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2011/07/16

アニィの来なかった怒濤のロシア

 ツイッターの方がSafariからは「読めるけど書けない」状態になってまして。Safariのバージョンを上げれば済む話のようだけど、そもそもOSがtigerだからそういうわけにもいかないんだよな(苦笑)。firefoxでは普通に動くことは確認したけど、そのためにブラウザ変えるのは癪(苦笑)。どうしたもんかな……。

 ということなどもありつつ、ニューシティの定期演奏会に行って参りました。なんたって、アニハーノフで「怒濤のロシア音楽」! ですよ。……でしたよ。この間までは。しくしく(ノ_-。)。

 どういうわけでアニィの来日が取りやめになったかとかいうことも謎ですが、告知が(ぢぶんのみた限りでは)ニューシティのHPくらいにしかなかったので、行ってびっくりの人もいたんじゃないかなあ。後援会やネットで買った人には通知がいったかもしれないけど、ぴあSTで買った自分が気が付いたのはホントに運がよかったくらいのことで。配られたプログラムも、最初っからフェラネッツが予定されてたかみたいな感じだもんなあ。「変わっちゃったの、ごめんね」くらいあってもいいのになあ。

 ということなどもありつつだったんですが、コンサートそのものは面白かったです。

 代役(役?)の指揮者はペテル・フェラネッツ。アニィが来ないショックであまりちゃんと経歴を読んでなかったんですが、スロヴェキア出身で、現在はマールイの音楽監督&首席指揮者。この辺りがアニィの後継者的な……っていうか、覚えとけよぢぶん( ̄▽ ̄)。経歴をみる限りでは、バレエは振ってないような。振ってるけど書いてないだけかな。「和名:レニングラード国立歌劇場」ってのがオカシイ。学名もありそうだよ。ま、これなら曲目の変更はなくてすむわな。
 フェラネッツ氏はガタイのいい(がっちり系)、「あー、ロシアの白クマ(スロヴェキア人だけど)」というタイプでしたが、人柄のよさそうな感じのいい人でしたよ。オーバーアクションというほどではないけど、結構、跳ねるタイプ。

 つうことで。1曲目はアニハーノフといえばの「ルスランとリュドミラ」序曲。……(ノ_-。)。いや、いまだに曲名と音楽が一致してなくてですね(笑)、始まってすぐに「あ、そうそうこれこれ」ってなる曲のひとつです。相変わらず弦が忙しいなー。本番前のウォーミングアップという感じ。ティンパニさんが奥ゆかしいので、「怒濤」とは言いがたいけど、そこはそれ。でもデカイ指揮者が飛び跳ねてるんだからさー、もっとこう、どがががが……って……いやそれは違うのかな。

 まあニューシティというのは、ぢぶんはオケピで聞きなれているので、初めて定演を聞いたときは、こ、これがあのニューシティΣ( ̄ロ ̄lll)??? という衝撃があったもんですが、今回はまあ、「あー、ニューシティの音だ( ̄▽ ̄)ウレシイヨウナウレシクナイヨウナ……」という気が。特に管のあたり。

 ウォーミングアップも終って2曲目はチャイコのピアノ協奏曲1番。ピアノは小山実稚恵さん。2番好きの自分としては、聞いてるうちに2番聞きたい病が出てちょっと困ったんですが(←これはオケのせいではない)、久しぶりに通しで聞くと、チャイコのメロディアスな部分がゆっくり楽しめたりはします。……まあ怒濤じゃないけどな(←だってしょうがないじゃん)。自分としては、「ここでそれ?」というくらいの何かしらが欲しかったりはするんですが、多分、フェラネッツのチャイコは正しいチャイコなんだろうなあ。……自分、どんだけ色モン好きなんだよ、と思ったり。

 ここで休憩前にアンコール。小山さんのソロで、ラフマニノフの前奏曲えーと、32-5、と掲示がありました。美しかったですー♪

 休憩のあとは今日の目玉、ショスタコの「1905年」。ロシア革命の始まり、「血の日曜日」事件を題材にした交響曲です。アニィはなんだってこれを選んだのかな。

 いや、素晴らしかったです。クラ聞きじゃないんでよそとの比較はできませんが、とてもよかったですよー。「ぐわああああん!!!」って来るようなところはもう少し迫ってきてほしい気はしましたが、たとえば1楽章の始めの低い音でくる緊迫感や不気味さはゾクゾクしました。大体、こういうちょっと音を潜めてくるようなところがいい感じでしたねー。アニィだったらもっと「どんがらがっちゃ」で来るんだろうなーというところもありましたが、そこはフェラネッツ氏の味なのか、本来そういうものなのか、ニューシティの作風はなのかはよくわかりません。多分、アニィの「どんがらがっちゃ」が「違う」んだろうけど、個人的にはそれが聞きたかったなー、とも思いつつ。

 しかし、2楽章のクライマックス、皇軍の進軍と虐殺はさすがにキタ━━(゚∀゚)━━!!! でありました。木琴のお姉さんがかっちょよかったよーヽ(´▽`)/。木琴というのは意外と緊迫感溢れる楽器なんですが、肩幅にぐっと足を開いて前傾に構えて「いくぞ!」ちゅうだけでカッチョイイ♪ 

 そして3楽章の「同志は斃れぬ」と(←ここで反応するかー)。これがバイオリンでなくビオラなのがミソだなあ。チェロとバスのピッキングとビオラの旋律。高音が入ってこないのがいいんです。

 4楽章、ガンガン行くぞ! と、怒濤になってきたあたりで、揺れました。自分、2階の下手後方ですっかりくつろいだ恰好で聞いてたんですが(←辺りに人がいなかった)、「揺れた? 指揮者が跳んでるからじゃないよね?」と思わず居住まいを正しましたが、1階センターブロックもかなりの人がちょっと腰を浮かしたり、顔を見合わせたりで、ざわざわしておりました。自分の前の席のご婦人なんか、荷物まとめ始めてたし。というくらい、揺れたんですが、なんといっても舞台上は「圧制者どもよ、激怒せよ」の真っ最中。指揮者は跳ねてるし、弦はガンガンだし、地震どころじゃありません。「なんとなく揺れも引いたか?」と思った頃に「ワルシャワ労働歌」がやってくるという(笑)。
 いやしかし、飛ばしまくった4楽章はかなり「怒濤」に近かった。木琴のお姉さんの鐘つきもよかったが、最後は大太鼓がぐわんといって倒しかけちゃったり、よかったーヽ(´▽`)/。って、何を聞きにいったんだか。個人的にはやっぱり、ティンパニにもっと前にガンガンいって欲しかった気はしますが。まじめな人なんだろうなー、というティンパニストさんでしたが、1楽章の低くメロディアスなとことかはすごくきれいでした。まじめなんだろうなあ。アンコールはなし。

 というわけで、とても面白かったんですが、それだけにアニィだったらどういう怒濤だろうと、それはやっぱり残念でありましたよ。フェラネッツ氏はフェラネッツ氏で好きになりましたけども。マールイの来日の時には同道しないんだろうなあ。残念。

 3階までしか人を入れてなかったのですが、その範囲ではまずまず埋まっていたようです。3階下手が自由席になっていまして、メモをとったり、スコアを見ながら聞いたりしてよいスペースになっていました。どうなってるか見たかったんだけど、公演中に自分の上の席は見えないからねぇ。照明がほかより少し明るめなのかな。オケの公演だとバレエとかと違って全体が明るめだし(舞台も客席も)、照明まで含めて舞台演出というわけではないからできるんだろうけど、学生さんとかは勉強になりそうでいいですね。

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