« さりとてガムザッティ。 | トップページ | 真打ち登場。 »

2011/04/27

父の娘、怒る。

 さて、まだまだ続きます。とりあえずささっと行きましょう。個人的には2場の見どころは全幕中のいちばんどーでもいいところだしな( ̄▽ ̄)。

 2場の「女の争い」ですね。まさに「父の娘」としてのガムザッティ……木曜と土曜は、ですが。出会う前から肖像画を前にドキドキしてたとか、一目見た途端に恋に落ちたとか、そんなロマンチックな話じゃありません。けれどパパが選んでくれた「自分にふさわしい」結婚相手。不足なんかあるはずがありません。そんな彼に女がいたとわーーっ!

 ニキヤが来る前の、ヴェールをかざして淋しそうに微笑む田中さんが、毎回(日を追って)いじらしくてねぇ。考えてみりゃ、別段ガムザッティが悪いわけじゃないもんなぁ。ニキヤを呼んだのだって、「ソロルは(ラジャの娘の)私と結婚することに決まったのよー、(身分の低い)あんたなんか、もうお呼びじゃないのよー」って言い聞かせりゃそれで済む、と思ってただけなんだし。田中さんはそこらが鮮明で、「はいおしまい、じゃ、さよなら」てのがもうきっぱりと(笑)。そこから先はまったくの想定外だから、逆上するわな。それでも最後に我に返った時の平静を装った顔はもう怖かったですよ(T_T)。冷静さを失ったことへの怒り、誇りを傷つけた者への怒り。静かな、けれどたぎるような怒りのマイムには、父のDNAがそのまんま受け継がれておりました。
 ……武尊くんの血はひいてなさそうだったけどな。

 マカロワ版は2場と3場が通しなので、ガムザッティの早変えにいつも驚きます。壺や太鼓、オウム、仏像の踊りがないからさくっとね。あれはあれで楽しいんだけど、「どこのインファント島だよ」的な剥き出しの植民地主義に居心地が悪くなるのも確かな自分としては、このさくっとしたマカロワ版は結構好きです。結局、ラジャが飲んだくれてるとこしか見てなかったりするしー( ̄▽ ̄)。
 初演時にばらんばらんだったパ・ダクションのソリストが、ずいぶんまとまってました。志織さんのセパレートの衣装が可愛くてさぁ(笑)。坂井さんが、踊りでわかるようになってきたな。メンバーは日替わりでしたが、杉山くんがワルツに入ってたり、ちょっとずつ繰り上げもあって、いろいろと楽しい。武尊くんのパ・ダクションをみそびれてしまったよ。

 木曜は脚の強い田中さんのこと、イタリアンフェッテもグランフェッテもほとんど1点できっちり回りまとめましたが、土曜・日曜とちょっと疲れが出ちゃってたかなぁ。それでも最後、「主人」としての統率感での決めは確かで、周りもぐっと盛り上げてくる、このチームワークがいいんだよなぁ、と。GPDDの中で、「パパの決めた結婚相手」から徐々に「自分の愛する人」へと変わっていくのが見えるのは、ゼレンスキーのリードの巧みさが大きいとは思うけど、それもちょっと新しいガムザッティだと思ったり。

 木曜のパパはクールに、土曜のパパはご満悦に、とにかく飲んだくれてらっしゃいましたが、日曜の武尊パパは、飲まないΣ( ̄ロ ̄lll)! 
 ……いや、どうでもいいとこですけど。

 娘の晴れ姿に相好は崩すわ、飲みすぎて見せ場に慌てるわ、のパパですが、見てるところは見ているのが木村ラジャ。GPDDのアダージョの中ほど、ニキヤを想うソロルのほんの短いためらいに、ニキヤを殺す決意をさりげなく入れてくる辺りがニクイんですよ、この人わ( ̄▽ ̄)。

 さて、いよいよドラマは佳境に。次号、大僧正登場なるか! (ならなくてどーするよ)


 

|

« さりとてガムザッティ。 | トップページ | 真打ち登場。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 父の娘、怒る。:

« さりとてガムザッティ。 | トップページ | 真打ち登場。 »