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2012/06/09

視点雑感

 2日に日本リアリズム写真集団の公募展「視点展」に行って参りました。
 リニューアルされた都美に入るのも楽しみのひとつだったんですが、見た範囲ではあまり変わった印象はありません。1階入り口すぐのところがミュージアムショップでしたが、今回は見てこなかった。前はどこにあったんだっけな。コインリターンロッカーがシックになっていたような( ̄▽ ̄)。基本的に、中の保管/展示設備の更新とバリアフリー化が目的だったはずなので、独特の都美の雰囲気が残ったのはよかったなー。

 さて展覧会の方。今年は入選作が、概ねテーマごとにグルーピングされて展示されていました。去年はそんなことはなかったと思うんだけどな。震災関連、郷土文化(祭礼とか芸能とか)関連、山農村、年寄り、子ども、自然、動物、海外、原発……。震災と原発を合わせるとやはりそれなりの分量があります。でも思ったよりも少なかったかな。昨年との比較でいえば、広島・長崎の写真が何点か入ったなあ、と。あとデモ写真。それと都市(東京に限らず)の写真が少なかったように思います。単純にいい写真がなかったということもあるでしょうが、撮り手の興味の推移、みたいなものもあると思うんですよね。

 よく広告などでは「困ったときの動物と子ども」というくらいで、この手の写真は強いですが、しかし圧倒的に「老人写真」は強い(^▽^)! 被写体の持ってる力が違うよなあ。
 逆に、自然写真は、見ている時はきれいだと思うけど、あまり印象に残らない。

 1枚写真で入選しているものはやはり力があります。組ものの場合は「気持ちはわかるけど、これ1枚の方が力があるのにー」というものもいくつかありました。組って本当にむつかしいんだよな。どれを足してどれを抜くか。どれを大きくフィーチャーするのか。他人の作品だとわかるけど(笑)、自分の作品から「抜く」ってすごく大変なんだよね。
 もちろん組み物には組み物のよさがあって、今回成功してたのは動物の交尾写真(5枚か6枚)。これ、単独だと面白くないよなあ( ̄▽ ̄)。ライオンがいちばん気持ちよさげだったけど。

 今回のぢぶんの「いちばん」は、飯舘村の組み写真の1枚。テリア系の子犬だと思いますが、じっとこちらを見上げながら、ぶんぶんに尻尾を振り続けてる。そのぶんぶんの尻尾が、そのまま原発事故のなんたるかを思わせてくれます。(おそらくは)見知らぬ人に、そこまでぶんぶんに尻尾を振るなんて、どんだけ待っていたんだろう。飼い主が戻ってきてくれるのを。人がもう一度戻ってきて、元の村になるのを。でもそれはもう戻ってこない。運が良ければレスキューされて、新しい飼い主がかわいがってくれるかもしれないけど、その子の待ってるものはもう帰ってこない。もう原発ものはこれ1枚でいい、と思いましたよ。

 気になるのは、基地/軍隊の写真が沖縄しかないこと。ダンナ(←本土の基地写真のストックは大量にある)も「あー、そういわれればー」と言っていましたが、関心薄れてないか。

 しかし、この写真展だけみてると、日本って言うのは、老人を大切にし、子どもはのびのびと暮らし、農山漁村はいきいきとして、各種伝統芸能もしっかりと継承されて尊重され、自然はゆたかで、市民運動も活発であると、そりゃまた立派な国でありますな。どこの話だよ、それ。

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