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2011/05/30

アレクセイの泉

 BRBの話も、その前の話も足りてはいないんですが(まだあるのかよ!)、ポレポレ座で追加上映中の「アレクセイの泉」をみてきたのでその話など。1日1回上映(1300〜)で、8割ほどの入り。ポレポレにしては混んでるというべきなんだろうな(T_T)ミンナモットキテ……。

 映画は、チェルノブイリの「風下の村」、ブジシチェ村の生活を描いたドキュメンタリー(撮影は2000年8月〜01年5月)。先日紹介した、貝原さんの「風しもの村」(これ)の舞台となったチェチェルスクよりもさらに東北の村。なにしろチェチェルスクがいちばん近い「町」なのだ。
 チェルノブイリから180キロ離れたこの村が、「厳重監視区域」として地図から消されたのは、「その日」の風と雨とによる。風に乗った「放射能雲」がこの村の上に着た時に雨が降った。チェルノブイリの発電所は、ベラルーシとの国境に近いウクライナ領にあったが、折りからの南風で拡散した放射性物質の7割はベラルーシに降り、国土の30%を汚染したそうだ。

 600人が住んでいたブジシチェ村は地図から消されたが、55人の老人と、青年アレクセイが、村に戻って住み続けている。ジャガイモや小麦を作り、豚やガチョウを買い、糸を紡ぎ、カゴを編み、刺繍をし、ピクルスを漬け……それはもう、代々そうしてきたようにただひたすら日々を暮らしている。ほぼ自給自足で完結しているので、年金をもらっても使い道は多くない。町に住む子どもたちへの仕送りと、たまにくる移動販売車での日用品(塩や石鹸や酒)の買い物に使ってしまう。

 村の中心に泉がある。ジャガイモ畑が10キュリー/平米の汚染なのに対し、泉の自ら放射性物質は検出されなかった。地下水が浸透し、濾過されて沸き上がってくるまでに百年かかるからだ、と村の人は言う。泉は木枠に囲まれて生活用水として使われ、周りには十字架とイコンが、ちょうどほこらのように立てられている。村人は毎日、30キロからあるバケツで水くみをし、女たちは泉の洗濯場で、雪の日も木の道具で叩き、足でふんで洗濯をする。

 原子力発電所なんてものをまるで必要としない彼らの生活が、巨大原発の大事故でふっとんでしまった。いったいこれはどうしたわけなんだろう。

 続く。公式サイトはこちら。今後の上映予定はこれ。逗子、長野、札幌などでの上映が予定されているようです。東中野ポレポレ座はこちら

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