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2011/05/02

♪だーれがころした

 終ったように見せかけて……いや、見せかけてないな。

 1幕、婚約式の場を閉めるにあたって、ひとつの疑問が残ります。「ガムザッティはどこまで関与してたのだろうか?」

 2場、ラジャの宮殿の最後の場面は、(ほぼ)必ずガムザッティの「あの娘、殺したる!」のマイムで終りますから、積極的に「あの娘、殺して〜ぇ」とパパにおねだりしたかもわからんし、もしかしたら独自にプランを練っていて、パパに先を越されちゃったのかもしれない(笑)。あるいは、パパが「ほんじゃ、あの娘、殺しちゃうか」と言っているのを立ち聞きしていますから、うっちゃっとけばいいや、自分の手も汚れないし、と思っていたかもしれない(未必の故意)。例のボニング盤の解説では「あの娘は死ぬわ!」となっていますが、これはパパの話を立ち聞きしたガムザッティが、自分とは無関係にパパがそうするであろうことを、ある意味客観的に言っているものでありましょう。実際、「ニキヤを殺さなくてすむよう、改心させようとして部屋に呼んだのか?」というようなガムザッティも見た気がするんだよなぁ。奈良さんだったか、高木さんだったか……(←もう忘れてる)。

 あ、そうそう、田中さんはいつもより身体を絞っていた(絞れちゃった?)かと思うんですが、2場の衣装で顔だけ横を向いた時のポーズが、ちょっとワヤンを思い出させるような雰囲気で、「成程なー」と。いや、ワヤンはインドネシアだから全然「成程」じゃないんですけどもね。

 それはさておき。

 3場、ニキヤが花かごに仕込まれたヘビに咬まれた後。ガムザッティは冷静な時もあれば、動揺する時もあり。エフセーエワなどは「アタシ、知らないもん!アタシのせいじゃないもん!」ってソロルに訴えたりしていたように記憶していますが(高木さんもかな?)。

 木村さんのラジャは、ニキヤがガムザッティに「あなたね?!」と詰め寄ろうとした時のおとぼけっぷりがわざとらしくてツボですが、今回はやや控えめに、むしろ「踊り子がヘビに咬まれたくらい、どうってことはない」風に二人をうながして去っていきます。
 んが。木曜日。花かごを手に嬉しげに踊るニキヤを、ラジャが娘と婿に向かって「ほら、ごらん」と示すマイムが入ります。これは連日入ったように思うのですが、木曜日はそこはかとなく「確固とした悪意」が感じられて、今日はラジャの単独犯だな、という気がしたりしまして。

 「アンタが余計なことしなけりゃ、娘と婿もうまくいったんじゃねぃのかよー 。・゚・(ノд`)・゚・。 !!」

 ……まあ、それじゃ話にならないんですけどね。土曜はそこまで明確じゃなかったです。倒れたニキヤに駆け寄ろうとしたマシューくんに、あやうく追い抜かれそうになってましたが。

 そして2幕冒頭の、ソロルの部屋。木曜のゼレンスキーも、土曜のマシューくんも、ここで取り乱して暴れちゃった初演のソロルに比べるとおとなしいような気もしましたが……かつ、弾くんの友達がいのなさが相変わらずだったりもしましたが、最終日のゼレは木曜比でかなり取り乱していたように思います。なんか、ここから自分的には「あれれ」な気持ち(悪い意味でではなく)。

 1幕と2幕の休憩の間に何があったのか。そしてソロルがアヘン吸って寝てる間に何があったのか。

 2幕の最後、婚礼の準備を終えたラジャとガムザッティがソロルの部屋にやってきます。田中さんのガムザッティはもう、腹をくくっています。ことがこうなってしまった以上、ソロルが自分を愛することはないだろう。でも自分はラジャの娘として、彼と結婚しなくてはならない。その覚悟をソロルに迫る姿は迫力でしたー。まさに「父の娘」。最終日は父を超えてたけどな。

 しかし。大僧正はただのおっちょこちょいだけど、ラジャは悪人だろうと思うのはキャストのせいか。

 お、2幕までおわった( ̄▽ ̄)。

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