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2012/12/31

暮れのご挨拶

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 そんなわけで、本年もさまざまにありがとうございました。m(_ _)m

 来年もこんな調子だとは思いますが、よろしくおつきあいくださいませ。

 どなたさまもよいお年を!


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2012/12/30

ルードヴィヒ。

 というわけですが、とにかくルードヴィヒに戻りますと。

 席は1階前ブロックの後ろ寄り、下手サイド。例によって、外のプレイガイドに出てる席が極端に少なくて、2階サイドがあんなに空いてるならあそこに座りたかったよー、などと思いつつ。

 1楽章は、暗闇の中の稲妻から始まりまして、黒のコートのコロスの踊り。コロスといってもここでは歌わずに踊るだけ(そりゃそーだ)。テクニック的に高度というわけでもなく、キレのある人ない人さまざまだったりもしますが、シンプルな照明のなかで、コートから出た手(手首から先)が素早く動かされた時の残像が美事。段々踊りが激しくなっていって、ずいぶん難しそうな振りに……と思ったら、いつの間にかダンサーの方と入れ替わっておりました(←堀内さんがいたから気付いたという……( ̄▽ ̄))。最初の小柄な女性のソロは島田さんだったのかな。すごくよかった。
 人々の、というよりも時代の「闇」なのかな。怒り、焦り、不信などで爆発寸前の澱みのような。そこへルードヴィヒの佐々木大さんの登場。「若者」というには貫禄だけど、存在感は抜群。腕が長くてポール・ド・ブラがきれいだし、脚もキレがある。主人公というよりもむしろ狂言回し的なイメージだったな。

 2楽章は上流のサロン。何組かの男女の駆け引き。誘ったり、誘われたり。外(1楽章)の冬の寒さとは別世界のようで、ここの人たちの悩みは惚れたはれただけで、食うや食わずのことではないんだなー、と、まあ革命前なんてどこも同じだな、とか。石井さんをはじめ、佐多組の常連さんが多く出ていましたが、誰が誰だかあまりわからなかったりして。全体のユニゾンじゃなくて、組ごとに出たり入ったりしながらみんな振りが違うので、見るのに忙しかったりするんだな。テノールの人がからむのがこの場面で、テノールを誘うように(からかうように?)踊る2人めのがすごく好きだなあ。

 3楽章は未明の森。薄い青緑の照明の中、中央に1本の木。プログラムによると、男1女2の牧童ということですが、牧童って……堀内さんじゃん!Σ( ̄ロ ̄lll) いくら小柄だからってベテランに「牧童」ですかいっ! と、失礼なことを思ったりしましたが、いや「牧童」っちゅうより「パーン」でしたな。若いなあ。堀内さんよりさらに小柄な女性二人の片方は樋田さんだな、多分。そこへ何人かの人たち、サロンを抜け出して来たらしいカップルや、もちろんルードヴィヒ、そしてソプラノの女性などが現れては去って行く。牧童たちはそれを眺め、跳ね回る。跳ね回るといいますか、踊り回るといいますか。女性二人が大体ユニゾンだったと思うんだけど、これはこれでなかなかハードで、だけど堀内さんがまた踊り回るもんだから、なかなかそっちまで見られなかったよー。確かに小柄な方なんで、大きな踊りという訳ではないし、ジャンプもそう高くはないんだけど(でも着地音がしない)、回転はスピードがあって軸ぶれしないし、アントルラセ連続のザンレールからスライディングみたいな振りが延々と( ̄▽ ̄)。見てるうちになんというか、シムキンの20年後(15年後?)を見るような気持ちに。いいじゃん、シムキンの将来はこれでオッケーだよ……。なんか微妙に失礼だな。
 ……それはともかく。3楽章って、あんまりイメージがなかったんですが、こんなに清々しいとは思わなかったです。むしろ「田園」のようではあったか……。

 そして4楽章。背景は満天の星。赤の逆アーチのようなものが一度下がって来たんだけど、目を話した隙になくなっていたような。再び黒い衣装のコロスたちが現れ、コートを脱いで、白のシャツ/ブラウスに。コロスはパート別の並びではなかったようで(踊りの具合なんだろうなあ)、さすがの飯守氏が「どっち向いて指揮していいかわからん……orz」っというのをどこかで読んだような。4楽章も、最初と次のブロックぐらい、オケと合唱がテンポがあってなくて、コロスの位置からだとオケピの指揮者が見えないのかなーと思ったりもしましたが(第九のオケがオケピ内なんて普通ないもんねえ)、その次くらいからは合ってきたり。パートがばらけた中で暗譜でやるのは大変だろうなあ。
 ルードヴィヒと、白い衣装の男性(結局武石さんだったんだろうか……)の踊り。白い衣装の男性が、やがて「合唱」のメロディとなっていくようなイメージですが、彼のポール・ド・ブラが本当に美しくて、うっとりしちゃった。コロスが両脇の花道に退いて、フィナーレはダンサーの総踊りで。

 心が洗われるようでもあるけど、見てる間ずっとワクワクし続けるような、そんな舞台でした。

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2012/12/29

キエフちょこっと

 いろいろ書きかけですが、今年最後の舞台はキエフの「ジゼル」でした。フィリピエワとマトヴィエンコ。オーチャードの3階上手バルコニーは、ジゼルを見るにはうってつけかもー。

 前半は、頭の悪いハンスと、今ひとつはっきりしないアルブレヒトと、忠義心のかけらもないウィルフリードという男どもの間で、ジゼルがひときわ薄幸そうであったような。ハンスとアルブレヒトの両方に人望がなさすぎて笑っちゃったよ。ハンスがアルブレヒトの剣をジゼル→ジゼルのおっかさん→村のみんなに見せて回るのに、誰も感心もびっくりもしてくれないし。ウィルフリードはまるでアルブレヒトのこと、かまってくれないし! 狂乱の場であんなにアルブレヒトガン無視のウィルフリードは初めてだなあ。若さまなんだから、もう少し面倒みてやれよ!

 フィリピエワはね、もうかわいかったですよ。そんな男どもの間で、頼れるのはおっかさんだけなんだなあ(ノ_-。)。狂乱の場での、真っ暗な中で自分の行き場を失って混乱するさまが切ない。
 2幕の、最初の復活のソロもよかったけれど、ミルタたちの前での最初のPDDで、ウィリからだんだんにジゼルに戻っていき、ようやくアルブレヒトと心がつながるような(そしてその瞬間にウィリたちが、見たくないというように顔を背ける)場面がいちばん感動的であったかな。

 2幕の薄い青緑がかった装置と照明がきれいでした。背景に沼(というより湖だな)が描かれていたので、「これにヒラリオン(←ハンスです)が突き落とされるのだなっ ( ̄▽ ̄)」とワクワク。したら、かなり早い音でヒラリオンが捌けて行ってしまったので「あれ? 今、突き飛ばされてないし、逃げてった?」と思ったら、しばらくしてちゃんと紗幕の向こうに出て来て、くるくる回って沼方向に倒れてゆきました。ヤッタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 ……ですが、紗幕の向こうで、しかもかなり端っこの方だったせいか、1階で見ていた友人が二人とも気付かなかったらしいので、ヒラリオンマニア(いるのか)の方は、心してチェックしてくださいまし。捌けていったからって、安心しちゃだめだお。

 てなわけで。

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2012/12/28

ルードヴィヒちょっと続き。

 O.F.C.の合唱舞踊劇「ルードヴィヒ」のつづき。

 音楽は第九の全曲。80分間、ノンストップ、休憩無しの上演です。演奏は東京シティフィル+飯守泰次郎。会場に行くまで飯守氏の指揮だとは知らず、すごい得した気分に(笑)。あ、でも、「ヨハネ受難曲」や「カルミナ・ブラーナ」とちがって、合唱は4楽章にしかないけどコロス(歌いつつ踊る、合唱団兼群舞)は? と思ったら、第1楽章冒頭からちゃんと出てました。これがないとO.F.Cじゃないもんなあ(^▽^)。でもいつもよりも出番は少なかったのかも。

 「ヨハネ」もそうだけど、今回も装置がシンプルで効果的。1楽章では、頭上に3本の銀色のアーチが吊るされ、2楽章ではアーチそれぞれの両脇を支えるようにポールが吊るされてボールルームのイメージに。「森」の3楽章では、中央に一本の銀色の木。これが、アーチと同じ素材で作られてるのかと思ったら、公式Facebookを見たところ、幹になるポールから出た何本かの鎖を枝のような形に上から吊って整えることで、木の形にしていたみたい。びっくり。そして4楽章は星空。カルミナでもそうだったと思いますが(というかO.F.Cでは、なのかな)、中央の、ダンサーが踊る場所にだけ白くリノが貼ってあって、それもなんか好きなんですよね。ある種結界的な、あるいはボレロの円卓的な、そういう領域。

 4楽章までは歌わない独唱の方もちょっとだけ、それ以前に舞踊と絡む場面がありました。2楽章のボールルームで、踊る女性ソリストにうっとりするテノールと、3楽章で木の下で佇む女性(ソプラノ?)と……まだあったかな。歌うわけではないですが、ちょっとした仕草がきれいでしたねえ。特に3楽章の女性の佇まいや腕ののべ方が本当にきれいで、「貴婦人」って言葉通りのような。あれはやはりオペラなどで身に付くものなのかなあ。

 と、とりあえずここまでだけど、明日は今シーズン唯一のキエフの日なのだ。いやー、どうするんだ。

 公式Facebookはこちら。装置の仕込みの様子なども見られます。今回は、自分が忙しかったの半分、予備知識なしに見たかったの半分で、プロモのたぐいは見ずに、当日開幕前にプログラムを読んだだけだったんですが、こうして後から見るとそれはそれで面白いな。

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2012/12/27

ルードヴィヒ、ちょっとだけ

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 クリスマスが終われば第九ってわけでもないですが、OFCの「ルードヴィヒ」に行ってきましたー。第九の全曲なんて、生で聴いたのは大学生の頃、創立100周年記念で、学内オケ/混声合唱団/グリー総出でやったのを聴きに行って以来じゃないか。

 すごく楽しかったですよー。身の回りでOFCを見る人が少ないのは残念だな。振付はもちろん佐多達枝さんだけど、佐多さんのスタジオ公演の時よりも、OFCの方がクラシック的な振付になることが多いから、「創作バレエ系はちょっとなー」という人にも見やすいんでないだろうか。今日はもこもこも出なかったし。

 佐々木大さんのルードヴィヒも、4楽章で、歓喜のメロディ(的なもの)を踊った武石さん?(←最初後藤弟のように思えたけど武石さんだったような……いい加減だな)も素晴らしかったけど、個人的にはやっぱし「堀内(充)さん、すげー」でしたな。3楽章、ほとんど踊りっぱなしやん! 

 というわけですが、宿題を溜め込んだまま、また、っつうことで。

 写真は昨年末の京都の「大文字」。確か金閣寺の手前から。佐々木さんと酒井さんと「大」さんが二人出てたから〜(←つ、つまらん)。

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2012/12/26

写真のつづき

 よその原稿が終わらないので、写真だけー。メールに「1月15日」って書いてあったから、てっきりそれが〆切だと思ったら、発行日だったよ……orz。会った時に言えよ〜 。・゚・(ノд`)・゚・。。

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 ポインセチアと。って見りゃわかりますがな。


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 松ぼっくり好きなもんで、そればっか撮ってるような。というよりも、人をかいくぐって、隙間で撮っていたんだな。みんな、ツリーを背景に撮影会なので、ホワイエがえらいこっちゃでした。


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2012/12/25

松山のクリスマスツリー

 クリスマスとて、ゆうぽうとでは、松山「くるみ」恒例のデコレーションが今年も華やかに。森下さんの受賞もあってか、贈花もたくさんありましたー。足の踏み場もないくらい。

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 大きな松ぼっくりがかわいい。団員さん/研修生さんたちのメッセージが七夕みたいに下げられてます。何枚も書いている人もいれば、どこにあるのか見つからん人も。


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 この日、雪の女王を踊った山川さん。雪の冒頭、床いっぱいに広がるマントを引き抜く場面がかっちょいいのだ!

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 ドロッセルマイヤーの鄭さん。愛だよ、愛!


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2012/12/24

カルメン故郷に帰る

 24日は、午前中に松山のくるみを見て、夜にオーディトリウムの木下恵介特集から「カルメン故郷に帰る(白黒版)」を見るという、半端なスケジュールでして。松山のくるみは、ついに垰田さんの全幕主演を見た(^▽^)! という、待っていればそういうこともあるんだなー的な感慨深いものではありますが、まあ清水さんの改訂含めていろいろとごちゃごちゃしそうなので、まずはカルメンの方から。ちなみに、松山のGWはコッペリアの再演のようです。初演でわかりづらかったところは改善されるのかな。

 つことで。
 日本初の総天然色映画で有名な同作ですが、今回の上映は白黒版。てっきり、同じフィルムを加工して白黒になってるのかと思ったんだけど、Wikipediaによれば、カラー版が(技術的に)ぽしゃった時に備えて後から別撮りしたものだそうで、色違いというだけではない文字通りの「別テイク」なんですな。もっとも、カラー版見てないから、どこが違うかはわからないよ……。
 しかし、カラー版の撮影自体が大掛かりな実験だったわけで、それを終えて慣れた白黒フィルムで撮影したバージョンは、そりゃ力みのない、いい雰囲気の映画になるよなーと思わんでもない。

 話はよく知られた通り。故郷の北軽井沢から家出し、東京でストリッパーをしているカルメン(高峰秀子)が、踊り子仲間のアケミ(小林トシ子)を連れて帰ってくる。家出した娘を快く思わない父、たびたび仕送りを寄越すカルメンに味方する姉、彼女たちが「舞踊家という芸術家」だと信じて父との仲介をする堅物の校長(笠智衆)、カルメンがかつて憧れていた元教員で、戦地で視力をうしなった田口(佐野周二)とその妻、朱美が一目惚れする教師(佐田啓二)、金儲けに邁進する丸十の社長らが巻き起こす軽いコメディ。主題歌は黛敏郎だよ。うはああ。

 芸術家気取りで、とよくいわれるけれど、カルメンもアケミも自分たちが芸術家であることについてはみじんも疑ってなくて、それが「ストリップ」であることも含めて、自分たちの踊りと自分自身に誇りを持ってるんだよね。「娘が裸踊りをするなんて……」と泣き崩れる父は、そりゃ父の気持ちであって、ゲージュツとかなんとかとは関係がない。むしろそれを潰すのは堅物の校長であって、彼女たちの舞台で一儲けしようという社長の方が、逆に無邪気だったりする。
 この映画の眼目は、興行を止めさせようとする校長と父と姉とが、練習中のカルメンたちのところへ向かう途中で、父が「馬鹿なあの娘がいちばんかわいい、踊りたいというなら踊らせてやってくれ」と校長に切々と訴える場面だろうな。父親ってのはいろいろツライなあ……。娘の方は、そうとは知らずに「ヒャッハー!」なわけですが。

 しかし、カルメンたちと対極のような、清く正しく夫に尽くす田口の妻(井川邦子)が魅力的かというと、そうでもないというか。妻は妻で夫と夫に尽くすことに誇りを持っているのだけど、それは「旧制度の美徳」とでもいうべきもので。それが新しい価値観の中で生きるカルメンたちと、摩擦を起こすことなく(不干渉に近く)並立しているのは、51年という時代をよく表してるのかもわからないな。

 なんというか、頑固だったり、ゴウツクだったり、軽薄だったりはするけれど、「根っから悪い人はいない」というのは、「不死鳥」と同じモチーフだったりするのかな。二度目の撮影ということもあるのだろうけど、全体の雰囲気が柔らかく、高峰秀子が「愛されてるなー」というのが感じられて、見終わったあとがほんのりと気持ちいい。

 見ながら、「サザエさん」の原作に、サザエがいきなり立ち上がって「ワタシ、芸術のためなら脱ぐワ!」って言ってマスオや波平を慌てさせる話があったなー、てなことを思い出したりして(←脱ぎつつそのまま風呂場直行のオチ)。
 ぢぶんはいわゆる「芸術ファン」のアレコレにかなり辟易してるんで、周囲の思惑なんか無関係に揺らぐことのない誇りを持ち続けるカルメンが爽快でした。なにが「芸術」なのか、誰が決めるんでしょうね? 「裸踊り」の向こうにあるものを見ることはできないであろう校長?

 さて、明日からはまた残業。でもM…のこともまだ書くよ! 頼まれ原稿も残ってるけどなっ( ̄▽ ̄)。

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2012/12/23

眠りとガラのキャスト

 東バ公式のスケジュールページに、正月の「眠り」と「ベジャールガラ」のキャストが出ましたー。

 「眠り」は松野くんの日と、元々の宮本さんの日を取ってあったんだけど、それでキャストは概ねカバーできるみたい。ただ、矢島さんのカラボスが見られんー 。・゚・(ノд`)・゚・。。すっごいはまってたんだよなあ、あれ……。どうしようどうしようと思ったけど、なんやかんやいいつつ、すでにチケットはだいぶ捌けてるみたいです。どうしやう……。

 前回とは微妙に違うキャストもちらほら。阪井さんの赤ずきんがないのは残念だなあ。あれもかなり好きだったのに。度胸の精に2回入ってるし、宝石のキャストが出てないので、そちらで見られるかな?
 
 まっつんと高橋さんが抜けて気になっていたカタラビュットは岡崎くんがイン。これは納得のキャストだなー。セリフ回しも大丈夫そう。そして河谷さんがフロリナに! これは楽しみだ。シンデレラは村上+杉山組と高浦+梅沢組のダブル、青い鳥は河谷+杉山組と三雲+梅沢組のダブル。4人の王子は森川、梅沢、杉山が固定で安田/永田がダブル。以上敬称略で。
 
 ガラの方は、発表済み以外では「中国の役人」くらいかな。ジークフリートは両日弾くん。梅さんの吹けば飛ぶよなジークフリートをちょっくら期待してたんだけど(笑)、梅さんも初役多いしなー。弾くんだと、無頼漢くらい蹴散らしそうな気が(笑)。
 しかし、サプライズは「若い男」の田中さんだ( ̄▽ ̄)! いや、開けてみれば納得の人事なんだけど、本当に来るとはなあ。似合い過ぎかも……。
 木村さんの「最後の役人」なら、オガ娘+後藤首領での拮抗する三つ巴を見たかったけど、まあそこはしょうがないよね……ぶつぶつ。森川くんの芝居っ気に期待するよー。

 パルチザンの方は発表済みだったけれど、このメンバーだと宮本さんと氷室ックがヴァリエーションかな(それとも梅さん?)。で、女性のセンターが奈良さんかな。

 そういえば、饗宴の演目はなにになるんだろう。20分の持ち時間で、なるべくたくさん出られるようなもの? 今度こそ木村さん出るといいなー。

 ああ、明日も休みだ……嬉しい。

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2012/12/22

不死鳥

 オーディトリウムで開催中の木下恵介特集の1本目、「不死鳥」に行って参りました。てっきり1本1500円だと思ってて、だったら3本3000円の回数券を買うかなーと思ってたんだけど、当日1300円だったので、行けるかどうかわからない3本目はあきらめてバラ売りで入りましたです。あと1本、「カルメン」は見たいんだけど、平日は夜の回もむりむりだし、ビミョーに時間が合わないんだよなあ。

 つことで「不死鳥」。1947年の映画です。主演は田中絹代と佐田啓二。佐田啓二、これがデビュー作なんだなあ。既に堂々たるスターっぷりですよ。器が違うわー。

 舞台は鎌倉か大磯辺りの海岸の近いお屋敷。「戦争未亡人」の小夜子(田中絹代)は、4歳のケン坊を片手に、たくさんいる義理の弟妹の面倒をみつつ、「長男の嫁」として大忙し。そんな中、義弟のユウジが婚約するのをきっかけに、一高生だった夫の慎一(佐田啓二)との出会いから、慎一の父の猛反対、小夜子の父の死と家の没落、慎一の召集、軽井沢への疎開と弟の病死、ようやくかなった慎一との短い結婚などを思いだすのであった。

 ……なんか身もふたもないあらすじだな。田中絹代はすでに30代後半。女学生はちょっとツラくなくもない。「美人」というよりも(今基準で見れば)「愛されやすい」顔立ちかもしれないなあ。佐田啓二は中井貴一よりも郷ひろみテイスト。眉毛の整え方だろうか。役柄が「情熱系」だからだろうか。小夜子の弟の弘は「病弱で泣き虫」のはずなのに、黒沢昭二が妙にゴツい顔立ちでキャラ違いに見えるんだけど、これは当時との感覚の違いなのかなー。

 タイトルの「不死鳥」は、映画の中でそれとは示されないけれど、自分が結婚して相手が家に入ったら小夜子がいづらくなるのではないかと気遣う、「事実上の長男」になってしまったユウジに向かって、「あなたたちがどんなに甘い新婚生活を見せつけても、私たちほど愛し合えませんわ、うふふー♪」っていう小夜子のことなんでしょうな。結婚が自分たちの一生の「意味」になってしまうのは、当時の「上流のお嬢様」の価値観ですが、「もう少しケン坊が大きくなったら、資金を出してもらって[洋裁の]店を持って自立したい」というあたりはなかなかしたたか。なんといっても、6年間の「清い交際」(←久しぶりに聞いたよ!)ですからねぃ。結婚せずには、あんなこともこんなことも……なわけで。

 いやいやいや。真一が外地に行くまでの1週間の休暇中に結婚しようというのに、わざわざ疎開先の軽井沢まできて反対する父親に向かってぶちキレたときの小夜子は、最高に美しかったですよ。そしてそんな父も、ケン坊が石を投げてガラスを割った時は大声で叱るのに、出勤しようと(←多分社長さん)家を出るときに「おじいちゃんのこと、嫌いか……?」ってしょんぼり聞いちゃったりして。孫、最強。

 で、二人を終始応援する真一の弟のユウジは、本当は義姉さんのことを憎からず思ってたんだろうなー、とも思ったりして。けれど、小夜子の心が真一から離れることは決してないということを一番知っていたのも(当事者と死んだ弘以外では)彼なので、周囲から「小夜子の再婚相手に」(←戦前は兄/姉が死んだら弟/妹が後添えというのは割にある)との話があったのも断っちゃって。

 それにしても、ブルジョアすげぇなー( ̄▽ ̄)。二人の家がともに、絵に描いたようなブルジョアっぷりですよ。あんだけの家の長男なら、外地なんていかなくてすみそうなもんだけど、そこはやっぱりお華族様とは一段違うってことなんでしょうな。父親の機嫌がいいときは、上の娘がピアノを弾いて兄弟で合唱とか。トラップ一家か。「今日は君のショパンが聴きたくて来たんだ」とか。きゃあー。しかもヒロインの父が急死して、多額の借金が明らかになって、親切ぶった叔父夫婦が無理な縁談を強いるとか、もう本当にブルジョアだよなー。そんな小夜子の疎開先の軽井沢の家がまた超モダンでびっくり。もっとも、内職の洋裁に、畑仕事に、代用教員にと、小夜子自身は大忙しですが(そして「勝負髪」が、サザエさんを彷彿とさせるアレだ……。弘が「前はもっと髪もたくさんカールさせてたのに……」って言うシーンがあったけど、アレ、当時の「おしゃれ髪型」なんだなあ)。

 敗戦から2年後の映画ですが、「手柄なんて立てなくていい、立派な働きなんかしなくていいから生きて帰ってくるって約束して」という小夜子、「僕たちだけじゃない、世界中の恋人たちが戦争によって別れさせられるんだ」という真一、そして戦場の場面は出ないけれど、何度も挿入される「出征兵士を送る行列」の光景は、今とは段違いに生々しく人々の目と心に映ったであろうなあ、と。

 詳しいあらすじはこちら。「詳しいあらすじ」ってのも変な日本語だな。
 

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2012/12/21

3連休だ。

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 一山越したはずだったのにーーーー。なんなのー。

 でもまあ3連休は普通に3連休です。映画2本と舞台1本予定してますが、映画はもう宅急便がいつ来るかで行けるかどうか(笑)。オーディトリウムの木下恵介特集3本3000円チケットを買って、2本を消化する予定。
 ラインナップはこちら。ぢぶんはあまり木下恵介は見てなくて、この中では「衝動殺人息子よ」をテレビで見たくらい。佐田啓二のイケメンっぷりを堪能するのだー。竹脇無我も見たかったなあ。10代の頃好きだったんだよねぇ。竹脇無我とか、草刈正雄とか、細川俊之とか、なんとなくそういう系統(どういう?)。

 舞台の方は松山のくるみ。今年は松山は結局GWのコッペリアしか見なかったなあ。森下さんの日ではなく、佐藤さんの日を取ったんだけど、松山のサイトによると、森下さんの日は完売みたい。
 そしてその後はOFCのルードヴィヒとキエフのジゼルが残されてるのだ。キエフが舞台納め、初めは東バの「眠り」。

 ま、連休明けもどうせ残業なんで( ̄▽ ̄)、がんばって稼ぎますよ。

 「M…」についてはもう少し。ぐるぐる考えてたら、舞台と関係ないところでちょっとへこんだりしてて(←5年前と同じだ)。「父もの」が好きだっちゅうわけでもないんだけどなあ。でもやっぱり「父臭い」人は好きなんだよな、多分。

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2012/12/20

かまぼこ…

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 もう少しでヤマ超えますー。わんこそばみたいに本が来るよ……。

 デパ地下で「一人用おせち」なるものを見ていたら、安い物でも5000円もするんだなあ……。黒豆と田作りと伊達巻きくらいあればいいや、だけどやっぱり白銀欲しいなあ……(これ)。お取り寄せするほどでもないし、送料で1000増しになるしな……orz。あ、山口のアンテナショップにあるよ! 八重洲までいつ行くんだ……。あそこ行くと散財しちゃうんだよな、つい。はー。蒲鉾は小田原じゃいやなのー。せめて正月くらいは白銀じゃないとー。前は西武にもあったけど、まだあるっけかな。

 そうこうするうちに、今年最後の燃えないゴミの日も終わりましたな。

 写真は近所の植え込み。

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2012/12/19

M…写真とか

 新しいメガネができてきましたのよ。へっへ。度がきついんで、「25分でお渡し!」って書いてあるところでも、ふつうに10日はかかるんだよな……。いま噂の「ブルーライトカット」というヤツなので、少しは楽になるのかな。以前のも「PC作業にやさしいカラー入り」ってヤツだったんだけど。

 NBSのFacebookにくるみ(ベ)の写真があがりました。木村さんがかっこいいよう 。・゚・(ノд`)・゚・。。 メフィストのソロかな。ヒゲはやっぱり自前だな。それに家族写真(16日)、ビムと母(15日)、クラス(15日)、GPDDの5枚。後藤さんがなかなかの王子っぷり。水香ちゃんはフォトジェニックだなあ。

 で、携帯からNBSのFacebookにアクセスしようと思ったら、「安全でない可能性があるので接続できません」っていわれちゃったのさ( ̄▽ ̄)。へっへ。

 

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2012/12/18

つらつらと

 つらつらと、どうでもいいことどもなどをメモ的に。

 「M…」はドロッセルマイヤー的な役割でもあるんだけど、ドロッセルマイヤーを踊った人が「M…」を踊るのは今回が初めてだったんだなあ、とか。
 クラスの出だしの短いソロ(Mに指名されてだんだん人が増えて行くとこ)は、初日が西村さん、2日めが乾さん。2日めはセンター付近に高村さんがきて眼福ー♪ 

 GPDD、初日は水香ちゃんの悪いところが全部出ましたみたいな感じでハラハラしたけど、2日めはもう少しよかったな。後藤さんがスピード感のあるバリエーションでよかったなあ(当社比)と思ったけど、2日めはそこからさらによかった(^▽^)。アダージョとコーダでは「今なに?!」もなかったわけではないような。タキシード部隊とのタイマンがちょっと軽くなっちゃうのは持ち味だわなあ。というかあそこは木村さんが張りすぎ( ̄▽ ̄)。
 しかし、このところ弾くんや高岸さんと組む水香ちゃんばかり見ていたせいか、久しぶりに後藤さんと組んだら、やっぱり大きいなあ、と。トゥで立つと水香ちゃんの方が大きいのは、頭ではわかってたけど、なんというか。
 小出さんがソ連を踊るんだと思っていたんだけど、出ないんだったら、水香ちゃんと1日ずつGPDDでもよかったのにな。ママ業が大変なのだろうか。
 
 木村さんは終始楽しそうだったけど、2幕の「五番」のソロの前、「マリウス!」って呼びかけられて見上げる顔が本当に嬉しそうにキラキラしててですね、あれは木村さんにとっては本当にベジャールの声なんだろうなあ、と。いや、実際ベジャールの声なんですけど、そういう意味ではなくて。

 さあ、あと2日間が仕事のヤマーーー。終わっても山。もうわんこそばみたいにムックがくるよ。

 

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2012/12/17

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 まだし残したことがいくつかあるんだけど(爪楊枝じゃなくて)、時間がないない。帰って爆睡してたのもあるけど。
 余力があったらのちほど。

 写真は昨年末の金閣寺で。


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2012/12/16

くるみ(べ)二日目。

 というわけで、ベジャールのくるみ、千秋楽です。初日と千秋楽しかないけどな。

 なんといっても今日は、渡辺さんの「母」だなっ(^▽^)。「海上の月」でも「母」のイメージが美しかったので期待していたけど、期待以上でした。岡崎くんのビムも、岡崎くんのいいところがちゃんと全部出てたような気がする。梅さんは、踊りはよかったけど、猫っぽさでは小笠原くんに一日の長かな。矢島さんはもうちょっと弾けてもいいかなー。

 初役がみんな初役っぽくないというか、それぞれに役に入り込んでいる中で、群を抜いてと言いますか、どこが初役だよコラというのはやっぱりK村さんでありましたよ。ベテラン強ぇー。
 つか、少年の母への追慕の物語のはずが、いつのまにか、彼らを見守る大いなる父性の話になっていたような……( ̄▽ ̄)。

 しかしなんといいますか、ベジャールは「父性」の人でもあったよなあ、と思ってみたりもするわけですよ。もちろん彼自身は子どもを持たなかったけれど、カンパニーにとっての「父」であり、たくさんの「子どもたち」を世界中に持っていて、亡くなった時にそうした「子ども」から「父」へ向けてのメッセージがたくさん寄せられたのをふと思い出したりして。木村さんはリアルパパだけど、20代の頃のフェニックスを見ても父性寄りのような気がするし、そういうあたりで何かがかぶったのだろうか。若かった中島さんもともかく、首藤さんからもそういう「父性」は感じなかったからなあ。役柄としての「父」はあったけども。

 あ。ややどうでもいいんですが、今日の最後、椅子の上に立ったM…に梅猫がゴロニャンするところで、さりげなく梅猫のアゴを掻いてやってたのがちょいツボでした。オガ猫のアゴも掻いてたのかな。

 続きはまたー。

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2012/12/15

くるみ(べ)初日。

 というわけで、くるみ(べ)の初日は、すごーーーーく楽しくて幸せでした! が、ちょっと頭痛(いtもの)がヒドイので、軽く。帰って夕飯食べたら爆睡しちゃったよ。

 いやまあ、とにかく木村さんがどの瞬間を切り取っても、楽しそうでしたよ( ̄▽ ̄)。ここしばらくの舞台はいつ見ても楽しそうだけどなー。
 首藤さんの「M…」だと、2幕はビムとママンのためのパパからの余興みたくなるんだけど、木村さんにかかると、幕開けから終わりまでのすべてが、「M…」によるショーみたい。リハ写真の感じだと、もっと怖かったり不気味だったりするかと思ったけど、プティパの場面でも割に好々爺っぽかったな。そのかわり、ビムが逆鱗に触れた一瞬が恐ろしく、父と息子ってやっぱり「ライバル」なんだなあ(笑)、と。

 アラブ初役の沖さんの目力がすごい! 目千両がいかんなく発揮されてましたよ。松野くんが随処できれいな動きを見せていて、しかも何をやっても面白すぎるという( ̄▽ ̄)。あれは天然なんだろうか。抜擢される人はやっぱり抜擢されるだけのことはあるんだなあ、と思う二人。
 地道にコツコツやってきた杉山くんも、クラシカルな柔らかいいい動き。今回は闘牛士のリーダー(?)。腕のポジションとか、きれいだよねえ。そしてまじめそうなのになんかいろいろ壊れてきてるような(笑)。
 初役といえば、パリの川島さんがまたよかったな。井脇さんはわりとシャープに踊ってたけど、川島さんはもう少しフェミニンでまろやかな感じ。
 あと個人的には雪の場面の最大のヒットは、中村くんの超ブリブリだったりして( ̄▽ ̄)。ここいらも壊れてきたなー。妖精さんの奈良さんもかっちょよかったけど、田中さんがすっごい可愛かったよ!

 抜擢される人は抜擢されるだけのことはあるんだけど、やっぱり抜擢に応えるべく力をつけていく、ということもあるんだよな。そうやって上がっていく人もいれば、コツコツ上がっていく人もいて、カンパニーというものがあるんだな、と思ってもみたり。
 だってほんの数年前までは、木村さんがM…を踊るなんて思えなかったしねぃ。どこかの時点で「これだけ踊ったからもういいや」って思ったら踊ることのなかった役のあれこれを考えたら、続けるってのは大変だけどそれだけのことはあるのかな、と。

 ほかのことは後日。

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2012/12/14

やれやれ

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 ま、なんとか休めたというよりも、現品未着が多すぎて出勤しても仕事にならないという笑えない状態に。とりあえず、その後の修羅場は考えるまいよ。

 ボーナスはやっぱりかなり沈んだので(そりゃこの業界だもんなあ……)、とりあえずATOKを買って、メガネを作り直して、メガネが思っていたより5000円ほど安くあがったのでその分でちょっと細かい買い物。あとは夏にクラッシュしたPCをサルベージに出すのと、正月の旅行分くらいに止めておく予定。キエフの買い足しはなしだなー。新国立のシンデレラ、山本さんのお姉さんは見たかったんだけど、結局日程が3日ともダメだ……orz。

 選挙については、こちらの各党のまとめ(原発/消費税/憲法について)が、粗っぽいですがそれだけにわかりやすい( ̄▽ ̄)。
 あと、最高裁判事の国民審査については、逆にこちらに仔細な情報が。

 つことで、明日からしばらくはK村さんモードです。

 
 写真は近所のお稲荷さんで。

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2012/12/13

ざっくりと。

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 ちょっと資料を集めてる時間はないので、ざっくりと、ここ数日くらいの「徴兵制議論」について。

 「奉仕活動義務化」が最初に出たのがちょっといつ頃か覚えてないんだけど、多分90年代後半ではないかと思う。徴兵/兵役拒否/動員関係についてはぢぶんがやや担当的に扱っていたので(←明確な区分はないんだが、「まあこの辺りは誰々の領域ね」的なゆるい分担)、いくつか文章も書いたんだけど、残業が続いてて、掲載誌を探してる余裕がない(笑)。

 このときから自分の論は「徴兵へのステップとしての奉仕活動義務化」を含んでいたんだけど、そこでいう「徴兵」は、戦時中のいわゆる「赤紙が来て」的なものではなく、もっと「体験入隊」に近いものだ。
 今でも「体験入隊」という枠はもちろんあって、有名なのは三島由紀夫だろうが、ぢぶんの友人の身内の僧侶にも「荒行をやるための鍛錬」として自衛隊に体験入隊した人もいる。ぢぶんの新卒の頃(バブル期ってやつだ)はまだそれほど多くなかったが、会社の「新人研修」として体験入隊が義務づけられて行った友人もいる(有名な大手印刷会社だが、民代さんのところではない)。こうした「体験入隊」に予備自衛官的なものを組み合わせたものをイメージすべきだ、というのが「徴兵」に対する自分の一貫した論調であったと思う。石坂啓がかつて「安穏族」だったかその後のシリーズだったかで描いた「徴兵もの」がイメージの助けになるだろうと思うけど、それももう絶版だろうなあ。

 旧来型の「徴兵制」について、実のところ自分にはあまり現実性は感じない。というのは、反対が多いからというのではなくて、徴兵制のもつ弊害については、アメリカがベトナム戦争でイヤというほど思い知ってるからだ。実際に中国大陸中に兵隊をばらまくような事態にならない限り、リスクの方が大きいとぢぶんは思う。

 石原や東国原が言っている「徴兵」もそんなことではなく、「軍隊に若者をぶちこんで鍛える」というものだから、これは「体験入隊」をハードにしたもので十分で、これを高校なり大学なりのカリキュラム(たとえば夏休みの特活として単位に勘定する形で)にぶち込めばすむ話である。最初は義務でなくていい。ほかの奉仕活動と同等のオプションとして入れて、先輩の体験談として「悪くない」選択科目として広まりながら、ごく普通の選択になって人心が慣れた頃に義務化してもいいし、しなくてもいい。「体験入隊」ならコストはある程度参加者の負担となるし、カリキュラムに入れば文科省負担分が発生する。

 それを「徴兵」と呼ぶかどうかはともかくとして、いわゆる「徴兵制復活論」はそこまでゆるく考えるべきだと、ぢぶんは思う。徴兵制度が問題なのは、「若者が戦争に行く」からだけではなく、軍隊文化(思考形態も含めた)が、そのまま市民社会に持ち込まれ、結果的にそれが社会(「空気」を含めた)を牽引して行くことになりがちだからだということを忘れていはいけない。具体的な武器の使い方云々よりも、その「空気」こそが戦争を準備するのだ。

 徴兵制度がすぐ敷かれるかどうかそのものは、それほどの議題ではない。そんなことは「ただちに」はできないからだ。しかし、「徴兵を志向する政党/政治家」が政権を握ることは、あるいは握り続けること(それは自民党政権が続いていた時代を考えればいい)は、大きな意味を持っている。それは「ただちに影響はない」かもしれないが、「ただちに影響はない」ことの胡散臭さと不気味さと恐ろしさとは、とうに体験しているはずなのである。

 写真は先週末、近所の公園で。


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2012/12/12

観客民主主義的なぐるぐる

 今読んでます。このゲート封鎖に関しては、宮城さんや夏芽さんのツイートでほぼ同日(そりゃ「同時」とはいかないですが)読んでいたのですが、こうして「切れ切れのもの」がつながれると、また違う「時間」が見えてくる気がします。

 「ラブ沖縄」が書きかけて止まっていますが、自分がそこで「止まった」のは、「観客民主主義」といわれることを、ちょっと考えていたからです。
 今は、これらの現場が多くustで同時配信され、自分の手元で見ることができます。街頭であれ、抗議/申し入れ先であれ、そこにカメラが入ることは、記録という意味だけではなく、権力側の弾圧の抑止としての効果があり、不当なことが行われた場合の証拠となり、だからこそまだ8ミリビデオだった時代から、自分らも自分たちのカメラを入れてたわけで。

 とはいうものの。

 ust中継を見ながらのツイートが、ぐわーっと並ぶ(ustに向かって何か言ってる)アカウントを読むと、これは新しい形の「観客民主主義」じゃないのか、と思ったりもするわけですよ。デモや集会に行くのではなく「家に帰ってustを見よう」という。テレビを見ながらぶつぶつ言うように。

 さりとて。

 自分のように「他人ペースでの街頭行動」はもうできない体調の人間もいれば、遠方の催しの様子が見られるのも便利なことではあるんだよな。実際にデモに行くのはコワいけど、ちょっと覗いてみたい人とかね。

 しかしながら。

 これは、事後にyoutubeにアップするのとはまた違う問題だよなあ。集会(講演会やシンポジウム)に関しては、自分は同時配信ではなくて事後アップにすべきだと思いますけどね。そうすれば後で発言を確認できるし。

 といいつつも。

 自分はネットでは動画は5分程度のものしか見ませんが。というのは、端末仕事で目が疲れてるのもあるし(バックライトに弱い)、家で見ると「ながら」になって集中できない、結局何を見たかわからない、というのが大きいんですが。だから「youtubeにアップしたから」っていって、ミニコミでの事後のまとめが出なかったり、おろそかになったりするのもどうかと思うわけだ。労力が大変なのは、身をもってよく知ってるけどさ。

 というようなことをぐるぐると。

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2012/12/11

クリスマスにえほん

 課長と部長が年末の挨拶回りの打ち合わせに余念がなく、あー年末だなーと。

 「つづく」とかいっておいてアレですが、いやもう頭が動かない。でも土曜に休むために残業ガンがるよ!

 つことで、クリスマスの絵本もそろそろ搬入は終了ですが、個人的な今年のオススメはこれかなあ。オススメというよりは、好みといったほうがいいんだろうけども。


 「ミシュカ」マリー コルモン作, フョードル ロジャンコフスキー絵

 1941年にフランスから出た絵本。ロシアっぽい名前の画家は亡命者ではなかったかと思うけど、ちょっと自信がない。この頃(どの頃だ)のロシア系(ソ連系というべきか)の絵本/挿画は独特の雰囲気があって好きですねー♪

 わがままな女の子の持っていたくまのぬいぐるみのミシュカが、「もうこんな生活ヤダ!」と家出し、森の中で「ボクは自由だ!」と楽しくすごします。しかし、小鳥から「今日はクリスマスイブだから、みんながいいことをひとつしなくちゃいけない」と教えられ、「いいことってなんだろう?」と考えます。森で、クリスマスプレゼントを運ぶトナカイに出会ったミシュカは、トナカイのお手伝いをして働きますが、最後に彼が決心した、彼にしかできない「いいこと」とは……。

 話の方向は違うんですが、初めて読んだときに、「くまのコールテンくん」が好きな人なら好きなんじゃないかな? と。主人公がくまのぬいぐるみっていうのもあるけど、ぬいぐるみってやっぱり独特の愛着というか執着というか(笑)、「それでないとダメ!」っていう対象になるわけで。このお話は、ミシュカがそういう「たったひとつのぬいぐるみ」になるための道のりのように思うんですよね。誰かの「たったひとつ」になるために、ミシュカはトナカイに出会ったんだな。

 しかし、これを8月に出しちゃう版元も版元だよ……。今回、探すのに苦労したよ……。

 クリスマス絵本ではないけれど、もう少し大きい子や大人への洒落たプレゼントならこんなのも。

  「アイランド」と「ツリーハウス」。

 以前紹介(こちら)した「ツリーハウス」の第2弾「アイランド」が先月出まして。どちらもいわゆる「文字なし絵本」なので、年齢を問わずに楽しめます。この絵、好きなんだよなあ。ひところ、「しろいうさぎとくろいうさぎ」をプレゼントするのが流行ったりしましたが、そんな具合にも使えるかと。

 新刊ではないですが、この時期になればやはり「子うさぎましろ」(←検索でよく来る)。
  こちらで紹介してるので詳しくは書きませんが、やっぱり好きですねえ。「絵本」というよりむしろ「幼年童話」といってもよいかも。三好先生の本でいうと「天からふってきたたまごのはなし」が好きなんだけど、さすがにあれは絶版らしい。

 プレゼントに絵本、といえばやっぱり定番のバンサンも1冊。

 1冊といえばやっぱり「セレスティーヌ」かなあ。お子さんにだったら、「セレスティーヌとアーネストシリーズ」のどれかを読んで、ふたりのことを知ったうえで「セレスティーヌ」がいいと思うな。大人ももちろんその方が味わい深いかも。

 「くるみ割り人形」についてはこちらなど。


 


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2012/12/10

今日も

残業。

うかうかしてたらPCの方がログインメンテナンスになってしもうたので携帯から。

なので、メールのお返事などは明日ー。

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2012/12/09

[ラブ]沖縄その1

 ダンナに誘われて、東中野ポレポレの「ラブ沖縄 @辺野古・高江・普天間」(公式HP)を見に行きました。実際は「heart(ハートマーク)」で「ラブ」と読む。NCR準拠っぽく書くと「[ラブ]沖縄」ですね。以前公開された「辺野古・高江」バージョンに「普天間」を付け加えた新バージョン。

 実を言うとですね、こういう(ハートと書いてラブと読む的な)センスとか、そもそも「ラブ」とかつけちゃうようなセンスがぢぶんはまったくダメでして。前作も敬遠して見なかったんですよ。デモでなんかいかにもぼくらフツーですよ、といいたげな替え歌なんかやるくらいなら、もう団結ガンバローの方がなんぼかいい、というタチだからね。
 で、ダンナに「あれなー」と渋りましたら、こちらの性格を熟知してるダンナが「いや、タイトルはアレでも映画はダイジョブだから!」いうのででかけていった、と。

 ええ、ダイジョブでしたよ( ̄▽ ̄)。何がダイジョブなのかはよくわからんにしても。すごく面白いかというとそうでもなく、わかりやすいかといえばそうでもないというか。でもこれは「見るに値する」フィルム(じゃなくてビデオだけど)だなあ、と。特に今の状況では、沖縄に興味あるなしに関わらず、見ておくべきだと。

 2004年に始まる辺野古座り込みから、高江でのヘリパッド建設阻止、今年9月の普天間ゲート封鎖まで。「ドキュメンタリー」というよりは「記録映画」といった方がいいような。ナレーションは確か1カ所だけあったように思います。代わりに時折挿年表的な字幕や地図が挿入される。時系列に沿って描かれるそれは沖縄の95年に始まり今も続く「闘争史」の記録。

 アフタートークで藤本監督が「ドキュメンタリーにおいては、どこに立ち位置を決めるかが決定的」と話されていましたが、彼らが選んだのは「沖縄の人々の中に入って撮る」こと。カメラは常に運動の内部にあり、つまり警察や防衛施設局が迫り、暴力で排除する、それを迫られ、排除される側から捉えます。

 半端ですが続きます。

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2012/12/08

(べ)版いろいろ

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 というわけで、来週はもうくるみ(べ)なんですが、今回はいろいろプロモが多くて楽しいなー、と。

 おけぴの管理人さんのリハレポはこちら。写真もたくさんありますが、ビムの岡崎くんがいい顔をしています。木村さん、ヒゲすげぇ……。梅猫にごろにゃんされてるのがちょっとカワイイような( ̄▽ ̄)。

 クロワゼの今月号のリハレポ+渡辺さんインタビューはまだ立ち読みですが(←こら)、こちらも写真いろいろ。吉岡さんが渡辺さんを指導しているところとか。おけぴと同じ日の取材なのかな。今度買おう。

 公式の方は岡崎さんのミニインタビュー。1回目というからには金曜日までに3回くらいはあると思うんだけど、「M…」まで回ってくるかな。小笠原さんや氷室ックも出してほしいしなー。

 前にちらっと書いたカンフェティのページはこちら。いやー。当たり前だけど3人とも若いなあ(笑)。


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2012/12/07

映画「311」アップしました

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 これも昨年末、大覚寺のどこか(←いい加減だな)。

 格納庫の方に映画「311」をアップしました(こちら)。「インパクション」の前前号に書いたヤツまんまです。森達也、綿井健陽、松林要樹、安岡卓治の共同監督によるドキュメンタリー。

 

 

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2012/12/06

もうじきくるみ(べ)

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 これも昨年末の京都。

 カンフェティの今月号に、「くるみ」(べ)で、岡崎くん、梅さん、渡辺さんのインタビュー(3人で1ページ)。新息子・猫・ママですね。パーパーはーーーー( ̄▽ ̄)。向かいページは十市さん。

 公式の方も更新。今回もリハ写真いっぱいで楽しい♪ なんとなく岡崎くんも猫のような気がしてたら、それは「眠り」の方だったような。梅さん、最初にキャストが出た時には「長くないか?」と思ったけど、アレですね。こう、脇の下に手を入れて持ち上げようとしたら「びろーん」って伸びて、そのまま伸びていくんでどうしたものかと思っているうちに後ろ足が床から離れて、お互いに何となくきまずい、みたいな。猫ってなんであんなに伸びるんだか(←犬も重みで多少は伸びる)。

 ディベルティスマンのキャストもちょっとわかりますね。中国のバトンが高村さん/河合さん。自転車3人のうち一人は宮本さん?(この辺りは日替わりかな)。パリは高木さん/川島さんに高岸さん。今回木村さんが両日M…なのでパリが気になってたんだけど、上背のある大人の男性といえば、やっぱりそうくるよなあ、と。梅さんでも面白いかなと思ったけど、猫初役は大事だし。川島さんのパリはすごく楽しみだ! 似合うだろうなあ。矢島さんでも似合うだろうしなあ。アラビアには沖さん。なんかこれも似合いそう! 衣装は確かアラブ風ではなくて、ワインのレオタードかなにかだったような気がするけど。ベルセルク三好風なのが佐藤&和田の長身コンビ。アラビアといえば、M…はカフィーヤにイカールでしたなっ( ̄▽ ̄)。なんかわくわくしてきた。そしてアラビアといえばタキシードだ! 田中さんがくるか、奈良さんがくるか、矢島さんでもいいよう。楽しみだなあ。


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2012/12/05

やっとの思いの最終回。

 さ、がんばりますよ。ここまでくれば……。

 オネーギンの手紙を手にうろたえるタチアーナ。友佳理さんは全体に初演時よりも抑えめのトーンだったと思いますが、3幕も初演時よりだいぶ「人妻っぽい」感じが。落ち着きというのともちょっと違うような気がするんだけどな。テンションがコントロールされているというんだろうか。

 武尊くんの疑いをしらないキラキラ侯爵、平野さんの腹に一物侯爵、森川くんのとにかくいっぱいいっぱい侯爵ときて、後藤さんは武尊くんがもっと大人になった感じかな。ごく普通の日の、ごく普通のお出かけ。恭しく妻を扱うのがいかにも「ああこのおっさん(←こら)が、こうやって丁寧に丁寧に扱って、田舎娘を貴婦人に育て上げたんだなー」という感じで、なかなか。まあでもタチアーナはちょっと、そういうところに無意識に物足りなさというか、窮屈さというか、何かしら感じてたのかもしれないな、とも。不満とはいえないくらい小さなとげっぽいもの。そういうところにオネーギンはするりと入ってきちゃったんじゃないかな、と。
 リハの時は、タチアーナに後ろからすがられて、えらくびっくらこいてたので、「いや相手は妻なんだからそこまでぎょっとせんでも」と思ったのですが、本番ではかなり普通に( ̄▽ ̄)。

 そしてダンナと入れ違いに、行きつ戻りつしながら、もはやシッポの落ちた悪魔の登場です。

 この二人のこの場面は、リハ会の時もそうだったし、前回ももそうなんですが、もう涙が出るとかいうよりも、いつも息ができなくなるんです。いや、してるんですけどね、息。でもなんというか、「息詰まる」とはこのことかというくらいに。

 つかんだ手を離すまいとするオネーギンと、振り切ろうとしながらすでに自分が自分を裏切っているタチアーナ。床に這ったオネーギンが立ち上がり、二人が横に並んで手をつないでそっと引き合う静かな場面が実は今回はとても初々しく見えて(←役の年齢だって高いはずなのに!)、すごく好きでした。
 初演時の、オネーギンの情熱に引き回されて、とにかく「手紙!」と、テーブルに置いた手紙だけを正気への支えにするかのようにそこへと立ち戻る友佳理さんとそこから引きはがしてそのまま連れ去ろうとする木村さんという構図は今回はありませんでしたが、やはり「格闘」ともいえるようなPDDではありました。美佳さんならここを「音楽」で踊っちゃうんだろうけど、木村さんも友佳理さんもそこは「ドラマ」で踊っちゃうからなあ。「二人でバランスを取る」のではなくて、思い切り引き合い、ぶつけ合うような。印象的なのは、後ろからすがるオネーギンを引きづりながら歩いて卒倒するように後ろに倒れる振り(×2)ですが、友佳理さんが身体を硬直させてまっすぐ倒れるのではなく、ゆるやかに崩れるように、オネーギンの「中」へ倒れたことで、なんかすごく切なかったなあ。

 リハ会でも、「しかしまあ、女を翻弄する人だよなあ」と妙な感心をしたもんですが。木村さんのオネーギンは初演時から明確で、彼にとってのタチアーナは彼が(レンスキーとの決闘によって)なくしたすべての象徴なんですよね。ボールルームで振り返った、むなしかった日々。幕前で繰り広げられた走馬灯。それはもうオネーギンの身勝手だし、タチアーナの方にはそんな発想はないから、ただもう翻弄されるんだけど。終盤の鏡のリプライなんてもう、「手に入れたも同然」と思ってるのが見えたりしてね。

 なんといいますか。身勝手なりに捨て身なオネーギンと揺れ動くタチアーナといいますか、木村さんと友佳理さんを見ながら、ああ本当に不器用だなあと思いつつ、木村さんと友佳理さんの「不器用さ」がそのままオネーギンとタチアーナの「不器用さ」と重なって、「4人」が渾然一体となったままでその情念が渦をまいているような、なにか自分でも何を見ているのかわからなくなるような、そんな気がしていました。それはごくたまに、木村さんの中の「熱」が友佳理さんに触発されて過剰に噴出してくるような、そういう舞台としてあったわけだけど、それが何か「限界」を超えた時に、するんとどこか違う次元にいってしまったような、そんな気もしたんですよ。「踊る」とか「役になる」とか「役を生きる」とか「化学反応」とかそういうきれいな言葉ではなくて、なにかもっと渾然としたもの。よくノンナとか真澄ちゃんとかが「なにかが見えたような気がしたのー」という「アレ」に、おそらくは本人たちは気付かないままに辿り着いていたんじゃなかろうかとか。もしかしたらそれは、「無心」に近いのかもしれないけど、言葉そのものを拒絶するような気もしたりして。

 リハ会の時に、二人がかなりの精度でこのPDDを踊ってるのを見てるわけですが(友佳理さんはツイストきっちり2回転入れてたし)、全幕通しの負担、衣装の重さ、ライトの暑さ、オケの音、いろんなことがありつつも、舞台の上で起きることはまたまったく違うんだな、とも。自分のすべてを投げ出す、というのか、入れこむ、というのか。明後日同じものを踊る人がこんな踊り方をするのは無茶だというような。まあ、それでもやっちゃうんでしょうけどね。
 でもまあ、木村さんを好きな人ってのは、大概そういう馬鹿なところを愛してるんじゃないかな、と、やっぱり最後は憎まれ口で終わるわけですよ。

 横浜のカテコ。二つの花束を高々と掲げた友佳理さんの勇姿が。こんな凛々しい友佳理さんを見ようとわっ( ̄▽ ̄)。

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2012/12/04

まだ残業

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 昨年末の京都。多分大覚寺のどこかで(←いい加減だなー)。

 10時過ぎに帰って来て、そのままズボンだけ履き替えてベッド直行、起きたら3時前ですがな……( ̄▽ ̄)。月曜からこれだよ。

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2012/12/03

まだ忘れてなかった3幕

 ひと月ぶりの再開です。前回はこちら。ひでぇなあ。「月刊オネーギン」になっちゃったじゃないか。確か今月のダンマガだったと思いますが、友佳理さんの受賞記事に神奈川での手紙の写真が入ってまして……ええだから、白髪入れ過ぎだよ、と。

 3幕1場の終わりからです。オネーギンが逃げるように去って、群舞のギャロップから幕前へ。半ば余談ですが、ギャロップのイントロの「ずちゃずちゃずちゃずちゃ」ってその場足踏みが結構好きなんですよねー♪ 

 そして3度目の幕前。こうして書いてみるとわかりますが(書かないでもわかるだろ、とか言わないように)、3幕ともパーティ的なモブの中でのオネーギンvsタチアーナ→オネーギン(とレンスキー)の幕前芝居(オネーギンが前、レンスキーが中)→パーソナルな空間でのオネーギンvsタチアーナ、という構成になってるんですな。そして必ず前振り→オネーギンの入場で物語が始まり、タチアーナで幕が降りる(←これは友人に教わった)。

 ええと、ですから3度目の幕前芝居は、紗幕を隔てて手前にオネーギン、紗幕と緞帳の間に彼の走馬灯、となるんですが、東京で手前に木村さんが立ったとたんに、なんかもう「くらくらっ」とくるような。「ああここまで来たんだなー」みたいな、なんかもうどんだけそれ言ってるんだよぢぶん。初演の時のダンマガに、囲みで小さく入っていた写真がありまして、ぢぶんはそれがもう本当に好きなんですが、それは前のボールルームの写真だと思ってたんですよ。したら「あれはここだったのか! ここの一瞬かよ!」っていうわけで。……いやもしかしたらボールルームかもしれないんですが(←弱気)。
 ……これはもう、若い人には望めないよなあ。演技とか佇まいとか表情とかなんとか、そんなものを全部ひっくるめてというか、全部すっとばしてというか。

 とまあ感慨に耽っている間にも、幕の間では、貴婦人さんも通る、タチアーナさんも通る。レンスキーさんも……。

 振り返ったレンスキーとオネーギンがお互いに向き合って手で拳銃を作り、「決闘」を再現するんですが。
 ぢぶんの見間違いではないと思うんですが、東京の時に木村さんがここで「撃たなかった」と思うんです。手指を五本揃えて、ゆっくりと挙げていって、……「撃つ」仕草をせず、しかしそのままレンスキーは倒れて死ぬ。レンスキーとの関係で、2幕の決闘場面での太腿打ち(これ)と並んでちょっと引っかかってたんです。で、横浜では結構しっかり見たつもりなんですが、手指は3本曲げて「拳銃」にしながら、やっぱり「撃たなかった」ように思えました。リハ見学会の時は、明確に「パーン!」ってやっていたように思うんですが。うんまあ、「オレ撃ったよ?」とか言われそうな気もしますけども。

 撃ちたくなかったんだなあ……と、思ったんですよ。最初から、レンスキーのことを小馬鹿にはしてたけど、嫌いだったわけでも殺意があったわけでもなくて。自分の人生の中でも、今のタチアーナとの関係においても、「なかったこと」にしたい、でもけして「なかったこと」にはならないこと。

 2幕1場の最後、決闘が決まってからのオネーギンのレンスキーへのある種の「まっすぐさ」というのは、初演から再演の中で、いちばん印象がかわったところのような気がします。こういう「友情」の表し方もあるのかなー、と。えらく身勝手な「友情」であることにかわりはないんですけどね。

 うわあ、終わんねぇよΣ( ̄ロ ̄lll)。
 

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2012/12/02

EDEN 予告編

 予告編あったから貼っておく。

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映画「EDEN」

 土曜日の1日なので、久しぶりに映画。いくら映画の日でも、平日はキツイんだよなあ。

 というわけで、オーディトリウム渋谷で「EDEN」(こちら)を見ました。

 新宿2丁目のショーパブ「EDEN」のマダム兼ショー演出家の「ミロ」(山本太郎)の42歳の誕生日。前の夜、飲み過ぎた店の仲間「ノリピー」を家に連れて帰ったミロが目覚めると、心臓の悪かったノリピーは急性心不全で死んでいた。屈辱的な警察での取り調べから帰ると、店のオーナー(高岡早紀)がストーカーに襲われたとの知らせ。店のみんなとストーカーに制裁を加え、店で誕生バーティーをしていると、今度は警察が「ノリピーの親族が遺体の引き取りを拒んだ」と言って、棺ごと「ノリピー」を置いて行く。「ノリピーを家族の元に帰そう」。ミロたちはトラックにノリピーの棺を積み、千葉へと向かう……。

 これに、店の常連客で沖縄出身のアカネ(中村ゆり)、ミロのアパートに住む、やくざやら拝み屋やらのわけのわからない住人たちをからませながら、話は進んで行くのだけど。

 いやもう、本当に素敵な映画でした! EDENのメンバーたちがみんないいんだけど、ミロ、エルメス(高橋和也)、ペペロンチーノ(斎賀正和)の「大きい組」がすごくかっちょいいんですよ。高橋和也って「男闘呼組」だったんだなあ……。ジャンヌ・モローの言葉を引いたりするエルメスは、最初の白のドレスも見るからにオールド映画ファンっぽいんだけど、黒の喪服風の衣装がまた似合うんだーヽ(´▽`)/。かっちょええよお。
 高岡早紀もいい感じだったなあ。ちょっと前なら中森明菜あたりの役所なんだろうけど、明菜よりももう少し軽いのが(オーナーには貫禄足りない? というのも含めて)映画のトーンに合っていたかも。

 しかしまあ、山本太郎がすごくいいんですよ。震災前の彼って、「新撰組!」くらいしか覚えてないんですが、彼はいい役者だよなあ。ブルーリボン賞取ってるのも納得だ……。最後の電話のシーンなんてやっぱりすごいんだけど、ストーカー制裁の場面も好き。

 見てほしい映画だから、あまりネタバレ的なことは書かずにおくので、くちムズムズだ( ̄▽ ̄)。アカネが自分の「傷」を克服して(かどうかはともかく)いく過程はもう少し欲しかったなあ。ラストがちょっと唐突な感じはした。海辺のパレードのシーンは最高! なんだけども。

 原作が船戸与一てのがびっくり。ぢぶんは船戸与一の読者ではないんだけど、ダンナ含めて、周囲にファンが結構多い。そして原田芳雄がずっとあたためてきた企画だというのも、びっくりもするけど納得もする。プログラムの朝山実の文章を読んで、山本太郎に来るべくして来た役だったんだなあ、と思いましたですよ。

 現在、オーディトリウム渋谷と新宿 k's Cinema、名古屋シネマスコーレで上映中。公式サイトはこちら

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2012/12/01

はやいもので

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 早いもんで、今年もあとひと月でんがなー。

 今年もミシュクは月光を弾くのに、アニハーノフはいないんだなあ、などと思う年の瀬。ミシュク、何度目の来日なんだ。

 


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