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2012/12/03

まだ忘れてなかった3幕

 ひと月ぶりの再開です。前回はこちら。ひでぇなあ。「月刊オネーギン」になっちゃったじゃないか。確か今月のダンマガだったと思いますが、友佳理さんの受賞記事に神奈川での手紙の写真が入ってまして……ええだから、白髪入れ過ぎだよ、と。

 3幕1場の終わりからです。オネーギンが逃げるように去って、群舞のギャロップから幕前へ。半ば余談ですが、ギャロップのイントロの「ずちゃずちゃずちゃずちゃ」ってその場足踏みが結構好きなんですよねー♪ 

 そして3度目の幕前。こうして書いてみるとわかりますが(書かないでもわかるだろ、とか言わないように)、3幕ともパーティ的なモブの中でのオネーギンvsタチアーナ→オネーギン(とレンスキー)の幕前芝居(オネーギンが前、レンスキーが中)→パーソナルな空間でのオネーギンvsタチアーナ、という構成になってるんですな。そして必ず前振り→オネーギンの入場で物語が始まり、タチアーナで幕が降りる(←これは友人に教わった)。

 ええと、ですから3度目の幕前芝居は、紗幕を隔てて手前にオネーギン、紗幕と緞帳の間に彼の走馬灯、となるんですが、東京で手前に木村さんが立ったとたんに、なんかもう「くらくらっ」とくるような。「ああここまで来たんだなー」みたいな、なんかもうどんだけそれ言ってるんだよぢぶん。初演の時のダンマガに、囲みで小さく入っていた写真がありまして、ぢぶんはそれがもう本当に好きなんですが、それは前のボールルームの写真だと思ってたんですよ。したら「あれはここだったのか! ここの一瞬かよ!」っていうわけで。……いやもしかしたらボールルームかもしれないんですが(←弱気)。
 ……これはもう、若い人には望めないよなあ。演技とか佇まいとか表情とかなんとか、そんなものを全部ひっくるめてというか、全部すっとばしてというか。

 とまあ感慨に耽っている間にも、幕の間では、貴婦人さんも通る、タチアーナさんも通る。レンスキーさんも……。

 振り返ったレンスキーとオネーギンがお互いに向き合って手で拳銃を作り、「決闘」を再現するんですが。
 ぢぶんの見間違いではないと思うんですが、東京の時に木村さんがここで「撃たなかった」と思うんです。手指を五本揃えて、ゆっくりと挙げていって、……「撃つ」仕草をせず、しかしそのままレンスキーは倒れて死ぬ。レンスキーとの関係で、2幕の決闘場面での太腿打ち(これ)と並んでちょっと引っかかってたんです。で、横浜では結構しっかり見たつもりなんですが、手指は3本曲げて「拳銃」にしながら、やっぱり「撃たなかった」ように思えました。リハ見学会の時は、明確に「パーン!」ってやっていたように思うんですが。うんまあ、「オレ撃ったよ?」とか言われそうな気もしますけども。

 撃ちたくなかったんだなあ……と、思ったんですよ。最初から、レンスキーのことを小馬鹿にはしてたけど、嫌いだったわけでも殺意があったわけでもなくて。自分の人生の中でも、今のタチアーナとの関係においても、「なかったこと」にしたい、でもけして「なかったこと」にはならないこと。

 2幕1場の最後、決闘が決まってからのオネーギンのレンスキーへのある種の「まっすぐさ」というのは、初演から再演の中で、いちばん印象がかわったところのような気がします。こういう「友情」の表し方もあるのかなー、と。えらく身勝手な「友情」であることにかわりはないんですけどね。

 うわあ、終わんねぇよΣ( ̄ロ ̄lll)。
 

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