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2013/09/21

南の島の大統領

 土曜出勤の日は15時終業なんですが、それと夕飯までの間にちょうどいい具合の上映だったので、新宿K'sシネマで公開中の「南の島の大統領 沈み行くモルディブ」を見てきました。公式サイトはこちら。予告編を見て面白そうだったんだけど、本当に面白かったよ!

 ……まあ、面白がってる場合でもないんですが。こういうときに日本語はむずかしい。ファニーではないがイントレスティングでかつエキサイティング、ちょっぴりチャーミングでもある。

 モルディブが温暖化によって危機にあること、積極的に諸外国に温暖化対策を働きかけていることは、なんとなくくらいに知っていて、報道写真展などでも見た記憶はあるんですが、まあそれくらいのお粗末な知識しかありませんで。ダイビングと高級リゾートで、全然ぢぶんに縁がない場所。

 しかしまあ、海というのはつながってるんですよ。林子平じゃないけどさあ。隔たりなしの水路なんだな、海は。

 映画の中に「小島嶼国連合(AOSIS)」というのが出てきまして、こういう字面を見るとかつての「非同盟諸国」なんてのを思い出してうっかり血が騒いだりしてしまいますが(今はなんか影が薄いよな……)、日本も考えてみれば「島嶼国」でね。島が大きかったり、標高の高いところが多かったりはするけれど、ひとごとみたく構えてていいのかという。

 映画の方は、そうした温暖化問題を訴えるというよりは、ナシードという一人の政治家……若い頃は独裁政権に抵抗して投獄され、亡命して政党(非合法)を作り、後に帰国して民主化運動を経て独裁政権を倒して大統領に就任し、就任した早々温暖化問題と闘わねばならなかった、そのナシードという政治家と彼のチームを描いたもの。最大の山場は、コペンハーゲンにおけるCOP15での攻防になりますが、それに向けて着々と歩を進めていくナシードらの姿を、よくここまでというほど捉えています。外交ってのはこういうもんなんだな……。

 しかし、「軍隊で守れるもの」なんてほんのちっぽけなものなんだな。そして築き上げたものをひっくり返すことだけはできるんだ。
 最後のテロップに出るように、昨年ナシードは辞任に追い込まれ、今月初めに行われた再選挙では候補者全員が過半数に届かず(トップはナシード)、28日に決選投票が行われるそうな。

 てなことを思いつつ。今月中に3枚にまとめるのか。まとまるのか……。

 新宿は27日までですが、各地での上映はまだ続きます。こうしたドキュメントは、ふっと再映があったりするしね。

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