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2013/10/07

日舞「展覧会の絵」

 さて、日舞×オケ、2演目目は新作「展覧会の絵(清姫)」。

 中村梅彌、西川扇千代、花柳喜代人、花柳せいら、藤間恵都子、水木佑歌 
 振付:藤蔭静枝 

 音楽はラヴェル編曲版から「古い城」「ビドロ」「サミュエル・ゴールデンベルクとシュムイレ」「リモージュの市場」「カタコンブ」「バーバ・ヤーガ」「キエフの大門」。
 プログラム掲載順ですが、多分この通りだったんじゃないかなーーーーといいつつ、ぢぶんがちゃっと聞いてちゃっとわかるのって「キエフの大門」くらいですよ( ̄▽ ̄)。というか、もう「ビドロ」なんて手塚治虫版の大工場でしか思い出せない( ̄▽ ̄)。あれは名作だよなー。
 てことはおいておいて。

 「清姫」というので、てっきりあの道成寺のお話をまるっとやるのかと思ったのですが、プログラムによると6人の踊り手がすべて清姫で、能から歌舞伎舞踊、日本舞踊新作まで様々な清姫の姿を描くという趣向だそうで。なのでこれまたてっきり、ひとり一曲的な感じで順番に踊り手が出てきて、それぞれの流派の踊りを踊るのかなーと思ったのですが、これまた軽やかに裏切られまして。個人的には、この日いちばん面白かったです。

 有賀二郎氏による美術は、背後にやや背の低い(といっても人の背よりはだいぶ高い)白(薄いグレー?)を基調に下方に炎を描いた壁を作り、真ん中に引き戸式(とはいわないか)の出入口。背の高いのとやや低いのの、2本の柱にはやはり下方に炎が描かれ、これらの後ろが踊り手の待機場所であり、衣装換えの場所にもなっているという趣向。そして上手上方には、シンプルながら大きな釣鐘。

 申し訳ないことに、誰が誰だか結局わからないんですが、幕開けは上手に笛をはじめとした3人の囃子がついて、能(なのかなー)の清姫。
 後方の出入口から、姫姿の次の踊り手が現れて、最初の踊り手交代しつつ、囃子方は座った台ごと上手に捌け、「古い城」が始まります。この2人がソロで、あとは2人になり、3人になり、またソロになったりしながら、清姫たちが入れ替わり立ち替わり。姫姿が3人でしたか。「喜」「怒」「泣」の3つの面をそれぞれつけてそれぞれの踊りを踊る場面もあれば、姫たちが手を取り合って踊る場面もあり。2本の柱が実に効果的に使われていて、いつの間にか1人増え、1人減り、違う清姫になり、と目が離せないんですねー。6人全部で1人の清姫なんだけど、それが何か役割分担的に振り分けられているというわけでもないのが逆に面白いというか、ちょっとスリリングだったりもします。

 姫姿の3人から、白い着物で、あれなんていうんだろう、ちょっと武家っぽい、髪を一筋細く後ろに垂らして、結った付け根のええと水引なのかなあれも、ぴんと立った感じの。それが初めは2人、後には全員その姿になるんですが、最終的にはその片方の肩を脱ぐと、下は△のウロコを模した銀の衣装になっているという。中の1人だけは銀ではなく赤のウロコ。で、その赤のウロコの人(プログラムの写真を見る感じでは、藤間恵都子さんではないかと思うのだけど自信がない)が、蛇の頭といいますか。この人がスゴイ迫力なんですよー。

 そしてついに「キエフの大門」のあの壮麗な音楽とともに、釣鐘が下がってくるんです。おおっっーーーー(←すでに興奮している)。そして黒子さんが釣鐘の後ろに用意したはしごで、赤ウロコの人が釣鐘に昇り(黒子さんがちゃんと尻尾部分を釣鐘の前に垂らし)、片手に持った、ええとあれはなんだ、細い棒の先になんか四角っぽいのがついてるヤツ、アレを振り回しつつ辺りを睨めつけ、白ウロコの人々はその胴体のように並んで踊り、いやもうなんかよくわかんないけどえらい興奮しちゃって半泣きでした。かっちょええーーーーΣ( ̄ロ ̄lll)!

 ぢぶん、基本的に洋舞でも邦舞でも男性の踊りが好きで、あんまし女性の舞って興味なかったんですが、もうぢぶんを恥じましたよ。振付もよかったんだろうけどなあ。日舞の素養が全然ないんで、あればもう少しわかりやすく書けたような気もするんですが、まあコーフンしたことだけ伝わればいいや。

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