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2011/08/21

だるまさんがころんだ

 昨日の話が半端なままですが、燐光群の「だるまさんがころんだ」に行ってきたので、覚えてるうちにそちらの方を。

 坂手洋二と燐光群は、ダンナがもともとよく見に行っていたんですが、「招待券もらったから行くー?」というので久しぶりに行こうかな、と。ま、招待券はダンナの分だけで、ぢぶんは前売料金で入ったんですけどね( ̄ー ̄)。普通そゆ時は折半しねぇか? (←相手が年金生活者なので文句がいえない)

 「燐光群は久しぶり」といいつつ、実は「海の沸点」以来でした。97年だよ! 「久しぶり」が10年単位だよ! はー……。年取ったな、ぢぶん……。

 ということで「だるまさんがころんだ」(これ)です。場所は江東区文化センター。

 イラクとおぼしき海外派兵先で、地雷原に踏み込んでしまった2人の自衛官。屋敷の周りを地雷で守ることをおもいついたヤクザの親分と、調達を命ぜられる子分。子分が出会った、地雷撤去に夢を抱く義足の女。地雷製造職人の父を誇りにする娘。アフガンとおぼしき地雷に囲まれた村を追われる難民たち。地雷探知能力を持ったトカゲ……。

 地雷をめぐる短い(5〜10分くらい?)エピソードが、軽い笑いを伴いつつも、いつ終るともなく断片的に積み重ねられていく。上演時間は2時間半くらい(休憩なし)だったと思うけど、出口が見えないのでかなり長く感じる。まったく独立したエピソードは毎日新聞の記者の不発弾持ち込み事件くらいで、あとは登場人物が入れ子になったりはしているけれど、かといって有機的に収斂されていく、というほどでもない。けれどその「同時多発的」なイメージが、「今ここ」で進行してることだという気もしなくはないよな、と。

 秀逸なのは、「二人の自衛官」シリーズ。皇居のエピソードは実際はなくてもいいような気がするけど(でもやりたかったんだろうなー)、二人が「自衛隊の地雷撤去技術」を演じて見せるくだりはやっぱり面白い。
 後は地雷職人の娘。娘が思うほどに父は立派な(毅然とした)人ではないんだが、その娘の描く父親像と、実際のオドオドさのギャップがいい。エピソードの最後、娘を通り魔に殺された父の埋める地雷もまたいい。
 地雷撤去にのめり込んでいく義足の女(義足である理由は明らかにされない)とヤクザの子分のエピソードも、女が次第に鬼気迫っていくのが怖くてねえ。
 地雷売りも面白いけど、ちょっとセリフが聞き取りづらかったなー。地雷の型番とか、ぢぶんは一通りの知識があるから(笑)わかるけど、あれは知らないと聞き取れないんじゃないかな。

 下敷きになった事件や事態をまるで知らない人がどの程度まで何を感じるかは、逆に知りたいところだったりもします。

 「だるまさん」は、地雷で手足を吹き飛ばされた被害者のシンボル。そしてラストシーンは地雷原から解放される「だるまさんがころんだ」。それは、地雷のエピソードを積み重ねてきつつも、むしろ小さい頃に「だるまさん」と呼ばれいじめられた義足の女の魂の救済劇のようでもありました。

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