ)からマールイの冬シーズンです。ミャスニコフのロレンス神父にマラーホフ氏の大公も楽しみだけど、なんといっても、ツァルのジュリエットパパとノヴォショーロワのママが楽しみですよ! どんだけ濃い愁嘆場かと(ヴィノグラ版みてないので、ならないかもですが)。

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