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2012/11/30

日バ協キャスト

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 これも18日の生田緑地。

 昨日のエントリの日バ協の「白鳥」、ほかの細かいキャストも出てました。こちらの下の方。シヴァの出る15日は、藤野暢央さんがロットバルト、トロワに瀧愛美さん、平尾麻美さん、酒井大さん(←ツイッターの方で間違えました。ごめんなさいm(_ _)m)。メンター(てのは通常のいうところの家庭教師だよな)に、ちょっと気になるベテランの枡竹眞也さん。マズルカのソリストに小林洋壱さん。はなさんと厚地さんの出る17日は、道化が八幡さんですね。田中英幸さんが相変わらず忙しそうだな。やっぱりルースカヤはないんだなあ。ちょっと残念。

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2012/11/29

日バ協の白鳥とか

 なんかすごい勢いで残業してます。ふへれーー。22日、よく定時であがれたな……根回しはしてあったけどな。まあ明日は委託分がちょっと少ないから、もう少し早くあがれるかなー。まあわかんないけどなー。

  ダンスマガジン最新号

 帰りにぱらっと立ち見。特集は「白鳥の湖」。吉川さんが「白鳥の群舞の醍醐味」みたいなのを見開きで語ってます。三浦氏のインタビューはコボーだったかな。新国立の「シルヴィア」で、チーちゃんのインタビューも出てたような。


 画像きてないけど、バレリーナへの道も最新号。こっちは週末発売だと思います。

 会社でぱらっと立ち見ですが、特集は森下さんの受賞話。夏の日バ協の「全国合同」がかなり写真がたくさん出ていて、良太くんのパック(兄)も2枚か、もしかしたらもう少しあったかと。ジュテの写真がきれいだよーヽ(´▽`)/。写真、ちっちゃいけど。「バレリーナへの道」は読み物は充実してるけど、ダンマガよりさらに高いんだよなあ。

 日バ協といえば、都民芸術フェスティバルの「白鳥の湖」(こちら)。久しぶりにサニーとシヴァのペアが見られるよーヽ(´▽`)/ というわけで、こちらは26日(月)から発売。ネットで見る席がぴあもイープラスも文化会館もいまひとつかな、と思って、ぴあSTにいって席を見ながら……のつもりが、残業続きでぴあSTが開いてる時間に帰れそうもない……orz。ので、文化会館のHPで取っちゃいました。電話が苦痛でないひとは、日バ協で取るのがいいのかも(主催だからね)。日バ協のサイトって、ほんとに不親切だけどな……(←HP売りはないらしい)。

 3/15がエフセーエワ+シヴァコフ、16日が瀬島+奥村、17日が酒井+厚地。ほかのキャストはわからないけど、せっかくだから、良太くんや長谷川さんも見られるといいけどなー。
 しかし、「比較的日本では目にする機会の少ないアレクサンドル・ゴルスキー版を上演します」って、比較的しょっちゅう見てるがな( ̄▽ ̄)。

 こうして残業代は消化されるのであった。

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2012/11/28

紅葉

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 これも生田緑地で。

 


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2012/11/27

いそがしい。

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 18日の生田緑地、岡本太郎美術館の手前あたりにて。

 昨日、ブログ開設以降最大の、プロフィールへのアクセス数を記録したような(多分)。びっくりした、なにがあったんだ、と思ったけど、ほかのページのアクセスを見るに、「希望の牧場」さんにRTされたせいか、それともツイッターに上げた昔の文章のせいか、どっちかだろうな。

 まあ関連して書くことも、舞台の続きの話も、いろいろあるんだけど、さすがに月末で忙しい。このまま年末商戦になだれこむのか、月が変わればまた多少暇になるのかはビミョーなところ。ま、稼げるうちに稼ぎますよー。

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2012/11/26

バヤ雑感その2。

 ちょっとだけ、ランダムに。

 序曲の時に、「あ、もう耳がランチベリーに慣れたんだなあ」と思ったけど、マールイのボヤルチコフ版ともあちこちの編曲が違っていたような。金管の低音がやっぱり全然違うなあ。日本人は肺活量足りないから、とはジャズなんかでは言われてたけど。

 冒頭はソロルの虎狩りからの帰還なんだけど、トラがどうしてたかは覚えてないんだな(笑)。しかし、婚約式の時に、いつとらえたんだかのトラを貢ぎ物として(持参金か?)、ラジャとガムザッティに差し出す場面があって、そのトラがなんかすごく人っぽいといいますか(笑)。一瞬、中に人はいってるんじゃないかと思うような作りのトラで。それが網担架(?)に乗せられてきて、床に置かれて、ソロルが「どや!」とラジャたちに示した後に、踏みやがったよ! Σ( ̄ロ ̄lll)! 腹んとこ、ぐいっ!て。ヒデェよ、ヒデェ男だよこいつ!(←いいながら笑い転げる)

 婚約式といえば、久しぶりに「ソロルが乗ってくるゾウ」を見たな。ただ1回舞台を横切るためだけに、はるばるロシアからくるんだよなあ……。ばらせるのかな、あれ。ガムザッティの三日月の輿とか好きなんですけどね。入場の場面って、それぞれの趣向はこらしてあるんだけど、横切るだけで舞台上に溜まらないから、なんか上からみると、ちょっとスカンとした感じになるんだよな(←2階サイド席です)。オウム隊の踊りも久しぶりに見たけど、マールイの方が人数が多かったような気も? あるいはセットの組み方とかで、舞台(の踊る場所)が狭くてそう見えたのかな……。ボヤルチコフ版も久しく見てないからあまり自信ないんだけども。

 そうそう、東京コミックショーも久しぶりに見たよヽ(´▽`)/! マカロワ版に足りないのは、ツボや太鼓よりもヘビ踊りだ!(←すごく少数派) ボリショイの、苦行僧たちが総出でキャンドルを両手で持って踊るのは壮観で見応えありだけど(編曲も確か荘厳な感じだったような)、あの「ほのぼの〜」な音楽に「ほのぼの〜」なヘビ踊りがいいんだよなあ。なんかこう、マグダヴェーヤの「一所懸命なのにあさって」みたいな感じが。ボヤルチコフ版だと確か、マグダヴェーヤが自ら笛吹いて「かもん、スネーク!」をやってたように思いますが、今回は蛇使いはそれ専門の人。マグダヴェーヤがヘビを煽りながら踊って、さらに両手にキャンドルを持っての踊りもやるんだけど、なんかすごくよかったなあ。1場もなんだけど、今回のマグダヴェーヤはかなり好みだった。うんまあ、ソロルはまるで見てなかったみたいでしたけども(←ヒドイ)。

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2012/11/25

マリインカのバヤデルカ

 マリインスキーのバヤデルカに行ってきましたー。サニーことエフセーエワが出るというので急遽取ったチケット。マリインカではもう「サニー」とは呼ばれてないんだろうな……。

 2008年の1月以来ですから、ほとんど5年ぶりです。すっかり大人っぽくなって、きれいになってー 。・゚・(ノд`)・゚・。 ってなんかもう、ほとんど父の気持ちですよ……はあー。いつでも帰って来ていいんだぞー。

 踊りはマールイにいた頃の方がのびのびしていたような気がしますが、あのイタリアンフェッテを見ると「あー、サニーだなあ…… 。・゚・(ノд`)・゚・。」(←また泣く)と。

 いやしかし、ニキヤ暗殺の場面でですね、「あたし知らないモン! あたしのせいじゃないモン!」と怯えて取り乱したサニーのガムザッティが、いつのまにか「主犯」でしたからねぃ……成長したなあ。「あいつ、殺す!」のマイムは大僧正→ラジャ→ガムザッティと3回出ますが、いちばん怖かったのサニーですからねぃ……。まあラジャはアレですが、大僧正弱すぎ……。

 うんまあ、いちばんたくさん見た大僧正がブレグバーゼ父っつあんだし(その次が多分後藤さんだよ!)、もうひとりのデフォルトは親王坊主みたいな人だし、なんかもうアレなんですが、大僧正の存在感が薄くてー。アレがつまんないと話が盛り上がらないなあ。ラジャも、たくさん見たのはマラーホフ氏(←「氏」がつくのはマールイ所属の方)だと思うし、それと同じくらい見てるのがチェスに勝負かけてる娘命の人だし、なんか存在感が薄いなー。

 日頃どんだけ味の濃いのに慣れてるんだよ……。

 マリインカのバージョンは、コムレワとテレホワのビデオ(VHSだ!)でしか見てないと思うんですが(←もはやソロルが誰だか覚えてない)、概ねマールイと同じで4幕のないヤツだろうと思っていたら、まあ「概ね」の範囲で細かいところはこしょこしょ違う、という感じで。2場に、ニキヤの婚約祝の舞があるから、接待チェスはないんだな。

 ソロルのイワンチェンコは、なんというか、「好み」というわけではないんですが、割と好きだな( ̄▽ ̄)。踊りがうまくてサポートもいいのに、なんでルダチェンコを見てるような気持ちになるんだろう。腕がビミョーにぞんざいだからか? すごく「悪気のない」ソロルといいますか、幻影の場であんなに罪悪感がなく、堂々としてるのはゼレンスキーくらいだろうよ、という……(まああそこまで貫禄はないな)。

 影のコールドは8×4=32人! さすがに壮観。コーダなどはいいんですが、両脇につくのが3列になると、ちょっと目にうるさい気が。1ヴァリの人がうまいなー、と思ったらシリンキナでした。そりゃうまいわ。
 ……っちうか、なぜスロープに階段……。

 とりいそぎ。

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2012/11/24

与那国島ポストカード

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 ダンナこと山本英夫のポストカード第4集は与那国島です。詳しい解説はこちらのページにあります。幸い、現地でも好評をいただいているようです。

 ぢぶんは、与那国といえば真っ先にユンカーマン監督の映画「老人と海」(こちら)を思い出します。カジキを追う与那国の82歳の漁師・糸数さんのドキュメンタリー。小室等が音楽を担当しているというので見に行ったのでありますよ。映画館じゃなくて、当時あった池袋西武の小さなギャラリーみたいなところで、多分、先行上映で見たような気がする。というのは、糸数さんが漁の最中(と思われる)に亡くなった時に、「えっ、あの人が!」とすごくびっくりした記憶があって、それは映画を見た後だったように思われるからなんですが、どうだったかなあ。そういえば、「しがらきから吹いてくる風」もそこで見たような気がする。

 ま、それはとにかく。与那国といえばヨナグニサン、というのもひとつあって。でも馬好きの人には「与那国馬」だよね。そして与那国含む八重山諸島で生まれ育った牛が「石垣牛」(高級品!)になる。前回の与那国滞在で、「オレは牛とコミュニケーションができた!」とダンナが豪語しておりましたよ。

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2012/11/23

原発一揆

 「原発一揆 警戒区域で闘い続ける“ベコ屋"の記録」

 「希望の牧場ふくしま」を知ったのは、多分happyさんのツイートから。この本の最後の方にでてくる、「ふく」ちゃんという子牛の保護を依頼するツイート。この本を読んで、ああ事故のすぐあとに東電に乗り込んだ酪農家(ではなくて肥育農家なんだが)というのはこの人、「希望の牧場」の吉沢氏だったのか、と合点がいった。点と点が線になった感じ。

 被曝した牛は売ることはできない。だが殺すことはできない。となれば飼い続けるしかない。しかも国からは殺処分命令が出ている。警戒区域内の牧場に入るだけでもままならない。牧場に通えば自分も被曝する。経済的負担はあっても見返りはない。だが殺すことはできない、飼い続けるしかない。この難事業をとにかく続けているのが「希望の牧場」。

 警戒区域の中の動物ー家畜やペットたちの様子は、事故のしばらくあとからネットを中心に情報が出ている。写真集もいくつか出た。ある程度の想像はつくから、手に取りたくないという気持ち、手に取らねばという気持ち、大概はその間で揺れながら、見たり見なかったり。だが、この本は読まないと、と思ったのは、先のツイッターでの件が大きい。

 しかし、ぢぶんにはよくわからなかったんですよ。牛を飼い続けることにどんな意味があるのか。で、本を読んでみてわかった。つまり、吉沢氏たちにもわからないんだ、ということが。わからないなら、目の前の命を助けたい。ある意味ではすごく単純なこと。だけどそれを貫くのは難しい。そんなことがなぜできるのか。

 「いまここで牛を置いて逃げ出せば、一生ベコ屋に戻ることはできないだろう」

 この言葉に出会った時に、ぢぶんにはなんだか、すとんと腑に落ちたような気がしたんです。

 「スジ」だと思うんですよ。結局は。本の帯には「意地」って書いてあるけど、でもそれは「スジ」なんじゃないかな。ベコ屋としての「スジ」。自分自身の「スジ」。「理屈」や「理念」、「主義」なんかとも違う、自分が自分として生きていくために通すもの。
 ぢぶんもいろんな運動やいろんな現場に関わったけれど、そこで出会うのはそうした「スジ」を通した生き方を選んだ人たちであり、あるいは行政(など)の「スジ」の通らなさへの怒りや憤りだったりするんです。スジを通すことが、すなわち抵抗にならざるをえない。それは本当にキツい。
 ぢぶんが運動に関わったのも、それを四半世紀も続けてたのも、そりゃやっぱり自分の「スジ」を通したかったからなわけで。まあ、途中でうっちゃって、今は細々と、本当に細い筋をたらしているだけですが。

 本当に強くなければ、「スジを通して生きる」なんて貫徹できないんですよ。そして、吉沢氏にしろ、村田氏にしろ、取材者として関わった針谷氏にしろ、それを貫徹しようとしている。この本は、そういう記録でもあると思うのです。

 「決死救命、団結」ということばは重い。「団結」という語がその希望を奪われて久しく、代わりにもてはやされる「絆」ということばの胡散臭さを思わずにはいられないから。

 写真はたくさん収録されています。もちろん、つらい写真もあります。ぢぶんがいちばんつらかったのは、牛舎のスタンチョンにつながれたまま、一列になったままの牛たち。

 この本に出会えてよかった、と読み終えて(読んでいる間も)思いました。

 蛇足だけど、この本が山口県知事選までに出てれば高邑氏のことをもっと知ってもらえたのに、とも思ってみたり。うんまあ、蛇足だけど。

 もう1冊。

  八木澤高明 「フクシマ2011、沈黙の春」

 さすがに写真集全部をチェックしているわけではないからアレだけれど、写真集の中では最も「原発事故」の本質に迫っていると思った1冊。

 「希望の牧場・ふくしま」のブログはこちら
 

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2012/11/22

生田その2

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 これも生田緑地。

 なんかいろんなことに出遅れてるんだけども、どうしようもないのう。


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2012/11/21

生田緑地

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 日曜日に出かけた川崎の岡本太郎美術館のある生田緑地にて。ふう、長い。紅葉はまだまばらでした。今週か来週かなあ。

 岡本太郎美術館は、生田緑地のいちばん奥にあります。生田緑地についてから結構まだあるんだよね。たまには中のコースをぐるっと回ってみたいけど、なかなかそこまでは行き着かないというか。

 小学生(多分4年くらい)のときに、社会科見学(遠足?)で、民家園と地層観察に来た覚えはあるんだけど、それ以来かなあ。あ、大学の学芸員取得コースで民家園に行ったか。博物館実習って、大体は地元の博物館相当施設で2週間やるんだけど(ぢぶんも駅前の郷土資料館でやった)、実家が遠かったり、受け入れ施設がなかったりした学生は、教授がまとめて民家園につっこんでたなあ。多分何かしらのコネがあったんだな。教授自身は考古学の人で、千倉で土器掘ってたけども。そして授業の時間が余ると(余らせるなよ……)、歯ブラシでその土器の破片を洗うのだ(そしてあら不思議、さっきまでひとつだった破片が手の中でふたつに増量……( ̄▽ ̄))。
 うちらは人文系なんでそんなもんですが、理系の友人のところは、江ノ島水族館で実習とかあったらしい。うらやましい。友人本人は渋谷の「塩とたばこ」でやってたし。

 えーと。生田緑地は小田急の向ヶ丘遊園駅から。小田急も自分が高校生の頃は時々使ってたんですが(←高校が小田急と京王の間にあった)、あの頃から比べてナントカ急行の種類が増えてるし、何がどの駅に停まるんだかわけわからんようになってるという。そしてコメダ珈琲はいつ行っても混んでて入れないんだよなあ……。

 

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2012/11/20

黒猫堂商店の一夜

 藤宮史「黒猫堂商店の一夜」

 木版漫画による小品集。時々見るような、1ページ(あるいは半ページ)に木版画があって文がついているという体裁ではなく、普通にコマを割って、オノマトペなども含めて木版で彫ってあります。さすがに文章は活字(っぽい写植)ですが。というか、もう「写植」ともいわないのかな。

 彫刻刀の彫り跡が温かく、なにやら懐かしい気持ちもしますが、画面によっては字が読みづらくもあります。いやもう年寄りだからね( ̄▽ ̄)。

 主人公の黒猫(黒猫堂の主人で、詩人で、同人を橋の上で売ったりするような)のモノローグを中心としたオムニバスに、芥川龍之介の「蜜柑」や葉山嘉樹の「セメント樽の中の手紙」などを入れたもの。
 まあ猫といっても、アタゴオルと同様に、二足歩行して背広をきて電車に乗って珈琲を飲む、というあの系統です。「あの」って「どの」だよ。

 なんといいますか。落ち着いたアタゴオル(なんだそれは)というか、ブラックでない初期高橋葉介というか(なんだそれは)、子どもがおっさん猫になった谷内六郎ちうか(なんだそれは)、そのどれひとつとしてあってないような気がするけども(ていうか語義矛盾だらけじゃねぃか)。んー。

 正直、雑誌に1編入っているのを連載で読むには好きだけど、1冊まとめて読むとちょっと飽きるかな。「黒猫堂」の、気の利いた古本と版画、珈琲とお酒と音楽の店っていうのは、なんかこう、ある種の「男のロマン」くさくてなあ、というか。自分の知人の古本屋は、「古本屋になったら股火鉢で仕事できると思った」と言ったけど、そういうたぐいの。でも多分、こういうものが好きな人は多いだろうなあ、とも思うんだよな。で、またこういうものを「昭和レトロ」的なことばでまとめるのも好きじゃないしな、とか。

 しかし、木版画という技法は、プロレタリア文学と合うものだ、というのはその「昭和レトロ」的なものとのからみでもあるんだろうけれども。自分はプロレタリア文学の素養はないので、葉山の「セメント樽」を読むとつい高橋葉介の「腸詰工場」を思い出しちゃうんだけど( ̄▽ ̄)、そもそもそっちがプロレタリア文学のパロディだよねぃ。

 えーと。

 収録作の中では、「パラソルの微風」がいちばん好きでした。魔夜峰央賞受賞作。例の黒猫が、友人の留守宅で1週間留守番をする、というただそれだけの話。

 ゆったりとした瀟洒な午後を楽しみたい方に……かな。あるいは冬の夜長に珈琲にウヰスキーをたらして、とか。

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2012/11/19

ガザ・サムニ家の子どもたち

 くるみのことも、オネーギンの最終回も、小牧の白鳥も残ってるんですが、ガザのことが気になって、楽しい話を書く気がしません。


 古居みずえ「ぼくたちは見た: ガザ・サムニ家の子どもたち」

 レビューを書こうと思いつつ、あまりに期間をあけながら読んでしまったので、そのままになっていた本。同名のドキュメンタリー映画(監督=著者)の上映会が5月にあって、この映画がダンナ絶賛だったこともあって出かけていき、その会場でなかばパンフ代わりに買いました。

 2008年末から09年にかけて行われたイスラエルのガザ攻撃にあった子どもたちの証言を中心としたルポです。サムニ家を中心にしつつ、ほかの地域(ガザ地域内の)のほかの子どもたちの証言も若干。

 サムニ家はガザで最も大きいゼイトゥーンという町に住んでいる、比較的裕福な農家。ゼイトゥーンというのは、ガザの中でもいわゆる難民ではなく、48年以前から自分の土地を持って住んでいた農民が多い地域で、サムニ家もそうした一族。「サムニ家」といっても5人の息子とその妻と子を全部合わせると70人がとこいるわけです。その親戚合わせると膨大な数に。

 そのサムニ家の人たち約100人が2009年の1月に、イスラエル兵によって1軒の家に閉じ込められたまま空爆され、29人が殺されたという「事件」を生き延びた子どもたち(と、もちろんその親たちも)を、半年の間をおいて2度取材した記録。子どもたちが何を見、何を感じ、半年の間にどのように自分の気持ちをみつめ、整理し、変わっていったか。

 目の前で自分の親・兄弟・従兄弟・叔父叔母が殺されるということが、子どもたちにどのような傷を残すのか。空爆で傷ついた人々を家の中に置いたまま、逃げねばならなかった人たち。救出されるまでの3日間、首や手足のなくなった家族の死体の中で過ごした子どもたち。その後の生活は、親戚どうしで支え合っているにしても、以前のようにはいかない。家を壊され、畑を壊され、イスラエル兵によってオリーブの木は切り倒され、働き手を失った人々。学校に行っても勉強に集中できず、常にイライラし、突然人を殴りつけたい衝動にかられるようになる。早く死にたい。死ねばお母さんに会えるから。大人ですら、幸福感や現実感を失い、精神安定剤なしには生活が保てない。

 ガザの封鎖は2007年から今に至るまで続いている。家を建て直すための物資も入らない。それでも、外国のNGOからの援助で、オリーブを植え直すことはできた。オリーブは植えてから収穫まで10年かかる。切り倒すのはほんの一瞬。

 サムニ家の子どもの一人は、NGOのプログラムで、20日間ポーランドに招待された。ポーランドは戦争もなくて、美しい木もたくさん生えていて楽園のようだった。イスラエル軍が攻撃をやめてくれれば、ガザを楽園に変えることができるのに。「飛行機には[戦闘機以外の]旅客機もあるということを初めて知った」という10歳の少女はそう言った。

 今回のガザへの空爆は、こちらの記事によれば、「雲の柱作戦」以前の5日、「精神障害を持つ何の罪もない20才の青年が国境近くをぶらついていて撃たれたこと」に端を発しており、その後8日にサッカーをしていた少年が銃殺される事件があり、「11月10日に4人のイスラエル兵が国境付近で負傷したのは、ガザ地区で暮らす一般市民が殺された後のことであり、すでに進行中の事態の一環であり、それが(今回の攻撃の)きっかけとはなりえない」としている。

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2012/11/18

ニッポン人脈記。

  最近読んだ本から。

 どちらも朝日新聞で連載された「ニッポン人脈記」を大雑把なテーマでまとめたもの。まだ連載されてるみたいだけど、最近は朝日を買ってないのでわからない。連載時は好きな企画だったなー。文庫は品切・重版なしみたいなんでもったいない。

 「アジアの夢」は「『韓流』の源流」「ベトナムの戦場から」「『満州』の遺産」「アジアの留学生と」「世界の貧しさと闘う」「沖縄をつむぐ」を収録。
 「千年の源氏物語」は標題のほかに、「風薫る飛鳥」「笑う門には福でっせ」「ピアノが見た夢」「わが町で本を出す」「絵本きらめく」を収録。

 この連載の面白さは、「人脈記」というだけあって、ひとりひとりを掘り下げるのではなく、人がどうやって、どのようにつながっていったのか、それが何につながっていったのか、をたどっていくところにある。その意味では、半端に知ってる話題の方が面白くて(笑)、「あ、この人とこの人が仲良しなのはそういう関係なのかー」っていうような感じで。知っている点と点が線になっていくような。まあまるで知らないことも面白いですけども。逆に、自分にとっては「沖縄」あたりはあまり新しい話はなくて、そうすると掘り下げてるわけではないからたいして面白いものでもない。

 そんなこともあって、いちばん面白かったのは、地方出版を扱った「わが町で本を出す」だったなー。地方出版社には、仕事で電話をかけることが多いんだけど(←大概は誤植の確認とか、ルビ振ってない固有名詞の確認とか)、電話の向こうのオヤジさんたちはこういう人たちだったのかーとか、あそことあそこはこういう関係(のれん分けとか)なのかーとか。すごくリアルに「へー」だの「ほー」だのいいながら読みましたよ。
 「満州」は、この人も引揚者だったのか、この人たちはそういう縁だったのか、というのも含めていろいろ驚きがあったし、「アジアの留学生」はほとんど知らない話だったので、それはそれで面白かったな。「ピアノ」は、自分もいわゆる「ピアノトラウマ」というか、無理矢理習わされて大嫌いになった、というクチなんだけど、「乙女の祈り」の作曲者をめぐる話が面白かったな。あと調律師さんの話。こういう職人さんの話は好きだ。
「絵本」の回は、まあなんというかさすがに朝日は岩波・福音館路線ですことー(棒読み)というか。こういう「絵本業界的優等生文書」みたいなのを読まされるとあらためて鼻白んじゃうな、としか。絵本に限らず、「そこをそんな風に持ち上げるかなー(-゛-メ)」っていう回もあったりしてね。そんなきれいにまとまらない話でしょ、っていう。

 まあしかし、どのテーマでもそうだけど、困っている人がいれば助ける人もいて、まさに「原因があって結果がある」というか、たくさんの人、たくさんの偶然が連なって、世の中は動いているのだなーと妙に感心してしまうのでありました。

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2012/11/17

絵はがきの販売ページを作りました。

 ダンナこと山本英夫(漫画家じゃない方)のページに販売物のページを追加しました(こちら)。現在、絵はがき4種類(辺野古1〜3と与那国)を販売中ですが、とりあえず辺野古の分だけ。しかも、ちゃんと解説入れてるのは3だけという、ちょっとした惨事ですが(←PCがクラッシュしたときに1と2の解説は失われてしまったのだ)、おいおいに整備して行きます。年賀状とはいわず、寒中見舞いにでもお使いくださいまし。

 いやー、表紙の写真に昔CDに焼いておいた写真を使おうと思ったら、CDが見つかんなくてさー、といういつもの調子で。しかも表紙に使ったの、トカラのどこだったか思い出せないよぅ……。

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2012/11/16

かもとかめ

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 いやまあ本当に意欲がないんですが。

 えーと。基本的についったの方で【新刊情報】とあるものは、職場でぱらっと見たり、発売連絡が来たりしているもので、自分でちゃんと読んでるものではないです。【読了】は読んだもの。ブログの方では一応読んでるか読んでないかは書いてるつもりなんですが、そんなところで。
 自分が新刊を見るのって、発売の1週間〜3日前くらいなんで、店頭に出る頃に紹介しようと思うと忘れちゃうんだよな。

 マリインスキーは来週いきます。バヤとアンナ・カレーニナ。今週はオフなので、久しぶりに岡本太郎美術館にいくか、渋谷で映画見るか、寝るか(←可能性は高い)。生田は紅葉はまだかなあ。


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2012/11/15

意欲がない。

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 なんか最近「意欲」がないんですよー。いちばんないのが「炊飯意欲」。多分、もう3ヶ月くらいご飯炊いてないです。炊く気も食べる気もしない。まあ、パンだの麺だのは普通に食べてるんで、その意味では心配することもないんでしょうが、基本的に白飯食いなんで、なんだかなー、と。外では、頻度は少ないけど定食とか丼とか食べてますしね。休みの日とか、用がないと本当に食って寝てるだけだからなー。物事が全然進まなくて、それはそれでストレスなんだが。

 というわけで、おやすみなさい。

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2012/11/14

くらすにて。

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 10日の不忍。

 東バのクラスレッスンももう何回見たのかなーという(^▽^)。初めて見たときってまだ横内くんがいたもんなあ……(遠い目)。バーやセンターの位置は大体決まっているので、どの辺に座ればいいかとかもわかってきたし。センターは概ね序列通りなんだけど、なんで後藤さんは男子の先頭じゃなくて、いつも女子第一グループにいるんだろう……とか。杉山くんは公開レッスンだと小ミスが多いのに、本番ではいつもきれいに踊れていて、なおかつ本番に強いタイプではなさそうというのが謎だなあ……とか。女性はメイクしてないと誰だかわかんないよぅ、とか(←おいおい)。位置的に見やすいこともあって、女性のセンターはついつい乾さんを追ってしまうのだ。乾さんも、いつも安定して波がないなあ。ヴァリエーションやパ・ド・いくつか、が多くてあまり「芝居する」役に当たらないような気がするので、久しぶりにフリッツが見られて嬉しかったな。松野くんのジュテの形がきれいで、短期間にずいぶんのびたなー、と思ったり(←このかんだいぶ鍛えられたような)。しかし、シルエットが男性とは思えなかったりもして( ̄▽ ̄)。なんなんだあの身体バランスは。弾くんのマネージュが気持ちいいなあと思ったら、本番でもとても気持ちよかった。

 まあ、バーとか男性センターは見る場所があの辺りだから(あはは)。本番では短い時間しか見られなくても、1時間しっかり見られて嬉しかったのさー(*_ _)人。

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2012/11/13

こねた、ちょこっと。

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 10日の不忍ボート池。カモメは相変わらずてっぺんが好き。

 クラスレッスンとマチネの間に不忍で鴨を撮ろうと思ってカメラを持って行ったのに、SDカードを入れてくるのを忘れて、結局携帯でちょっとだけ撮っておりましたのよ。蓮池は立ち枯れた蓮でいっぱいで、泳いでる鴨はまだちょっと撮りにくい。

 思いつくままに小ネタ。

 初日のカテコでうっかり(?)シムキンと小出さんの間に入ってばつが悪くなっちゃった井田さんが、2日めには弾くんと佐伯さんが「真ん中にどうぞ〜♪」とわざわざ招き入れてくれてまたちょっとばつの悪い顔になってしまい、最終日はシムキンが小出さんとがっちり手をつないでガードして、高村さんとの間に「ここへどうぞ」と、さらにばつの悪いことになっていたという。がんばれ、マエストロ。

 時計からドロッセルマイヤーが出てくるところで、後藤さんが出た後に後ろ手で扉を閉めていたので、(・_・)エッ....? と思ったら、木村さんはやっぱり開けっ放し(←時計の中の人が閉めてた)。日頃の生活習慣? 

 前回は誰が何を踊ってたんだっけ、と前回のプログラムを引っ張りだしてみてたんだけど、アラブの高木さんとロシアの阪井さんが怪我かなんかで降板していたみたい。阪井さんのロシアは見たかったなあ。そういえば最近、ソリストの降板は減ったのかな? 
 で、前回は河谷さんが男の子役だったんだー、と思ったら、今回もそうだった。全然わからんかった……orz。雪のラストのきらきらはすごく可愛かったのになー。まあ、男の子の出る場面はたいがいフリッツに目がいっちゃうし。中日はもう田中さんしか目に入ってなかったし( ̄▽ ̄)イヤー。

 

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2012/11/12

くるみ最終日。

 そんなわけで、くるみ最終日。概ね初日と同じ配役ですが、初日から比べると見違えるほど……は言い過ぎかもだけど、ずいぶんとよくなってました。はー、初日がこれくらいで調子があがっていって最終日、になってくれないもんかとつい愚痴ってしまうぞ……。間に若手キャストが入るのも、刺激になってよかったりするのかな。プログラムを見たら、花ワルの女性はソリストだけじゃなくて全員総とっかえだったようで、ちょっと驚いた。その花ワルのソリストは、今日は二階堂さんから伝田さんに変更。二階堂さんも1幕のパーティにはいたので、大きな怪我とかではないと思います。雪にはそういえばいなかったかなあ……(←曖昧)。

 今日は祭典席とて、前方の上手サブ。これくらいだと、オペグラつかわなくても顔がわかる人はわかるので(←わからない人はやっぱりわからない)いろいろ楽しい。女の子は、水色ドレスの阪井さんもカワイイんだけど(←田中ママに泣かされてた)、目の前が高村さんだったから、ついつい男の子と剣を見せ合いっこするところとかガン見してしまった。下手側で誰か、女の子が強引に人形と剣を交換させて、そのまま取り上げちゃってたよ( ̄▽ ̄)。

 えーと。主役の二人ですが、1幕のPDDは初日よりもずいぶんと幸福感が増してよかったと思います。前述のように、群舞やほかのソリストがパワーアップしてましたし、1幕の芝居のノリもよくて、花ワルまでは「今日がいちばん幸せかも〜♪」と思いながら見てましたが、やっぱりGPDDのアダージョでちょっと盛り下がっちゃったかなあ。「笑え! そこは笑え!」と二人に向かってエールしてしまう場面が結構あったな。正直弾くんのモロ足すべらせちゃったりしてたリフトに比べれば破綻なくいってたはずなんだけど、まあ佐伯さんがそういうのが顔に出にくいとか、慣れてる(おい)とかあるかもしれませんが。

 安田さんがだいぶ自分を取り戻していたようで、ちょっと安心した。夏からオネーギンまでお休みしてたからケガ明けかなにかだったのか。梅さんも、中日のピエロ+ロシアがすごくよかった! と思ったら、今日の花ワルもずいぶんよかった。踊りはいいんだから、自信もってガンガンいけばいいのにー。

 ナガセさんが夏あたりから踊りがちょっと変わった感じ。割と前に出るタイプだけど、そのタイミングというか、出るところ引っ込むところが全体の中でナチュラルになったなー、と。周りがきちんと見えるようになったというか、舞台上でのコミュニケーションがよくなったような。踊り自体もすごく素直になって、前とはちがった風に舞台や役を楽しむ余裕が感じられるので、何かをふっきったんだろうな、と。

 なんにせよ、笑顔は七難隠すよねえ、と思った3日間ではありましたよ。とりあえず。

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2012/11/11

2日めちょっとだけ。

 そんなこんなでばたばたした1日でしたが、まあなんとか。

 さてくるみ割り中日は初役デビュー満載の竹組。掛け値なしに楽しかったですー♪

 佐伯さんのクララは、初役の前回よりもぐんといい。なにか一皮むけたかな。何気に気の強いクララだったようなー。田中フリッツとよいコンビだ。キラキラは春のオーロラと比べても割り増し。くるみ割りが王子になった瞬間の「まあどうしましょう!」的な初恋モードが可愛かったなあ。そして2幕で王子が宝冠を持って戻って来た後のいちゃいちゃっぷりが新鮮。最後までラブ度の高いペアでした。

 弾くんは、リフトでいくつかミスはあったけど、それをものともせずに笑顔で形にもっていく力技に高岸さんのDNAをみた( ̄▽ ̄)。テンパリがちな男子の多い中で頼もしい。足元がちょっとすべりがちだったのかな。マネージュはスピードがあって気持ちがいい。

 群舞も昨日より持ち直していたような。というか、女性メンバーはかなりチェンジしているので、今日の方がまとまりがあった、というべきかも。昨日どこかで惨事があったような? と思った花ワルもごくなだらかに。

 田中さんのフリッツとか、梅さんのピエロ&ロシアとか、阪井さんのコロンビーヌとか、矢島さんのロシアとか、初役見所満載だったけど今日は落ちますー。いやー、それぞれすごくよかったというか面白かったというか、田中さんの予想をはるかに超えたノリノリの悪ガキが大笑いで、もう次のドロッセルマイヤーは田中さんでいいじゃん、と、ちょっと間違った方向に妄想が走った( ̄ー ̄)ニヤリ。王子でもいけるかもわからん。夢の中の王子がお兄ちゃんだったら、フロイト的にどーよ、と思ったが、むしろラノベ枠か。

 あ、会場の次回予告TV、今回は木村+井脇の「パリィ!」〜中島さんのM…ソロ辺りを流してましたので……、だからなんだと。

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2012/11/10

くるみ、かるく。

 くるみ割り(わ)の初日を見て、土曜の朝イチで交渉しなくちゃならない生命保険の件とか調べてるうちに、がっつり寝てしまいましたよ。やれやれ。

 久しぶりのワイノーネン版。3年ぶりくらいかな? あらためてみると、先だっての小牧の白鳥にも通ずるような音の使い方のところと、しかしそこでなぜそれだけパを突っ込む、ってところとが混在していて、全体としては「古式ゆかしい」方に分類されるようになってるなあ、と(←これも相対的なものではあるのか)。

 久しぶりにフランツ役に戻って来た乾さんがいいよ!ヽ(´▽`)/ くるみ割りとドロッセルマイヤー、クララの4人のシーンはいつみても好き。2幕のロシア娘もよかった。ナガセくんのピエロのノリがいいなあ。1幕の人形が4体ともいい。そして田中さんが容赦なさすぎ( ̄▽ ̄)。
 今回は2階のサイドだったんだけど、小出さんはむしろこれくらいから見た方が踊りのよさがわかるかも。もう一度近くからみるので、主要キャストについてはその後で。

  しかしー、雪の男子のかぶり物の件はすっかり忘れてて、出て来た時に「そういえばコレだったよー ヾ( ̄0 ̄;ノ」と。雪の序盤で一瞬崩壊しかけた群舞が根性で立ち直ったところにアレが出るという。
 全体に合わせたらずな場所も散見されたけど、いや、マジで男子がんばんないと! とにかく若い子どんどん舞台に上げてがんがん鍛えないと、というのは方法論として間違ってないからいいんだけど、2幕でソリストが群舞から抜けると、牽引する核がなくなっちゃうんだな。宮本さんあたりが混ざるとだいぶ違うような気もするんだけど。手本のように正しくきれいに踊ってるなーというのは杉山くん。この1、2年ですっかり頼もしくなったような。あと永田くん。次の核はこの辺になるのかしらん。

 あ、時計の中から召還されてた人は、やっぱり他人の夢の中ではやりたい放題という( ̄▽ ̄)。人形が王子になるまでの、夢の前半のつじつまのあわなさというか、悪夢っぽさが好きなんですけどね。

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2012/11/09

3幕までキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 さあ、どこまで行けるかな。

 3幕です。幕開けはグレーミン侯爵邸。貴族の群舞から。これはやっぱり東京で3階から見た時がいちばんきれいだったな。当たり前だけど。モーツァルズにまさか岡崎君がいたとは! これは公式で見るまで気づかなかったよ。びっくり。しかもなんか似合ってるし。

 そして、少し白髪の目立つようになったグレーミンが、かなり白髪の目立つようになったオネーギンを伴って入場。髪、白入れ過ぎっ!
 ここは2幕の冒頭、オネーギンがラリーナ邸の広間に入る場面、彼が小馬鹿にしたように家を眺め回し、グレーミンに「田舎臭い」と愚痴り、ラリーナ夫人にお愛想を言う、あの一連の場面と対になっています。あの時背を伸ばし、傲岸に辺りを見て小馬鹿にした彼が、今度は腰を落とし、まばゆさに圧倒される。長く、きらびやかな世界から遠ざかっていたと同時に、根拠のない自信やプライドといったものも、彼にはもう無縁なんだなあ。

 しばし、ボールルームで一人となるオネーギン。今回の木村さんからは「帰還」というニュアンスを強く感じました。彼はサンクトペテルブルグに「来た」のではなく、長い放浪の後でやっと「帰って来た」んだなあ、と。
 幻影の女性たちと踊るこの場面は、全幕の中でいちばんといっていいほど好きな場面です。初演の時に、女性たちをほとんど見ることなしに次々とサポートしながら歌う木村さんにほれぼれしながら、初めてこの場面が、それまでのオネーギンがいかにむなしい人生を送って来たかを振り返る場面なのだということに気づきました。目の前をただ通り過ぎて行くだけの美しい女性たち。何も得ることのなかった人生。
 今回はもう少し、女性たちの方を向きつつではありましたが、ジュテは高くて美しいし、ポール・ド・ブラはもうそれだけでうっとりするし、実はリハ見学会でもうっとりしちゃったんですが、とにかくもうはあああ(溜息)と。なのにやっぱり(現在ではなく)来し方のむなしさ、なんだな。そしてもう人生に疲れきっている。二階堂さんをサポートする木村さんはレアだなー、とか、ちょっとウハウハも。

 グレーミンがタチアーナを伴って帰って来て、PDD。グレーミンがタチアーナを大切に大切にしてきたのが、そしてタチアーナがグレーミンに大切に大切にされてきたのが(同じだ)手に取るようにわかる、いいPDDでした。こういう時の後藤さんってほんとにいいんだよなあ。そして途中で気づいたオネーギンが「あれは誰だ」「タチアーナだ」「まさか」「いやまて」「うわーああん」と、あっちこっち走り回るので、ほとんどトロワになります。いやー、マッキーの後で見た時には「どんだけ動いてるんだ」と思いましたが。あの中央の柱が微妙に透けるんだな。わずかに見えるシルエットのポール・ド・ブラの美しいことーー(ノ_-。)。
 そして上手奥で、もはや手の届かない存在になったタチアーナを見つめる。その半ば呆然としたような締念のような立ち姿に、なんといいますか、木村さんもここまで来たんだなあ……と、別方向の感慨にふけったりして。自分は、彼を表すのに、プロフィールでよく使われている「舞踊手」ということばがいちばんぴったりだと思うし、踊っているときがやっぱり好きなんですけど、こういう場面に会うと感慨にふけってしまうんだな。「ここまで来たんだなあ」と。もちろんこれが終着駅ではないけれど。
 思わず手を伸ばす、老いた自分に気づかれまいと背中を向ける、けれどまた追う、と右往左往を繰り返すのが忙しくも切ないんだけど、タチアーナもグレーミンもそれにまったく気づかずに穏やかな幸せのままにPDDを終える。

 で、さっきまでそんなに葛藤してたくせに、満面の笑顔でタチアーナに近寄って、「ぼくです!覚えてますよね!」みたいな、こういうのは一生直らないんだろうなー( ̄▽ ̄)。ホント、忘れててもらった方がなんぼかよかったろうに。

 取り残されて立ちすくむオネーギンが群舞に翻弄され、逃げるように退場して、幕前に続きますのよ。

 さあ、最終回はいつだ!

 

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2012/11/08

2幕最後まで。

 さあ、やけくそでいきますよ。2幕1場と2場をつなぐのは、1幕同様の幕前芝居。EOの紗幕を使ってオケピ側/舞台側と二つに分けられた二つの道。手前には必ずオネーギンが来ます。ああなんでこんなことになっちまったんだろうなあ(←自分が悪い)。拳銃を眺めながら後悔に嘆息するオネーギン。その紗幕ひとつ向こうの道をレンスキーが歩いていきます。オネーギンは止めようと手を伸ばしますが、届かない。あるいはそれは、オネーギンの見た幻影だったのか。彼はレンスキーの後を、決意を込めて歩き出します。

 先に決闘の場所についたレンスキーの踊り。初演のナガセくんはナルシスティックな、陶酔感さえ感じるようなソロでしたが、今回の方が踊りも安定し(初日のザイツェフよりよかったような……)、嘆きと悲しみのちょうど間くらいの(だからといって「悲嘆」でもないような、もう少し柔らかいような)心情がよく出た、いいソロでした。上衣がちょっと短かったのかな。

 さてそんなところへオリガとタチアーナがやってきて、かわりばんこにレンスキーを説得するも効果無し、のところへオネーギンの登場です。これもまっすぐにレンスキーのところに説得にいきますが、その二人の間をオリガとタチアーナがちょろちょろと。初演のときは、目の前をうろうろするタチアーナにいらだち、軽くリフトしておろすのも、ほとんど投げ捨ててないか? というような扱いでしたが、今回はほとんどスルー。オネーギンの目はまっすぐレンスキーに向かっていて、二人はどうでもよかったような。
 レンスキーの方はそうはいきません。周りが止めれば止めるほど、後には退けない。オネーギンが怒ったようなピルエットと腿を激しく叩く振りを繰り返し、決闘の場へ向かいます。

 ……なんですが。初演の時の木村さんは2回とも、この状況そのものにいらだち(←ホントにイラチだなー)、怒りのままにレンスキーを撃ち、帰って来てもまだ怒っていたぐらいで、大腿も盛大に鳴らしていました。が。今回は、腿を打つのを止めたんですね。振りとしてはやってるんだけど、手を払うように後ろに流す時に腿を打たず(音を立てず)に。最初は失敗したのかと思ったんですよ。それでも両手それぞれを2回とも空振りするかな? と、ちょっと引っかかってまして。で、横浜でもそこは同じように打たなかったんです。で、ああ止めたんだな、と。
 どうしても初演の時のイメージがありますから、東京公演の時にはちょっとつかめなくて、ずっと引っかかったまんまだったんですが、横浜で見て、なんとなくわかったような。あの場面全体において、オネーギンのトーンが怒りやいらだちではなくて、もう少しまっすぐで、冷静で、なにかもっと違うもの、だったように思ったんですよ。つまりピルエットに入る直前ですが、オネーギンは彼自身の怒りやいらだちによってキれたというよりも、なにか「レンスキーのために」決闘を決意したようなニュアンスの。レンスキーを撃ち殺して帰って来た後、タチアーナに見つめられ、見つめあった後、はっと自分の罪に気づく。大概はそこでおののきだったり、苦悶だったり、絶望だったり、要は「なんてことをしてしまったんだ」という台詞でくくられるものの中からそれぞれのニュアンスでどれかが前に出てくるんですが、横浜での木村さんからまっすぐに来たのは深い「悲しみ」で、木村さんを含めて何人か見たオネーギンのうちで、これほどまでに悲しいオネーギンは見たことがなかったように思いました。

 で、3幕にもう一カ所ひっかかった場所があって、それを含めてその後もしばらくおりにふれてころころと頭の中をころがしていて、あれはレンスキーの名誉のために、ということだったのかなあと。元々決闘という儀式自体が「名誉を守るため」に行われるものですが、命と名誉のバランスが今とはまったく違う文化の話であるので、もうここまで来てしまったら、やるのが自分のつとめだろうと。ええ、自分が原因だなんてことはきれいさっぱり忘れてますが。

 初めはちょっと「なんだよ」というふうにタチアーナと向き合っていたオネーギンが、タチアーナの背けるでもなく、非難するでもない、ただまっすぐな目に見つめられて、はっと気づいたのは、少なくとも横浜においては、まずもってレンスキーを失った悲しみであって、そしてその原因は自分であった、というそういうことではなかったかと。

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2012/11/07

2幕のつづき。

 相変わらず間が空いてますが、気がつきゃもう明後日(つか明日)からくるみですよ! なのにまだオネーギンは2幕ですよ……。というわけで、前回のお話はこちら

 あまりのことに涙も引っ込んじゃって呆然としているタチアーナにはおかまいなしに、オネーギンは下手のカード台に引きこもるし、みんなは戻って来てダンスの続きをするし。取り落とした手紙の成れの果ては友達が拾って慰めてくれたけど、その間もカードを繰るオネーギンの機嫌はどんどん悪くなってくるし。初演の時はそれでもいいカードも出るらしくて時々「( ̄ー ̄)ニヤリ」とかしてたくせに、今回は引くカード引くカードみんなダメ(←横浜ではちょっとだけいいのも?)、みんなこの田舎もんらがドンチャカやかましいのが悪いんだああうっとおしい(←八つ当たり)。

 3分半とは思えないほど長かったマズルカが終わって、グレーミンの登場です。お、やっと話のできる知ってる人がきたよ! といそいそと立ち上がります。「やあ久しぶり、それにしてもここは田舎くさくってヤになっちゃうねえ」「まあまあ」。グレーミンの方も、全然気に止めてないっぽい高岸さんやら、「ま、こんなもんだよ」とテケトーに合わせる後藤さんとか、初演時のちょっと腹に一物な平野さんやら、それどころじゃなかった森川くんとかまあこんだけのやりとりでもそれぞれに個性が出るなあ。

 ラリーナ夫人とタチアーナに挨拶したグレーミンはそのままラリーナ夫人に勧められてタチアーナとダンスの列に。オネーギンも立ったついでに……じゃなくて一応社交儀礼として夫人に挨拶し、「いやあ、素敵なお屋敷ですなあ」とわざとらしく(←ホントにわざとらしい)お愛想してみたりしますが、内心は面白くない。なんだよ、グレーミンにちゃんともう決められてるのにあんな手紙よこしてぐだぐだとうっとおしい、ああ面白くねぇ。アレですね、自分にその気はないくせに、好きだって言ってきた相手が別の男とくっつくとそれはそれで腹が立つという。どこの高校生だ。夫人の方はそんなことはお見通しだからグレーミンに対するのと比べたら冷たいですよ。見た目はいいが感じは悪いおっ……じゃなくて青年貴族よりは、多少おっさん……こっちはおっさんでいいんだよな……でも将来将軍になる温厚な侯爵の方がいいに決まってるじゃないですか。

 とはいえ、娘どもはそうは参りませんのよ。

 ちょっと留守にしてる間にカード台で遊んでいたレンスキーとオリガを「まあまあまあ」と引き止めてカードを引かせているうちに、ちょっと調子の出て来たオネーギン。初演では、無邪気にというよりも無神経に「なにしてるの、混ぜて混ぜて」と、しかも横浜では一緒に踊っていた平野グレーミンまで引きずりながらカード台までやってきて、せっかく上向いたオネーギンをぶち切らせちゃった友佳理さんでしたが、今回はもうそんな余裕はありません。むしろ初日の美佳さんの方が高岸グレーミンを引きずって歩いてましたが(←びっくりした)、友佳理さんは遠くからオネーギンをちらっと見、ちらっと見、ちらっと……で、そういう態度はそういう態度でイラっとくるから、やっぱり切れるんですけどね。ウラメちゃんだなあ。

 もういいから踊ろうよ、というレンスキーの手からするっとオリガを取り上げると、そのまま踊りの列に滑り込んで行くオネーギン。レンスキーも最初は「まあしょうがないや、ちょっとだけ貸してあげるかな」と思っていなくもなかったけれど、ふっと不安もよぎります。オリガも最初は「あらま?」と思いつつ、段々楽しくなってくる。だって、レンスキーはちょっとヤキモチやいてるみたいだし、相手はなんといってもオネーギンですもの! リードだってうまいし、かっこいいし、大人だし、手にキスするお作法もわかってないまっつんや、尻にしかれてしょんぼりする宮本くんや、二人にからかわれてパニックおこしちゃう杉山くんみたいなおこちゃまたちとはちがうんだから!

 えーと。高村さんの方がちょっと屈託があったような気がしますが、佐伯さんがナチュラルにハイになっていくのがすごかったですねー。これはレンスキーも慌てるわな。オネーギンも、タチアーナと向かい合ってしまった不愉快は、「返してよぅ、返してよぅ」というレンスキーを突き飛ばして解消してみたり。ひでぇ八つ当たり。
 ナガセくんの余裕→不安→すっげぇ不安→大慌て、二人で手を取り合ってレンスキー(とタチアーナ)を交わしていくうちに楽しく結託してしまうオネーギンとオリガ、3人とは対照的に沈んでいくタチアーナ、4人のそれぞれが見応えあるんだな。
 さすがに限度になったレンスキーに、タチアーナが割って入ってオリガをたしなめながらレンスキーに返すわけですが、こうした半端に分別くさい態度にオリガはむくれるし、オネーギンはせっかく調子出て来たとこなのに! と余計にイラっとするわけです。いや、八つ当たりですが。
 それでも舞台の奥で仲直りするレンスキーとオリガは置いておいて、「はいはい、何でもありませんよー」とその場をきっちりと仕切る女主人のラリーナ夫人(←矢島さん、貫禄だなあ)にうながされて、タチアーナのソロ。

 再びカード台を占拠して、不機嫌にカードを繰るオネーギン。それをちらりちらりと気にしながら踊るタチアーナ。いやもう、踊るどころじゃありません。こんな友佳理さんは、というかタチアーナは初めて見たかもなあ(あんなにあからさまに機嫌の悪いオネーギンも)。オリガと踊ってる時はあんなに楽しそうなのに自分にはひどく冷たいし、何だか自分が怒らせちゃったみたいだし、とにかく近くに寄るのもコワいくらいに「こっちくんな」オーラが出まくってるし。タチアーナとしては2幕の見せ場のソロなので、おずおずと、かつオネーギンを気にしながらでも踊るものですし、友佳理さんも初演の時はむしろ「空気読めません」的な強さで踊っていたように思いますが、今度はもうオネーギンの前で身がすくんで動けない。どんだけ不機嫌なんだよオネーギンってところですが、これがもうイライラしてカードを繰るのもままならないどころか、タチアーナに背を向けて座り直す(←大人げない)、カード台に肘をついてガジガジする(←大人げない)、それでも勇気をふりしぼってタチアーナが近づけば両手でカード台を叩いて立ち上がる。そりゃタチアーナだって泣いて逃げるって。

 もういい帰る! ってそこで帰っちゃえばよかったのに、目の前を夏の虫がふらふらと2匹飛んでるもんだから、つい思いついちゃったんだなあ。一瞬ぱあっと笑顔になったかと思うと、オリガの手をつかんで、ホールの真ん中へ。オリガもオネーギンに手を取られれば、そのままさっきの続きとばかり、一瞬で共犯者に。高村さんだと「おねーちゃんには目もくれなかったのに!」というちょっとした優越感も混ざっているような気がするけれど、二人ともオネーギンの「手の中」にするると入っていくんだな。佐伯さんといえば「踊りはうまいけどお人形」で、ペトルーシュカ(ベジャール版)では、木村さんの「友人」がいくら口説いても全然芝居を受けてくれなかったのに、もうオネーギンと踊りながらどんどんどんどん艶やかに変わって行くのにもう口あんぐりでしたよ。どうしたんだ、いったい。そしてこうやって人を小馬鹿にする時の木村さんは、どこまで楽しそうなんだか( ̄▽ ̄)。タチアーナがうっかり召還しちゃった悪魔は、もう先っぽが矢印になったシッポをぱたぱたさせて踊りまくり。もう周りのだれも一緒に踊らずに、非難の目が注がれまくっているのに、そんなことも目に入りません。ついにぶち切れた(なんか切れてばっかりだな、男衆)レンスキーに、ようやく「なんだよ、そんなに怒ることないじゃん、冗談なんだし」といった時には後の祭り。オリガをうながしてレンスキーの元に戻したはいいけど、レンスキーをなだめたオリガは戻ってこようとするし!

 レンスキーの元へ戻ったオリガが、レンスキーに手を取られたままオネーギンの方へアラベスクをする振りが2度ありますが、人によっては(というか普通)、おさまらないレンスキーに対してオネーギンに助けを求めるように見えると思っていたのですが(小出さんはそんな感じでは)、高村さんと佐伯さんが(レンスキーはレンスキーとしてなだめておいて)オネーギンにイカれちゃってたのにちょっと驚きましたよ。特に佐伯さんにはびっくりしたなあ。「……ね、なんでもないからね、機嫌直してね。じゃっ!」って、「じゃっ!」じゃねぇだろそこ! これには木村さんのオネーギンの方も (・_・)エッ....? 、オレ、君には何もしてませんけど? ……って、してますよ十二分に。怒ったレンスキーに突き飛ばされても、オネーギンの胸に「きゃー♪」って。まずいと思っていても習慣で抱いちゃうんだよな、こういう時。なんというか、オリガに対しては、ちょっと保護者入るというか。恋の相手じゃなくて、お子さま扱いなのは見ればわかるんだけど、レンスキーにはそんなことは目に入らないんだよな。その意味でタチアーナはうっとおしいけど、一応「レディ」並の扱い(←全然そう扱ってるように見えないけど( ̄▽ ̄)それはオネーギンが紳士じゃないからー)なのはちょっと面白いんですけどね。

 いや、面白がってる場合じゃなくて、おかげでレンスキーは手袋投げちゃいましたよ。こうなったらもう後には退けません。なだめるオネーギンを突き飛ばし、後ろにいた氷室ックともう一人がもらい転びしているのを杉山くんが助け、氷室ックが……氷室ックが……、重要な場面だってのについ氷室くんにそのまま目が移っちゃったじゃないですかよ! なんなのなんなの!
 と、真ん中をうっかり見そびれているうちに、すでに周囲にとりなしてくれる人もいない、孤立無援のオネーギンは、手袋を拾うときっぱりと礼をして、ついでにタチアーナを睨んだりしながら去って行ったのでありました。

 つづく。

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2012/11/06

女川の中学生の俳句

 小野智美編「女川一中生の句 あの日から」(羽鳥書店 はとり文庫)

 女川第一中学校で、2011年の5月と11月に全学年で取り組まれた「俳句の授業」。そこで詠まれた俳句を紹介しながら、詠んだ中学生それぞれの思い、彼らを見守る家族や教師の思いをたどって行く。編者は11年9月に朝日新聞仙台総局に赴任した記者で、朝日新聞宮城版に連載された記事を加筆修正したもの。

 女川一中は高台にあって、地震で一部の校舎が使えなくなったものの、津波の被害を受けることはなかった。「あの日」は卒業式の前日で、その準備が行われていた。生徒たちは津波にのまれていく女川の街を、自分の家を、家族の職場を目撃する。

 書くこと、というのは対象と同時に自分と向かいあうことでもある。ことばを探す、というのは自分の中に分け入っていくことでもある。探して探してようやくみつかることばもあれば、それこそ降ってくることばも湧いてくることばもある。そうして「ことば」を探しながら、実のところそれは自分の感情を、あるいはその時の状況を整理し、腑分けし、その奥にある「何か」をみつける作業なのだときづく、こともある(さすがに毎回そういうわけにはいかないけどな)。

 無限にある「題材」の中から何を選び、それにしっくりとくる「ことば」をどう選ぶのか。授業だからいい加減でいいや、というにはあまりにも重い経験をし、それを見つめ返すことになった中学生たちの句の中に、彼らの葛藤がみえる。
 さらにNHKラジオの国際放送で紹介された「見上げれば ガレキの上に こいのぼり」の句が17言語に翻訳され、これに続く詩を、と募集したところが49カ国/地域から800の詩が寄せられる。その中から選ばれた詩を、さらに生徒が選んで7・7の第2句に詠み直す。この授業については別の書籍で紹介されてるそうだが、生徒たちは、今度は「自分(たち)に向けられた他人の思い」と向き合う。それは彼らの言語(だけでない)経験をより豊かにしただろうことが、彼らの詠んだ第2句からもうかがえる。
 主に指導にあたったのは、震災で娘さんを亡くされた佐藤教諭。彼の「レモン哀歌」を教材にした、3年生最後の授業は圧巻。

 「国語の授業」というのは、まだこれほどの可能性を持っているのだな、とあらためて。まだまだ紹介されていない取り組みももちろんあるのだろうけれど。
 そして、朝日ってのはこういう連載企画記事はいいんだよなあ、記者の力量がないわけじゃないんだよなあ……と、ちょっとため息ついてみたりもして。

 こっちは未読。

 

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2012/11/05

東京小牧の白鳥、アウトライン

 格納庫の方に書くほどの余裕がないので、小牧の「白鳥」のアウトラインだけ。詳しくはのちほど。多分。

 パンフレットがあんまりちゃんとしてなくて(これで新国立と同じ1000円はちょっとなー、お祝儀だと思って買うけどさー、というくらいの)、バレエ団の沿革や小牧さんの写真なんかはいろいろあるんですが、今回の版についての説明がほとんどないんだな。うらわ氏が1ページ書いてるけど、小牧版の説明+αなんだな。そこから伺えるのは、どうやら今回の佐々保樹氏による振付・演出は、うらわ氏は見ていない(文面からすると初演っぽい)ということと、佐々氏は長く小牧にいた方なので、小牧版の雰囲気を十分味わえるだろうことくらい。むー。

 つことで。小牧版の初演が46年。上海バレエ・リュスで踊られていた版に近いと思っていいんだろうと思うんですが。道化なし、ベンノつき。ロットバルトは鳥仕様(これは普通か)。

 1幕の進行は概ねスタンダード。「王子の友人」がベンノのほかに6人いて、それとは別に「村の若者」「村の娘」「貴族の娘」がいて、最初のワルツは全員参加(ボヤルチコフ版のように農民/貴族で曲を分けない)。トロワはベンノとトロワ用の女性2人。振付はオリジナル(?)。もう何が「オリジナル」なのかわからなくなってるけど、とりあえずスタンダードでないものがオリジナルということで。ポロネーズは初めだけ杯をもって、しかし半分くらいしか踊らないんじゃないかな。
 1幕・2幕が通し上演で、間に王子のソロ。その後、ベンノと友人たちが戻って来て、全員で狩りに出かける。

 2幕はクランコ版に近いような。最初に王子が白鳥たちと出会って、ロットバルトに追い払われ、白鳥の群舞が入り、ベンノがやって来てヒラリオンになり(←違う)、友人一同が出て撃とうとするのを王子が止める。ベンノはグランアダージョの途中で離脱、最後にもう一度顔を出す(←結構に忠義ものというか、友情暑いというか)。ワルツの大きい2羽がそのまま「大きい白鳥」も踊る。

 3幕も進行はスタンダード。花嫁候補は5人で、民族舞踊は彼女たちの連れて来た余興。スペイン→ロシア→マズルカ→ナポリ→チャルダッシュ。オディールのヴァリはペテルブルク系(?)。プログラムに「舞踏室」って書いてあるのは「ボールルーム」の訳なのかなあ。

 4幕の最初は全曲版と同じ「小さな白鳥の踊り」の曲。オデットと王子のPDD(ドリゴ編曲)つき。最後はオデット入水→王子後追い→悪魔道連れ→船に乗った二人にアポテオーズ。

 こんくらい書いておけば、後は思い出すだろう。多分。あ、演奏はニューシティでしたが、ナポリのラッパソロ、完璧でした! 初めてかも。全体にいい演奏で、ルースカヤのソロは特に美しかったです(踊りも演奏も)。指揮は井田さん。久しぶりに4幕のドリゴのPDDを聞いたけど、いい曲だしいいアレンジだよねえ。

 なんか「あらすじさん」みたいだな。ぢぶん。

 仕事中に思い出したんでつけたしておくと、「シルヴィア」の2幕、ゴグ・マゴグがかごに頭を突っ込んで倒立をするところで、ボスの「快楽の園」を思い出したんだな。天地は逆だけど(それで「愚者」っぽいイメージに)。

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2012/11/04

シルヴィアの残り/小牧の白鳥

 シルヴィアの続きをアップしました(こちら)。見てる時は結構楽しかったんだけど、書き始めてみると演出の「(・_・)エッ....?」なところが目についてしまったような。古典だとかなりいい加減な話でも「まあ古典だしさー、そこを言っちゃあさー」みたいな感じですませてしまえるんですが、現代の目から改作となると、中途半端な工夫に見えてしまったりするんだな。パラレルワールドと元の世界の関係性をどう規定するか、という問題でもあるのかな。

 というわけで、今日は今日とて、東京小牧の「白鳥」を見てきました。これは古式ゆかしいヴァージョンとでもいえばよいのか。音にパを詰め込めるだけ詰め込んだような、ビントレーやアシュトンやヌレエフとは対局を行く、非常に音を贅沢に……という言い方が適切とも思わないけど……使った版でありましたよ。小牧のジークフリートが1歩歩く間に、ヌレエフだったら走ってジュテしてザンレールしてアラベスクしそうな感じ(いや、さすがにそれは無理)。かつてのバレエというのはかくのごとくゆったりとしておったんだなー、と思うと同時に、これをきちんと見せるのは、もしかしたらヌレエフやビントレーを踊るのよりも難しいかもしらん、と思いましたよ(←そしてあまりちゃんとしてなかった)。

 まあこれも忘れないうちにレポを上げたいんですが。滅多に見られない版だし。

 でまあ、ベンノを踊ったバラノフ(←大劇場にいないと思ったら中劇場にいた)がよかったです。踊りもいいけど、各場面をつないでいく「間」がすごくいい。あとは周東さんのルースカヤが絶品。オデット/オディールを踊った倉永さんは、感情豊かな若いオデットと、つんつんつんデレみたいなオディールが好対照。スタダンからさらにフリーになった周藤くんは、1・2幕で王子の友人(←狩りにもぞろぞろついていく)、3幕でチャルダッシュを踊ってました。相変わらずな感じ( ̄▽ ̄)。

 いやー、朝方は「もう起きられないかもー」と思いましたが、まあ熱の方は薬でだいぶ収まりました。横になると咳が出るのと、食べる物を選ぶ感じですかね。もう2、3日熱が出てくれれば会社行かなくていいのになー(おいおい)。

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2012/11/03

シルヴィア、ちょっとだけアップ

 格納庫に、2日の「シルヴィア」の1幕だけ、とりあえずアップしました(こちら)。

 ……ダンサーのよしあしとは別に、ビントレーの演出とは肌が合わないのかもしれない、と思ったり。「ペンギンカフェ」も途中までは面白かったのに、最後の最後で「落ちがそれかよ……orz」って思っちゃったからなあ。振付そのものは面白いと思うんだけど。まあそういう感じでよろしければ。

 熱は概ね収まったけど、咳がまだ収まらん。はー。

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2012/11/02

かぜだ。

Img_33202

 新国立のシルヴィアを見てきましたー。おとといあたりから風邪でちょっと熱っぽかったんですが、まあなんとか。
 ビントレーの改版は、なるほどなーと思うところあり、そこはちょっとなーと思うところあり。全体には「スタイリッシュな大人のエンタテインメント」なんだろうな、と。

 ま、そこいらはいずれ。またちょっとぶり返して来たからお休みなさいです。明日はそんなわけでオフです。

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2012/11/01

くるみ割りのえほんなど

 月が改まったので、イラストを秋に。とはいっても、まだ紅葉という感じではないので、緑のもみじ。今回初めて雪月花さんからお借りしました。

 ……クルミ割り仕様にはまだ早いもんなあ。

 
 つことで、東バは一足さきに、来週から「くるみ割人形」です。最近はバレエものの絵本や児童書もずいぶん出るようになりましたが、「くるみ割り」は群を抜いて多いんじゃないかな。上演頻度が高い、子役がたくさん出せるので(版によるけど)発表会などで見たり踊ったりする機会が多い、音楽が有名、などの理由もありますが、やはりホフマンの原作がしっかりしてるというのもあるのではないかと。バレエの方は筋がだいぶ端折られちゃってますけども。

 以前も紹介しましたが(こちら)、自分のオススメはこれ。


 ブロンズ新社、いせひでこ絵。

 いせさんのファンだというのもありますが。文章量が多いので、自分で読むならちょっと大きい子向けですか。

 こちらは講談社。石津 ちひろ文、堀川 理万子絵。

 バレエの舞台そのままの絵本を、というむきにはこちらを。堀川さんの絵も、ぢぶんは割に好きです。


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