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2013/02/16

ラコット&テスマーの映画

 すでに1週間がとこ経っちゃいましたが、先週遅ればせながら映画「バレエに生きる」を見たのでちらっと。公開の時に見逃しちゃったんですよねー。でも今回は長野氏のトークつき1000円だったのでかえってお得でありましたよ。長野さんって、以前友佳理さんが「オネーギン」がらみでのレクチャーをやったときに「聞き手」として出てらして、好感度高かったんですよね。きちんとあちこち目配りしながらその場で話を組み立てられる人というか。ほら、書くものはよくても話す方はダメとか、それ以前にふるまいがダメとか、いろいろあるわけで。

 映画(公式サイト)は、オペラ座の(元)エトワールのテスマーと、ラ・シルやファラオの娘(←どーしても「ファラオの墓」と言ってしまいそうになるんだなー)などの復元で有名なラコットの二人を描いたドキュメンタリー。ぢぶんはオペラ座にはあまり縁がないので、知らないことがたくさんあったなー。まずもって、ラコットがリファール時代のオペラ座のプルミエだったなんて知らなかったし。テスマーがオペラ座付属学校の出じゃなくて、いきなりエトワール採用だったのも知らなかったよ。

 いやー、ダンサー現役時代のラコットが若いなあ。若いけどおっさん。でももっと年を取ってからのラコットしか知らないから、おっさんでも若いんだよなあ(笑)。なんというか、当時の「ハンサム」というか。
 本人が踊る場面は、オペラ座を退団してからの自分の振付による「現代バレエ」がほとんどなんだけど、自分がこれだけ踊れて、その後振付てる相手がドナールでは、そりゃ男性パートのハードルが高くなるわなあ( ̄▽ ̄)。そして、リファールが振付をやらせなかったのもちょっとわかるような気も(笑)。いや、50年代当時で見たら新しかったろうと思うんですけどね。「声」の新聞紙使った踊りとか、もうジーン・ケリーかって感じだし、最初の「エギヤージュ」なんて、真知子巻きの人のすれ違いドラマだし。

 テスマーの踊りはほとんど見たことがなかったのだけど、いちばん「すげえ!」と思ったのは、コッペリアの2幕のジグ(だと思う)。あの脚捌きはすごい。
 ラコットも、「ラ・シル」の成功でテスマーがオペラ座に迎え入れられるのと一緒に一度は退団したオペラ座に復帰したのだと思うけど、その引退公演のパートナーが新進エトワール(当時)のカルフーニというのだから、振付家としてだけではなく、ダンサーとしても復帰してたっていうことなんでしょうかねぃ。なんかその辺が見ていていまひとつよくわからないというか。

 見てみたい作品もいくつかありました。ピアフが、自らの出演を望みながら出られずに、声と歌だけを録音して他界してしまった「声」は、まあそんなわけでジーン・ケリーっぽい場面しか見なかったわけだけど、ちょっと見てみたい。あとテスマーの希望で作った「椿姫」は、マルグリットとアルマンとアルマンパパのトロワ(多分)と、最後の寝室でマルグリットが息を引き取る場面だけが挿入されたけど、トロワだけガラででもやってくれたらいいのになあ。76年の作品ということは、オペラ座でやったんだと思うけど。モンテカルロに振り付けた「ある女の24時間」も見たいけど(←これは長野さんのトークで俄然興味が)、モンテカルロはもうラコットはやらないだろうなあ。ある意味では「振付芸監」の悪い面というか……。今のモンテカルロのダンサーに(現代物とはいえ)ラコットが踊れるか、というのもビミョーだし。
 ハムレットでは、オフィーリアの死の場面が、例のミレイの有名な絵のまんまで、川の部分に敷かれたシートをひっぱって、オフィーリアが流れていくというのがなんとも(笑)。なんかドナウでも女王が台車に乗って流れてたなー、とか。

 とりあえず。
 

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