« へたれた | トップページ | シンコペ »

2013/03/08

日々の非常口

 最近読んだ本から

 「日々の非常口」アーサー・ビナード


 朝日新聞で連載していたコラムのまとめ。朝日の連載→単行本が新潮文庫ってのもなんだかな( ̄▽ ̄)。なんで朝日文庫じゃなかったんだろう。

 まあそれはともかく。連載中も時々楽しんでましたが、まとめて読んでもライトに楽しめました。頭を休めるのにちょうどいい感じ。

 初出の記録がないので正確ではありませんが、おそらくは9.11の前後から、郵政民営化にかけての、いわゆる「小泉時代」に書かれたもの。新聞連載という性格もあって、時事コラム的なものもかなり入ってますが、そうしたときに初出年(できれば年月くらい)がないというのはとても不親切ですな。これは編集者の責任だけどなー。ぢぶんは世の中の動きに沿って動き回ってた時期だから「この辺りのこの話」と思い出しながら読めるけど、ちょっと時期がずれるとわからなくなるぞ。誰のコラム集だったかはわすれちゃったけど、それぞれのコラムの最後に初出日と、とりあげられた事件(など)の簡単な説明が2〜3行くらいでまとめられていて、あれは便利だったなあ。

 中身の方は、言葉(主に日本語/英語/それらの比較)について、日米の習慣など、時事的なことなどさまざまだけど、いちばん感じるのは「ことばの豊かさ」かな。日本語に限らず、ほかの言語に限らず、「ことば」というものの持っている、「可能性」というよりは「豊かさ」。難しい、変わったことばじゃなくても、日常語の中にある世界のようなもの。
 トニー・ラズロにもちょっと通じるところがあると思うけど、「ことば」にはまるのってわかるよな。「言語学」と「文学」の間にあるような領域。ぢぶんは語学は全然だめだったけどなー(←基本的に「覚えられない」と、「(語学的に)耳が悪い」のがネックかと)。

 立ち位置がはっきりしているのも読みやすいひとつかも。初期の景山民夫なんかがそうだったよなー、と、ちょっと遠い目をしてみたりもして(結構ファンだったんですよ……)。

|

« へたれた | トップページ | シンコペ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« へたれた | トップページ | シンコペ »