« マスロボエフという同期 | トップページ | ミラー初日 »

2011/02/04

山海塾「とばり」(訂正あり)

 とりあえず最初に、とにかく北上の王子は見に行くよ! とだけ叫んでおいて( ̄▽ ̄)。6月ならもう夏季休暇取得期間だし、なんとかなるだろう。せめて金曜ならなぁ。

 で、今日も今日とて山海塾。天児さんのアフタートーク付きでした。話題はいくつかありましたが、日ごろの身体のケアについての質問が個人的に興味深いというか。天児さんとて、30後半から40歳に入ったところで、やはり「年だなー」と思ったのだそうですよ。そこで、ストレッチ中心にトレーニングを変えたところ、筋肉が柔らかくなったのだそうです。ものすごく端折った言い方ですが。今は公演前は、公演となるべく同じ時間ストレッチをし(他人が見たらごろごろしてるだけみたいに見えるそうな)、演目の音楽を聴きながら通しで(イメージトレーニングとして)踊るのだそうです。「メディテーションではなく」とわざわざことわるところが可笑しかったりして(^^)。やっぱり肩凝りとかも、ストレッチなんだろうなぁ。

 さて、「とばり」。とほうもなく美しかったです。山海塾のHPにある11演目のうち、自分がみたのは5演目目だけど、こんな風に「何もかも持っていかれてしまう」ような感覚は初めてかも。最初の1場面目を見ながら「今日はCD買う!」って思って(笑)、ポスターを諦めてCDを買いました。今、聞きながら書いてます。
 
 白い舞台の中央に黒い楕円のステージ。今日の装置はこれだけです。白い舞台は下から発光してるかのように見えるけれど、いつも通りの砂に光が当たってそう見えるもの。黒の楕円は場面によっては星ぼしが光り(東京の8月の星空だそうな)、背景の黒幕にも場面によって星ぼしが光る(北極の8月の星空だそうな)。

 3/4人に別れたアンサンブルは、3の方に蝉丸さんと長谷川さんともう一人。今日はなんだか、蝉丸さんが圧倒的でした。そしてそこから一歩も引かない(引く引かないじゃないんだけど)長谷川さんがまたすごい。若いのに、身体の中に込められた力がすごく強い。中ほどの、星ぼしを映した楕円の周囲で三人が踊る場面。楕円のステージは、宇宙船の底に明けられた穴から見える宇宙のようでもあり、空の星ぼしを映し出した湖のようでもあり、とても神秘的。その縁(ふち)で踊り、やがて楕円の上にあがり。同じ振付でユニゾンで踊っていても、蝉丸さんの身体は一切の感情を超越しているように見え、長谷川さんはその指先から無垢な感情がこぼれ落ちてくるように思える。まるで世親と阿難のよう。

 始めの、行き交う人々の動きのユーモラスさ。天児さんと彼の周囲を回る4人との踊り。ゆっくりと、されど途切れることのない、波のように。地を這いつくばる身体。青のワンピースの4人。いつもそうだけど、今日は特に、急に「すささささささっ!」と速度が上がるところにドキドキ。

 終盤、天児さんの2つ目のソロ。手を伸ばしても届かないもの。希求、諦念、畏れ、哀しみ。こんなふうに人の内面の弱さをさらけ出すような天児さんの踊りは初めて(っていうほど観てないにしても)。求めても求めても届かない光と、その光そのものへのおののきのような。

 「暗黒舞踏」ということばはもはや似付かわしくないのではないかと、そんな気もしました。それは「ソフィスティケートされた」という意味ばかりではなく、地に這いながらも天上へと向かう腕や指や眼差し、どこか浄化されたような空気、それらすべてを含み込んで。

 「とばり」初演のときのe+の記事を見つけました(これ)。一番下が、その楕円の写真。動画も「とき」の方は観られるけど、動画で観てもつまんないんだよなぁ。
 8月の黒藤院行くぞー、ってどんだけ先の話(これ)。【訂正】←すみません、去年の8月のインフォでしたo(_ _)oペコ、ってどんだけ前の話(大汗)。

|

« マスロボエフという同期 | トップページ | ミラー初日 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 山海塾「とばり」(訂正あり):

« マスロボエフという同期 | トップページ | ミラー初日 »