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2011/06/10

海盗り、ちょっとだけ

 どこまで書けるかわからないけれど、とりあえずのメモ程度にでも、日曜日に見た「海盗り 下北半島浜関根」について。

 1984年の土本典昭監督作品。土本監督といえば、岩波映画出身の中でも最重要人物のひとりで、自分も文章はいくつか読んでいたけれど、映画館でみるのは初めてでしたよ。いやー、まいったな。まともにみてるのは「よみがえれカレーズ」くらいで、しかも師匠の事務所のテレビでみたのでなぜか判型が合わず、字幕が2段になると下段が切れるっていう( ̄▽ ̄)。

 これは、原子力船「むつ」の母港をめぐるドキュメント。

 まあ原子力船「むつ」ってってもなじみがない人の方が多かろうと思うので、ウィキペディアを参照していただくとして(これ)。日本にとっては「最初で最後(いまのところ)の原子力船」なんだろうなあ。
 同世代でもこの船のことを覚えている人は少ないんですが、なぜか自分は(その年齢にしては)よく覚えてるんですよ。学研の学習まんが(72年刊)に「夢の原子力船むつ」として大きく取り上げられていたのが小学生の時。当時の子どもですから、ワクワクしたもんです。なんかよくわかんないけどすげえ、っていう。
 それが洋上試験が始まったと思ったら1週間で放射能もれで、あとは漂うようなさすらいの日々。ソロシップもかくやとばかりの。

 自分にとっては「原子力の栄光と挫折」の象徴のような船ですね。はかない栄光だったなあ。

 映画では、関根浜がむつの母港となることを受け入れるか否かが、大きな網元の兄弟と漁協の動きを中心に記録されています。ただ一人東京の大学を出て旅役者になった四男と漁師たちをまとめ、しきる兄。同じ「母港化反対」でもその思いもやり方も違う。

 「海を売るのか、売らないのか」。関根浜の沿岸漁業。養殖の昆布、ホタテ。漁場というのは「作り上げる」ものでもあるのだと、改めて思う。問題は原子力のみならず、その作り上げた漁場を売るかどうかというところにある。
 その一方で、誘致派である、ええと忘れちゃったよ、組合長だったかな。彼には関根浜を漁港だけではなく、向かいの北海道と結ぶ海上交通の要所として発展させたいという、彼なりの夢がある。むつの母港化は、港整備のためのステップのひとつだ。それもかなり大きなステップ。

 切りが悪いけど、今日はここまで。
 

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