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2012/11/18

ニッポン人脈記。

  最近読んだ本から。

 どちらも朝日新聞で連載された「ニッポン人脈記」を大雑把なテーマでまとめたもの。まだ連載されてるみたいだけど、最近は朝日を買ってないのでわからない。連載時は好きな企画だったなー。文庫は品切・重版なしみたいなんでもったいない。

 「アジアの夢」は「『韓流』の源流」「ベトナムの戦場から」「『満州』の遺産」「アジアの留学生と」「世界の貧しさと闘う」「沖縄をつむぐ」を収録。
 「千年の源氏物語」は標題のほかに、「風薫る飛鳥」「笑う門には福でっせ」「ピアノが見た夢」「わが町で本を出す」「絵本きらめく」を収録。

 この連載の面白さは、「人脈記」というだけあって、ひとりひとりを掘り下げるのではなく、人がどうやって、どのようにつながっていったのか、それが何につながっていったのか、をたどっていくところにある。その意味では、半端に知ってる話題の方が面白くて(笑)、「あ、この人とこの人が仲良しなのはそういう関係なのかー」っていうような感じで。知っている点と点が線になっていくような。まあまるで知らないことも面白いですけども。逆に、自分にとっては「沖縄」あたりはあまり新しい話はなくて、そうすると掘り下げてるわけではないからたいして面白いものでもない。

 そんなこともあって、いちばん面白かったのは、地方出版を扱った「わが町で本を出す」だったなー。地方出版社には、仕事で電話をかけることが多いんだけど(←大概は誤植の確認とか、ルビ振ってない固有名詞の確認とか)、電話の向こうのオヤジさんたちはこういう人たちだったのかーとか、あそことあそこはこういう関係(のれん分けとか)なのかーとか。すごくリアルに「へー」だの「ほー」だのいいながら読みましたよ。
 「満州」は、この人も引揚者だったのか、この人たちはそういう縁だったのか、というのも含めていろいろ驚きがあったし、「アジアの留学生」はほとんど知らない話だったので、それはそれで面白かったな。「ピアノ」は、自分もいわゆる「ピアノトラウマ」というか、無理矢理習わされて大嫌いになった、というクチなんだけど、「乙女の祈り」の作曲者をめぐる話が面白かったな。あと調律師さんの話。こういう職人さんの話は好きだ。
「絵本」の回は、まあなんというかさすがに朝日は岩波・福音館路線ですことー(棒読み)というか。こういう「絵本業界的優等生文書」みたいなのを読まされるとあらためて鼻白んじゃうな、としか。絵本に限らず、「そこをそんな風に持ち上げるかなー(-゛-メ)」っていう回もあったりしてね。そんなきれいにまとまらない話でしょ、っていう。

 まあしかし、どのテーマでもそうだけど、困っている人がいれば助ける人もいて、まさに「原因があって結果がある」というか、たくさんの人、たくさんの偶然が連なって、世の中は動いているのだなーと妙に感心してしまうのでありました。

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