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2013/07/28

宇宙人東京に現る(おはなし)

 神保町シネマで特撮シリーズをやってるんだけど、いろいろと見損ないまして、なんとかこれを見ましたよ、と。1956年公開の、日本初の特撮カラー映画。宇宙人のデザインを岡本太郎がやってるというのは聞いてましたが、映画のクレジットの方には「色彩指導」となっておりまして、確かにクレジットのバックのあの赤は「太郎レッド」とでもいうような赤でございましたですよ。ふぬー。

 こんなお話です。

 近頃頻発している円盤目撃騒ぎについて、城北天文台長の小村博士と助手の磯崎くんは、日夜解明に腐心しておりました。もちろん、父一人子一人、小村博士の娘で保母さんの多恵子さんと磯崎くんは恋仲ですよ、えへへ。やがて各地で、水中から現れる巨大ヒトデのような怪物が目撃され、磯崎くんの父親の磯崎博士(←生物学者と思われ)が残された痕跡の分析にあたりますが、これがさっぱりわからない。そうこうするうちにとりあえず騒ぎも落ち着いたので、小村父娘と磯崎一家、小村博士の従兄弟である物理学者の増田博士夫妻の仲良し3家族で、日光に骨休めに参ります。と、楽しげにボートをこぐ二人の若者は湖面に浮かぶ美女の水死体を発見。すわ横溝展開か! と思いきや、美女は死体ではなく記憶喪失の娘さんで、とりあえず「銀子」と名付け、子どものいない増田夫妻が面倒をみることになりましてん。

 しかしこの銀子さん、テニスをすれば番場蛮並の跳躍をするわ、ドアを開けずに出入りするわ、増田博士の新元素ウリリウム方程式を一目で見破るわ。不審に思った磯崎博士は彼女の指紋や汗を分析、例の巨大ヒトデと同一の宇宙人であることを見破るのであります。
 三人の博士に自分の正体を明かす銀子さん。銀子さんの星・パイラから、地球に核爆発が何度も起きるのを観測したパイラ人たちは、核廃絶を訴えるために遠路はるばるやってきたのです。そして、おりしも新星「R」が地球に衝突する軌道を進んでおり、世界中の核兵器をぶち込んでこれを破壊しないと地球が破滅してしまうと警告します。
 そら大変だ! 仲良し三博士は「世界会議」(国連的なもの)に書簡を送りますが、世界会議はこれを無視。しかしやがて「R」が地球からも観測できるようになり、人々は疎開し(どこへだ)、多恵子さんの保育園の子どもたちは天文台の地下室へと避難します。そんな騒動のさなか、増田博士がウリリウムを発見したという報道に、ジョージサイトーなる悪党がその方程式を入手すべく、増田博士を拉致って監禁したりして。

 「R」の接近に伴って、気温は上がり、洪水が(高潮か?)起こり、突風でビルは破壊され。世界会議もついに、各国に一斉に「R」への核攻撃を指示。しかし、すべての核兵器を突っ込んでも「R」はびくともしませんの。そこへ再びやってきた銀子さんたちが、完全放置プレイ中の増田博士を救出。ウリリウムによるミサイルを制作、ようやっと「R」は破壊され、あとには核兵器のないすがすがしい地球が残ったのでありました。めでたし、めでたし。

 というわけで、ツッコミはまた明日。

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