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2011/12/19

ザ・カブキ2日め

 竹組。「あ、やっぱ竹」的なところもありつつ、「松」とは違う味わいで凌駕してるところもあり、舞台全体の満足感でいえば甲乙つけがたく、でありましたよ。

 いやしかし、なんといっても弾くんの進化がスゴイ。1年でここまでくるとは思わなかった、というのが正直なところです。ポール・ド・ブラなんかもずいぶんキレイになったなあ、と思いますが、身体の持っている「タメ」が、もう22歳とは思えないというか。

 初日に高岸さんが、ひとつひとつをとても丁寧に踊っていたのも心に残りましたが、弾くんもまた、振りのひとつ、仕草のひとつの意味、そこに込められた由良之助の感情を確かめるように、あるいは噛みしめるように舞台を勧めていくのが印象的でした。青年が由良之助に「なる」までの過程をこんなにじっくりみたのは初めてじゃないかな。高岸さんの由良之助は迷いがないし、後藤さんは1幕の最後のソロまで迷ってる感じがするんだけど、弾くんの場合は「城明け渡し」のソロが由良之助に「なる」ための通過儀礼のような気がしたなあ。涅槃の最後、舞台の奥から袖に向かって2回手を差し延べた後、まっすぐ歩いてくる姿はすごい貫録だったなー。

 いやもうさー、ほんのちょっと前にロットバルトですっとんでおいてきぼりにされて、カテコで半泣きしてた子がもうここまで来たかと思うとさー(^▽^)。悔し泣きできる子は大きくなるんだよ、大概。ね。

 二階堂さんも好演でした。白塗りって、卵型というか、ちょっと縦長の顔の方が似合うのかも知れないなあ。登場の時はやや女学生っぽい感じもありつつ(衣装が紫だからか?)、人妻っぽさは水香ちゃん以上なのはなぜなんだ(^▽^)。いわゆる「見せ方」は水香ちゃんの方が上手いかなと思いつつ(というか水香ちゃん派手だな、やっぱ、と思ったというか)、雪の別れはすごくよかった。あそこで半泣きになったは久しぶりだ。体格がまったく違うのに、どこか友佳理さんの顔世を思わせる感じ。「抑えてる」というよりも、「加えてない」という方が近いかも。
 ……最後にもう一度上衣を羽織る時に、するっと羽織ってくれるのもいい、というか。水香ちゃんの、いちいち襟裏確認するのはなんとかしてくれえ(←こういう所で無駄にポイント下げてるとしか)。

 氷室ックの伴内がすごくいいです。元々彼の飄々としたマイペース伴内は好きですが、今日は席が近かったので、表情までじっくり堪能しちゃった。今年はぢぶん的には氷室ック株高騰だったなあ。
 前半、いつ見ても高橋さんが舞台にいたような(笑)。そしていちばん走り回ってたような(笑)。

 書きたいことはいっぱいだし、もう木村さんの涅槃が美しいし((*_ _)人 ←思わず拝んじゃうよ)、いろいろありますけれども。

 高岸さん、木村さん、首藤さんたちが20歳前後で抜擢されて「第三世代」と呼ばれたように、弾くん(たち)が「第四世代」の核となるんだろうなあと、そんなことを思ったのでありましたよ。そして、鍛え抜かれた「第三世代」の底力ってのは、並じゃないな、とも。

 とりあえず。

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コメント

こんばんわ綾瀬川さま
柄本くんには私もたまげました。すごくいい大人の表情をするようになった。演技や技術が過剰になった意味ではなく、ぐっと内にため込むものの器が広がった感があり、それを綾瀬川さんが「22歳と思えない身体のタメ」というふうに表現して下さったので、ああそういうことかと納得でした。氷室さん、高橋さん、私の中でははまりすぎの宮本さん・・・また、昨日の木村さんと比較して辛口めに見ちゃうかな~と思った松下くんはよく健闘してたと思います。なるほど、彼らが「第4世代」。寒くなってきましたが、西宮のほうの感想楽しみにさせて頂いてますので、どうぞお気をつけていってらしてください。

投稿: TMOですが本名はトモです | 2011/12/19 23:53

弾くん、本当に大きくなりましたよね!
過剰という意味でなく器が広がったというのはその通りだと思います。
彼だけでなく、宮本さんや松下さんたち、中堅〜若手にかけて、
身体の内側が充実しているというか、
そういう力が見えるようになった人が増えてきて、
とても嬉しくて頼もしい2日めでした。

「第4世代の始まり」が「第3世代の終わり」じゃないこともまた、嬉しかったり(^▽^)。

松江、かなり後ろ髪は引かれるんですが、足代が出ない……orz。
氷室伴内をもう一度見たいですー(奈良さんも)。

投稿: 綾瀬川 | 2011/12/20 03:57

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