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2012/07/06

ニコンサロンの重重写真展

 さて、ツイッター(こちら)の方ではそこそこ集中して流してきた(つもり)のニコンサロンにおける重重プロジェクトの写真展ですが、去った土曜日に行って参りました。そしてそのままPCが復旧しなかったんだよ、うがーヽ(`Д´)ノウワァァァン。

 プロジェクトの公式サイトはこちら
 韓国の写真家、安世鴻(アン・セホン)氏による、中国残留朝鮮人日本軍「慰安婦」のハルモニたちをテーマにしたこの写真展。いきなりのニコン側から中止の通告、あとの経過はまあご存知かどうかはともかくとして、動きがあるごとにツイートした通りの具合、ってなわけで。

 経緯については綿井健陽氏のツイッターのまとめ(こちら)がわかりやすいかな……。そこいらについてはまた稿を改めるとして、今日は、先週みたその展覧会について。

 自分が行ったのは、1日の夕方(5時頃)です。ニコンサロンは新宿エルタワービル(西口)の28階の奥にあります。入るといきなり、警備員にカバンを開けさせられ(検問ってやつですね)、空港ゲートと同じように金属探知機を通らされます。狭い会場なので相当邪魔です。これは安さんの意向ではなくニコン側の措置だそうです。って、安さんもこれ通らされてるって、なんなんだか。ニコンは何を守るためにそれを置いているのか(写真パネルや会場設備を守るためなら、撮影者の安さんは顔パスのはずでしょ?)。

 写真は公式サイトの方でもいくつか見られます。はじめに、開催にあたっての文章がある意外は、キャプションなし。すべてモノクロの写真です。キャプションがないことによって、逆にハルモニたちへ、すっと心が吸い寄せられ、その人の人生に想いを馳せることになります。

 いくつかの印象的な写真があります。立てかけられた小さな鏡に映った韓服の女性。階段の上から見下ろす人は、この急な階段をおりることができるのだろうか。その人たちの仕草が説明されていないからこそ、その意味を受け取るために、自分の中が動いていきます。いちばん「好き」だったのは、大きく伸ばされたうちの1枚で、横になったハルモニの向こうに、おそらくは炊事の湯気がたちこめるもの。なぜこれが好きなのかはわからないけど、引き寄せられる。

 1枚ずつを丹念に見るのはもちろんですが、会場の角など、すこし引いたところから全体を眺めるのもいい。1枚の写真からではなく、展覧会全体の持つ「空気」そのものを感じること。そこから何かしらのイメージがわき上がってくるのを楽しむ。
 今回は人が多かったのでできませんでしたが、ベンチに腰掛けて全体を眺めたら、1時間でも眺められそうな、そんな写真でした。

 今回のパネルは印画紙ではなく、実際に近くで見たときは和紙にプリントしてあるのかと思ったのですが、ブログによると「韓紙」だそうです。韓紙がどういうものかはわかりませんが、その漉いた紙の具合がまた、落ち着いた、しっとりした質感を生み出しています。

 9日(月)まで開催しています。10:00~18:30(最終日 15:00時まで)。どうかその目で見てください。
 パンフレットなどの配布物、販売物はニコン側によって禁止されていましたが、綿井さんのツイートによると、この規制も解けたようです。明日、別件で新宿に行く用事があるから、寄って買ってこようかな。

 安氏のツイッターはこちら。サイトはこちら。ギャラリー(こちら)から、今回の写真のいくつかが見られます。

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