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2013/07/15

「爆心 長崎の空」

 そんなわけで、いろいろ滞ってますが、岩波で「爆心 長崎の空」のプレミア上映を1週間だけやるというので、行ってきました。公式サイトはこちら

 いい映画でした。ぢぶんが思っていたのとはだいぶちがったけど、しみじみとよい映画でしたよ。画面の質感とかも、ほどよくノスタルジックな感じもあり。

 タイトルからすると、コテコテの原爆映画っぽいですが、現代の家族の物語です。しかし舞台が長崎であるということで、そこに必然的に原爆の話、キリシタンの話が入ってくるという。

 メインとなるのは二つの家族。女子大生清水(きよみ・北乃きい)は、母が突然心臓発作で死んでしまう。砂織(稲森いずみ)は、急性肺炎で5歳の娘を亡くして、まもなく一周忌を迎える。二人とも母/娘の死を受け入れることができず、心がさまよっている。清水の幼なじみの勇一(柳楽優弥)は、父を亡くして母と二人、五島から出てきたものの、やはり居場所を見いだせずにいる。清水と砂織、そして勇一と砂織の妹・美穂子(池脇千鶴)は、偶然出会い、ほんのわずかな時間をともに過ごして共感し合う。砂織が、「娘が死んだのは自分が被爆二世だからだ」と言ったことをきっかけに、それまで被爆体験を語ったことのなかった両親(石橋蓮司・宮下順子)が、自分たちの想いを口にする。

 風景にさりげなく、何度も何度も浦上天主堂が映り込むけれど、天主堂の建物を知らなければ、あるいは天主堂が何を象徴するかがわからなければ、ごく普通の風景ですんでしまうんだな。そのくらいあっさりと描かれている。けれど「土地の記憶」は生きていて、時折呼び覚まされる。

 いやしかし、石橋蓮司は年をとってもいいよー( ̄▽ ̄)。宮下とのツーカーな掛け合いがいいんだ。北乃の健康さと柳楽のエキセントリックさ(←何かすごいことに)もいいけど、池脇千鶴がむかしの美保純っぽくて面白かったな。

 というわけで、タイトルで「なんか敬遠ーーー」と思ってる人は、ぜひぜひ。岩波ホールのあとは、東京では東劇とヒューマントラスト渋谷で、全国随時公開になります。

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