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2012/06/23

ひとがおとさにゃ……

Ca3k0162

 写真の整理がてら。

 丸木美術館の駐車場の奥にあるこんなもの。ぢぶんは車の運転をしない(できない)ので、駐車場の向こうに何かあるような……くらいにしか思っていなかったのですが、先だって送迎バスを待つ間に前まで行ってみました。

 まあ一部しか写真には撮らなかったので、全体はこちらの右下にあるようなのですが。この「宋銭堂」の左の手前。「ピカはひとがおとさにゃおちてこん」の石碑。

 丸木夫妻が「原爆の図」を描いたきっかけは、広島の位里さんの実家への救援でしたが、「ひとがおとさにゃ……」は位里さんのお母さんのスマさんのことば。

 空襲に参加したパイロットの何人かは、「自分は(空襲を受けた)下の光景が想像できなかった」という発言をしています。それを知ることによって、自分は戦争に反対するようになった、と。
 反面、日本の戦争文学/映画など、あるいは空襲体験者の手記を読むと、爆弾/焼夷弾は「落とされる」のではなく「降ってくる」(比喩的にではなく)ものとして描かれているようにも思うことがあります。雲が来て雨が降るように、敵機が来て爆弾が降る。地上からはパイロットという「人」は見えない故に。

 「ひとがおとさにゃおちてこん」ということばは、この惨禍は「人」が作りだしたものであるということ以上に、落とした「人」の、何段階もあるであろう責任を、何度でも問い返すものであろうと自分は思います。それは断絶された「上空」と「地上」をつなぐためのことばでもあり、戦争責任の所在をつきとめるためのことばでもあるのではないかと。

Ca3k0163

 碑のそばに咲いていたヤグルマギク。なぜかヤグルマギクが多いんだよなー。


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