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2012/10/31

半月ぶりですが、2幕です。

 1幕が終わってから半月開いちゃったよ! 前回はこちら

 つことで、オネーギン、ようやく2幕です。タチアーナの名の日のお祝い。最初は下手での乳母と高橋爺のやりとりから。
 つか、前日のラリーナ邸からの帰り道、高橋さんと氷室ックは玉手箱でも拾ったんですな。そんで、二人で開けちゃったんだよ……( ̄▽ ̄)。氷室ック、なんでそんなに爺が似合うんだ。
 実は、ぢぶんは演技面でいちばん奥深いものを持っているのは、氷室さんではないかと思っていたりするんですよ。時々底知れないブラックさを感じたりして。若い人が年寄りの演技をすると、大体前のめりになりがちなんですが、氷室ックの後ろへの重心のかけかたが、ぎっくり腰経験者なら「あれだ!」と思うアレだったりして、いろいろと面白かったですよ。メガネをふきふきして、オネーギンをためつすがめつしながら「やっぱ、わしゃアレは好かん」なんてやってるのを見てたら、いろいろ見損ねかけちゃったよ。

 青年団がさまざまに女の子たちの尻に敷かれるエピソードなどがありまして、オネーギン登場。舞台上手のタチアーナに挨拶をし、軽くワルツ。いや、そういうところがよくないんですが、彼にとっては「社交辞令」のうちなんだな。しかし、老人たちの不躾な目にさらされてるのに気づいて、そっけなくタチアーナを押しやる。

 初演の時に比べると、この辺りは「いらだち」というよりは「そっけなさ」というか、冷たさの方が前に出てたかな? と思ったりもしますが、老人たちの「初めての闖入者」に対するむき出しの好奇心がよりパワーアップしたのか(笑)、オネーギン自身の「居所のなさ」はくっきりとしてきたような。初演でも、カード台は彼の「安全地帯」であったわけですが。

 さて、周囲に人がいなくなったところで、手紙の返却です。イメージとは逆に(?)、美佳さんの方が天然というか、無邪気に「いいえ、それはあなたのよ」という感じでしたが、友佳理さんは、さっきつれなくされたことで、そもそもしょんぼりです。夢の中のオネーギンのように、あまやかでもなければやさしくもない。勢いで出したラブレターを突っ返されて、いたたまれなくなって泣き出してしまう。で、オネーギン、切れる、と( ̄▽ ̄)。

 なんといいますか。初演のオネーギンって「若かったんだなー」とちょっと思いましたよ。木村さんが、というよりオネーギンが(←もちろんそこは不可分なんだけど)。タチアーナも無神経な無遠慮さ丸出しで、オネーギンがぶち切れるのがよくわかったんですが、オネーギンもそこはいろいろとむき出しになってて、その分「わー、ひでぇヤツだなー(≧∇≦)」という気がしましたが、今回はむしろ表面が冷たいくせにイラチだからコワイ。タチアーナの受け取り拒否まではそこそこ礼儀正しかったような気がするのに、泣き出しちゃった時の切れ方と、その後のお手紙破りのむしろ事務的な感じに、「わー、心底ひでぇヤツだなー(≧∇≦)」と……ってやっぱり「(≧∇≦)」なのか。おい。

 一度切れたらあとには退けませんのよ。どこかで憂さ晴らししないと。つづく。

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2012/10/30

サニーがくるよ!

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 マリインスキーの来日までもうすぐなんだけど、またしてもキャスト変更。オスモルキナが怪我で来日せず、代役に

 エフセーエワがくるよ! キタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ ! ! !


 詳しくはこちら。24・25日にガムザッティ、ガラでディアナとアクティオン。
 最初のキャスト変更で、コンダウーロワの白鳥が府中から文京に移動になったので行こうかなー、どしよかなー、と迷っていたのですが、これで速攻で24日のバヤデルカを取りましたヽ(´▽`)/。コンダウーロワと両方見られる。

 怪我によるキャスト変更なので、あまり喜ぶのもどうかとは思うんですが、移籍以来4年ぶりにサニーに会えるんだよぅ、お目こぼししてくれぇぇー。ボヤルチコフ時代のマールイでは、毎年毎年会えてたんだもの。ぐすん(ノ_-。)。オーロラ見ればサニー思ほゆ、のところにこの一報なんだよぅ。
 キャスト変更で人数減ってるので、来日する以上は白鳥のトロワなんかも踊るんだと思うんですが、お財布的にはこれが限度。というか、1月の松山の白鳥を取るつもりだった残業代を当てちまったよ。王子が鈴木さんにシフトすると、玉突きで垰田さんがベンノに上がるんだろうから、これはこれで見たいんだけど、1月末の金曜に早退っつーのがハードル高いんだよなあ……。あ、ベンノになるとオディールの群舞には入らないのか。いや、やっぱりそこはそれで入るのかな(←仮面なので別に入ってもなんとかなるような気が)。

 週末は、2日にチーちゃんのシルヴィア、4日に小牧の白鳥(←周藤くんが出る)を見る予定。

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2012/10/29

3幕もアップしました。

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 格納庫に「眠り」3幕をアップしました。こちら。さくっとね。一応、さくっとのつもりで。

 うんまあだから、あの王子がですね、カラボスの手下に、ぐいん! とかやられて、「ああっ……(よろよろ)……助けてー」とか言ったら、「(・_・) 絶対嘘!」とは思いますよな、やっぱ。大人には大人の王子があるのだ。東バ本公演だと端折られる2幕の王子をフルできっちり見られたのは嬉しかったし、ポロネースまできっちり踊ってくれたのも嬉しかったけども、自分のホームで踊るのもやっぱり見たいなあ。もうマラーホフのあの衣装でもいいよ(←こらこら)。

 それにしても、脇のベテラン勢もやはり見応えがありまして。どこのカンパニーでも、自前のダンサーでやると若い人になりがちなんだけど、こういうところをベテランが締めるのも舞台の厚みになるんですよね。たまには森田さんにも出て来てほしいなー、と思いつつ、そうやってずっと舞台に立ち続けてほしいなー、とも思うのですよ。

 写真はなんの関係もない、富山城址公園(8月)。

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2012/10/28

2幕までアップしました

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 格納庫に早川バレエの「眠り」2幕をアップしました(こちら)。相変わらず、筆がすべりまくってます。かいつまんでいうと、「王子、ひどくてかわいくてつおい」です。なんだよ、それ。

 結局、2日間だらだら過ごしておりました。写真は8月の上野不忍。亀いかだというか、鴨いかだというか、このところでアップしたお休みどころの全景です。

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2012/10/27

こうつうあんぜん

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 かかりつけの婦人科の入ってるビルの廊下に張ってあるポスター。

 ……若いよ、里見浩太朗。


 眠りの方は、リラ再登場まで書きました。もっちょいね。ガボットとファランドールって、ガボットが先だったっけ?

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2012/10/26

みんなでおやすみ。

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 鴨も寝れば亀も寝る。

 


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2012/10/25

もっちょいおやすみ。

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 立ったままでも寝られますのよ。

 リニューアルしたあとのDANZAが面白くなかったので取りに行ってなかったんだけど、メルパルクにあったのを拾って来たら、かなり前の感じに戻っていたような気が。ただ、以前のようなインタビュー記事はなく、どちらかというとカンフェティのバレエ/ダンス版みたいな感じ。軽い公演情報収集と写真を楽しむ感じですかねぃ。


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2012/10/24

おやすみ

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 いろいろ滞ってますが、ちょっとばったりと。

 ……「じゃあお薬3ヶ月分出しときますねー」といわれて身ぐるみはがれたアテクシ(←保険適用外)。

 写真は8月に上野不忍にて。ぐう。

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2012/10/23

盗まれたハネムーン

 ブックオフの100円棚に落ちてたので、つい。

 柴田昌弘「盗まれたハネムーン」(ソノラマ文庫)

 70〜80年代の短編「盗まれたハネムーン」「樹氷館」「第三の娘」「おれの人魚姫」「クリプトビオシス」「回転扉」を収録。

 「盗まれたハネムーン」って、確か花ゆめ掲載時に、「初めて読んだ柴田マンガ」だったような気が( ̄▽ ̄)。和田慎二、柴田昌弘が「集英社系2大男性少女漫画家」で人気だった頃だなー。和田の「明日香シリーズ」か、柴田の「赤い牙シリーズ」か、みたいな感じで。

 まあぢぶんは例によって、「ブルーソネット」の途中で脱落した組ですが(笑)、柴田昌弘の真髄は短編サスペンスだと思うんですよね。連載だと前後編くらいまでの。「赤い牙」も連作短編だったころは面白かったんだけどな(←イワンがスキー♪)。あとで単行本で読んだときは、話がでかくなりすぎて回収しきれなかったような気がしたけど、そういえば明日香シリーズもそんな印象が(^▽^)。

 という柴田昌弘の短編集。「回転扉」好きなんですよねえ。隔絶された村が生んだ「二重人格」の彩と香織の何一つ救いのない話。人格交代のイメージに「回転扉」の絵ひとつをぽん、と置いた画面が秀逸。
 今読むと「樹氷館」が結構いいな。009の後期短編シリーズに似た話があったような気がする(「雪のカーニバル」だったか)。
 「第三の娘」は移植医療モノのサスペンス。試験管ベビー誕生が78年、80年にこれが書かれたときはSFの領域。あとがきで作者が「今だったらSFにならない」と書いてるけど、逆に妙なリアリティが生まれてコワイかもー(実際コワイ)。うちの従姉も体外受精で三つ子産んで、その子たちがもう20歳かそこらだもんなあ。早いもんだ。あ、「樹氷館」も大枠「移植医療モノ」でくくれるのか? 

 朝日ソノラマ倒産後、ソノラマ文庫/ソノラマコミック文庫は朝日新聞出版が引き継いだけど(←当時大量の書誌データを作った記憶が)、これは絶版になっちゃったみたいですね。残念だなあ。「DUO」が好きだったんだよなー。
 

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2012/10/22

眠り、半分だけ

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 そんなこんなで、「眠り」のプロローグと1幕だけ、格納庫の方にアップしました(こちら)。ちゃんと見直してないので、てにをはなんかはあとで直すかも、です(いつものことだー)。

 写真は8月の神通川。

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2012/10/21

早川バレエスタジオの眠りさくっと

 土曜日は、早川惠美子・博子バレエスタジオの「眠りの森の美女」を見に行って参りました。前回の「ジゼル」や「白鳥」も溝下先生の演出だったので見たかったんだけど見損ねまして、そのときの評判もよかったし、今回も溝下先生の監修だし、しかもデジレが木村さんという(←そこだよ)。

 いやー、面白かったです! いろんなことを足したり引いたりしても(なんだそれは)いい公演でした。一応レポ書き始めてるんで、適当なところでアップすべく……すべく……えーと。するんじゃないかな。なので控えめに。

 構成はオーソドックス。プロローグ、1幕、2幕、3幕と、ちゃんと3回休憩が入って、パノラマの後の間奏曲以外はフルバージョンですが、まあ今時「間奏曲」をやるのはボヤルチコフ版くらいで…… 。・゚・(ノд`)・゚・。……いまやそれも「ない」わけで……。3幕のキャラクテールは、猫、青い鳥、赤ずきん。宝石は金×2、銀×3の5人(←ちょっと珍しい?)。4人の王子は色違いの貴公子で、踊らないタイプ。

 こういう公演の常として、男性はほとんどゲストですが、にもかかわらず男性5人とかで踊っても、きっちりユニゾンがとれてるのに驚きました。まして女性の団員さんたちはすがすがしいほどのユニゾンっぷり。しかもひとりひとりの表情も楽しい。「ユニゾン」と「そろえる」って違うんだよなー、とあらためて思いましたよ。まあ男性は後半にくると、ちょっと体力差が出たような気はしましたが。

 またこういう公演の別の常として、ベテランダンサーたちの名脇役ぶりも楽しみの一つ。カラボスの堀登さんの快演や、桝竹王の小物っぷりも楽しかったですが、王妃・伯爵夫人もそれぞれによかったです。男性ダンサーでは、各場で活躍してた田中英幸さんが抜群のサポートと妙な演技(←!)でベテランらしさを見せてくれて、やはり各場で藤井学さんが目を引きました。オーロラやリラをはじめ、女性陣も印象深い人がたくさんいたのですが、まあおいおいに。

 で、王子ですけども ( ̄ー ̄)ニヤリ。黒のおりぼん&尻尾つきの髪型(←早い話がデジレのデフォルト)が思いのほか似合っておりました。3幕の結婚式は両脇をきつめにひっぱって、前髪を微妙に盛り上げたオールバック+黒りぼん&尻尾。なぜか毎回「髪型報告」をやってしまうのぅ。
 出だしが若干アルブレヒトとウィルフリードでしたが、途中からちゃんと恋する青年になっておりましたよー( ̄▽ ̄)。いやしかし、強かったなー。あんな強いデジレは初めて見た。リラの手助けの余地がなかったよ(笑)。弾くんの「レッドデジレ」の上を行ったな。レッド(弾)、ブラック(K)、ブルー(ナガセ)、ピンク(松野)、パープル(後藤)でデジレン……

 ……いやそういうじゃなくて。そういう話じゃなくて。

 えーと(←うっかりテンションがあがってしまった)。

 この公演につきましては、ブログをご覧になった方からご連絡をいただきました。本当にありがとうございました。とても嬉しかったです。今はとにかく1本でも多く見ておきたい、情報が欲しいという気持ちもありますが、それ以上に「あそこに木村ファンがいたなー」と思い出していただけるのがすごく嬉しいです。この場であらためて感謝を。

 ブログを読まれている方がツイッターも読んでいるわけではないというのはわかってはいるんですが、情報系についてはリツイートしたままにしてしまうこともありますので、その辺りの情報を欲しいという方は、ツイッターの方も時々のぞいてみていただければと思います。

 オネーギンもまた書きますよー♪

 

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2012/10/20

高岡大仏

 いろんなことが半端ですが、富山旅行の話も半端なまま2ヶ月経っちゃったよ、と。

 高岡大仏です。

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 一応、三大大仏(奈良・鎌倉・高岡)のひとつだそうですが、観光地というよりも、住宅街の真ん中に唐突に立ってる(座ってる)感が否めないですよ。銅製、阿弥陀如来。台座の下は仏画などの展示が。

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 ……美男系……ですかねぃ? るるぶには、与謝野晶子が「鎌倉大仏より美男」と評したとありますが、ここはお好みで。

 大仏と言えば、猫十字社の「黒のもんもん組」に、奈良と鎌倉の大仏が熱海の海岸で心中する話がありますが……ええまあ、あるんですよ。

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 お手水の龍。高岡は銅器でも有名なんだそうですな。それで銅像が。


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 高岡駅にはこんなキャラが。「あみたん」って阿弥陀仏だからなのか……。ううむ。


 「黒もん」完全版全4巻。文庫版は「よりぬき」ですが、ちゃんと仏像心中ネタは入ってたという( ̄▽ ̄)。しかし、大仏というと「黒もん」しか思い出せないというのもいかがなものか。

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2012/10/19

ぼちぼち年賀状シーズン。

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 6日の山下公園にて。

 保険の見直しとかで、頭の日頃使わない部位を使ったらくたぶれた。

 今年も日本国際ボランティアセンター(JVC)のカレンダーと年賀状が出ました。今年のカレンダーは長倉洋海さんの「大地にうたう」(こちら)。長倉さんは、いわゆる「フォトジャーナリスト」と呼ばれる人たちの中では、いちばんといっていいくらい好きな写真家です。今年も世界各国の子供たちの写真がマンスリーで。表紙の子、いいなあ。大判できれいな写真なんだけど、うちにはちょっと大きいんだよな。

 年賀状は、毎年自分でイラストを入れていましたが、昨年はちょっと疲れたりなんだりで、こちらのものを使用。たぶん、今年もそうなるな。支援地の子供たちが書いた絵と、日本の協力者の提供したデザインからチョイス(こちら)。昨年の竜は、子供たちの「うちのところのはこんなの」みたいなのが楽しかったけど、蛇はちょっと苦戦だったみたい(^▽^)。

 ほかにも書き損じ・未使用葉書、使用済み切手、プリペイドカードなども集めて送ると、カンボジアやラオスでの活動に使われます(こちら)。掃除のときなどにちょっと集めておくとよいかもですね。

 本や的には年賀状ムックもそろそろ一段落かなあ……。

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2012/10/18

1幕2場。

 さてと。1幕2場はいよいよ「鏡」ですが。

 その前の友佳理さんのタチアーナの一人の場面。「初恋のドキドキ」感は横浜の方が割り増しだったかなー。東京の方がちょっと引っ込み思案だったかも。美佳さんの方が「夢見心地」だったような気がしますが、友佳理さんの方は最後(幕前)の不安感をやや残したようにも思えたり。乳母とのやりとりも好きなんだけど、その後の、枕ぽんぽんしてあっち向きこっち向きしながら「眠れるわけないじゃないのよー」というのも結構好きなんだなー。

 で、お手紙書きの続き。書いてるうちにどんどんノっていっちゃって、どんどんその気になっていくのがおかしかったのは、初演の田中さんがいちばんだったなーなどと思い出したり。今思うと、いろんな場面で「果敢」というか、「攻め」のタチアーナだったような気が(また見たいなー)。

 かながわ県民ホールは文化会館よりも間口が狭いのか、壁(大道具の)が斜めになって、鏡も客席に対して水平ではなかったような。その鏡に向かって手を這わせるタチアーナとその鏡像。その後ろから

  キタ━━━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━━━!!!!

 タチアーナが鏡に描いた「くるくる」は魔方陣だったのか、あんたいったいどこの悪魔召喚したんだっ(≧∇≦)!

 ……って、アドレナリンあがりますわなー。衣装のレンタル元が違うので、初演の時とはまた違った印象……というよりは、ご本人の悪魔度があがったんだろうな、やっぱし。
 横浜の方があまやかでしたねー♪ どっちが悪魔的かはともかく。いや悪魔じゃないんだけど、原作でいうとマモノ集会的な場面にあたるんだろうから、まあいいや。もう1場の段階で黒矢印の尻尾は見え隠れしてたんだし(←初演の時は2幕まで隠してあったような)。

 踊りは前回よりスムーズなところ、軽くやらかしてるようなところ、様々でしたが、友佳理さんの脚が以前よりもシャープになっていて、それまでの不安を吹っ飛ばし、ちょっと内気だった少女が大胆になり、恋に有頂天になっていくその高まりを存分に(あるいは必然的に)感じるPDDでした。オネーギンの手を自分から取ることもできなかった子が、両腕を広げられ、あるいは上下に構えられれば、勇猛に飛び込んでいきますよ。木村さんは元々プレパレーションを長めに取る方だとは思いますが(どうなのかな)、上下に構えた頭上の指がふるぅっと開くだけでもう(≧∇≦)ってなっちゃいますからねぃ。

 疾走感は東京の方が。全体に、横浜はちょっと東京での疲れが抜けきらなかったかな? と思うところもありましたが……っていうか、リハ見学会の段階で「今からそんなに身体絞(れちゃ)って(・_・)!」というくらいだったし、公演が始まるとどんどん薄型化していくのはいつものことなんだよなあ……。

 しかし、後半のアントルラッセはどれも高さもあって美しくて、特に後脚の美しさときたら……(ノ_-。) いや、泣かなくてもいいですけど。

 そうして悪魔が身を翻して鏡の中に去って行き、1幕がようやく終わったのでありますよ。

 

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2012/10/17

ぼおるぺん古事記。

 くるみ(べ)とガラのチケット代を送金したり、くるみ(べ)アッサンブレ特典のクラスレッスンの申し込みをしたり。食道に来たり。自分が胃だって思ってるのって、実は食道だったりするんだよな(←逆流性食道炎持ち)。いや、やべーっすよ、これは。なんかいろいろ半端だし、髪も乾いてないけど寝る態勢でいかんと。

 「ぼおるぺん古事記 2(地の巻)」こうの史代

 1巻を読んでないんですが、まあいいやと思って買ってみました。こうの史代のタッチやギャグのセンスは割と好きなんだよな。作品もそこそこ好きなんだけど、あとがきやインタビューを読むと「……orz(がっくし)」なことが多いので、できればもう黙ってて欲しい、と思ったりもしますが。

 2巻は「地」の巻、出雲編。オオクニヌシノミコトを主人公に、例の「因幡の白ウサギ」から始まって、スサノオノミコトの娘スセリヒメとの結婚、オオクニヌシが国を作りつつあっちこっちに女も作り、アマテラスが「あれは自分の息子の治める国」と言い出して出雲を召し上げるまで。オオクニヌシがちょっとイケメンすぎないか、とか、息子二人情けないなあ、とか。白ウサギかわええーーとか。三輪山の神が斬新すぎ( ̄▽ ̄)とか。

 本文は古事記の書き下し文ですが、総ルビになっているし、ページ欄外に脚注もあるので、ある程度の古文が読めれば大丈夫です。まあ有名なエピソードが多いだけに、絵だけ見てもわかるしな……。神の名前は本文通りにあれこれ別名も使われていますが、固有名詞を四角で囲んで「この人のこと」と矢印がしてあったり、いろいろと親切なつくりになってます。普通に文章で読むよりはわかりやすいなあと(←中山千夏の全文現代語訳の1巻途中で挫折したアテクシ)。

 こうの史代はだいぶ読みましたが、一番すきなのは「長い道」だなあ。あのだらだら感というか。「ほのぼの」っていうより、結構ブラックだと思いますけども。

 

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2012/10/16

つけたりからさらに。

 続きです。

 今回、少女時代のタチアーナについては、友佳理さんは前回に比べるとずいぶんおとなしめというか、内気な感じであったと思うのだけど、そこらはどうなんだろうなあ。美佳さんは「夢子さん」であったけど。初演のときは、いかにも「田舎娘」っぽい(という言い方もなんだかなあ)無遠慮さというか、空気の読めなさというか、それでいていきなりお姉ちゃん風吹かしちゃったりとか、ああこういう振る舞いがオネーギンをいらだたせるんだよなあという、ある意味非常に説得力のあるタチアーナだったりしましたが、今回はそういった面が薄れてた気がする。オリガの高村さんのはつらつとした、外交的な妹っぷりとは対照的で、オネーギンとレンスキーだけでなく、この姉妹の互いのコンプレックスなんかも実はあの騒動に一役買ってたんじゃないかなー、などと思いましたよ。実際、オネーギン/オリガ/レンスキーの疑似三角関係の裏にあるのはタチアーナ/オネーギン/オリガの三角関係でもあるわけだから。

 まあタチアーナとて、オリガがいなくなった鏡の前で、いそいそしてみる程度には「期待」してみてたりするわけで。そこへやってくるのが間の悪いことにオネーギンだったりしますが、彼も彼とて、「こんな田舎でも滞在中の気を紛らわせる程度の女の子はいるだろう」くらいのことは思ってたんでしょうなあ、いきなり鏡をのぞいてみるくらいなんだから(←この時はまだ多少愛想がいいし)。その前にレンスキーにオリガを紹介されて「なんだよ、このこのお( ̄▽ ̄)」なんてして、そのうえオリガは高村さんだし(←そこか)。それがまるでマモノでも見たみたいに逃げられちゃうんだから、そりゃ面白くねぇわなあ。

 てなことで、すっかりタチアーナには悪印象を持ったオネーギンですが、逆にタチアーナにはどきどきが残ってしまうという、そのまんまで二人で庭歩き。
 なのにオネーギンの方はといえば、時々タチアーナがいるのを忘れちゃって、そのくせ「お前がちゃんとついて来ないのが悪い」って顔してますからねえ。ひどいわー( ̄▽ ̄)。東京ではずっとそれの繰り返しでしたが、なぜか横浜では1回だけ忘れてたことを思い出したらしくて、「あ!」てな顔で取りに戻ってましたが。 

 ま、たちの悪いことに、大概マモノってのは魅力的に見えたりするんですよ。だって周りの男の子たちに比べたらもう格段にオトナですから(見た目は)。しかし相手は「オレ以外は全部バカ」「悪いのはオレ以外のヤツ」なんだけど、これがまたパッと見、厭世的でニヒルに見えちゃったり、見えちゃったり、見えちゃ……ったりするんですよ。若気の至りってヤツは。

 続く。


 【ぐち】やれやれ。おとついのエントリを見ながら「そんな」にかかる上の文がないじゃん、書いた記憶はあるのにー、と思ったら、ココログの入力画面仕様変更でバグったhtmlコマンドを置換してる間にワンパラグラフ落としてたのに今日気づいたーという 。・゚・(ノд`)・゚・。。なんとか今日のところに入れ込んだけど、粗末な記憶装置しかないぢぶんの頭から復元するのは大変だったよぅ。くそおココログめ……(ちなみにバグの件は解決できてると……思う。たぶん)。


 

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2012/10/15

1場つけたり的に。

 ということで、風呂から上がって、髪が乾くまでは寝られませんことよ(←ドライヤーがない)。

 青年団とオリガについては前にちょこっと書いたのでよいことにして。

 1場から2場への転換の幕前芝居。1〜2幕と3幕とで反復される振りないし事柄はいくつかありますが、この場面もまたそう。もっとも、2幕の1場と2場でも幕前を歩くオネーギンが紗幕と緞帳の間を行くレンスキーを追うという基本構図は変わっていないので、この場合はA−A’というよりもA−A''−A’というべきなのかもしれません。

 つことで。紗幕と緞帳の間では、青年団と女の子たちがラリーナ夫人に別れを告げて、三々五々帰って行きます。1場半ばの群舞でも、最初に組むペアと最後のジュテ横断とでは微妙にペアが違うんだけど、ここでも必ずしも合ってないし、2幕の名の日でもまた違ったりするんだ(←そもそも出演者も違う)。ま、若いもんはええですのう。
 その喧噪の中を、どこに行ってたんだかのオネーギンがどこへ帰るんだか帰っていくわけですが。一応そこはラリーナ夫人には丁寧に挨拶し、舞台の上手の方で、これもどこに行ってたんだかのタチアーナにばったり会います。そしてこれまた一応挨拶は、全然丁寧でなくというか、非常にそっけなく挨拶して退場していく。横目で青年団たちの大騒ぎに「ガキどもの騒ぎなんざ見てらんねぇよ」と苦笑しながら。

 タチアーナの方はそんなオネーギンに、「自分の思ってた反応と違うような気がする……」といささかの不安を覚えながら、去って行くオネーギンを見つめつつ、パ・ド・ブレで下手に下がっていきます。舞台の2/3くらいを後ろ向きのパ・ド・ブレで下がるわけですが、細い紗幕と緞帳の間、しかも脇では青年団たちが走ったり踊ったりしてるわけで、ここは結構大変だなあ、と。でもこれが、普通に下がるんじゃなくてパ・ド・ブレだからタチアーナの揺れる気持ちが伝わってくるんだよねえ。そこはもう、美佳さんも友佳理さんもそうなんだけど、美佳さんの方がよりリリカルな感じ。友佳理さんの方が、不安や戸惑いが強かったような気がします。

 というわけで、つづく。

 あ、すいません、特に断りのない限り、東京/横浜とも斉藤+木村組で書いてます。初日については別項をご参照ください。

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2012/10/14

オネーギン1幕1場

 まあぐずぐずしてても仕方ないんで、ぼちぼちいきますよ。

 今回の木村さんのオネーギンですが、1〜2幕については、自分は結構シンプルであったような気がしました。つまり、
 「オレ以外は全部バカ」と、 「悪いのはオレ以外のヤツ」
という。ひでぇ……゜゜`。゜。いや、オネーギンってヒドイ人ですけどね。イェリネク(←これが自分のスタンダードらしい)やマッキー観てると「ヤなヤツだなあ、ケリ入れとけよ」ってなるんですけど、ヤなヤツというよりも「ヒドイ……(ノ∀`)・゚・」(←なぜ笑う)になってしまうような。ええ、ぢぶんがバカなんですよすみません。

 東京公演の方がシンプルでしたかねえ……。横浜の方がもう少し、表情にぽろっと柔らかさが出ることがあって、東京では「どう考えてもあれは「自分に気がある」と思えないじゃろー>タチアーナ」というところを、「こ、これくらいならうっかり間違う瞬間はあるかもっ?」というくらいには……たぶん。

 そんな、「こんな田舎まで来ても面白いことなんかありゃしねえ」っていうオネーギンを、うっとりしたり、「でもこっち見てもくれないみたいー」なんてしょんぼりしたりしながら見ているタチアーナ。

 いやもう、こっちもうっとりしましたけども。例によって、ややスロースターターではありましたが、あの脚と腕と指とでくらくらっと来てしまうからなあ。高速シェネの中に、オネーギンのいらだちを感じるようでありましたよ。もうそんなんだったら、つまんねぇ田舎の女の子なんか持ち上げなきゃいいのに、ふっ、とつい持ち上げちゃって、「やっぱ違う」って、持ち上げられちゃった方はドキドキでその気になっちゃってるよ! 

 ……とまあ、このあたりは横浜の方が無駄に優しい顔になったりするせいか、友佳理さんのドキドキ具合も高かったような気がします。腕を組んでのパ・ド・シャとか、パの美しさもドキドキするんだけど、無駄に(←本当に無駄)優しかったりして、女誘い慣れてるヤツって習慣でこういうことやっちゃうんだよなー、とか、それをするっと抜けておいて「おまえが悪い」とか、もうホントに( ̄▽ ̄)。

 中程に、水中歩行というか月面遊泳というか、ゆっくりとした大振り(とはいわないか)で前進するところがありまして、これがいつもほかの人で見ると違和感のあるところなんですが。全体にここのオネーギンのヴァリというのは、「こんなに苦悩してる私」みたいなイメージで、このゆっくりのところはその集大成でいかにも感じわるー(-゛-メ)と思うことが多い(特にイリだ、何度も言うが)。初演の時の木村さんもちょっとそんな感じだったんだけど、今回はそこが、するん、と通ったというか。長谷川さんと最後に踊った「スプリング・アンド・フォール」の4楽章のPDDが典型的にそうで、最近のギリシャの「若者たち」の時にも部分部分で感じるんだけど、木村さんの踊り、というか、木村さんが踊る「人」というのは、時々目の前のことが上の空になって、「ここではないどこか」を見てしまってることがあるんだけど、今回のヴァリにもそんなことを感じたのでありましたよ。まあ「スプリング」や「ギリシャ」の若者らしさとちがって、オネーギンだと「田舎つまんねぇ」であることにかわりがないような気はしますが、手に入らない「何か」に向かっていくのはある意味で十八番だからなあ。まあ、目の前でドキドキしてる垢抜けない娘がその「何か」なんですけどね。青い鳥は目の前にいるのが相場。

 そして、ドキドキしながら、もう一度その手を握りたいというオトメの思いをよそに、タチアーナがいることも忘れちゃったらしいオネーギンは、カフスを気にしたりしながら退場し、オトメは届かなかった手をさしのべながら逆方向に下がっていくのでありました。

 おし、風呂入るぞ。

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2012/10/13

赤毛瓜でタジン

 なにかちょっと体から振り落としたいような気もしてたりするんだけど、体の中に音楽が残ってしまって、いっこうにざわざわが止まらないという。はき出さないとダメだなー、と思いつつ。

 ワンパック で届く野菜ネタ、成田近辺の放射線情報なんかは時折ツイッターの方で流してますが、今日届いたのは赤毛瓜。沖縄の「島野菜」のひとつです。

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 おっきい(^▽^)。赤毛とあるけど、別に毛ははえてない。赤きゅうり(けうり)なんじゃないですかね、たぶん。一応大きさ指標に百円ライターなど(あるいは映り込んでるSDカードでも)。見た目はこんなんですが、切るときっぱりキュウリの匂い。生でも食べられるそうですが、コンソメスープに入れるのもオススメ。ワンパックでは味噌汁とあんかけ(冬瓜っぽく)がオススメだったなー。

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 なので今日は早速ソーセージでタジン。キャベツをひいて、赤毛瓜、じゃがいも、ブロッコリーにスモークソーセージ。できあがってから「チーズも合うかな?」とおもって、とろけるスライスを1枚加えてみました。調味料は特になし。できあがりに少し塩こしょうしてもいいかな? くらいの味。
 さて、上の方にある白い物体。ブロッコリーとソーセージの間にあったり、左上の透き通った中にキュウリの種っぽいものが入ってる、あれが赤毛瓜です。外見のイメージと違って、みずみずしいすっきりさん。ではじゃがいもは、といいますと、左下の赤い物体( ̄▽ ̄)。赤かぶじゃないのよ、じゃがいもよー( ̄▽ ̄)。先月の「おたより」を捨ててしまったので品種名がわかりませんが。普通、赤いじゃがいもも、切れば中は黄色かったりするんですが、これは中もご覧の通り。煮物よりは炒めもの向きかな?
 こういう、スーパーではなかなか見ないものが入ってくるのが楽しみなんですねー♪
 しかし今年はいつも入る栗(芝山町)からセシウム134が7Bq/kg、137が12.8Bq/kg検出、セットメニューから除外して単品注文のみ受付とのこと。そのかわりというか、同じ芝山町でも昨年玄米から出たセシウムが今年は検出されず、作物による差は出てるみたい。情報も、自分で取りに行かないと、店頭じゃわかんないことが多いですよねえ。

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2012/10/12

氷川丸。

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 みんな、そこ好きだなあ……。

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2012/10/11

カンフェティにキエフのいんたびゅ。

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 8月の富山城址公園にて。ちょっとへろへろなんで、今日は写真だけ。オネーギン話はまたのちほどー。しかし、なんやかんやいって、9月もベジャールガラの分くらいは残業してたんだな。

 カンフェティの今月号に、フィリピエワとチェブィキナのインタビュー(1頁)。チェヴィキナ、美人さんだなー。この夏が初来日だったそうですが、お父さんが画家で何度も来日していたそうです。でも「見ると聞くとは大違い」だそうで、いつ頃来日してたんだ( ̄▽ ̄)。チェヴィキナのお父さんだとチェヴィキンとかいう名前になるのかな? フィリピエワとマトヴィエンコのパートナーシップも健在なようです。キエフはまだジゼルしかとってないけど、年末の予定ってなかなか読めないんだよなあ。眠りはちょっと見たいんだけどな。

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2012/10/10

神奈川であれどこであれ

 つまらんことをツイートしてるくらいならブログ書けとな。

 今回の神奈川公演は横浜ダンスダンスダンスの一環つうことで、オケは神奈川フィルでした。この1日だけのために、滅多にやらないような全曲(全曲じゃなくてもやらないよなー)をやるのは大変だろうな。以前、オケをやっていた友人によりますと、やはり「指揮者を招いての演奏は本人とのリハが何回とれるかが勝負」だそうで、「ぶっちゃけ何回とれるかはギャラ次第……(ノ_-。)」とまあ、結局はそういう話になるのだな。そのギャラがオケのなのか指揮者のなのかまでは聞きませなんだけども。いい演奏でバレエを見たけりゃ、そこまで含み込んだチケ代になるわけだ。

 オケだろうと、バレエだろうと、ほかのダンスだろうと、「中の人」は否応なくそれを「経済活動」にしなくちゃならないわけだから、いい公演を見よう/聞こうと思ったら、それなりのサポートシステムが必要だし、現にいろいろ存在するし、そこはいろいろ取捨選択しながらコミットしていかないとなー、と。

 で、神奈川フィルも結構大変なことになってるな、というのがこちら 。神奈川公演にもブースが出ていたので、記念がてらファイルなど買ってきましたが、しかしこりゃ思いのほか大変だなー。……ブルーダルって「ブルーの水玉のダルメシアン」なのか……。

 優先順位は人それぞれにあるし、昨年からは震災/原発事故関係で自分もカンパ先が増えて、いきおい薄く広くになりがちなんですが、どこにどれだけいくかは冬のボーナス……次第……なのだな、これが。

 まあまるで規模も方向も違いますが、自分も「運動の中の人」だったころに、大口のカンパってのはうれしいし、実際助かるんですが、集会なんかでぼちぼちと小口のグッズが売れたりするのも結構うれしいんですよね。ぶっちゃけ、1万ぽんとカンパが入るより、500円のパンフの注文が10冊あった方がなんとなくうれしい。手応えがあるというかなんというか。会計は1万の方がうれしかったろうけどな。

 いや、だから。

 大きいことはできないけど、余裕があるぶんでぼちぼちとはいきたいよなあ。それが500円程度のグッズ買い程度になっちゃったとしても。どんなことでも「食えれば続けられるのに」っていうのは口惜しいもんな。なくなって騒ぐよりは、なくなる前に何とかしたいもんな。

 ……「府市長だから不死鳥!」とか尻尾振った大植は忘れませんけどね。ええ、そこはしつこいですから。

 相変わらずまとまりの悪い文章だのう。

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2012/10/09

オリガ三様(そのいち)

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 6日、神奈川県民ホールのテラスから。

 しかし暑い。まだ半袖Tシャツで歩いてますよ。さすがに窓は夜中に閉めるようになったけど、昨日までタオルケットで寝てたしな(←今日洗った)。ほんとに10月なのか。

 さてと。どこからいけばいいのか。

 小出さんのオリガはいちばん、オネーギンとの共犯関係が強かったような。ある意味、オリガにしては聡明そうに見えてしまうんだな(かといってタチアーナという気もしないんだけど)。オネーギンといっしょになって、ちょっとレンスキーをからかってるだけなのよ、という(←3階から見てたのであまり自信はない)。

 好きなオリガは高村さんで、まあそこは多少にヒイキもあるんだろうけど( ̄▽ ̄)。三人のうちではいちばん軽はずみな感じといいますか。お姉ちゃんの読んでる本を取り上げて横取りしちゃうような振る舞いがいちばん似合う。まあ自分はひねくれて育った「次女」なので(笑)、あの場面は「うるわしい家族愛」というよりも、オリガの「あたしは自分のドレスは自分で縫ってるのに、おねーちゃんはいつも本読んでばっかり」みたいな気持ちが透けてみえる方が好きだったりするんですな。「名の日」の場面のオリガって、そういう鬱屈もあるんだと思うんですよ。パーティもきれいなドレスもかっこいい男の子も大好きで、ちょっとばかり虚栄心もあって、お母さんの「こういう立派な紳士に申し込まれてダンスをするのよ〜♪」みたいな話に楽しくノっちゃう。いや、この二人は本当にそっくり親子ですな。

 佐伯さんのオリガは、1幕はオリガにしてはちょっとおしとやかすぎるかなー、と思ったのですが。レンスキーとのラブ度はいちばんだったかな? このままかわいい「お嫁さん」になって、地主兼詩人の「おかみさん」になって、たいした不満もなく(でもちょっとダンナを尻に敷いたりしつつ)人生を送りそうな。おねーちゃんにちょっと意地悪してみるような振る舞いが今ひとつ似合わない、仲良し家族という感じで。それがオネーギンの毒牙にかかってあんなんなっちゃうとわっ( ̄▽ ̄)(←ある意味いちばん面白いオリガではあった)。

 ということで次号へ。

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2012/10/08

いくひとに。

 自分はそんなに古い東バファンではないけれど、見ている密度は濃いと思うから、さまざまに、カンパニーにもダンサーにも(うっかりするとほかのところでも)愛着があって。さすがに入って1、2年の人だと名前を聞いてもなんとなくプログラムの一覧で見たなー、くらいの記憶しかなかったりもするけども、やっぱり残念だし寂しいし、もう少しがんばれないかなと思ったりするのだけれど。それでも人にはそれぞれの生き方や事情があって、去りたくて去るひと、去りたくなくても去ることになるひと、さまざまなのだろうと思うしかないんだな。

 松下さんは、パックで大抜擢されたころからずっとステップアップしていくのを見続けてきて、彼にしかできない要所要所に配置されるのに応えていくのを頼もしく思っていたから、本当にツライけども。

 1幕の青年団で、ちょっと遠巻きに女の子たちを見る松下さんを、東京では宮本くん、横浜では高橋さんが主に「おい、見てないで混ざれよ!」って引っ張っていって「いや、オレいいから」「なんだよ混ざれよ!ノリ悪いよ!」っていうやりとりが、らしくて笑っちゃったなあ。師直や定九郎みたいな悪役もずいぶん雰囲気が出てきてたけど、やっぱり最初から最後まで(最後って事もないか)本質的にはジェントルマンだったなあ、と。陽気なムードメイカーの高橋さんともども、舞台と群舞との牽引役でした。

 それぞれの前途が祝福されたものでありますように。

 そして残る若い人たちが、死にものぐるいでがんばってくれますように(←おいおいおい)。もっとハングリーに、もっと貪欲に、もっと執着心をもって。言われなくても、ではありましょうが。

 ファンにできることなんて、チケットを買うことと、見てるよ愛してるよと言い続けることくらいだからなあ。届こうが、届くまいが。迷惑だろうがなかろうが。

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2012/10/07

オネーギン、神奈川公演。

 帰ってから家飲みしてたらちょっと気持ち悪かったりして( ̄▽ ̄)。友達としゃべりながら飲んでるときはゆっくりしたペースで無理なく飲めるんだけどな。あと2日、休みでよかった。

 オネーギン、神奈川公演が終わりました。本当に、終わっちゃったんだなあ……。

 東京が「木村さんらしい」オネーギンだったとすれば、横浜は「木村さんに近い」オネーギンだったのかな……(←あんなヒドイ人じゃないでしょうけどね、そりゃ)。なんか初演の時もそんなことを書いたような気がする。

 東京の、心底ヒドイ人(笑)よりも、ほんの少しだけやさしく見えるような瞬間があって、その後が余計始末が悪いような。手紙を破くところは今日の方がヒドイ人でしたけどもねー( ̄▽ ̄)。オリガが変わると、2幕のいぢめもまた違うニュアンスになってくるし。佐伯さんのオリガの舞い上がりっぷりがスゴイ。あれはレンスキーがあせるって( ̄▽ ̄)。そして氷室さんのジジイっぷりがまたスゴくて、決闘するのしないのって大事なところでつい氷室ック見てたぢぶん、なんなんだよ……。

 木村さんは、どの瞬間を切り取っても美しかったです。限界を超えてぼろぼろになってるときも。東京では、木村さんに翻弄される友佳理さんの骨のきしむ音が聞こえそうな「手紙」だったけれど、今日は二人の骨がきしみ合うような。

 リハ見学会から半月ちょっと。「二人とも不器用だから」という友佳理さん、「ぼくには演劇のメソッドがないから役になるしかない」という木村さんのことばをずっと思い出しながら、そんな不器用な二人でなければたどりつけなかったものが、(すくなくともぢぶんを)揺さぶり続けていたように思います。

 ……っとに不器用だよな(←憎まれ口)。

 そんこんなで、幕が下りた後に成就しちゃった愛とか、王者防衛戦勝利とか、舞台からの投げキッスとか、妙にてんこ盛りなカテコで4日間がしめくくられました。いいじゃないか、幸せならば。

 あとのいろんなことについては、書ける時にちょぼちょぼと。

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2012/10/06

いよいよ神奈川。

 横須賀の梅さんと渡辺さんのトーク、申し込みが5日までだったよぅ……orz。うっかりしてたよ……。

 アッサンブレからはメルマガがきまして、ちゃんと各種特典申し込みの受付日のお知らせが乗っておりました。

★くるみ(わ)特典クラス見学会 →10月1日〜20日 忘れてたけどもう始まってたのね。

 そんなわけで、もうオネーギンの神奈川公演まで12時間ですよ。はー、早いなあ。公式ブログの方が更新されて、舞台とリハの写真がたくさんあがっています。吉川さん、GJ!

 爺ズは、高橋さんと氷室ックはすぐわかったけど、前に永田くんがやってたとおぼしきポジションがわからずに……って、イケメンの佐藤くんかいっ( ̄0 ̄)。伝田ばあちゃんもわかりませんでしたよ……。さすがにそこまではなあ。

 リハで繰り返し合わせていた三幕の舞踏会の群舞。初日に上から見たら、つづれ折りになるところなど、ぞくっとするほどきれいでした。田中さんが鏡ふきと本持って走るだけなのはもったいないな。矢島さんも二人とも、日替わりで踊る場面もあればいいのに、と思ったり。矢島さんは二幕で少し踊るけども。そうそう、矢島さんの「鏡」の「あらシワが」っていうのにちょっとツボった( ̄▽ ̄)。

 一幕の青年団は、松下さんの正確さに目が行くけども、岡崎くんのそれこそ「青年っぽい」ヤル気とか、氷室ックの微妙な攻めの姿勢とか、やっぱり面白いんだよなー。女の子たちが手を上でつないで輪になって踊りながら、チラチラと誘うような、あそこも好きな場面。明日のパーティのエスコートが誰になるのか、そりゃもうたいへんですともさ! 見せ場の男性にエスコートされながらの対角線ジュテ二本、盛り上がるよねー♪ 

 主演の二人、初演の東京と横浜でも意図的にあるいは舞台の上で変わったところはあったけど、再演の東京でもいくつかさらに変えてきたな、というところはありました。そのあたりは今度の横浜が終わってから。

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2012/10/05

おくら

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 オクラ。ご近所さんが鉢植で作ってるものですが、先の方はまだなりそうな気配。

 ちなみに最近は無精なので、オクラも蒸しゆでしておかかと醤油かけて食べるのが主流ですが、蒸しゆでたものを刻んでヤッコに乗せて、おかかと醤油で食べるのも好きです。……って、結局おかかと醤油じゃねぇか。

 明日(気持ち的には明後日ですが)はもう神奈川公演なんですな……。

 ちなみに土日のあの近辺はワールドフェスタがあるそうですよ( こちら )。横浜に行くときは、いつもシナモントーストを食べるお店があるんだけど、フェスタで何か食べようかなあ……。スパイシー料理ってあんまり得意でない気もするけど。中華街も混むのかな。

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2012/10/04

鏡と手紙のCD

 さて神奈川までもう2日になってしまいましたよ。早いもんだな。

 ちうことで、ふたつのPDDの元曲などをiPodに入れておくかなーと思ったら、すでに入っておりましたという。しょうがないな、ぢぶん。

 「鏡」の方は、有名な(たぶん)「フランチェスカ・デ・リミニ」で、CDもいろいろと発売されています。こちらが一覧。

 「1812年序曲」とのカップリングが多いですね。あと「ロミオとジュリエット」の幻想序曲の方。自分が持っているのはグラムフォンなんですが、なぜかAmazonでは扱ってないらしい( ̄▽ ̄)。バレンボイム&シカゴ響で、やはりカップリングは「1812」と「ロミジュリ」、「イタリアン・カプリッチオ」です。

 ほかの盤は聞いてないのでどれがオススメとかはできませんが、ジャケ買いするならこれだな……。

 スヴェトラーノフ+ロシアンステイト。だって、タグが「爆演」ですよ……( ̄▽ ̄)。

 同じジャケで豪華5枚組もあります。プレトニョフの盤もありますし、よりどりみどり。

 「鏡」の方は二重唱曲「ロミオとジュリエット」。自分が見つけられたのはこの1枚でした。

 フェドセーエフ+Tchaikovsky symphony orch. of Moscow Radio。ソリストはソプラノがMeshcheriakova、テノールがTarastchenko。輸入盤なんで、日本語表記がわかりません( ̄▽ ̄)。同じジャケットの日本語版のチャイコ5番もあるんですが、こちらには肝心の「ロミジュリ」がはしょられちゃってます。買って確認しましたともっ(ノ_-。)。くそお、やられたぜ……。

 二重唱なので、だいぶイメージは違いますが、まさしく疾走するようなあのメロディ。それだけでなくなじみのメロディ(幻想序曲?)もぼちぼちと出てきます。

 カップリングは5番と「スペードの女王」から3曲。しっかりしたライナーがついてますが、なんせ輸入盤ですんで(笑)。ドイツ語か、これは。

 さてと、iCalがさっきから1時間近く読み込みにぐるぐる回ってしかも強制終了できない状態なんですが、どうすりゃいいんだ、これ(←電源も落ちない)。

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2012/10/03

コネタ。

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 近くの曼珠沙華。紅白でめだたいんだか、めでたくないんだか。

 NBSの公式フェイスブックに、29日の「手紙」の写真が1枚追加されましたー。このあたりまでくるともう、何が何だかわかんなくなっちゃってるような気も。だらだらとちょっとずつ、追加されるといいなあ。そういえば2幕のオネーギンの写真ってあまり出ないような。タチアーナやレンスキーは出るけども。高村さんの写真も欲しいよう(←だんだん要求が増える)。

 そういえば、宝塚のオネーギンは「あるダンディの肖像」っていうサブタイがついてたけど、ダンディってあんなことしねぇよなあ……とか。ぢぶんの中の「ダンディ」のイメージって、戸井昌造氏だったりするからな……。ロマンスグレーよりさらに年長じゃん!

 そんなわけで、ラリーナ夫人の鏡に「オルフェウスの鏡」と名前をつけさせていただきました。その鏡の中で出会った二人は、オルフェウスとエウリディケの故事にならって、必ず悲劇に終わりますのよ。
 ラリーナ夫人、かわいい娘になんちゅうオソロシイ遊びを!  

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2012/10/02

カテコ写真

 ちょっとした追記。

 29日のカテコの写真がNBSの公式FBに上がっています。カテコだけだけど(-_-X)。なので3幕のだけですけども、K村さんの髪型が気になる人はどうぞ〜♪(←そこか)

 本編の写真はあげてくれないのかなあ……。前回も「鏡」衣装の写真は1枚も載らなかったんだよ……。

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「原爆ホーム」設立者の伝記

 図書館に返しにいかないといけないので、大急ぎで。


 山田幸子著「江角ヤス (シリーズ福祉に生きる) 」

 この夏にみた映画「夏の祈り」(公式サイト)は、長崎にある被爆者専用老人ホーム(いつも8/9の式典のあとに首相が訪問するところ)と、そこに住む被爆者の方のドキュメンタリーですが、これはそのホームの創立者の伝記。著者の山田氏は、ホームに勤務したあと長崎純心大で勤務されてるそうで、いわゆる弟子筋の方ですね。

 まあこのシリーズ自体が、いわゆる「普及版」的なものなので、読みやすいですが、食い足りなくはありました。なかなか知られていない福祉の先覚者たちをここまで網羅的に取り上げるというのは、意欲的なシリーズではあるんですが(福祉系大学の図書館には一揃いあるはず)。

 自分が関心を持ったのは、映画のプログラムに出ていた、ホーム運営の原則、
1.国家補償の対象施設であること
2.「被爆者」のための施設であること
3.殉難学徒および原爆死者の供養になるような施設であること
4.医療が受けられる生活施設であること
5.人生の最期を看取ることが可能な施設であること
6.福祉教育に貢献できる施設であること
7.核時代に生きる人々にアピールする施設であること
 によるわけですが。

 元々、長崎純心の創立者で、被爆当時校長でもあった江角氏は一方で皇室派の愛国者でもあり、勤労動員に出ていた多くの生徒を原爆で失ったことで、「亡くなった生徒たちの替わりに、父兄の(老後の)責任をとる」ということがホーム設立の大きな動機のひとつであったようです。この207名の生徒(と7名の教職員)の死は、江角氏の戦後の活動の原点であって、そのすべてが彼女たちに捧げられたといってもいいのかもしれません。

 もっとも、ホームの設立は60年代から準備されるのですが、それまでの日本の福祉の貧しさ、とりわけ被爆者への支援は不十分であり、いわゆる「原爆孤老」は火急の問題でもあったようです。今の視線でみれば「高齢化する被爆者」という像でとらえてしまいそうですが、「原爆孤老」問題というのは原爆が落ちた瞬間から発生するわけですよ。考えてみれば当たり前だよなあ。

 ホームの運営は、戦後の福祉史の中でもいろいろと画期的なものであったらしいけれども、その辺は詳しくないのでおいておいて。

 ぢぶんも、プロテスタントとはいえキリスト教系(ミッションではない)女子校で6年過ごしたので、感覚的に「あー」と思うところはたくさんありますが。
 「原爆投下は太平洋戦争に起因するものであり、この戦争責任は日本国家にあることが明確」として、ホームを「国家補償の対象施設に」との原則を第一においた(実際に68年の特措法を待って設立された)にもかかわらず、その後に「こんなによくしていただいて、一体国家は後でお困りにならないのか知らん、もう少し、もっと余りよくしてくださらない方がよろしいのでは」(80年の理事長あいさつ)などとするっと言ってしまう(あいさつなので多少割り引いて聞くにせよ)あたりが、やっぱり「国家主義」からは抜けられなかったのかなあ、とか。いや、かなりマズイと思うんですけども。

 長崎、というよりも浦上に落とされた原爆は、落とした方の偶然性とは全く別個の意味をたくさん生み出してしまったとぢぶんは思いますが、その「永井隆的なもの」と「美談(特に「美しい死にざま」)」の克服というのは容易ではないなあとあらためて思いましたです。

 映画の方は、関東での上映はしばらくないようですが、機会があったらぜひご覧ください。監督の、まっすぐに向かい合って取り組むその撮り方に、とても好感を持ちました。すべて撮り終えて東京へ戻ったらあの大震災があった、とのことでしたが、内部被曝問題などは「福島以後」に撮ったかのようなタイムリーな(不幸な偶然ですが)ものになっています。
 

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2012/10/01

オネーギン初日のつづき

 何から書いたものやら。神奈川公演が終わってから書いた方がいいのか、始まる前に書いた方がいいのかすらわからん。
 今回のプログラムが妙につるつるしてるなー、と思ったら、これは昨年の白鳥の時の「特殊うるし加工」というヤツではないだろうか、とか、まあどうでもいいような気もしますが。

 中をとって初日の続きなど。……どこが「中をとって」なんだ。

 3階から見た初日と会員枠の上席で見た2日めとは、見る側の多少の温度差はあって当然だとは思うので(←いやー、理由はそこじゃあんめぇ、というツッコミはほどほどで)、そこいらを差し引きつつ。

 いや、美しかったんですよ。1幕も2幕も3幕も。「踊り」としての美しさはそりゃもう存分に。そして、シュツットガルトの来日公演で見た時にぢぶんがつまづいたのと、同じところでつまづいたんだな。
 まあぢぶんは、かつて愛してたけどこっぴどく振られちゃった、っていう男が「やっぱり愛してる、よりを戻そう」なんて言ってきたら、顔面をフレックスで蹴りつけるタイプだからね……。それは「今更なんだ」というよりも、自分が長いこと抱えてきた「美しい想い出」を台無しにしやがって、ということで、そんなことされたら百年の恋も一瞬で冷めるなあ、と。

 ……ロマンチストじゃないんでしょうな。

 美佳さんのタチアーナは、乙女らしいあこがれをオネーギンに抱いていたけど、それは夢と現実を取り違えた「乙女らしいあこがれ」であって、愛してたのかどうかはよくわからないなあ。3幕でのグレーミンは愛していて、今の生活になんの不足も疑問もなくて、オネーギンのつけいる隙がない。

 いやほんと、隙がなかったです。インタビューの通り「凜として」いて、そりゃもう美しかったですけど、心が揺れ動くことはなかったんじゃないかな。オネーギンに翻弄されることもなく、きっぱりと拒絶する。でも、最後の最後、手紙を破ってオネーギンに握らせたあと、はっと自分の「本当に欲しかったもの」に気づいてうろたえ、走り去ったオネーギンを見送りながら、取り返しのつかなさに激しく後悔したように思えました。破いたのはオネーギンからの手紙だったけど、それは同時にかつて自分がオネーギンに宛てた手紙でもあったような。

 まあそれはそれでアリのような気はしますが。でも観てる間は不完全燃焼な気持ちになるんだよなあ。美しいけど激しくはないというか。オネーギンとの間に葛藤がない。

 考えてみれば、ぢぶんはこのタイプかもしれないですな( ̄▽ ̄)。その意味でリアリティは感じますが、それがおもしろいかっていうとそういうもんだもないなー、とぢぶんもちょっくら反省してみたりもしましたよ。
 

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