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2013/04/13

マサラで映画

 えーと。順番に。

 金曜の夜は、シネマライズの「恋する輪廻」がマサラ・スタイルの上映になるというので、行って参りました。マサラ・スタイルってのはこんな感じで、インド式に騒ぎながら映画を見よう! みたいな企画なんですが、……ええまあ、もう都市部ではそんなんないよ、って話もありますけども。ま、半券持っていくとリピーター割引で1000円になるってなこともありまして。

 で、フェイスブックだのツイッターだの見ると、かなりの「狂乱」っぽいですが、実際のところ、「ああお行儀いいなー」という感じでありました。上映前に無料で配られるクラッカー(中身が飛ばないタイプ)は、合いの手代わりにばんばん鳴らされてましたし、主要人物の登場時の拍手なんかは頻繁に起こってましたけども……ってあれだな、バレエで超絶技巧ごとに拍手してるのに比べると、そんくらい慣れてるってことか。うーむ。
 観客全体が一緒に立って踊るというのは、事前に振付指導(?)のあった、中盤の「オーム・シャンティ・オーム」(←フェイスブックに出てる場面で、転生してスターになったオームが主演男優賞をを取ったお祝いのシーン)くらいでしたか。ノリのいい人何人かは、どの曲でも立って踊ってましたけども。

 じゃあどうしてるかというと、みんな結構がっつり映画見てるんですよ、ぢぶんも含めて。つか、見ちゃうんですよね。映画、面白いんだもの。転生前のオームが失恋するあたりからしんみりし始めて、オームとシャンティが殺されて、転生したオームが徐々に前世の記憶を取り戻していって……となってくれば、そんなに騒ぐ気にはならないしねえ。

 ええ、病院に担ぎ込まれたオームの臨終場面でクラッカー鳴らしたヤツは、新しいトイレットペーパーの最初が剥けない程度に呪われろよ、と思いましたが。

 やっぱり映画がよくなったんじゃないですかねえ。本場で「マサラ」にならなくなりはじめた、ってことも含めて。92年制作のシャー・ルクの出世作になった「ラジュー出世する」(こんなの)なぞ思い起こしてみれば、そりゃジャッキー・チェンでいえば「酔拳」レベルの話を2時間半かけてやってたわけだから。去年日本で公開された「ラ・ワン」(11年制作)なんかはもう「マサラ」で見るような映画ではなくなってるし。

 こうしたイベントスタイルの上映といえば、やはり「ロッキー・ホラー・ショー」を思い出すわけですが。自分も90年代に入ってから、一度だけパーティスタイルで見たけれど、あれは本当によくなかった。その時の「リーダー」の資質もよくなかったんだろうけど、自分がウケるのだけが目的化してて、映画はどーでもよい、っていうか。あとでイベントなしの上映を見て、あれは映画に対する冒涜だと思ったなあ。映画だけで見た方がよっぽど面白いし、映画のよさもわかる。だけど、映画そのものが「パーティスタイル」によってようやく生き延びたという経緯を思えば、まあそれもなんだかなあ、という。

 その経験に比べれば、今回のマサラ上映は、映画は映画として楽しみつつ、テキトーに騒いでもオッケー、という辺りで落ち着いているのは(ツイッターなんかの「熱狂!」とか「総立ち!」とかとは「ちがう」と思うけど)、むしろいいんじゃないかと。本作初見のお客様でも楽しめますよ、というのは大事だと思うんだよね。特に今回は本邦初公開映画なんだし。

 しかし、フェイスブックの「腹筋、解禁」ってコピーもすげぇな( ̄▽ ̄)。ほんとだったら、総立ちダンスナンバーであろう「ざわめくディスコ」でやっぱりシャー・ルクの腹筋に見入ってしまうもんなあ。ぢぶんのクラッカーはちゃんと、腹筋場面で鳴らしましたともさ。

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