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2011/11/30

3月のねむりとか。

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 帰りの電車でついったーみてたら、3月の東バの「こどものための眠り」概要が発表になっていて、もう頭の中があんな妄想、こんな妄想、で楽しく盛り上がっちゃったりしまして。

 まあ、いつもの「こころのさけび」については、とりあえず叫んでおいたので(笑)。カラボスがチュチュ着ない役になるなら(まだわからないけど)、K村さんで見たいんですけどねえ。ええまあ、チュチュ着て踊る役でもいいっちゃいいですけど、そこまでチャレンジャーではあるまい。

 着ぐるみつきの役もあるそうで、「おおっ!」と一瞬なったものの、「眠り」ってそもそもかぶり物のある演出も多いしな。猫とか狼とかカラボスの手下とかが着ぐるみなのかな。マールイのボヤルチコフ版だと人食い鬼の夫婦も着ぐるみだし(ガルネツ好きだったんだけどなあ……orz)。エフセーエワなんか、オーロラなのにかぶり物……いや、あれはでかいヅラか。見た瞬間、イスから落ちそうになったけどな、あれ。今となっては何もかも懐かしい……。

 ま、それはそれとして。マラーホフ版も短縮版だけど、それよりさらに短くなりそうです。妖精の贈り物とか宝石とか、まとめて1曲になっちゃったりするのかな。結婚式のおよばれの人選も楽しみですね。シンデレラがあるといいな。

 当日、お子様には「ひなまつり」にちなんだプレゼントもあるそうです。いっそ舞台から「ひなあられまき」とかやればいいのにと思ったけど、それは違う行事だった気が。

 と、楽しく帰ってきましたら、カブキのキャスト変更も出てました。力弥が井上くんシングルから吉田くんとのダブルキャストに。メインキャストのうち、力弥だけがシングルだったのですが、これで完全に松/竹の2組体制です。井上くんの力弥は大好きなので回数減っちゃってちょっと残念です。あとは初日の武尊兄ちゃんの直義が弾くんに変更。武尊くんの直義も好きなんだけどなー。大事ないといいですが。福岡公演で白組から抜けてた小笠原くんは変更なしで定九郎を踊るようなので、こちらは一安心(公式ブログだと、梅さんはやっぱり代役だったみたい。それにしてはきっちり揃えてきてましたよー)。

 主役以外の変更は、理由があきらかになるとは限らないので、いろいろと気がもめることは多いんですけど、そのたびに腹を探られる本人もイヤだろうと思うんですよね。まあ例えば「ケガで」となったところで、腹を探りたい人はあれこれ取りざたするけれど。「次の舞台で待ってるよ!」以外のことばがあるわけじゃないのにね。

 写真は福岡の大濠公園で。

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2011/11/29

あぶない電話

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 職場に長野出身の青年がおりまして。3.11の直後にはあの辺りも大きな地震はありましたが、彼の家の方は幸い大きな被害はなかったのですが。

 3月下旬、東京でも頻繁に余震の会った頃。夜の、ちょうどニュースの時間あたりに震度4だかの大きな地震がありまして。その翌日、青年のいうには、揺れてる最中に長野の御実家からお電話があったそうなんです。


 「かーちゃん、今、こっち揺れてるから」
 「うん、今テレビ見てたらね。東京のスタジオも揺れてます、っていうからね。あんたのとこも揺れてるかと思って」
 「かーちゃん、だから今、揺れてるから」
 「やっぱり揺れてるんだねえ。スタジオもねえ、まだ揺れてるよ」
 「かーちゃん、だから、揺れてるから!」


 「……マジで何かの罰ゲームかと思いましたよ…… (*´д`;)…」(←その後も延々と続いて切らせてもらえなかったそうな)

 かーちゃん、危ないから揺れてる最中の電話はご遠慮してあげてください。罰ゲームはほかの方法で。

 (写真は本文とは関係ありません)
 

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2011/11/28

いしだたみ

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 福岡城趾にて。これは石垣ではなくて、石畳。

 いしだたみ、というといしだあゆみの下の妹くらいには見えるような。石田多美とか。見えないな( ̄▽ ̄)。

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2011/11/27

エオンナガタその3

 「エオンナガタ」の続きです。さすがに場面の順番とかはだいぶアヤシクなってきた。

 とて、印象的な場面をなるべく順番に。「なるべく」ってとこがミソね(笑)。

 初潮の場面はロシア行きの前だったような気もするんだけど、どうだったかな。マリファントの股間の部分から、赤い腰ひものようなリボンがするすると引き出される。ちょっと「M」での少年ミシマの割腹場面(腹からやはり血を模した赤いリボンがするする引き出される)を思い出したりも。ひざまずいたギエムがそのリボンを手にとって、不思議そうに見上げる。エオンにとっては「あり得ない」ことが起きている。詳しい動きはさすがに覚えてないですが、ギエムがそのリボンを「邪険に」扱い、最後にそれを引きぬいたかどうか。最終的には床に落とされるのですが、その「起きていること」に対するギエムの受け入れがたさと、より超然としたマリファントが強く印象に残るPDD。

 いわば「第2部冒頭」的なのが、「原始、人間には4本の手と4本の足の「第3の性」があった」という場面。始めに出たのと同じ?文楽的人形の中をルパージュが操り、ギエム、それに二人羽織のようにマリファントが絡み、「2つの顔、4本の手、4本の足」となる。それを拒絶しようとするギエムと執拗に絡みつくマリファントの葛藤。

 「その1」で、エオンの中の「男性」をギエム、「女性」をマリファント、と書いたわけだけど、肉体は逆。それだけに、それぞれの場面で、振り払っても振り払ってもまといついてくる「女性(おんなせい)」への恐怖というのは(実感できるだけに)どの場面でも痛々しくて。エオンが望んだ「竜騎兵隊長」と戦争での軍功(とそれによる叙勲)は、自分が「男性」であるための証明を自らが求めた、ということに思えるんだよねぇ。
 「人は女として扱われることで女になる」的な言葉は昔からあったと思うけれど、外側が内側を規定していくのは珍しいことではなく、それがエオンのように「政治的要請」で男性/女性を使い分けることを(自分の意志ではなく)余儀なくされた場合に、しかも自分の「肉体」に確固としたものがなければ、そりゃもうカオスだろうと思うわけです。

 竜騎兵としてロンドンに渡ったエオンは、今度はマリファント演じるルイ15世とルパージュ演じる英国王の仲介にあたる。舞台奥にしつらえられた段上で、シルエットで演じられるこの場面も楽しい。

 そして「落馬」の日。マリファントとルパージュが肩にかつぐ2本の棒(平行棒状態)の上に跨り、小さな棒(乗馬用ムチですね)、かっぽかっぽと舞台を横に往復するギエム。この「かっぽかっぽ」という効果音がまた実にのんびりしていていいんだなー( ̄▽ ̄)。もうドキドキですよ。次に何がくるか、わかってるわけで。

 ということで、終んなかったよ(笑)。つづきはまた。

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2011/11/26

カレンダーやら古切手やら

 定時であがれたら船堀の公演いこうかなー、と思って、一応取らぬ狸でオペグラも持ってでかけて、一瞬だけど4時前くらいには「定時であがれんじゃん!」と思って、結局9時前まで残業してたってあんた……orz……な日。まあ前売り買ってなかったんでアレですが。

 せんだって、ダンナのカレンダーができたから買ってね、という記事を書きましたが(これ)、年末とてあちこちから各種同様のご案内が来ていたりして。

 マンスリー募金先のJVC(日本国際ボランティア協会)の今年のカレンダーは松尾純さんの写真(これ)。ダライ・ラマのオフィシャルカメラマンの人ですね。今回はアジアの子ども、とかそういう感じかな。ここのは割りと使い勝手もよいのですが、人物写真があまり好きではないので、買ったり買わなかったり。3月のイエメンの子の写真がカワイイ( ̄▽ ̄)。
 カレンダー1部の収益で、パレスチナの子に1人3週間、牛乳とビスケットを支給できるそうです。もちろんパレスチナだけではなく、支援先9カ国、今年は気仙沼/南相馬市での支援活動にも充てられるとのこと。

 支援先の子どもの描いた絵を使った年賀状(これ)などもあります。10枚500円(私製ハガキ)。例年、バレエ+干支みたいな年賀状を描いてたんだけど、今年はちょっと時間的/精神的な余裕がないからここのを使おうかなーと。
 もちろん、ダンナの絵葉書も、使うことができます(これ)。ていうか使えよ、オレ。

 年末の大掃除を控えた企画もいろいろ。

 プリペイドカード、使用済み切手、書き損じハガキなどは多くの団体で集めています。ぢぶんと縁のあったところでいうと、JVCのほかにもSVA(シャンティ)(ここ)とかシャプラニール(ここ)とか。団体によって微妙に集めてるものが違うので注意が必要です。シャプラニールは使用済みのディズニーランドのパスポートも集めてるんだなあ。古本やCDを集めているところも多いですし、ブックオフを通して、買い取り金を寄付することもできます(これ)。シャンティは絵本や図書館活動を通じた活動が多いのが特徴で、まあぢぶんは仕事柄というか、元々曹洞宗のボランティアの方が中心でやってた頃からの薄いご縁もあったりして(一応仏学徒だったので)、注目させていただいたりしています。

 どこも、それぞれの海外支援先に加えて今年は東北での支援活動もあり、人手も元手も大変だろうなあ。ということで、いろんな形、いろんなチャンネルでのご協力を、ということで。もちろん、ダンナ製品の申込も大歓迎です(やー、フリーはキツイ……)。

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2011/11/25

ちらしとか届いたものとか

 このかんに来たいろんなもの。

 光藍社さんからは、ゲッティのセキュリティ・トラブルのために引き出せなくなった分のチケットが郵送されてきました。正月のマールイ2回分。光藍社の営業時間内に家にいたためしがないので(笑)例の「電話確認」に手間取りましたが、葬式で会社を休んだ日になんとかクリア。
 同様にNBSから送られてきたチケットは「ゲッティ」のロゴが地模様に印刷されていたので、ゲッティ側で刷り出したんだろうなーと思ったんですが、今回は光藍社の刷り出しっぽい。まあどうでもいい気もしますが。

 しばらく前にはかながわ県民ホールから、松山の「くるみ」公演の後に行われるバックステージツアーの入場券が。今年は森下+清水組はパスして、まだ見てない組を1回だけ見る予定だったんですが、あの装置が間近で見られるならバックステージはアリだよね! ていうわけで、1日追加(笑)。主演が変われば玉突き人事でタオさんの役も変わるだろうしとかなんとか( ̄▽ ̄)。

 兵庫芸文からもDM。ウィーン国立の「こうもり」のチラシとか。木本くんもちらっと映ってますな。楽しみー♪ あとはブラックジャック(「老人と木」)を原作にした新作狂言があるらしい。「山伏」がブラックジャックなのかな。いろいろだなー。

 ギエム公演でもらったチラシでは、やっぱり日バ協の「ジゼル」かな。1841年初演復元版だとか、舞台美術が妹尾河童だとか、なかなかそそる感じ。後藤(和)さんのヒラリオンやナガセパパの公爵もみたいところですが、いかんせん出演日が違う(笑)。後藤(和)さんの日は平日だから無理だろうなー。文化会館7時開演だから、定時に出られれば十分だけど、1月の半ばにそれができるかどうか。

 あとはアレだ。武蔵野のアレ。

 「弩級のロシア・オペラを激安で!」(←現品も太字)。一見、リムスキー=コルサコフ指揮でパブロワが出るのかと思っちゃうような、オデッサ歌劇場の「イーゴリ公」( ̄▽ ̄)。すげえなあ、相変わらず。

 ステップクルーの方はさらに激烈です。

 「リバーダンスがエンターテイメントならステップクルーは至高の芸術だ!」(←現品も太字)。何気に強気。

 「武蔵野を信じてチケットをゲットだ!」(←現品はアンダーが二重線)

 アレですね、ある意味、今いちばん楽しみなチラシはここですね( ̄▽ ̄)。

 エオンナガタの続きはもすこし頭がクリアな時に。って博多プロもあるのー(汗)。

 

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2011/11/24

エオンナガタその2

 ちゅうことで、リアル書店でムーミンとレオ・レオニ、二つのムックの付録を確認してきましたが、……うーん、レオ・レオニのは「使わない大きさ」だったなあ。少なくともぢぶんは、もう少し大きくないと。マチはついてたけども。ムーミンの方がマチはないけど大きさは悪くない。でもやっぱり「付録」だな。ファッションブランドコラボのものはもう少ししっかりしたバッグだけど(つくりが甘かったら「ブランド」に響くもんね)、キャラクターはキャラクターものなんだなあ。レオ・レオニの方は、むしろ読み物部分が面白かったですね。谷川俊太郎のインタビューとか。

 さてと。

 やや閑話休題的に、エオンの性について考えてみる。というのは、作中と、作品解説(プログラムなどの)にある範囲で、ということですが。現実にどうだったかはもうわからないわけですから。本人の手記であれ、それは自分の(主に年金の受け取りとかいったことに関して)有利になるべく書かれているものですから、どこまでが「真実」なのかはわからない。ましてフランス革命前後の話。

 主に、最初の場面でギエムが語る「エオンの生涯」がその手がかりになるわけですが、

・男女両方の名が混ぜられて命名されている(男性名が主)
・男性として育てられる(がそれが後に「相続のためにわざと」と語られるのが実際そうだったかは不明)
・初潮の場面(肉体的にはマリファントが担当)
・前半生は「女装のスパイ」として、男性扱い
・イギリスでの落馬事件で「実は女性」との噂
・ルイ15世死後の本人の言動の混乱(特に書簡の場面)
・死後の解剖での睾丸の発見

 ちうあたりでしょうか。

 まあ端的にいえば、医学的な意味でのインターセックスだったんだろうな(あるいはそのように今回の作品では演出されているのだろう)、と思います。死後「男性であることが確認された」というのは単に「体内に睾丸があった」ということでしかなく、当時の医学としてはそれ以上の追及はなかった/できなかったろうと。そして、わざわざ解剖されたということは、外性器からは判断できなかったということなんだろうし、出生時と二次性徴の食い違いも「あること」だから。

 「男装している」ことが「魔女である」ことの証拠として火刑にあったジャンヌ・ダルクの時代から比べれば、革命前の爛熟文化ではまだマシであったでしょうが、それでも今よりは余程キリスト教的観念の支配する世界。自分を「どっちか」に決めなくてはならない困難さとエオンの混乱ぶりは、「書簡」の場面に激しく現れていて、あの場面はやはり秀逸だったろうと思います。

 ということで、今日はここまで。

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2011/11/23

ムックというかかばんというか

 今月初めに部署内での定例プチ異動があって、うちは異動者はなかったけれど、今まで「うちから卒業していったパートさん」を半日ヘルプに出してくれていたところが「もう貸さない」方針になって、そんなこんなで12時間労働です。ヘルプだから文句は言えないけどさー。ぶつぶつぶつ。

 宝島は相変わらず、かばん屋です。もういいじゃん、それで(←投げやり)。

 といいつつ、うっかり買いそうになったりして。

 「MOOMIN ムーミン公式ファンブック」 
 この絵柄のムーミンには弱いよね( ̄▽ ̄)。しかもトートバッグがネイビーブルーのボーダー。これはちょっと欲しいかもー、でももうバッグは必要以上に持ってるし、この間、ミスドのピングーバッグもバザーに出したじゃん? ムックの中身はそれほど読みごたえがあるというわけでもなく、むしろグッズカタログ的なところもありますが、それだけにコレクターには便利かも。ムック500円+バッグ1000円と考えればオトクな気はします。

 会社で捕捉しそこなったこんなのもー。

 「レオ・レオニの世界」
 レオ・レオニ! 買うならこっちだろ、ぢぶん! バッグがフレデリックだよう 。・゚・(ノд`)・゚・。 。正直、チャームの出来がいいような気はしないし、Amazonの画像だとトートの大きさがわからないけど、明日あたり本屋で現品見よう。レオ・レオニ。もう40年来のファンですよー。正直、玉石混交の人ではありますが(まあ普通そうだよね)、小さい頃に読んだ何冊かは、そのまま今でも引っ越しのたんびに持って歩いてます。今出てる好学社さんのではなく、その前のもうなくなっちゃった版元さんのヤツ。
 ……どうせならトートバッグ、あのデコラティブなかたつむりにしてくれてもよかったのに ( ̄ー ̄)ニヤリ。

 いやもうしかし、すごいです、ムック。こんなカンジにガンガンですよ。宝島だけじゃないしね。

  

 ファーファランドってファーファの世界観かよとかもういろいろ何事かと。ご当地コアラのマーチの絵柄一覧とかは面白かったですけども。さすがの「中・四国版」にも山頭火コアラはなかったような(笑)。
 ファッションブランドのコラボから始まって、有名パティシエやベーカリーを通って、ここに至ると。そのうち、お買い物くまさんも出そうだなあ(←買いそう)。ムックといっても、中身はグッズ・カタログ+α、実際はかばんやポーチに読み物がついてるようなものだよな。陳列面倒そうだけどなー(梱包は面倒くさい)。

 

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2011/11/22

ねむいっ

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 眠い、寒い(お腹は空いてない)。今日は落ちますー。

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2011/11/21

エオンナガタその1

 ギエム「エオンナガタ」楽日。やっぱりもう1回くらい見たかったなあ。舞踊館即レポでいくつもりで書き始めたけど、結局もう眠くなっちゃったんで(笑)、途中までですがこちらでアップします。なのでちょっと文体が変かも。

 棒だの剣だの薄物だの、山のように折り込まれたセックス・シンボルをどこまで読み込むか、というのは意見の分かれるところかと思いますが、ぢぶんは「最大限、読めるものは全部読む」で通しました( ̄▽ ̄)。結果、すっげぇ面白かったです。うがち過ぎになったとは思いますが。
 ぢぶん自身が10代半ばから混沌としたジェンダー・アイデンティティの中で生きてきて、「もうFTXでいいや」(←半ば投げやり)と放り出して、最終的に芯から自由になったと思ったのは30代も後半。そんな若い頃のぢぶんの姿もちょっと重ね合わさったりもして、「普通」の人とはちがった感慨もあるかもしれません。

 それはさておき。

 ルイ15世の元で「女装のスパイ」としてロシア宮廷に入り込み、また竜騎兵隊長として7年戦争に従軍し、イギリスに外交官として渡り諜報活動を行ったエオン・シュヴァリエをモチーフにした「舞台」。舞踊劇、といってもいいのかもしれないが、ダンスは「物語進行」というよりもイメージ的な部分、という気もする。席は1階上手前方。臨場感はあるけど、もう一度上から照明の効果などを見たかったなー、とも。

 見る前はギエムがエオンを演じるのだと思ったけれど、これは3人が3人ともエオンなのだった。ルパージュだけは頻繁に「他者」をも演じ、マリファントも限定的に「他者」である場面もあるけれど。しかも、3人の分担は、エオンの男性性をギエム、女性性をマリファントが担当していて、ルパージュがその中間的な、あるいは「他者から見たエオンのジェンダー」を演じている。セクシャル/ジェンダーメタファー(それ自体はわかりやすい)が幾層にも積み重ねられ、混沌としたエオンの内的状況を描いていく。

 幕開けはルパージュのオビ=ワン……じゃなくて、一人殺陣。ビミョーにぬるい動きを稲妻のような照明が補完。ついで、等身大よりも少し大きいくらいの文楽の姫のような人形を使ったマリファントのソロ。ソロというよりも、人形とのPDDのような。これがまた色っぽいんだなー。そして、ギエムが登場し、エオンの生涯を語る。最後の「ブルゴーニュに生まれ、ミドルセックスで死ぬ」というそのさらに最後の「ミドルセックス」の強い語気が舞台に残る。「ミドルセックス」はもちろんイギリスの地名だけど、それが妙にエオンのジェンダーにもハマル不思議さ。

 3人が縦に並んで机に座る。授業を受ける子どものように。ギエムが指で机を軽く叩くのが、本当に授業中みたい(笑)。3人の、机の上をスライドし、絡み合い、追いかけ合いながらのスピードのあるダンス。楽しくて無邪気で、ルパージュが可愛くってさあ( ̄▽ ̄)。もう半泣きになるほどカワイイよ、ルパージュ。続く、棒を使った殺陣。照明が単純ながらも効果的。ここでもルパージュが一人だけぬるいっつうか、とろいっつうか。「別分野での大御所が特別出演するんで、ちょっとオマケしてもらってる殺陣」(相手が勝手に斬られてくれるヤツね)そのまんまってカンジでもうカワイイったらー(≧▽≦)。

 日本で言えば小学校から中学くらいまでのエオンなのだろうけど、この頃までは自分の中のセクシャル・アイデンティティに無頓着でいられるんだよなーと思ったりもして、逆に切ない。

 ルイ15世の命が下って、ロシア宮廷に向かうエオン。ルパージュのエリザヴェータは、大きな赤い扇を後ろに立てた巨大な襟(エリザベス風?)に見立てつつあしらう。その微妙な倒錯感はどこか「時計仕掛けのオレンジ」を思い起こさせる。ドレスの下に履くカゴを模した衣装を付けたマリファントとのPDDがまた隠微。

 どちらの場面が先だったか。衣桁にかけられた白い薄物の着物と、それを纏うギエムのソロ(チラシになっている場面)。夢のように美しい場面だが、衣桁からギエムへと移った薄物からするりと落とされる棒と、ギエムをからめとるような薄物とは、その後のエオンの運命を象徴して恐ろしくもある。「棒」はあらゆる場面で男性の象徴として(わかりやすいなー)、薄物は女性のメタファーとして用いられていくけど、確信になるのはこのあたり。ここから振り返って、3人で無邪気に打ち合う殺陣の場面は、誰もがなんの迷いもなくその「棒」を手にしていることを思い出してみたりするわけよ。

 つづきますー。

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2011/11/20

鞄図書館

 最近読んだ中から。

 芳崎せいむ「鞄図書館」

 ジュンク堂の漫画売場をぶらぶらしてたら、見本品(中がちょっとだけ読めるようにシュリンクが細工されてる本)があったので、ぱらぱらっと眺めて買ってしまいました(笑)。09年の本だからもうだいぶ前のだけど、なんで今頃見本品。

 「どんな本でも揃う」という「鞄図書館」。「司書さん」が持って歩く「かばん」の中にその広大な図書館はある。時空の切れ目にある図書館で、懐かしい自分の本と再会する人、生涯の友となる本と出会う人、「司書さん」と「かばん」の出会う人と本とのエピソード集。

 つくづくねえ。図書ってのは「物」であるんですよ。「物」でないように見えて「物」。「物」でないものの詰まった「物」。そこについた(つけてしまった)シミや、書き込みや、思い出やなにやかやが、その図書を特別な「物」にするんです。それは本が図書という物質だからできるんですねえ。電子情報だけではありえない。情報を入れ替える端末ではなく、それ自身が取り換えのきかない「物」であって、むしろ例えばお気に入りのぬいぐるみや何かに近いような。

 ぢぶんは、人に所有欲がある限り紙の本はなくならないという論ですが、人に「思い出」がある限り、紙の本はなくならないのかもしれません。もっとも、生まれた時から電子書籍で育った世代が大きくなるまでは、かもしれません。

 小さな鞄から、命綱をつけた人々が出たり入ったりするシュールな絵ヅラや、司書さんとかばんのやりとりも楽しい。そして「万巻の書」もかなわないもの。

 ハヤカワと東京創元文庫が好きだとより楽しめるかと(かたよってるなー)。海底二万海里がもう一度読みたくなったなっ、と。

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2011/11/19

福岡食いっぱぐれなかった日記その2

 そんなこんなで11:15福岡着の飛行機が、結局着陸したのは30分頃。予定では、まっすぐ築港の市場へ行って昼飯を食い、大濠公園あたりを散策して劇場に向かう予定でしたが、さすがに機内でパン2個も食べてしまったらまだまだ昼は食べられそうにない。
 というわけで、先に大濠へ行って腹ごなしをしようかなーと、地下鉄空港線で大濠公園駅下車。福岡空港は地下鉄が便利でいいなあ。広島空港とかもう遠くって。

 大濠公園の中をぶらぶらと、福岡城趾の方へ歩いていたら、聞きなれた拡声器の声。ウォーキングスタイルの人が結構行き交ってるからなんかのイベントだなーと思いつつ、さらにぶらぶらしていたら「全国を……の藤田さんは……」

 ……(・_・) 今、藤田さんって言いましたかね?

 Img_2957 ……藤田さんでした。ここまで来て藤田さんの話きかなくてもっ! と思ったけど、ちょっとだけ立ち聞き(笑)。考えてみれば今は長崎在住なんだから、福岡はそれなりに「ご近所」ですよ。後でネットで拾い……ちうより流れ込んできたところによると、この日は福岡10000人行動(主催者発表15000人参加)の日だったとか。なんかもう「犬も歩けば」的な(苦笑)。
 呼びかけ/賛同団体一覧を見るに「知り合いとばったり!」はなさげでしたが、地域集会というのはどういう具合で誰に会うとも限らないので、藤田さんの話を半分くらいきいて、そそくさと離脱。エコ系のブースもずいぶん出ていたし、森住さんの写真展示なんかもあって、かなり時間をかけて準備したカンジの集会でした。

 さらに奥の舞鶴公園をかすめつつ、日本庭園へ。

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 これは大通り沿いで撮った石垣。

 今日はこんなところで。


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2011/11/18

詩人の恋イン福岡

 福岡公演レポのつづき。

 今回の福岡行きを決めたのは、(1)休みだから(2)マズルカも踊るから(3)「詩人の恋」が入ってるから(4)二階堂さんのアダージュがあるから、というわけですが、大楽だと気が付いたのはチケットをとってだいぶ経ってからだったりします(笑)。東京Aプロの「ほか1演目」がなかなか開かなかったので(「詩人」が来る可能性を考えてた)、「とりゃ!」で取っちゃいました。その後も「ほか1演目」をずっと待ってたんですが、飛行機早割りギリギリになったので、飛行機も「とりゃ!」で。
 でもAプロの後で「田中さんのシガレットをもう1回(とはいわず)見たいよー 。・゚・(ノд`)・゚・。 」「木村さんの大回りをもう1回(とはいわず)見たいよー 。・゚・(ノд`)・゚・。 」「弾くんのトロワも1回くらいとっとけばよかったよー」(←ここは泣かない)とまあ煩悩しきり。108の煩悩のうち、85くらいはK村さんがらみじゃないかと思うよ……ぶつぶつ。
 結局ギリギリだったんで、愛知も西宮もチケットは取れず。さすがに平日は休めなかったしなー。無理して広島を取っちゃえば、広島→博多で山口にもよれたんですが。でもその前に航空券とっちゃってたしな……ぶつぶつ。

 ま、そんなひとつの鍵でもあった「詩人の恋」です。話は何度か読んだことがあったので、一度みておきたかった、ベジャール作品。
 音楽がニーノ・ロータ(とシューマン)、しかもピエロの詩人というのでもう少しよろしく哀愁なイメージだったのですが、意外とあっけらかんと。ニーノ・ロータの音楽自体も、イメージするアレなカンジよりも明るいものが使われてました。

 ピンクのレオタードを着たバレリーナの水香ちゃんがバーレッスンをしているところに、ピエロに扮した詩人の高岸さんが現れて求愛し、ピエロの扮装を脱いで(白T?と黒長パン)さらにPDDを踊るけれども、バレリーナは詩人の気持ちには応えずに去ってしまい、詩人の少し長めのソロで終る、と。
 冒頭の、音楽なしでバーレッスンをする水香ちゃんは、脚の長さやポーズの決め方がさすが。こういう場面は、水香ちゃんの恵まれた素材が端的に出るなあ。ピエロ/詩人に気があるような、ないような、ちょっと焦らすような、というのも、自分の魅力に気づき始めた娘っ子の無邪気さがあって、やりすぎ感がない。これくらいにしておいてくれれば可愛くていいのになー、と。

 高岸さんのピエロは、ピエロの時はいいんだけどな。衣装をがばっと脱ぐ時のある種の思い詰め方というか、正直怖かったっすよ(T△T)。そのままもうがばっといっちゃうんじゃないかと(←何をだ)。
 ……えーと。まあ「詩人」のイメージですよね。ピエロと詩人といえば、そこはやっぱり堀口大学的な。いや、いろんな詩人がいるはずなんですよ、実際には。何もみんながじっと手を見つめなくてもいいし、借金まみれでふるさとを裸足で歩かなくてもいいし、サナトリウムで喀血せずともいいんですが。ええ。高岸さんとサナトリウム。そりゃもう遠く離れすぎだろう。
 ……というくらい、恰幅も悪くなかったんですが……。いや、東京よりはだいぶ搾れて……じゃなくて絞れてました。さすがにツアー最終日だもんね。でも「詩人」というよりは「ピエロの中の人」だったなあ。まあ「ピエロの中の人」なんだけどさ。

 最後のソロは高岸さんにしてはやや中途半端かなあ。いつもの「オレについてこい!」的なものではなくて、かといって、失った恋を哀しむとか追憶にひたるとかいうものでもなくて、むしろ「今日は駄目でも明日があるさ!」的な。……あ、それが「永遠」?

 というわけで、哀愁系といいますか、手の届かないものをつかみたがるタイプの人が踊ったらどうなるだろうというのもちょっと妄想してみたりもしましたが、それはそれでそれとして。

 ちなみに、木村さんの方は「絞れて」ではなくて「搾れて」ましたよ……(T_T)。ツアー最終日だからなあ。腹筋に蓄電池でも詰めてあるんだろうか。

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2011/11/17

福岡くいっぱぐれなかった日記1

Ca3k0006_2 今回の福岡行きで初めてスターフライヤーを使いました。日曜の羽田9:20発と最終(福岡20:40発)が28日前割引で片道12000円をちょっと切るくらい。新幹線、苦戦するわけだよなあ。ダンナが「スカイマークは座席が狭くてヤ!」とボヤいてましたが、こちらはANAとあまり変わらない気がします。まあ小さいとはいえ、エアバスの機体だもんな。サービスドリンクのカップが小っちゃいけど、まあそれはどーでも。コーヒーがタリーズなのがなあ。タリーズのはいいコーヒーだ思うけど社長がね( ̄▽ ̄)。個々の座席に小さな液晶モニターがついてますが、プログラムはあまりみたいものがない。9時過ぎの飛行機なのに、ニュースが5時の録画というのも、せめて7時くらいにならないものだろうか。結局mapをつけっぱなしてましたが、これは面白かったな。個人的には、車輪画像(車輪のところについてるカメラで録ってるヤツ)がないのが寂しい。あれ、好きなんですよー♪ 

 行きはとても天気がよくて、厚木基地までばっちり見えた。富士五湖も全部じゃないけどくっきり見えて、ちょっと冠雪した富士はまさにフジツボ。富士山を上から見たことがない人々が、フジツボに「フジツボ」って名前をつけたのはスゴイなあ、と妙にカンドーしてしまったよ。

 というわけで、朝ご飯は前日に買ったパンを機内で。が。降りる段になって気流が悪くて久留米あたりをぐるぐるし、10分遅れくらいで着きましたー。

 今日はここまで。

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2011/11/16

うわさの移籍

 ……えーと。狭い世間を騒がしているお二人の、ボリショイ→マールイの移籍話ですが、聴いた瞬間に「フィーリンてばチュージンの仇をワッシーで取られてやんの、女三宮寝取られちゃった光源氏みたーい( ̄▽ ̄)」と思ったぢぶんは相当に人が悪いかと(そんでホールバーグの分がオッシーと)。いや、フィーリンは好きですけどね。

 まあ、マールイファンとしてはそうも言ってられないわけで。ワッシーもオッシーも、バレエフェスみたいに「もれなくついてくる」分にはいいけど、わざわざ見たいと思うダンサーではないので、そのためにマールイたたき上げのソリストたちの出番が減るのはいやだなあ。むしろフィーリンが来てくれればいいのに(おいおい)。

 ボヤルチコフ時代の「ペテルブルグ系クラシックとビミョーなコンテのアットホームなカンパニー」を愛していたぢぶんとしては、昨今はもう「今だ在籍してる旧来のダンサーたち」のためにファンをやってるようなものだから、ここまで来るとまあもうなにがどーでも。芸術監督が変わるってこういうことなんだなー、と。

 ビントレーへとドラスチックに交代した新国立はさておいて、日本のカンパニーの場合は身内継承(ある種の家元的な)が多いから、あんまりそういう実感はないだけで、そういうもんなんだろうけどなー。だからこそ、ダンサーの移動も多いわけで。
 日本の場合は個人名(ないし姓)を冠してるカンパニーが多いのもあるんだろうけど。それは国家/企業の保護より個人の努力的な、日本のバレエの受容/発展の経緯を端的に表しているわけだし。それはそれで功罪あるんだろうけども。

 当面の問題として、2月のボリショイ公演は、アレクサンドロワのスパルタクス(やっぱりマーシャがスパルタクスを踊るみたいだな)しか取ってないので、個人的な影響は今のところなし。玉突き人事がないように祈るだけですな。白鳥は前回みたからいいや(あんまり好きなバージョンじゃないし)で、ライモンダもスパルタクスも平日だけだから、両方見るのはちょっとキツイかもー、で、そういうことに。
 まあでも、JAとの契約があるから、二人とも来るかもわからないですけどね、と無責任かつ無根拠に言ってみたりして。

 そんなこともあって、JAのブログ(これ)を久しぶりに覗いてみたら、今日公演情報が載った雑誌があったりして、おやまあ、と。あと「特別講座ボリショイバレエの魅力」とかいうものもあるそうで、朝日新聞の企画ですが、ちょっと面白そうですねー。
 ……スパルタクス、アニハーノフが振ってくれないかなあ……(←まだ言う)。

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2011/11/15

twoイン福岡

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 昨日の写真の整理(というほどの数でもないけど)をしてみたら、見事にこれが石垣ばっかしで( ̄▽ ̄)。ぢぶん以外に誰が見て楽しいのかさっぱりわからんような気がしてきたけど、まあ多分、ほかにも石垣好きの人はいるだろう。多分ね。
 これは大濠公園の日本庭園の中にあるミニ枯山水。ほんとーにミニだったな。

 ちょっと義理のある人が亡くなったりしてバタバタとしています。まあぢぶんがバタバタすることはまったくないんだけど、いろいろビミョーな立場なので気ぜわしい。考えるのがめんどくさいんで、逃避してます。

 福岡公演、書きやすいところから。

 ギエムのtwoを何遍みたか、この間みたのはいつだったか、あんまりよく覚えてないくらいなんですが、何度見ても好きですねー♪ 見るこちら側の印象に左右されるとは思いますが、スピード感は前の方があったような気もします(←見慣れただけかも)。前半のスローの部分は以前よりも「ため」がたっぷりだったかも。前にニコラとtwoっぽいデュオを踊ったのも好きだったんだけど、あれはなんだったかな。

 以前はもっと「照明/空間に斬り込んでいく」ようなイメージだったのですが、今回はちょっと違ったなあ。武道系の印象ではなくて「火祭り」というか。。後半、スピードを上げてからの残像は美しいですが、それよりも光の当たる指先や脚先の残像が「光の空間を出入りする」というよりも「火が点いている」ように見えるのにちょっと驚きました。光の残像が、火花のように見えるんですよね。例えばボリショイ版のバヤデールにソロルの寝室での苦行者の群舞がありますが、苦行者たちが掌にキャンドルを持って踊る、ああいうイメージで、さらに花火師になったカンジ(←全然わからんな、こりゃ)。えーと。花火師が筒型花火を抱えた状態で花火を噴いてるヤツとか。ギエムの手先、脚先が燃えているというよりも、掌や脚先に火の点いた何かを仕込んであって、それが火花を噴いているような残像(←結局わからんな、こりゃ)。以前は「空間(と光)」のイメージだったので、ちょっと新鮮でした。もっとも、劇場の照明装置とかの違いもあるのかもしれません。大阪のフェスティバルホールで見た時は、ちょっとなあ、だったもんなあ(←劇場全体に「隙間光」が多い作りだったのさ……orz)。

 というわけで、また。

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2011/11/14

大楽、おめでとう!

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 そんなわけで行ってきました。福岡公演、1ヶ月弱の「Hope Japan」大楽です。演目は「白の組曲」「ルナ」「詩人の恋」「two」「ボレロ」。

 とてもいい公演でした。個人的には、熱狂とか感動とかという意味では初日のガラのあのテンションの高さにはかなわないですが、もっとしっとりと、あるいはじんわりと、身体のすみずみに温かみがゆきわたっていくような、そういう舞台でした。

 今回は2階の前方端席でしたが、自分の見渡したところでは、9割方総立ちの(っていう?)スタオベ。自分も立って拍手しながら、「大楽、おめでとう!」という気持ちが素直について出てきました。ギエムはもちろん、東バのみんなにも。ボレロのリズムたちだけでなく、この一連の出演者にも、スタッフさんたちにも。今回はいつにも増してハードなツアーだったけど、大楽おめでとう、ありがとう、おつかれさま! ぢぶんはみんなを誇りに思うよ、心から。

 ……とちょっくらセンチメンタルな気持ちになったりしていましたら、「ありがとう、シルヴィ HOPEJAPAN」だったかな? と書かれた横断幕(を持った人々)が下手から、てんてんてん、と出てきまして。いかにも手書きの横断幕、「ギエム」じゃなくて「シルヴィ」ってのがいいな、と思う間に上手に引っ込んだと思ったら、今度は上手から出てきて後ろの列の前に。ジーンズ姿だったり、普通に私服だったので、劇場のスタッフさんだと思っていたら、ちょい待て、はじっこに顔出してるの奈良さんじゃ? 反対側田中さんじゃ? っておい、そこ! やたら楽しそうじゃねいかよおい!
 ……つうわけで、女性ソリスト・プリンシパルの持つ横断幕の後ろにひとり、男性プリンシパルが混ざっておりましたよ……( ̄▽ ̄)。最後まで意表をついてくるなあ。油断ならん。
 そして最後は舞台の上も客席も、みんなが手を振り合って、幸せに千秋楽を終えました。ありがとう、みんな。

 個々の演目についてはまたいづれ。
 白組のキャストは概ね発表通り……といいつつ、もう公式のスケジュールページが更新されちゃってますが(妙に仕事早いなー)。
 シエストは、奈良さん、乾さん、高木さん。「詩人」プロがこの取り合わせだったみたいですね。プレストは岸本さんなので、男性の方は高橋+小笠原組だと思ったのですが、小笠原くんが抜けて梅澤くんがイン。小笠原くんは、ボレロの方も踊りからは抜けて最後に出る組に入っていたので、アクシデントでなければよいのですが。

 写真は福岡城趾にて。石垣はちょっと武骨な九州男児風でしたが、触りまくってこちらも幸せでありましたー♪ 石垣フェチだもん♪

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2011/11/13

エコ時計/いよいよ大楽へ

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 無為に過ごした一日。週に一日くらいはぐうたらしないと駄目だなあ。天地創造が6日でよかった。これが20日かかってたら、21日めにしか休みにならないところだった。

 今日はちょこっと買い物に出て、買うつもりの漫画とか、買わないつもりの漫画とか、時計の電池とか。懐中時計用の電池だったんだけど、うっかり型番を確認しないで行ったもんだからやっぱり間違ってて使えなくて。先だって出てきた「中学に上がった時にバアチャンに買ってもらった腕時計(ネジ式)」を出して巻いてみたら、ちゃんと動くんだ、これが。確か、1回フルに巻くと2日動いたと思う。ちゃんと正確に動いてくれるかはまだ未知数だけど、昔のものは頑丈だねえ。3時のところにある日付もちゃんと調整できる。小の月だろうが大の月だろうが31日まで勘定するけども(←単純なだけに融通はきかない)。電池要らずなんだから、これだって「エコ」で「節電」なんだねえ。確か大学生の頃まで使ってたよ。

 ……ええ、まあ、何年前かってのはナシね( ̄▽ ̄)。

 さてと。2週間で岩手から福岡まで移動しながら8公演(その前に東京で2週間に7公演だ)という強行軍の東バとギエム姐さんのツアーもいよいよ大楽です。

 ファンにできることってそんなに多くはないですが、何がどうであれ、舞台からもらった幸福感を逃さないこと。結局それに尽きるかも、と、ラロのCDを聴きながら思ったり。だってやっぱり幸せだもの。

 あと1公演、ダンサーもスタッフさんもお疲れでしょうが、大楽にふさわしい素晴らしい舞台を!

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2011/11/12

なでしこちゃん

 といっても、サッカーの話ではありません。遡及データ作ってたら、こんな本が。


 「なでしこ・プリマ」(「・」はハートマーク)

 3年ほど前に出たちゃおのコミックですねー。日舞のお師匠さんのお祖母さん(だったよな?)を持つ女の子がバレエにあこがれ、反対を押し切ってレッスンに通い、ライバルと競い合ってオデットを勝ち取り、「解釈はよかった、次はオディールに挑戦だ!」と先生(もちろん若くてハンサムな男性だ!)にほめられて、「わたし、ガンバル!」までをコミックスの1/3の分量でやっちゃう、という( ̄▽ ̄)。少女漫画の王道ですな。

 お祖母さんの「バレエなんてハレンチなもの、許しません!」ちゅーのがもういつの時代だって話で。脚出しーの、尻出しーの、場合によってはへそ出しーの、……っていまやそれも日常のような気もしますが。ばあちゃんにしてみれば、「自分の世界」を蹂躙するものが「ハレンチ」なんだろうけどな。
 しかし、同時収録の女子高生と先生のラブストーリー、先生がどうみても同級生、いいとこ上級生にしか見えん( ̄▽ ̄)。新卒なら上級生も一緒よねっ……とかフォローしてみたり。

 なでしこといえば、ぢぶんにとっては「まりもの星」のなでしこちゃん。小学館の学年誌に必ず出ていた谷幸子のバレエ漫画です(ああ、年が知れる……orz)。トゥシューズに画鋲入れられちゃう体質のなでしこちゃんのバレエ教室から、四羽の白鳥が選ばれることになり、自分たちがまとめて選ばれると思っていたいじめっ子4人グループのうち一人がはずされ、そこになでしこちゃんが入ることに! なでしこちゃん、大ピンチ! というエピソードは、今でも四羽の白鳥をみるたびに思い出されますよ……( ̄▽ ̄)。

 ま、「ヤマトナデシコ」なんてのは、WCの時にいわれていたようなイメージはなにか間違っていて、城下白兵戦になれば薙刀で敵を打ち倒し、辞世のひとつも詠んだら自分の小刀でのどかききって死んでくれ、ってもんです。全然オススメできません。

 「なでしこ」って「常夏」ですからね。「愛しい子」って花なのに、迷惑千万ではあるよなあ。

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2011/11/11

西本本……にしもとぼん、出ます。

 近刊から。

  「知識ゼロからのオーケストラ入門」西本智実著 

 幻冬舎の「知識ゼロから」シリーズの最新刊。ついに西本智実が出ましたよヽ(´▽`)/。もちろんご本人の指揮姿の写真も満載……かどうかは忘れたけど、ちゃんと入ってましたです、はい。
 ちょっと見本をつかまえそこねちゃって、通りしなにぱらぱらっと見ただけなんでアレですが、ファンならもちろん買い、ですな。CDつき1500円です。ぼちぼち店頭に並ぶかと思います。

 西本さんの指揮は、結局1回しか聞いてないのですが(これ。しかも5年も前じゃん!)、あの時の「火の鳥」は忘れ難いなあ。機会があればと思いつつ、チケット取りそこねることが多いんだよな……orz。「機会があれば」じゃなくて「何が何でも」くらいで臨まないと駄目なのか、やっぱ。

 で、今は、今日届いたばかりのコレを聴いてます。
 「Lalo: Symphonie Espagnole Namouna Divertimento」

 アンセルメ指揮のラロ。Amazonの読む気のしない横文字のディテールはタワレコのこちらから日本語で読めます。Amazonって、やる気あるのかないのか、イマイチわからん。

 ま、早い話「ナムーナ」です。白の組曲の原曲ですが、抜粋版なので、アダージュとマズルカとプレストが入ってないのかな。マズルカ……orz。序曲なんかいいじゃん! と思わなくはないけど、聴けばやっぱり始まりのワクワクを思い出すよねえ。

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2011/11/10

カンフェティ最新号

 地下鉄の駅にて新しいカンフェティをゲット。近くの茶店の外にも、アルバイト系フリーペーパーなんかといっしょにおいてあったりしますが、風雨にさらされてちょっと哀しいカンジになってるんだよなあ。

 というわけで。今月のクラシック面のインタビューのラインナップはといえば、中丸三千繪、川畠成道、安寿ミラ&玉野和紀(Piaf)、高岸直樹(ザ・カブキ)、下野竜也。

 高岸さん、写真コワイよ! ゴヤかなんかかと思うよ!(いや、全然違うんですが) あれは2年前〜♪の木村さんの写真とは別の意味でインパクトだなあ。あれ以降、カンフェティのインタビューページも規格化されて見開き全面写真じゃなくなったので、あれはあれでアレだったなあ……。
 でまあ、写真はおいといて、中身はもちろん、国内最後となる由良之助について。来年のオペラ座公演が「最後の由良之助」なんだろうなあ。師直は出番も少ないし、もう少しいけるかなーという希望的観測なんですが。つかオペラ座公演は「力弥がこんなに悪者になって凱旋!」なのか( ̄▽ ̄)アイヤー。

 えーと。安寿ミラのピアフは面白そうです。「音楽舞踊劇」となってまして、上田遥の演出・振付で宮川アッキーの音楽。行けるかな……。12/10・11だけど、10日はもう予定入れちゃったしな……。

 ほかに面白そうなのは、マドモアゼル・シネマの「東京タンゴ」かなあ。村に「生後三ヶ月から88歳の誕生日まで、いかなる時もポアントを履くこと!」という「ポアント条例」が出されるという……。おいおい( ̄▽ ̄)。こちらは12/24・25の公演なので、日程的に無理ですが、見た人の話を聞いてみたいような。

 東バ&ギエムのツアーも残すところ広島・博多の2公演。その後はギエムの「エオンナガタ」がありますが、今回が最終上演ということ。1日は取ってありますが、もう1日くらい見ておくべきなのか、ちょっと悩み中。土曜は出勤日だし、平日定時であがれればOKなんだけどなあ……。足川さんのプロデュース公演もみたいけど、月末の平日はアブナイ。佐多さん作品に間に合えばいいや、と割り切る方法もありますが、それも間に合わなかったらドーシヨー( ̄▽ ̄)みたいな。

 とりあえずあと2公演、がんばれーヽ(´▽`)/

 

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2011/11/09

Bプロにアジュー

 さて、Bプロ最後はギエムの「アジュー」。エクの振付で、ベートーヴェンのピアノソナタを使ったソロ作品です。

 映像を使った作品というので若干警戒してたんですが、これは面白かった。幕が開くと、ドアのように白く抜きになった、映像というかスクリーンというか。ちょうどどこでもドアみたいなカンジ。そこに映し出されたモノクロの大きな目(←ここまではちょっと警戒モード)。その目がずっと引いていって、映し出されているのがギエムの顔であるのがわかり、さらに引いていって等身大の大きさになる。そこでドア型の抜きの上に手をかけてからだを持ち上げるとホンモノのギエムが顔を出す。首だけがホンモノで下は映像。そこで一度手を離して下に落ちるんだけど、三階から見たらギエムの胴と首が見事に離れまして(^▽^)。わー、首切りになっちゃったよ、ギエムでもそこ間違うんかい、と思ったら、翌日一階から見た時はちゃんとしてました。あれは見る角度なんだろうな。

 ドア(型の抜き)を使って、そこからはみ出てる部分はホンモノ、中は映像。ホンモノと映像のギエムが融合し、そのたびにいわゆる幇間芸のアレ(ふすまを使ってやる一人二役の)を思い出しちゃったりもしたんだけど(おいおい)、あれはどういう仕組みなんだろうなあ。前から映せばギエムは前を通れないし、後ろをから映せば後ろに隠れられないし。最新技術ってのはスゲエなあ(←気になる)。ややアパルトマン的でもあるなと思ったけど、そういえばあれもエクだわなあ。

 柄シャツにカーデガンにスカートに後ろお下げのギエムは、少女のようでもあり、オバサンのようでもあり。ぢぶんには「インナー・チャイルド」のように思えました。ドアの形に開いた入口は、心の入口。その中に閉じこもり、上手のはじによりかかるようにしゃがみ込んでいた彼女は、やがて踊り出す。自分も覗き込めば、他人も覗きにくる。でも他人は中まで入ってくることはしないし、できない。面白いのは犬で、他人は前後に動くのに(スクリーンアウトする時は奥へ進んでいく)、犬とギエムだけは横に動く。ギエムはもちろん、映像からホンモノになって現れるけど、犬は横切っても中には入れないんです。ドアのない入口から見えるのはすべてモノクロの映像。

 入口の周囲を行き来し、出入りを繰り返しながら、一度は脱いだカーデガンと靴下を着直すのは、外へ出ていくための準備のようでもありました。頭を床につけて両足を90度に曲げた三点倒立は2回か3回あって、なんとなく「考えをまとめる時は逆立ちする」金田一耕助(「悪魔が来たりて……」でしたかね?)を思い出したりもしましたが、最後に倒立しながら入口の向こうを眺めた時に、彼女には何かが見えたのだろうと思います。自分の心の外、現実へと出て行くための何か。そして、彼女は自分を覗き込んでいた人々の前に(意を決して)立ち、やがて雑踏の中へ去っていきます。

 しかしあの柄シャツはどうみても、少女じゃなくてオバサンだよなあ。オバサンの心の中に住んでいた「お下げの少女のままの自分」、というのはどうにもありきたりのような気もするけども。「アジュー(さよなら)」と言って出ていった心の部屋が、もう彼女には必要ないのか、また戻ってくるのか。でもその部屋に入口はあってもドアがなかったことに、ぢぶんは意味があったようにも思います。断絶しながらもつながっている、世界と自分。ベートーヴェンのピアノソナタがあたたかく、美しすぎないギエムが心のひだを描き出していました。なんというか、この作品のギエムに限っては、「超絶技巧」とか「テクニック」とか「高度な」とか「身体能力」とか、そういうことばを使いたくないカンジなんですよね。もしかしたらその「カンジ」が作品の本質なのかもしれません。

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2011/11/08

久々カシペン

 相変わらず心身ともにぐったり中ではありますが、新しいパートさん二人の指導を全面的に係長におっつけたので……っていうか……まあそれはいいけど、そのかわしにすべての管理業務をぢぶんがやってるってどうなんだよ……という、ええまあ疲れてます(笑)。広島行きてぇなあ、くそお。マズルカ見てシガレット見てお好み喰いてぇ。広島のお好み焼きは、基本マヨ抜き。最近は置いてますけどね。「あ、マヨネーズいいです」「いいですか(^▽^)。ですよねっ」と店員さんと「ぐっ♪」と心でガッツポーズを交わし合うのだ♪ 

 この間のエントリにも書きましたが、携帯を変えました。長らく使っていたW41CAシヴァコフモデル( ̄▽ ̄)が来年の周波数変換で使えなくなるので、CA007へ。いやしかし、41CAは何年使ってたのかなあ。いい機種でしたよ。できれば変えたくなかったくらいで。まあ最近ではネットを見るのに非対応サイトが増えてきちゃってたけど、見られなければ「あ、そーですか」ですませちゃうからなあ、ぢぶん。

 そしてやっとこさ、CA007が「サンクスキャンペーン」(周波数変換に伴う機種変対応機種)にあがってきたのさー。久方ぶりのペンギンモデル。ペンギンアニメがパートカラー(意味が違うw)になって、いろいろ進化してます。電波の入り具合が、アンテナの替わりに魚表示(魚三本が良好)だったり。電波の入りの悪いときの、ペンギンのがっくり具合が可愛いんだよなー。いやー、なごむ、なごむ( ̄▽ ̄)。割当キーが微妙に違ったりするので、慣れるまでにはまだ時間がかかりそうだし、41CAの方がメール表示やマイクロSDの入れ口が便利だったりするんですが、まあ使えなくなるんじゃ仕方ない。中にある写真や何かがどれくらい移動できるのかもわかんないけど、移動できるものはしないとなあ(めんどくさい)。

 41CAにDLしたシヴァやK村さんのインタビュウ(←ジェイムズの時のだよ!)とかは、本体ごと持っておくしかないんだろうなあ。

 ま、とりあえずはペンギンで遊んでたりします(これ)。うちのペンギンはペットボトルとか釣っちゃ、「芸術家」とケンカしてる。持ち主に似るのか( ̄▽ ̄)。

 

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2011/11/07

ギエムBプロつづき。

 例の「周波数替わっちゃうから携帯買い替えてね♪」ってお知らせをずっとうっちゃらかしてあったんですが、ようやっとCasioのペンギンモデルが復活したので、土曜日に機種変いたしました。へっへー、待ってた甲斐のあったカシペンモデルだぜ♪ といいつつ、微妙に今までとボタン操作が違うのと、中身がアドレス帳とezのブックマーク以外はからっぽなので、なんかかんかと格闘中です。ふー。それでもメーカーが同じだからまだマシなんだろうけどなあ。

 いろいろ書く事はあるけど、Bプロがハルサイまでだったので、ちょっと続き。

 「リアレイ」はフォーサイスでデヴィッド・モロー。ギエムとムッルがグレイの衣装で、まだ客電のついた舞台に出てくるところから始まります。初日は3階からだったから、一瞬、スタッフさんかと思っちゃった(笑)。
 まあでもフォーサイスです。細かく繰り返される暗転のたびに二人の位置がかわり、あるいは入れ替わり、というのは、マリファントの「Push」にも近いような。いろんな意味で新味はないですが、二人の腕と脚の描く残像が美しく、まあ単純にそれを堪能すればいいんだろうなー、と。
 3階からよりは1階の近くで見た方が数段ええやな。上から見る意味はあまりないし。というか、正直3階から見てた時はちょっと気が遠くなりかけて「長い……」と思ったりもしたんですが、近くで見たら結構するするっと面白くみられたという(^▽^)。

 3本目が「パーフェクト・コンセプション」。40年ガラで見て以来……というか、それからやってなかったんだなあ。初日は井脇・吉岡のオリジナルキャストに、飯田さんのポジションに高橋さん、首藤→大嶋ときたポジションにナガセくんと、半分は初役。2日目は井脇→田中、吉岡→川島、飯田→高橋→松下、首藤→大嶋→ナガセ→宮本のオール初役キャスト。

 初日、高橋さんが、ばっ!と幕を開けた瞬間に、「飯田さんの後ろ頭のインパクトってスゲェかったんやなあ……」と思ってしまったのはしょうがない( ̄▽ ̄)。そのために剃髪しろともいえんし。初役組でいうと、身体の動きが抜群にいいのはやはり高橋さん。座布団の回しっぷりのいいのも高橋さんであった( ̄▽ ̄)。小道具(中道具?衣装?)扱いがさすがに上手い。オリジナル組を含めて、動きのよさはさすがに初日松組なんだけど、チームワークよくまとまっていたのはオール初役の2日め竹。特に前半部での田中さんと川島さんの二体一心ぶりが素晴らしい。お互いのパートナーとよりもよくつながっていたような。意外な組み合わせだったんですけどね、田中さんと川島さんというのも(まあオディールつながりか)。ナガセくんが最初に座布団チュチュはいて出てきてポーズとった時は、あまりの違和感のなさに笑っちゃったんだけど、宮本くんだと逆に違和感で笑っちゃったという(笑)。キリアン、何考えてんだか。

 正直、初日に3階から見てた時は「フォーサイスの後にこれはキツイ……」で、時々落ちかけたんですが、2日めに近くで見たら結構するするっと……ってまたかい(実は全日程通して、この日がいちばん席がよかったのだよ……)。

 40年ガラで一度見ただけだったので、覚えてたのは「姐さんに座布団三枚!」の所からくらいでしたねえ。あのテンポがぐわっと早くなって、クレーンが回るあたりから面白くなってくるんですが、そこらにくると川島さんがついていくのにいっぱい、みたいなカンジ。でもまあ初役だしなあ。とはいえ、再演を重ねて踊り込んでいくっていう機会がないのがもったいない。

 しかし田中さんは今本当にノってるなあ。この期にガツン!と行こうよ! と思うけど、これからのラインナップだと「ガツン」なカンジがしないな……とほほ。

 考えてみたら、井脇さんは全プロ通して、この1演目1日しか出なかったんですね。地方も出ないし。まあご自分のスタジオもあるし、今の井脇さんの白組がみたいかといえばビミョーな気もするし。ふうむ。

 「アジュー」については、また。

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2011/11/06

カレンダー、できました。

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 ダンナこと山本英夫のカレンダー、2012年版ができました。絵葉書は何度か作りましたが、カレンダーは初めての試み。季節商材だから、ぶっちゃけ結構冒険なんだな、これが(^▽^)。競合先も多いし。

 今回は海あり山あり、鳥ありリスありの自然写真が16枚。上の写真は3月分、知床の森です。ほかに浜離宮、静嘉堂文庫、安達太良山、丹沢、尾岱沼など。日付のマスにメモができるだけでなく、左側に大きなメモ欄があるのがひと工夫らしい。

 ちょっと紙が重いのがややアレですが、なかなかいい発色です。先日印刷屋のシャチョーに会ったら「いや、紙がね。石巻の日本製紙が津波でね。復旧するのに機械の間に(略)というわけで、注文通りの紙が手に入らないわけよ。で、紙屋の営業が持ってきたのがこれでさあ」ということだかなんなんだか。
 いやでもシャチョー、頑張りましたよ。いい刷りです。写真もいいセレクトだった。ダイレクトに映っていないけれど、例えばチラシの方にある1月の海とばあちゃんの写真、これは核燃施設ができる前の六ケ所村の海だし、それこそ辺野古の写真も何枚か。大浦湾での行動の最中に撮った、ブイに留まるアジサシの写真は「コレが好きだなー」といい続けてたら、ぢぶんの生まれ月の7月に入ってましたよ(単に夏っぽいからだとは思うが)。巻末のドームの写真もいいと思いますけどね。

 A4判、横組み(使用時A3判)。よくわからないが巻末にブックガイドがついて、全15画面+表紙。1300円+送料でお届けします。綾瀬川経由劇場手渡しだと送料なしだな(笑)。幸い、順調に注文が来てるようではありますが、こちらでもちょっと見てみようかとおっしゃる方、委託販売のつてのある方、お気軽にお問い合わせください。ぢぶんがこんなにダンナの写真を褒めるのは珍しいからね(笑)。

 ご注文・お問い合わせは綾瀬川まで。PCの方は左ブロックの「メール送信」(ツイッターの画像のちょっと下です)から、携帯の方は「プロフィール」の中にメアドがあります。お気軽にどうぞー。

 あ、絵葉書もまだあります。詳しくはこちら。よろしければご一緒に。


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2011/11/05

一瞬ですが

 NHKBSにて、グルジアバレエのロミジュリ放映開始。

 このあとギエムのドキュメントがありますが、これが前に放映されたのと同じものなら、ヴェルサイユでのベジャール追悼公演のボレロの一番最後に、男性プリンシパルが二人、狛犬みたいにエキストラをやっているのが映るかと思います。だからなんだといわれても困りますが。って、そもそも違う番組だったらもっと困るな……。

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彼の愛した東電

 最近読んだ本から。

 「私が愛した東京電力」 蓮池透著

 最近でもないな、もう3週間くらい前かな、読んだのは。

 フクイチの事故の割りとすぐ後、テレビで蓮池氏がインタビューに応えてるのを見て、そういえばこの人は東電だったなーと思い出しましたよ。とはいえ、まさかフクイチの勤務経験があるとは思わなかったけれど、そういえば柏崎出身だったなーとさらに思い出したりしつつ。
 という、2年前に東電を退職した蓮池氏の書き下ろし。

 まあ、するっと読めます。難しい話はありません。東電受験の折りの話、東電の中での原子力部門の位置づけ、福島に勤務していたときのエピソードなどは当事者でないとわからないことで、なかなか興味深いです。彼は原子力を専門に学んだというわけではなく、仕事も最初の福島第一勤務時は計器類のメンテ、本店での研究事業のマネジメント、安全審査の申請などの業務を経て、二度目の福島第一勤務は通産省対応や図面管理などの業務。原発の中に働く人々との温度差を感じる部分もありますし、おそらくは共通するであろう部分もあります。とりわけ、コストと安全性の「バランス」については、今回の事故を考えるうえでも重要かと。

 彼は、再処理/廃棄物問題の行き詰まりを主要な理由に、原発は「フェイドアウト」すべき、としていて、それ自体はまったくその通りですが、しかしフェイドアウトに15〜20年もかければ、その間に発生する膨大な廃棄物を余分に抱え込むわけで、その矛盾はやはりどうしようもない。今あるものの上に20年分、というのはそりゃもう途方に暮れる量なわけで。もちろん「20年と決めなければ30年でも動く」というのはあるにしても。

 巻末の伊勢崎氏との対談は、まあある意味わかりやすいというか。「運動に対する上から目線」に辟易するよね、頭の中にあるイメージとしての「運動」について語ってるなあ、といういつものアレですな。「運動」も「運動」ってひとくくりにできない、幅の広いものだからねえ。

 ついでながら、事故の原因については、「地震では壊れなかった、津波が主原因だ」という説を取っています。このあたりは執筆/対談時点でどの程度の情報が出ているかによるので、なんともいえないところかと。

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2011/11/04

コッペリア、その3。

 というわけで、無為にすごした1日でありました。

 コッペリアの方を終らせないと。はー、白組見に行きたいなあ。

 東京文化会館に通った直後だと、ゆうぽうとの舞台はやっぱりちょっと狭い。しかも文化会館は、ほとんど装置のないコンテが多かったし。マズルカ/チャルダッシュの場面は、全体がちょっと下手に寄ってたのか(舞台に対してでなく装置に対して)、いちばん下手にいた横内くんが時々装置だか女の子だかに蹴り入れそうになっていたような。

 マズルカのソリスト、下手は大野さんだったと思うけど、もう一人がわからない。大野さんは、初めにペザントで見た時はどーなることかと思ったけど、ずいぶん上手くなったなあ、と。身体もだいぶしぼれてるし、そうなると大柄だから見栄えがするというか。彼の鷹揚そうで品のいいところは好きですね。全員で踊るところはなかなか迫力があったなあ。

 ……えーと。ぢぶんのいちばんの目的はカレーニョで、彼が出なければ東バの公演が続いているこの時にチケットは取らなかったんですね。で、カレーニョは降板するし、会社はぐちゃぐちゃだし、体調はいちばん悪いときに重なるし(←ぢぶんは「無気力」がセットでくる)、という中で、一度は投げ出したチケットを持ってがんばって出かけた理由はやっぱり、横内くんに会いたかったから。出るとすれば、多分1幕のマズルカの群舞だろからなあ……。

 その横内くん、相変わらずスロースタートで、最初はコワイ顔してましたが、徐々に暖まってくるとやっぱりいいな、と。……って、いつまでスロースターターなんだよ、おいっこらっヽ(#゚Д゚)ノ!あんたのマズルカはよくて当たり前なんだからねっ!!きーっ、ぱたぱた。

 ……もうほら、息子を嫁に出したような気分だから。

 まあ周藤くんはいいんですよ。東バにいたころはむっつりむっすりだったのが、笑顔満開で踊るようになったんだから。細部の甘さは相変わらずだけど、踊りに華が出てきたし。まだ試用期間っぽい源ちゃんは、イマイチ識別できなかったし。前から群舞にはいっちゃうと個体識別しづらかったうえに、今回は両方帽子つきだったからさー(←言い訳しとく)。

 というわけで、3人揃って、1幕のマズルカ/チャルダッシュ→3幕の「戦い」と、群舞に入っておりました。源ちゃんは2幕の兵隊人形(アラブ風の2体)の片方もやってたけど、これはまるまるかぶり物なので、どっちの人形だったかわかりませんですよ。

 「暁」は林さん。この日は調子が悪かったのか、彼女にしては「あれれ」なカンジでした(特にコーダ)。「祈り」の白椛さんも不安定だったかな? 「祈り」の雰囲気はすごくよかったです。パドブレで横に行く時に何か足裏が見慣れないような動き方だったんだけど、あれはソールが柔らかいシューズを履くとああなるんだろうか。それにしても子役の多い演目だな、こうしてみると。

 「戦い」はソリストは大野さん。群舞に横内くんが入ったのはこの31日だけだったので、ぢぶん、運がよかったな。結構なアレグロなんで、源ちゃんを探すヒマがなかったよ(こらこら)。
 というか、横内くん見るのでいっぱいだったなー。キャスト表によると、30日だけ「戦い」のソリストを踊ったようです。多分、移籍してから初めてのソリスト役ではないだろうか(学校公演とかはわからないけど)。なんかちょっと安心したような。あわあわしなきゃ、いいダンサーなんだから(でもあわあわしちゃうんだ。そこも好きだけど)。それでもこうしてちゃんと居所がわかって、踊りが見られるんだからまあいいやね。そう思うさね。

 カテコで見たマエストロは、ちょっとお痩せになりましたかねぃ? あまりピットの見えない場所だったので、華麗なる右手は時折しか見られなかったけど。ピーター・ライトと都さん(とサマランカ)のやりとりを見ながら、やっぱり都さんはライトの「愛弟子」なんだなあ、と、ちょっとそんなことがほほ笑ましかったりもいたしました。

 

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2011/11/03

白川夜船

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 や、さすがに「ちょっと寝落ち」が6時間になるとは思わなんだよ( ̄▽ ̄)。それでも「明日も出勤」という日は一応シャワー浴びられる程度の時間には目が覚めるんだがなあ。まあ明日は休みなんで、朝(昼?)浴びればすむからいいけどなー。

 というわけで、3日は久しぶりに新崎さんに喝を入れてもらいにいくかなー、とか、シードロフ先生もクリバエフも来ないけどアカデミーをみるかなー、とかいうのは全部放棄して、惰眠をむさぼることになりそうです。機種変にいかなきゃー。

 ……ええ、もちろん愛知にも行けませんよ(笑)。シガレット、見たいなあ。くそぉ。29/30東京→31盛岡→1いわき→3愛知→5西宮→7富山→9岡山→11広島→13福岡。4日連続公演の後に、異動しながら1日置きって、どこのオニ……。どなたさまもケガしないようにガンバってくださりませー。きっとビールが美味いよ! 福岡、劇場の近くに天然温泉露天風呂あるし!

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2011/11/02

コッペリアつづき。

 いろんなお返事類が滞ってますが、とりあえずつづき。

 日曜にスワニルダを踊った渡辺さんが、コッペリア人形で出ていました。最初のバルコニーに座っているところと、最後に人になるところだけなのでほんのちょっとの出番なんだけど、すごく可愛い。可愛いというよりチャーミングかな。すでにシンデレラは踊っているそうですが、くるみのクララなんかもいいかもー(ここのクララは子役さんなんだろうか)。

 コッペリウスは東さん。もう少しドロッセルマイヤー的な重みというかシリアスさがあった方が好みだけど、そりゃ演出だからねえ。「マッド・サイエンティスト」というよりは愛すべき変人というか。ラストの、スワニルダたちが行ってしまった後、小さな金袋を見ながら「まあ、しょうがないか」って、小さく溜息をつくところがすごくよかったな。本当に欲しかったのはこれじゃないんだけどな、でもどこかで折り合いをつけないとな、という溜息。

 スワニルダの友人は8人。数珠繋ぎになってコッペリウスの家に入るところは楽しいけど、こんなに人数いたっけか?! って思っちゃいましたよ(笑)。
 そうそう、都さんのスワニルダは、「村いちばんの美人」とかではなくて、友達たちと平場にいるのもいいな、と。容姿とか家柄とかで「女王さま」なんじゃなくて、性格というかキャラクターというか、そういうもので普通に友達の真ん中にいる。しかもその性格が「誰よりも親切」とかじゃなくて、お調子者とかおっちょこちょいとかそっち方面で目立つという(笑)。

 今回のコッペリアはピーター・ライトの改訂版だけど、友人たちの踊りを見てると、ジゼルなどのロマンティック・バレエからプティパへ向かう流れのようなものも垣間見えて面白かったです。友人たちの二段パフみたいな袖もそうなんだけど、腕で下へ円を描いたポーズの取り方は、例えばラシルでもそうだし、ジゼルの1幕の最後にある友人たちの踊りなどとも結構近いんじゃないかな。クラシック・バレエよりも一世代前の角度というか。

 とりあえずここまで。

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2011/11/01

スタダンのコッペリア。

 なんとかかんとか、スタダンのコッペリアに行ってきましたー。いろんな意味で相当きつかったんですが、なんとかしろ! 半分でも行け! とかなんとか励ましのおたよりをいろいろいただきましたんで、がんばりました……というか、日曜の夜、10月の作業集計をやってる間にブチ切れた(プチ切れたじゃないよ)というのが正しい( ̄ー ̄)。ああもう知るかよ、こんだけ尽くしゃ十分だろ、もうしねぇよ!
 ……というわけで、課長が会議に出てるすきに退社しちゃいましたとさ。ま、月初で業量は減ったから残された人々でなんとかしただろ……多分……orz。とにかく小山さんがマイムの説明かなにかしてる最中には(←プレトークがあったんですね)劇場入り。カレーニョは日曜に帰国したそうで、挨拶には出ませんでした。ちゃんと治してねー。

 ま、身も心もいっぱいいっぱいの状態で見たもので、正直、「楽しんだ」とはちょっと言いがたいところです。ただそれは舞台のせいではほとんどなくて、カレーニョの降板のせいでもなくて、「こういう状態で見てもダメだろうな」と思った時はやっぱりダメなんだな、ということですね。さすがにこの年になると、その辺りの見極めがつくわけだ(笑)。

 代役のサラマンカはとてもいいダンサーでした。猫系ノーブルで、ジャンプが柔らかいし、コメディのセンスもとてもいい。代役の当たり年っていうのもどうかとは思うけど、ゴールディングに次ぐ今年の収穫かも。手足がすらりと長いのは、最近の若いダンサー共通なんですかねえ。
 カールスルーエ州立バレエ自体が2003年設立という若いバレエ団なんですね。主立った役はレパートリーに持っているようですが、バジルなんか楽しそうだし、逆にソロルも見てみたいかも。ウィールドンの「白鳥の湖」って、聞き覚えはあるけどどんなんだっけ。

 都さんのスワニルダを見るのは2回目だけど、1幕のぶんむくれとか、本当にカワイイよねえ。今回あらためて「いいな」と思ったのは、2幕の最後にコッペリアの人形を持ってくるところ。スワニルダの頭には、フランツの目を覚まさせる(あなたがコナかけてたのは人形なのよ!)ことしかなくて、コッペリウスに対する邪気が全然ない。2幕のスワニルダにコッペリウスを馬鹿にするような悪意があると、話全体が不愉快になっちゃうんだけど、都さんの場合は、面白がりはしながらも、フランツを助けるための機知だったり、コッペリウスのふるまいに対する「なによー、ぷんぷん!」というリアクションだったりするのが明確なので、気持ち良く見ていられるんですよね。東さんのコッペリウスも上手いんだろうな。
 ……あんなに可愛く「ぷんぷん!」されちゃったら、つい怒らしちゃいそうだけどなー( ̄▽ ̄)。
 
 とりあえず。
 

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