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2013/02/09

すぷりんぐ&ふぉーる

 昨日の検索キーワードに「東京バレエ団 ザ・カブキ ふんどし」と「東京バレエ団 ザ・カブキ 褌」と「ザ・カブキ 東京バレエ団 赤ふんどし」と3つ並んでて、なにもそんなにご丁寧に……( ̄▽ ̄)。何がしりたかったのかがちょっと気になる。

 さてと。

 「スプリング・アンド・フォール」は、PDDだけ一昨年の秋のツアーで美佳さんと高岸さんが踊ったけれど、全曲通すのは久しぶり……って、確か前回は長谷川さんの最後の舞台なんじゃないだろうか 。・゚・(ノд`)・゚・。。メンバーもほとんど入れ替わってるわけだよ、そりゃ……。
 モデラートの、以前平野さんが踊っていたパート(男性準主役的な)を宮本くん。もう一人を梅さん(前は確か松下さん)。

 前回、木村さんと長谷川さんとで見た時には、身体の内側から目覚めていく春から若者達の夏へ、といったような季節のめぐりがそのまま「人生の季節」に重なるような印象で、二人らしいドラマチックな仕上がりになっていて、ダブルキャストだった後藤+小出組もややそんな感じであったのですが(アンサンブルはシングルキャストだったしね)、今回は「ドラマ」部分を宮本くんがかっさらっていったような(笑)。

 面白いもので、「ギリシャの踊り」と交互上演してみると、これが同じテーマの裏表のように見えてくるんだな。いつだったかの「ギリシャ」の時に、これは「毛遊び」(もーあしびー)なんだなーと書いた記憶があるんですが、「ギリシャ」が共同体の祭り的な空間での男女の出会いならば、「スプリング」の方はもっと暴力的な痛みを伴うような出会い。ある意味では近代的な。とするならば、むしろ佐田達枝的な、という方が近いようにも思ったり。まあ、テーマとしては普遍なものなんだろうけども。

 これは前回もではありますが、2楽章、3楽章と見るとやっぱり、「若い」というのは、それだけで無自覚に暴力的で、残酷なんだよなー、としみじみ振り返るわけですよ(←年寄りくさい)。若い頃なんて互いに傷つけ合う以上のことなんてしなかったじゃないか……ぶつぶつ。

 まあ後藤さんと小出さんにその種のドラマ性はあまり期待してないので、というかそもそも期待する作品なのかもわかんないし、というところで宮本くんががっつりと。言っちゃあなんですが、彼がこんなに「ガツンと」くるとは思ってなくて、特に「スプリング」初日の福岡の気合いというかなんといか、いやー、すごかったです。連投続きの横須賀はさすがに当人比で若干疲れが出たようにも見えましたが、それでも「自分の踊るべき役所」がわかったうえで、その上をいっていたように思います。小出さんをめぐるドラマはむしろ宮本くんの方にあったという。「新・期待に応える男」だな、こりゃ。もう次は真ん中宮本くんでいいよ。次がいつかわかんないけど。

 全体にまだこなれてない感じはあって、特に2楽章はところどころになにかしらあったようななかったような。横須賀は床の滑りが悪かったらしく、うまく引きずれてなかったり。
 そんな中で、すごくいい感じ、と思ったのが河合さん。自分としてはあまり興味を引かないタイプだったので結構意外だったんですが、もしかしたら長谷川さんのニュアンスと似てるのかもしれない。カワイイ系の役で見ることが多かったけど、シャープな(あるいはドライな)役で見ると、また違って見えるかもしれないなあ。

 男性では岡崎くんが、各自へばってくる中で最後まで(へばりつつも)きれいな動きをキープし続けていて目をひきました。3楽章の最後のツインテール(こんなの)まできれいだったなあ。梅さんの、そこはかとない暴力性が垣間見られたりしたのも面白かったし。なんというか、このツアーで「肝が据わった」感がありますね。彼だけでなく、男性陣に「力のいれどころ」というか、舞台の上での「身体の強度」(耐久性とかではなく、いわゆる「存在感」的なもの)がついてきたのかなあ、と。みんないつまでも「若手」じゃなくて、もう「中堅」として、カンパニーを引っ張って支えていく側なんだよね。

 考えたらこれと「テーマ」は4月の「ルグリ」でやるんだよな……。いやもうガンバレ。
 

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