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2012/10/23

盗まれたハネムーン

 ブックオフの100円棚に落ちてたので、つい。

 柴田昌弘「盗まれたハネムーン」(ソノラマ文庫)

 70〜80年代の短編「盗まれたハネムーン」「樹氷館」「第三の娘」「おれの人魚姫」「クリプトビオシス」「回転扉」を収録。

 「盗まれたハネムーン」って、確か花ゆめ掲載時に、「初めて読んだ柴田マンガ」だったような気が( ̄▽ ̄)。和田慎二、柴田昌弘が「集英社系2大男性少女漫画家」で人気だった頃だなー。和田の「明日香シリーズ」か、柴田の「赤い牙シリーズ」か、みたいな感じで。

 まあぢぶんは例によって、「ブルーソネット」の途中で脱落した組ですが(笑)、柴田昌弘の真髄は短編サスペンスだと思うんですよね。連載だと前後編くらいまでの。「赤い牙」も連作短編だったころは面白かったんだけどな(←イワンがスキー♪)。あとで単行本で読んだときは、話がでかくなりすぎて回収しきれなかったような気がしたけど、そういえば明日香シリーズもそんな印象が(^▽^)。

 という柴田昌弘の短編集。「回転扉」好きなんですよねえ。隔絶された村が生んだ「二重人格」の彩と香織の何一つ救いのない話。人格交代のイメージに「回転扉」の絵ひとつをぽん、と置いた画面が秀逸。
 今読むと「樹氷館」が結構いいな。009の後期短編シリーズに似た話があったような気がする(「雪のカーニバル」だったか)。
 「第三の娘」は移植医療モノのサスペンス。試験管ベビー誕生が78年、80年にこれが書かれたときはSFの領域。あとがきで作者が「今だったらSFにならない」と書いてるけど、逆に妙なリアリティが生まれてコワイかもー(実際コワイ)。うちの従姉も体外受精で三つ子産んで、その子たちがもう20歳かそこらだもんなあ。早いもんだ。あ、「樹氷館」も大枠「移植医療モノ」でくくれるのか? 

 朝日ソノラマ倒産後、ソノラマ文庫/ソノラマコミック文庫は朝日新聞出版が引き継いだけど(←当時大量の書誌データを作った記憶が)、これは絶版になっちゃったみたいですね。残念だなあ。「DUO」が好きだったんだよなー。
 

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