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2013/04/04

ぼおるぺん古事記そろい。

  

 3巻が出たのに合わせて1巻も店頭に並ぶようになったので、これで3冊そろいましたよ、と。

 「古事記」ないし「日本神話」という言い方でもいいかと思うんだけど、「ぢぶんの知ってるエピソードはこれこれくらいで、それはダイジェストというか「よく知られてる部分」にすぎなくて、本当はいろんな知らない話があるんだろうなー」と思っていたのですが、

 ほぼ知ってる話でした。

 いや、もちろん「神代巻」だけなんで(「古事記」の約1/3)、この先には知らない話があるんだよ、多分。だって中山千夏の完訳本なんて分厚すぎて読む気がしないまま本棚にほってあるもの。

 この本のすぐれているところは、「どこをはしょって読めばいいか」がひじょーにわかりやすい、という辺りだな。あの、初手から読み手の意欲を削ぎまくる、次々生みまくられる神々の名前(しかも「またの名」が多い)が上手く整理されているので、忘れてよい神がすぐわかる( ̄▽ ̄)。「どこから何の神が生まれたか」というのが、「まんが」という「図解」になってるから、一度に消化できるし。1巻(海幸山幸まで)なんてほとんどが神生みのある種の「由来話」で、誰かが何かするたんびに大量の神が湧いて出るんでうんざりして読む気がなくなるのが常なんですが、これはとても楽ですな。
 日本の「神」てのは、男女ペアのある種双体神的なものがあんなに大量にあったんだな。そんで、単独神(←少ない)の方が位が上、と。男女ペアというのはそこに固定されて増殖するものであって、能動的に動いていくのは単独神、というのはわかりやすいよな。
 あと、よく言語からその部族の価値観がわかる(遊牧民族の言語で「乳」の状態が細かく分かれているのは乳製品が重要だったから、的に)といわれるけども、古事記当時の価値観もその程度にはわかって面白い。海の海面近くと中程と底の方と、それぞれの水と泡みたいに細かく神が分かれてたりして。

 しかし「ほと」好きだなー(^▽^)。子どもが出てくる場所だから、そりゃもう「人体の神秘」の象徴なんだろうけどさ。スサノオの「ヒでホトを」のくだりはどうするんだ、と思ったら、まあ「そうきましたか(無難やね)」という感じでしたが。

 ちょっと続く予定。2巻についてはこちら

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