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2013/11/30

じわじわと

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 電子レンジで温めるタイプ。中に小豆が入っていて、バンドはないですが、小豆の重みで目の上に固定されます。おもったよりじわじわくる。


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2013/11/29

くだもの

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 管物、ですね。花の好みも年とともにいろいろうつって、菊は管物が好きになってきたという。

 


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2013/11/28

カルメンつれづれ。5

 さて、つれづれなるままにつれづれっておりますが。

 エスカミリオの話を書いてなかったなー。弾くんは、初日はちょっとこなれてないかな? な気もしたんですが、2日めはぐっと動きもよくなっていて、カルメンとの距離も近くなっていったように感じました。

 ……しかし、あの最初の茶色い衣装、どうしてもカウボーイに見えるんだよなあ( ̄▽ ̄)。まあカウボーイも闘牛士も牛相手に違いないっちゃ違いないんだけど(←大雑把な)。

 シチェドリン版のカルメンを使う場合、どうしても見慣れたアロンソ版を基準に考えてしまうので、エスカミリオは思ったよりも出番が少ないな、というのが初日の感想。本当に少なかったかどうかを考えてみるに、
 闘牛士の曲で踊るソロ+アンサンブル …… これは同じ。
 その次の曲のカルメンとのPDD …… 前半のみ。後半はMとホセが出る別の場面。
 「カルタ占い」の5人の踊り …… 前半はカルメン・ホセ・ジプシーのトロワ。後半は奈良ちゃんのソロ。
 最終曲(闘牛場) …… 前半のみ。ホセに担がれて退場。

 というわけで、ぐっと少なくなっていたよ、やっぱり。最初のソロからPDDは一つの流れと考えれば、2回の出番、となるわけだな。ぢぶんは原作の「カルメン」を読んだことがないんだけど、バレエやオペラほど比重が大きくないというのはどこかで読んだ気がしたので、まあそれに近いのかもしれないなあと。オフィサーの方が出番が多いやん。
 
 前半は口笛ピーピー的な登場から(あそこのジプシーの肩車が好き( ̄▽ ̄))、カルメンとの出会いとPDD。初日はちょっとカルメンに比べて年齢が低いなー、と思ったけど、だんだんそこいらも改善されて、ちょっと強引な感じもよく出てきてた。そしてみんな忘れちゃいまいか、弾くんは「ヘリオガバル」を踊ってるんだからねっ( ̄▽ ̄)! まあ本当は尻の振り方も微妙に異なるんだろうと思いつつ、あのときの「原始人」よりはもう少し人間っぽいよな、と。

 しかし、振る舞いの、ある意味「原始的」な(あるいは「野性/野生的」な?)味わいは、カルメンとエスカミリオでは同質なものだというところはよく出ていて、「人目を気にしない」ともいえるだろうし、「おもむくままに」ともいえるだろうし、2人は同じ「自由」さを身につけているんだな、と。そこいらがホセは違っていて、カルメンとユニゾンで踊っていてもなんとなく分別くさいというか、理性的というか。エックの意図なのか、ダンサーの個性なのかまではわからないんですが。

 闘牛場での、女の子たちがエスカミリオの回りを「♪ららららら〜」って歌いながら回るところが好きなんだよなあ。ちょっと不気味で。

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聖なる怪物たちテキスト

 今日からギエム&カーンの「聖なる怪物たち」が始まりましたが、そのテキスト関連での検索でいらっさる方が結構いらしたので、前回(2009年)の時のテキストへのリンクを貼っておきます。今回NBSにはあがってないのかな。

 短いプロモビデオつきのお知らせページがこちら

 そこからリンクされている前回の特設ページの対訳はこちら。印刷用のPDFもダウンロードできます。
 「MOIVE」は白い画面になっていますが、再生ボタンをクリックすると再生できます。
 
 ぢぶんも復習?しないとなー。最終日に行く予定です。

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2013/11/27

あさがお

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 これは11月4日に横浜に行ったときの写真。雨が降る日だったのでちょっと暗いですが。確か中区役所かなんかの壁じゃなかったかな。


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 壁一面の朝顔。朝顔。……だよねえ。11月だけど。いつもこんくらいまで咲いてるものだったかな。もう季節がよくわかんないですが。

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2013/11/26

カルメンつれづれ。4

 さて、ここからは、ぢぶんの独断といいますか。ええまあ、今までだって独断ですけどね。それは「葉巻」という「小道具」についてです。それは「印象的な小道具」なのか、という。

 もう時代がすっかり変わっちゃっているわけですが、ぢぶんがまだ若い頃というか幼い頃というか、具体的には80年代前半くらいまでなのかなあ。「女がタバコを吸う」というのは、ひとつの象徴だった時代があるんですよ。もちろん、逆に年寄りはよく吸いましたけども。うちの明治生まれのばあちゃんもずっとヘビースモーカーで、タバコ以外に楽しみのないような人でしたし。
 なので「若い」をつけてもいいのかもしれない。「若い女がタバコを吸うなんて」。それは健康にうんたらかんたらいう以前の「生意気だ」という話であって、だから「女がタバコを吸う」というのは、今とはまた違った意味合いがあったし、映画であれなんであれ、そのように演出された時代があったわけですよ。うわー、歴史になっちゃうのかよ、それ。

 さて。カルメンは煙草工場の労働者ですから(←だからといってこれを「労働者話」に持って行こうとしたソ連もすごいと思うけどな−)、煙草くらい吸ってもおかしくはない。下層労働者に葉巻が吸えたかどうかはこの際おいとくとしてね。というか、実際問題として紙巻煙草だったらあんなに踊ってる間もたないので葉巻(笑)、という気もするんだけど、それはさておいて、「葉巻」であるのは、オフィサーたちの「特権」のようにも見えるよね、と(笑)。あれはオフィサーたちの属する「大人の男」の世界のもの。

 カルメンは登場時から葉巻をくわえ、オフィサーたちの吐き出す煙の中を漂うけれど、ほかの女性たちは葉巻を口にすることはない(見落としてなければ)。エックの言う「男性性」はそこにあるんじゃないのかな。カルメンをほかの女性から峻別するのは、真っ赤なドレスでも髪に挿した花でもなくて、くわえた葉巻にあるんじゃないかと。それを「ギエム」という肉体が補完する。

 で、もう一度戻りますが、「自由」ということ。以前書いたことをもう少しこなれた……かどうかわかんないけど、咀嚼してみると、それは「ふるまいにおける自由」みたいな感じになるのかな。「政治的な自由」という意味ではプリセツカヤにまさるカルメンはなく(そりゃそうだ)、先日のヴィシニョーワをはじめ多くのカルメンが「性的な自由」であるのに対して、今回のカルメンは「意のままにふるまう自由」であったように思うんですね。それがむしろジェンダーを凌駕する方向へいくのは、エックの意図なのか、ギエムの個性なのかはわかりませんが。

 そしてそれは「伝統的な価値観」を持ったホセや、マッチョなオフィサーとは相容れないんだよなあ、というところで、とりあえず。

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2013/11/25

おやすみ。

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 長続きしないワタクシ。いつもの頭痛+吐き気で、会社を早退して2時頃うちについてガンガン寝てました。午前中ただ働きになっちゃったけど(←3時半までいないと早退にならずに全休扱い)、年休繰り越せない分がまだ10日以上残ってるしな。寒くなってきたんで、無意識に歯のくいしばりがひどくなってる気はしますね。起きると「寝てる間に食いしばってたな」みたいな感じがあって。それが頭痛にきてるような気もせんでもない。

 先週、隣の部署の人が交通事故にあって、命に別状はないんだけど(本人がその場で電話してきたくらいで)、骨にひびは入っちゃってまだちょっと会社には出てこれない感じなんで、うちからヘルプを出してたりするもんだからこっちも休むに休めない、みたいなとこなんですよねー。

 てなわけで、どなたさまもお気をつけて。

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2013/11/24

カルメンつれづれ。その3

 書きますよ、といったものの、何から書いたらいいのかよくわからんなー。

 カルメンを殺して逮捕されたホセを、銃殺のためにオフィサーが引き出し、兵士達が銃を構えるところから始まり、シチェドリン編曲の序曲(あの編曲は本当に上手いよなー)が高まってはじけた瞬間に過去に戻る、という。視点は最後までホセのものであったかと思います。

 カルメンと「M」以外の女性アンサンブルには「女性たち」という役名が振ってありますが、基本的にはこれも「ジプシー」の仲間というか、そちらに近い存在なんだろうな。男達を挑発し、翻弄しようとする、気ままな存在。中盤に出てくる4人は川島さんと矢島さんは確かなんだけど、あとは伝田さんと三雲さんだったかな。最初にオフィサーをひっぱたいたのが誰だったかよく覚えてないんだけど(三雲さん?)、東京の最終日で女性に投げ飛ばされたオフィサーのベレー帽を、部下達が見つけ損ねるというアクシデントがありまして。それは慌てて探しに戻った部下達によって結局木村さんの手に戻って、そこからかぶり直して踊れる余裕はあったと思うんだけど、木村さんがいきなりそれを舞台袖に投げ込んで帽子なしで踊る、というちょいとレアなことに。途中で部下達も帽子をかぶってないのに気づいて、みんなオフィサーにならって投げちゃったのかと思ったんだけど、帽子を脱ぐ振りがあるからそこの後だっただけかも知れない(←あんまりちゃんと部下を見てない)。

 高木さんの踊った「M」は、ホセの婚約者のミカエラであり、母親であり、「死」でもある、ということになってますが、アロンソ版でいう「牛=運命」的な、上の3者でいえば「死」のイメージが強かったかな。ぢぶんが「カルメン」にうとくてミカエラの役割がよくわかってないせいかな、とも思いますが。
 ただ、婚約者と母親が一体である、というのはある意味ではすごく本質的だな、と。ホセが求めているのはそういうものなんですね。実際、「M」が、ミカエラでも母親でもない時というのはそれなりにわかりますが、ミカエラなのか母親なのかわからない、というのは、少なくともぢぶんはかなりありました。多分、どっちでもいいんじゃないかな。最初の方で、Mと踊っているところをオフィサーにみつかって気まずくなる場面がありますが、それだって婚約者だって母親だって、どっちだっていいんですよ。ホセをいさめに来るのも、指をさして方向を示すのも、婚約者だって母親だっていい。ホセが求めてるのは同じもの、つまり婚約者に母親をしてもらうこと、というふうにぢぶんは思いました。そして、カルメンに求めてるのも同じものなんですよ。そりゃ刺しちゃうよね。

 最初の場面はカルメンとジプシーの踊りと罵り合い、それを見て惹かれるホセとで終わりますが、実際にホセとカルメンが心を通わせるのは、例のアダージョの一瞬だけだったように思います。それすらも、カルメンの手には葉巻、ホセの手には薔薇の花束と、それはちぐはぐなものを内包してるわけですが。

 つことで、また。

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2013/11/23

らく。

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 ギエムプロ、楽日おめでとーございますっ! といいつつ写真はまだ巣鴨。

 明日あたり、K村さんはヒゲ剃っちゃうんでしょうか。師直も……と思ったけど、あれはちゃんと描かないとならないからなあ。あのヒゲで普通にクラスレッスンとかちょっとシュールな……というか「M…」か、それは。

 カルメンについては、もう少し書きます。

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2013/11/22

国立劇場に行った。

 つことで、今月「声明」を聞きに初めて国立劇場へ行ったので、ちょっとだけ写真も撮りましたよ。と。

 うちからだと有楽町線で永田町へ出るのが近いので、いつもの(というのは国会デモは社会文化会館前から、というのが定番だったのだ)出口から出ると、まあやっぱりデモがなくても社文がなくてもカマボコはいるんだよな。ちなみに社会党(当時)が政権与党だったときは社文回りの警備もすごくて、やー、これが政権与党ってことかい、と思ったもんです。今は昔。

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 演芸場側の入り口から入るとこんな具合。竹垣にバラ線(鉄条網)など張ってあってちょっと殺伐とした感じ。もっともよく見ると、バラ線は隣の最高裁のもので、そっちの敷地内に別個に立ってるんですが。
 この突き当たりを曲がって地下道を通って表門側に出るんですが、その地下道もちょっと不気味。


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 表の提灯は飛天。


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 今回は小劇場でした。ホワイエの絨毯は青海波と桜。ベンチとテーブルなど、ゆっくりできるスペースがあり。売店は寿司やサンドイッチはありましたが、ちょこっと開演前にお腹がなるのを抑えておこうかなー、という程度のものはなかったなあ。もう少し軽い物があるといいのに。トイレは左右両側に。下手側のトイレは小さかったな。

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2013/11/21

かんわきうだい。

 さすがにしんどい。

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 菊の扇づくり(というのだろうか)。そういえば、カルメンの黒い球体は「ホセの銃殺に使われる弾丸」でもあり「スペイン女性の扇の要」でもあるという話だったけど、扇そのものは出てこなかったような?

 それはそうと、ダンマガのインタビュー記事に載ったK村さんのリハ写真のうちの「手の表現」ってヤツ、あれはソロのあと、下手はじっこをパ・ド・ブレ的に「うにうにににににに……」って前進するところなのかな? 何気に足元というか、つま先がえらいこっちゃな足取りの。

 写真は巣鴨菊祭り。江戸六地蔵のひとつ、真性寺にて。

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2013/11/20

カルメンつれづれ。2

 あそうか、「子どもの自由」じゃなくて「プリミティブな自由」って言葉を使えばいいのか! と、なるほどなるほどと思いつつ、でもそれだって何かわかったような気にはなってもわかったことにはならないよなあ、と思ったりしてるわけですが。なんというか、「ふるまいにおける自由」とかね。いろんなことを思うのですよ。

 ま、自分のイメージを言語化するってのはやっかいなもんで。

 エックのカルメンの話ですね。

 「ジプシー」という役名のついている男性は、岡崎くんと氷室くんのダブルキャスト。冒頭場面のザッキーの(おそらくはスペイン語の)罵倒がすごくてですね、いやー( ̄▽ ̄)。なんかザッキーの本領全開みたいな役だったなあ。踊りの方もすごくよかった。氷室ックの方がやっぱり「バレエ」っぽい動きになるなあ。なのにちょっと土臭さがあって、そこらに「ジプシー」っぽさというか、下層っぽさが出てる。ザッキーはやんちゃなチンピラだけどちょっとスマート。氷室ックがなぜかマネージャーっぽく見えるのは、衣装とオールバックのせいだと思うが(衣装はザッキーと同じなんだけど)。

 イメージ的には、カルメンの恋人あるいは元カレ的な関係ではなくて、幼なじみかつ同志みたいな感じ。同じ共同体というか、属性というか。それがいちばん出るのは、アダージョの最後にカルメンを呼びにくるところかな。ホセは違うんだよね。カルメンたちの共同体とは別の世界の出自で、結局そこは越えられなくて、最終的にジプシーを刺しちゃう(あれは「未遂」ってことでいいんですかねぃ?)のが、アロンソ版だと「カルタ占い」のところにあたるトロワかな、と。台詞の部分がわかればまたちょっと違うのかも知れないけど。

 男性アンサンブルは基本的に「兵士」なんだけど、真ん中のファランドールのとこ、あれはジプシー仲間というか、盗賊仲間なんだろうと思うんだよな。ザッキー+氷室ック(交代で「ジプシー」とアンサンブル)と、入戸野、岩村の4人。入戸野くんと岩村くんの2人もいい動きをしていて、ああいう声を出しながらはしゃぐような場面に強い人が選ばれてるのもあるのかなあ、と。肩車で「うおおおー!」って出てくるのとか、好きなんですよ。ええまあ、引きずられてる人はちゃんと見送りますけど。

 ……木村さんを引きずる高木さんよりも、ギエムを引きずる氷室ックの方が大変そうに見えるのは、あのギエムの衣装のせいだよな、うん(←いやもう「涙でぐしょぐしょでオレもう何がなんだかわけわかんねえけどぼろぼろでどろどろ」みたいなのが妙に後を引くというか)。1回ホセに刺されてるし。

 いやー、ザッキーの声が妙に耳に残るといいますか。例のアダージョを聞いても、最後に当分「カーメン!」(←「アダージョ」の最後のとこは違う台詞だった(汗))という彼の声が自動でインサートされちゃいますよ( ̄▽ ̄)。

 
 どうでもいいことですが、ホセたちの「竜騎兵」ってヤツね。Wikipediaに「「竜に騎乗する者」という意味は含んでいない」ってあって笑っちゃったよ( ̄▽ ̄)。そりゃそうだ。

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2013/11/19

カルメンつれづれ。

 いやあ、マラーホフがくるとはおもわなかったなあ、ぽりぽり。ま、言われてみれば「思いついてもよかった」ような気はしますが。

 さて、カルメンですな。鹿児島と愛知がまだ残ってるけど、ネタバレ的なものを読まずに観たい、という人はそもそもこんなところは見ないだろうという感じでいいのかしらん……。

 とはいえ、そこはぢぶんの書くことですから、多分おおかたの人はあんまし同意しないだろうな、といういつもの辺りで。ぢぶんは見識もないですし、ダンマガとかプログラムとか東バの公式資料に載ってる程度のものも全部は目を通してないですし、でもまあそこから多少は引っ張りながら、くらいのところで。

 えええと。どういう順に書けばいいんだ。

 基本的にはホセの回想という形式を取っているとおり、ホセの話になっていると思います。といいつつ、最初の一列に並んだ兵士が銃殺隊だというのは2日めに上から見てやっとわかったという……(←初日は下手の端の方だったんだよ……orz)。

 なんといいますか。かつてロホで「マノン」を見た時に、「相手を愛することはできても理解することはできない男の悲劇」とかなんとか書いたような記憶があるんですが(これだ)、それに非常に近いイメージを持ちました。ちなみにギエムのマノンは見てません(ノ_-。)。この頃はまだそんなに収入がなかったんだよ(←まだ今の部署にいなかった=残業長者でない)。

 これはギエム個人の個性によるもので、エックやギエム自身をももしかしたら裏切っているのかも? と思えたのですが、ギエムのカルメンが非常にかわいくて、むしろ子供っぽさを残しているように感じるんですよね。あの最初の方の、ごろごろ奥の方に転がっていって、セットの扇に「ばたん!」ってぶつかって貼り付く辺りなんか、もうどこのガキだよ、っていう。オフィサーに留置所に入れられた場面でも、ホセを誘惑して脱走するというよりも、どこか子どもの暇つぶし的な感じがする。子どもというか、ティーンエイジャーくらいかな。それはホセとのアダージョの場面でもそうで、それはエスカミリオとのPDDとは全く違う方向での「こども」というか、ちょっとよく言葉がみつからないんだけど、まあそれは後ほど。

 断片的にいろんなことが頭の中にあるんだけど、それを順序づけてアウトプットしがたいんだよな……。

 ただそういう状態でいろんなことを転がしてるのはすごく面白いんですけどね。舞台の後のいちばんの楽しみというか。

 誤解されそうというか、わかられづらいだろうなあと思いつつも言ってみれば、ギエムのカルメンの「自由」って、「子どもの自由」に近いイメージだったんですよ。それは「義務を伴わない」とかそういう意味ではなくて、もっと無垢性を持ったというか、天賦的なというか。エスカミリオやジプシーはそちらに属し、その対極の「大人」としてオフィサーがいる。そしてオフィサーのようになろうとして落ちこぼれたホセ、という配置がひとつできるだろうと。
 そう思うと、弾くんーザッキー/氷室ックー木村さんという人選はさすがだな、と思うとともに、あるいはこの人選のおかげでそういう配置図ができあがったのかも、とも思ったりするわけですよ。

 とりあえず。

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2013/11/18

小休止。

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 いや、さすがにくたびれた。いきなり業量あがるし。

 写真は巣鴨の菊祭りにて。


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2013/11/17

東京最終日

 ついに東京最終日です。今回は4日もあるーヽ(´▽`)/! と思っていたのに、あっという間のできごとですよ。

 とはいえ、やっぱり4日連続でエチュードはハード。特にカルメンと両方に出てる人はしんどいだろうなあ。入戸野くん、松野くん、川島さん、奈良さんと、エチュードのエトワール4人がカルメンに出てるんだよね。もっとも、川島さんと奈良さんはエチュードは1日ずつだし、松野くんはカルメンでは入戸野くんよりも出番が少ないので、いやもう入戸野くんお疲れ様でした……。エチュード、ちょっと疲れが出たな、と思うところもいくつもあったけど、それでも次に出てくるときはいつでも全力で、若いなー、と。

 しかし、今日のエチュードはなんといっても川島さんだっヽ(´▽`)/! 出たときからキラキラだよ……。最初の(といっても途中なのか)1曲が終わって捌けたときには、もう涙目でしたです。ふえーん。堂々としたプリマっぷりだったよ。シルフの場面もよかった。コケティッシュになりすぎない、ほんのりしたコケティッシュ。梅さんもドラマを意識した踊りでいい場面だったよ。川島さんのラシルも観たいなあ。
 欲をいえば、やっぱ初役だし、ベテランがエスコートしてあげて欲しかったなあと思わないでもないけど(←むしろ川島さんがリードしていたような)、ま、それは仕方ないやね。

 梅さんも、本当は1日だけだったのが2日になり、さらに4日になったのか。しかしそうやって鍛えられていくのだ、多分(木村さんなんか年中そんなだったもんな)。こんだけがんばれればロミオもいけそうなもんだけど、まあそこは仕方ない。真ん中が板についてきて、いやまあ「オーラ」とかいうよりも「キラキラ」な感じはするんだけど、妙な存在感はあるし、それはそれでいいからもう突っ走ってくれ。

 男性は、今日はトリオのリーダーの氷室ックが抜けてザッキーがイン。野尻くんや宮崎くんがここに入ってくるようになったんだなあと思うと感慨深い。感慨深いが、がんばれ。
 いや、がんばらないとなんないのは森川だろー! と思わなくもないんだが。2、3年前くらいの方が良かったような気がするよ? 目立つんだからさー、そこはさー、……。

 杉山くんの出番がビミョーに少なかったような気がするのは、原田さんともども、吉川さんたちみたいな「ソリスト」的な扱いだったのかな……。2人で組んでの足技もあったし。4日間安定して正確かつきれいだったよー。ラインも維持できてるし、ステージマナーはもともといいんだから、あとはどんどん投入してもらって度胸と押し出しがつけば、というか本人に欲が出れば……なのかな。

 杉山くんに限らず、今は男子はむしろチャンスなんだからさ、ガンガンで行こうぜ……と思ったりもするわけですよ(←ちょっと歯がゆい)。

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2013/11/16

3日め。

 お、さっそく入戸野くんでの検索でいらっさる方が急増中だ。そりゃ気になるよねぇ。

 というわけで、3日めです。今日は本来的には「川島さん主役デビュー応援席」で、キャストが出た後にがんばって取った席だったんだけど、まあいいよK村さん出てるんだから(←全日出るからもういつでも一緒)。つことで、1階の前目、ちょい引き、がっつり下手、くらいのとこ。初日が1階、結構前、やや下手で、「カルメンがホセの股間からスカーフを引っ張り出すって何それそんなのあった?」だったのを、昨日2階から「あ、アレか!」と確認したんですが、今日も「そんなのあった?」って具合で、やっぱり近きゃいいってもんでもないですな。まあ明日の祭典枠の席はさらに後ろなんですが。

 えーと。全体に、初日はテンション高かったんだなー、と。舞台もだけどぢぶんもですね。毎度のことではありますが。久しぶりに見るエチュードで、キャストがいろいろ新しくなり、さらに初めて見るカルメンで、( ̄▽ ̄)とか(^▽^)とか∑ヾ( ̄0 ̄;ノとかキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!とかなってるうちに終わったというか。ええまあいつも大概そうですけどね。

 2日め、3日めと見る方も落ち着いてくるし、舞台もなんとなくまとまってくるんだけど、初日の「何がどうしてこうなってるんだおいーー!……(ノ゚ο゚)ノミ(ノ _ _)ノ」みたいな舞台の方を愛してしまったりもするわけですよ。ひねくれものですもの。

 つことで、エチュードもだいぶまとまったかわりに、ちょっとこじんまりしたかな、と。初日はよくわからない感じに拡散方向だったように、振り返ると思ったりして。

 松野くんも初日から比べると小ミスも減ったし、心なしか貫禄もついたような。梅さんは「優男の力押し」で、いろいろと感慨深い(←ペザント入りからここまでが長かったよ……)。

 しかしまあ、高岸さんの重さ(身体のじゃなくて)はいまだに大きいな。コンディションの悪さはあるにしても、4年前の笑っちゃうくらいガンガンな回転ではないんだけど(これね)。で、やっぱり木村さんも観たかったなあと思うのはもちろん木村さんが観たいからなんだけど、足りないのはなんだろうなあとつらつら思っていたら、それは「突出してる」というよりはむしろ「率いる」っちゅう感覚なのかな、と。もちろん、梅さんはともかく、松野くんやまして入戸野くんにそれをせい、というのは無茶振りなのはわかってるんだけど、そういう「群れをひっぱる力」みたいなものが欲しくなってくるんだ(で、それは水香ちゃんにはなくて、奈良ちゃんにはあるような)。それはいわゆる「華」とはまた違うものなんだよね。

 まあ高岸さんも木村さんも、最初っから「高岸さん」と「木村さん」だったわけじゃないわけで、といいつつあの2人なら最初っから高岸さんと木村さんだったかもしらん、とか思ってみたり。なんだよそれ。

 水香ちゃんは初日よりも丁寧な踊り。例のトゥの連続のところはちょっと慎重すぎるかな、という気もしましたが、まあそんくらいの方がいいのかも。

 カルメンは、いろいろわかってきて面白いのでまたまとめて。葉巻の着火で2日続けてぼうぼう火柱上げてた岩村くんが、今日はなんとかなっていたような。気をつけないと前髪こげるよ! そんであの場面のオフィサーがアヤしくていいんだよなあヽ(´▽`)/。

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2013/11/15

2日め。

 さすがに2日間、残業しないためにフルスロットルで仕事したら、相当疲れた。今でもなんで定時に仕事が終わったのかわからないw。

 なので軽く。

 昨日は前方の端っこだったんですが(←祭典の会員追加枠だったのになぜか祭典枠よりいい場所だったというw)、今日は2階サイド後方。おかげで、ようやく「カルメン」の全体像がわかったような。ダンサーを観るなら近く、物語を観るなら引きで、みたいなものか。いや、昨日は見えないとこ/見てないとこも随分あったな、と( ̄▽ ̄)。近いといろいろテンションがあがって楽しいところ、逆にうっかり目についちゃうとこ、いろいろですけども。

 エチュードでエトワールを踊ったばかりの入戸野くんと奈良ちゃんも、カルメンでも疲れを見せずに。昨日、兵士ちうか、私服になってからでいい動きしてたのはやっぱり入戸野くんだった。エチュードの方も、新人であれだけいければ御の字。ペザントのときは「海の物とも山の物とも」だったけど、うまくなじんでいってくれるといいな。
 
 奈良ちゃんのエチュードはよかったよ! やっぱり近くで見たかったなあ。相手が入戸野くんと梅さんなので、ちょっとお姉さんの貫禄。梅さんは、通しで観たら目が慣れたような。つか、昨日のアレは「不意打ち」だよな、やっぱり( ̄▽ ̄)。この1年でずいぶん安定したなあ。というのは杉山くんもだけど。2人とも、初青い鳥でのあわあわっぷりが嘘のようだよ。いや、まだわかんないけど。

 今日はこんなところで。

 

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2013/11/14

エチュード&カルメン初日

 つことで、エチュード&カルメンの初日。初日とて、カテコの段取りが悪かったりとか、まあいろいろとやらかしつつも、面白かったなーと。

 エチュードは、高岸さんがリハ中に脚を痛めたとかで、後半は梅さんが代役。キャスト表を見た感じだと、明後日も同じようにやるのかな。シルフの最後のアラベスクがちょっとつらそうだったので、そこいらで終わりなのかと思ったら、中締めまできっちりと。回転はよく回っていたので、後半のジャンプの連続が脚にくる、ということなのかも。というか、以前シルフの場面は木村さんと美佳姫で見た記憶があるんだが……。フォーゲルとサラファーノフの時も踊りの割り振りがちがったので、エトワールの配分て案外フレキシブルなのかもな。

 といいつつも、そんなわけで高岸/後藤パートを梅さん、木村/中島パートを松野くん。松野くんの舞台度胸のよさは相変わらずで、堂々といろいろやらかしていたような。というよりもやらかしてないはずのところで、「今何をやった−?!」みたいな気持ちになるのはなぜなんだろう。
 ……ってまあ、そこのパートは木村さんの残影があったりするからなんだけどさ。バーが終わって、あのイントロが流れると、前回は2009年でしたか、あの時のように一瞬胸が熱くなって、ああ高岸木村で並び立つのをもう一度見たかったなあ……などと感傷的になったのもつかのまというかなんというか、

 そんな感傷を、指ぱっちんで出てきた梅ちゃんが、全部吹き飛ばしてくれましたよΣ( ̄ロ ̄lll)! 高岸さんの「おらおらおらああああ!!!!」がデフォのワタクシ。いや、サラファーノフのアレも「すげえ!」と思い、後藤さんのアレだって嫌いじゃないんだが、初登場があの場面って、やっぱ度肝を抜くっつうかなんつうか、ああびっくりした。いや、踊れてるし、ジャンプ高いし、一皮剥けたというか、なんだろう。なんといえばいいんだろう。作風的には木村さんのパートの方が似合うと思うんだが、梅さんなりの押し出しの強さとでもいえばいいのか。

 水香ちゃんは珍しくミスが多かったなあ。掌上向きのとことか可愛かったのにもったいない。中堅どころに意外と小ミスがあったのは、カルメンに時間を割いて踊り込めなかったか、身体が混乱したとかもあるのだろうか。

 男性は蓮くんが素直に育ってるなー、と。そんで杉山くんが今日はすごくよかった。出番ちょっと少なかったような気がするけど、最後の連続「しぇー」もどきも形がきれいに決まってたし、最後にドヤ顔をみたような気がするよΣ( ̄ロ ̄lll)! あとあれだ、永田くんが意外と高岸さんパートが合うかもしれない。

 カルメンについては、ザッキーと氷室ック以外は固定キャストだし、ネタバレ回避も含めておいおいに。軽く触れると、高木さんは新境地といえるのではないかと。正直びっくりしました。あの電気つけたり消したりがツボったw。ムッルを抱えるわ、木村さんを引きずるわのハードワーク。木村さんもザッキーもはまり役で、キャスティングの目ってすごいなあと。奈良さんもすごくよかったし、群舞も男女とも想像以上の大健闘。明日も楽しみ〜♪

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2013/11/13

最終回。

 で、つらつらと振り返りつつ、友佳理さんとのジゼルの時は同じ場面で、ジゼルを求めるアルブレヒトの声がいっぱいに響いていたなあなんてことも思い出しつつ、今回はそういう風でもなく、なにかもっと削がれたような感もあったかな、と。水香ちゃんも木村さんも違う方向に過剰になることが多いから、歩み寄るとそんな風になるのかも知らん。

 ミルタに引き出された後のPDDもそう。お互いに抑制するところもありつつ、むしろ木村さんの方に合ってたのかな。ゆっくり音をとって伸びていくイメージの。サポートされて前方に腕を伸ばしていくところが水の中をたゆたうような感じ。

 対角線に向き合って、後ろからウィリ2人ずつに引き離される場面、前回ほどに「引き離される」感じはなかったんだけど、その後に抱き合ったときにですね、アルブレヒトは初めて「愛する」ことを知ったんだなあ、と。木村さんの舞台はわりとそういう「瞬間」があるんですよね。自覚的にかどうかはわからないというか、どちらかというと行き当たりばったり……じゃなくて、舞台の上で「そうなる」部分なのかなーと思ったりするんですが。初演の時のバヤデールの影の王国なんかでも、ヴェールのPDDでそういう「瞬間」があったりしてね(だからもう一回ソロル見たいんだけどなー)。あの引き離されるような振りは、確か「エチュード」のシルフの場面の中にもあったはずで、アルブレヒトを踊る前からあそこはアルブレヒトだったような気が、というか、順番で行くとあれがアルブレヒトに移植されたのか、というか、ええまあそんなこともあって「エチュード」ももう一回見たかったんだよ……(ノ_-。)。いやまあそれだけじゃないけどもさ。

 ま、それはともかくとして。本当に美しかったですよ。美佳さんや友佳理さんとだと、逆に何か過多になるような気がして、それはそれとして「心を打つ」ものになったと思うんですが、余分なもののないプレーンな「悲しみ」のもつ美しさみたいなものも、それはそれでいいなあ、と。
 で。片膝をついた木村さんの背中に水香ちゃんが身体を預けるようにポーズを決めてフィニッシュになるんですが、曲が終わって立ち上がる時に、そもそも2人の上体と前方に上げた右腕の角度はきっちり合っているわけですが、ポーズをほどくときに手首から指先までを一瞬ふわっと……なんていうんですかねぃ、そよがせるようにして腕を抜く、あのタイミングと抜き方がぴったりとひとつになっていて、なんかそんなところでカンドーしてしまうという……。こんな風な寄り添い方もあるんだなあ。

 その後の水香ちゃんの魚跳びのところはよかったけど、しかし木村さんが引っ込んじゃった後の水香ちゃんの連続ホップは、なんでそこで自動人形に戻っちゃうかなーーっヽ(`Д´)ノウワァァァンっていう……。今回そこだけは不満だったよ……。あそこはもう友佳理さん以外では満足度低めなのは自分でもわかってるからその分差し引いても「おいおいおい」だったよう。

 で、アルブレヒトのヴァリ。一度引っ込む前の短い踊りも含めて、たっぷり歌わせる、というほどではなかったけど、そんでも久しぶりのノーブルっぷりを堪能しましたよ……(ノ_-。)。短いしな、ヴァリ。最後はザンレールの着地で倒れるパターン。

 これで2人引っ込んで、ウィリたちが動き始めるともう大詰めですな。アルブレヒトはブリゼではなくアントルシャ。前半はアンバで、後半は腕を開いて。上下にはしてましたが、「腕で跳ぶ」ではなくて別個ぱたぱたしていたような。高さもあるし、つま先まで正確にかつ美しかったですー(ノ_-。)。前回の横須賀では開いて固定した両腕が十字磔みたくなって「ああっ、その手があったか!」みたいなことになり、春日井ではなぜか絶好調すぎて跳んでるうちにハイになってないかおい、てな感じでしたが、3回目になってやっと通常運転といいますか。まあ後半全体がそうで、横須賀で前半飛ばしすぎたのか最後本気で死にそうになり、春日井では逆にあと2時間くらい踊らせとけよ、てな感じになってましたが、今回はほどよいくたばり加減というか、いい案配に着地したような。

 水香ちゃんの方はといえば、今回ホールバーグとの舞台を見ていないので6月比になるわけですが、ミルタとタイマン張るようなジゼルでもなく、なにかこう決意めいたようにアルブレヒトを守る、というわけでもなくて。最後に鐘がなってウィリ達が捌けて行くときに、いつもだと割と「勝った!」みたいな印象があるわけですが(笑)、今回はそこでジゼルがウィリから「ジゼル」に戻った、といいますか、あるいは人に戻ったとか少女に戻ったとか、そんなような気がしました。ああ、ちゃんと成仏できるんだなー、というか。いつもよりも自己主張が薄く、本人的には物足りないのかも? と思わなくもなかったんですが、でもこれくらいでいいんだよ、とも。

 最後の「本当のお別れ」はあまりべたつかずに、「大人」と「少女」で。最後は花をこぼしつつ、立て膝で墓の方へ手を伸ばす東バデフォで。何か最後まで、プレーンで純粋なイメージだったな。大吟醸のようなジゼル。

 カテコでは、水香ちゃんはいつも割とすぐに素に戻るけど、木村さんがしばらくほうけてました( ̄▽ ̄)。こういうほうけかたをするようになったのは「オネーギン」の初役のときからですかねぃ。あのときに、木村さんは「オネーギン以前/以後」に分けられるようになるだろうな、と思いましたが、そんなことを思い出してみたり。しかしまだまだ純クラ主演いける! ですよ。まだまだ見たいよ……。

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2013/11/12

2幕つづき。

 いい加減終わらせないと、カルメンが始まってしまうがなー。

 2幕のアルブレヒトの出のあたりからですか。

 2幕の出といえば、ヒラリオンのいかにもうちひしがれちゃったとぼとぼふらふらな出ではありますが、同じ後悔とはいえ、アルブレヒトになるとエラソー度が格段にアップするなあ、と。堂々としたうちひしがれっぷりというか。ジゼルの気配を感じて右往左往して、最後に片膝をついて顔を片手でおおいますが、もうその指だけでもうっかり満足してしまいそうなですよ。なんであんなに指長いんだろうな。

 で、先ほど蘇生した水香ちゃんですが。前後しますが、あの蘇生した直後のぐるぐる回り
ですね。あれ、ぢぶんは友佳理さんの壊れっぷりがすごく好きなんですが、今回の水香ちゃんの壊れっぷりもすごくよかったんですよ。ぐるぐる回りから軽いジャンプへと、死後硬直から抜けきれない感じのぎくしゃくっとしたニュアンスというか。

 その水香ちゃんとのPDD。今回は水香ちゃんもすごくよかったなーというのはやや意外だったんですが、以前のレポをちょちょっと読み返してみてなんとなくわかりましたよ。つまり、水香ちゃんがやりがちな、腕を含んだ上半身の装飾音がほとんどなかったんじゃないかな、と。それはもちろん相手が日頃組んでない木村さんなので、ということはあったかと思うんですけど、やっぱりジゼルにはそういうプレーンな踊り方の方が合うんじゃないかと思うんですね。2幕全体に、ピュアというよりもプレーンという印象だったような気がする。上半身でいえば、水香ちゃんは割とトリルになりがちで、木村さんはテヌートからフェルマータでとるような……あくまでイメージですよ……そういう使い方。なので、ハウるかなーと思わなくもなかったんですが、今回は杞憂でした。よかったー。

 とりわけ、誰のジゼルでもそうですが、2人で交差して跳ぶ、あそこですね。あれがぴたっとユニゾンで決まったときはホッとしたというかカンドーしたというか。そんなにそこにこだわるか、っていわれると困るんですけど、こだわるんですよ(笑)。このPDDのここがいちばん好きなんだよぅ。
 なんといいますか。ただもう透明な悲しみだけが漂ってあふれてくるような。まじりけのない、静かな悲しみ。

 ミルタに引き出されてきた後も、おしなべるとそんな感じでしたねぃ。といいつつ、また明日。明日で終わらせないと!

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2013/11/11

巣鴨菊まつり

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 日曜は天気が悪いという予報だったんですが、午後からちょっと天気がよくなってきたんで、巣鴨の地蔵通りの菊まつりで汁粉喰うか! な感じで、夕方近くなってふらふらと。

 まあ菊まつりだったら御苑かなにかの方がずっと大きいわけですが、なんせ巣鴨乗り替え歴30年です。住んでるわけじゃなくて乗り替えてるだけだけど( ̄▽ ̄)、これだけ長いとビミョーに地元感覚になるんだよな。実際、近いし。

 会場は地蔵通りのとっつき、眞性寺。菊人形も出てるって話だったんですが。

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 げ、源氏物語………? つか?

 ……卑弥呼かと思ったよ、一瞬……(←しかも回転する)


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 ちゃんと光源氏が垣間見してますよー。こりゃ静馬も佐清もどうしようもないな。

 汁粉は境内の模擬店(16時まで)で、餅入り150円、餅なし100円。夕飯前だったので餅なしでいただきました。小豆粒なし、さらし粉のこちらでいうところの汁粉ですな(粒があるのはぜんざい)。アツアツで美味しうございました。

 その後高岩寺(とげぬき地蔵)までぶらぶらと。


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 なぜか信徒会館の前に大こけしがΣ( ̄ロ ̄lll)!

 いや、巣鴨のこういうビミョーなところが好きなんですけどね。ええ、まったくもって。
 でも、こういうこけし見るとつい、こけしあられを思い出しちゃうよねえ。


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 高岩寺にも菊〜♪ 普通の菊の写真も撮ったので(ちゃんと普通に菊の展示もやってたのだよ)、そのうち穴埋めにでもおいおいと。

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2013/11/10

2幕に入りまして。

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 なんか使い損なってたオニユリ。8月に清里で。ジゼルかなんかにからめて使うかなー、と思っていてそれきりに。

 つことで、ジゼルの2幕です。だってもう今週「カルメン」だし。「エチュード」にちょっと未練あるし(←しつこい)。

 ミルタは高木さん、ドゥが矢島さんと川島さん。ミルタは、踊りのきれいさだと奈良さんで、統率感だと高木さん、という感じ。矢島さんと川島さんも鉄板になったなあ。こうしてみると川島さんが一回り大きい気がする。川島さんのミルタもいいだろうし、矢島さんのペザントもいいだろうし、なんかもう妄想がいろいろと(笑)。この2人だったらなんだっていけちゃうだろうなあと思いつつ、でもコールドの核になって牽引していけるタイプとしても貴重な気もするんですね。いわゆる「主要な役」てのは、本人の技量があれば抜擢でもできちゃうんだろうけど、コールドの核って、中でこつこつやって積み上げていった人じゃないとだめなんだろうなあと、ちょっと最近思うところがありまして。

 いや、それにしてもウィリの群舞は素晴らしかったです! 県民ホールはオケピ使用時は前の座席をつぶすのを忘れてチケットを取ってしまってえらく前の方だったんですが、最初の群舞とヒラリオンのところだけは2階から見たかったなあ。

 ついでだからヒラリオンのところもやっつけてしまいますと。

 そんなわけで、座席がぐっと前ということは、日頃だったらそれほど注意しないウィリの足元というのが目の前にあるわけでして。目の高さが後ろの座席よりも低くなりますからね。そんでヒラリオンの「死の舞踊」の場面。あそこで、「ウィリの足元」というのが、あんなに怖ろしい具合だとは今まで思ってなくて、なんかもう目からウロコっていうか。いや、難易度で怖ろしいのかそうでもないのかはわからないんですけど、動き方が怖ろしいというか。基本的には「ホップのバランセ」とでもいうんですかいね?(←そんなものがあるのかどうかもわからないで言ってみる) かごめのとこもそうなんですけど、もうウィリの足が動いてるだけで、相当怖い気持ちになっちゃいまして。なんかびっくりしましたよ。

 森川ヒラリオンは、「身体が勝手に踊っちゃうよ〜」系なんだけど、後藤さんのようにコミカルにはならずに(←コミカルにしてないような気もするんだけど、そう見えるというか)、テイストとしては木村さん的なホラーに近い。「大きく見せる」ことには長けているよね(実際、大きいけど)。最後に沼に突き落とされるところで、なんか余分に回ったか何かした記憶が。

 そういえば、プログラムのウィリ整列のシーン、端っこにちゃんと突き落とされるヒラリオンの尻が浮いてて、ちょっと笑っちゃったのでありました。

 ……舟木な人の話がなかった……orz(意表を突かれた)。

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2013/11/09

天台声明を見る。

 一度生で聞きたいと思っていた声明の舞台というか公演というか、先だっての「日舞×オケ」の余勢を駆ってチケットを取りまして、ようよう行って参りました。国立劇場の小劇場、13時と16時の二回公演だったんですが、チケ取り段階でほとんど席がなく、16時の回、後方上手端から2番目。まあ動き回るってものでもないから、端が見えない分には問題ないですが、字幕は下手側のを見るしかないという。

天台宗総本山 比叡山延暦寺の声明 慈覚大師御影供
 お話:天台声明と慈覚大師  齊藤圓眞(天台宗参務)

慈覚大師御影供(じかくだいしみえく) 
<出演>天台宗総本山比叡山延暦寺法儀音律研究部/天台雅楽会/一般社団法人 宗徧流四方庵

 一応、法会の形式で。「御影供」てのは、供養する祖師の肖像(御影)を掲げてやる法要ですな。最初に10分(とタイムテーブルに書いてあった)ほど、講話がありまして。主に声明の歴史とか効用とかのお話。「講話ばっかりだと眠くなるので声明でアクセントを」とかいった辺りで微妙に笑いが(笑)。
 効用のひとつに「要点を歌にするので覚えやすい」と上げられてましたが、それは無理(笑)。歌う方はそうだろうけど聞く方は無理( ̄▽ ̄)。祭文や徳行讃くらいの速度でやってくれればいいけど、普通の声明のテンポだと、今うなってる「羅」の前が「だ」だったか「さ」だったかも覚え切らんという。

 今回はプログラム(400円)に全文がルビ付きで載っておりまして、客電もプログラムが読める程度に調光してあるので、読みつつ聞くこともできるし、両脇の電光板の字幕もルビ付きなので、それを見つつでもよし。で、途中で気づいたんですけど、ルビの通りに発音してるんですね。つまり「さう」は「そう」ではなくて「さう」のままだし、「かう」も「こう」じゃなくて「かう」なんだな。以前、「てふてふ」は実際に「てふてふ」と発音されたので「てふてふ」と書くのだ、という説を読んだことがあるんですが、そんなようなものなのか。

 真ん中に慈覚大師の御影(投影?)とお供物を置く段、下手側の段に雅楽会(笙+ひちりき+横笛)、上手側の段に献茶のためのしつらえ、手前が上下両側に3×5人ずつの僧侶、中央に導師(と世話係)。導師に向かって前列というべきなのかな、中寄りの5人×2のうち両端の2人×2がお供物を運ぶ係(運ぶ時はマスクをする)で、中の3人×2がいわゆるソリスト。2列目の舞台側の上手が銅鑼っぽい物をたたく人で、下手がシンバルっぽいのを鳴らす人。こんな感じ。

○ 祭文    供物係      供物係  ○   ○○
○  ○    教化       徳行下  ○   ○○  
○  ○    徳行上      六種   ○   ○○
○  ○    僧讃   導師  伽陀   ○   ○○
○ シンバル的 供物係      供物係  銅鑼的 ○○

 上が舞台奥。上手側は多分こんな順だったような。うろ覚えだし、そもそも口元が見えないからさ……。口元で誰が唄ってるかを見るって、大阪市教委のようなアタクシ。

 シンバル的な物(銅〔フツ〕)は、シンバルのようにぱあん!と打ち鳴らすのではなく、一度合わせた後、その2枚のお皿の振動する縁を巧妙に合わせることでさらに音を出すような感じ。銅鑼っぽい方も(銅〔ニョウ〕)、音は「ぺん!」みたいなこもったものですが、薄い上に衣で押さえていたような(←よく見えなかった)。祭文は、日時を入れるところを今日の日付と国立劇場に直して入れてました。お供物は餅(団子?)から始まって、野菜(多分)、リンゴ、餅(団子?)のあとにバナナが来てびっくりした(・_・)!。そういえば本家の仏壇(日連系。幅が1間あった)も、よくリンゴとバナナがあがってたな。「水菓子」のくくりかな。で、献茶+餅だか落雁だかみたいなもの、最後によくわかんない箱(個包装)が積んであるもの。お茶か何か? で、途中でもう一回献茶。袖から在家の人(多分。法衣でない)が運んできて、供物係の人がリレー。

 まあそれはともかくとして。教化を唄った人(多分テノールくらい)が素晴らしくてですね、うっかり涙腺ゆるんだくらい。見た目おっさんの坊さんなのになあ。あと六種と徳行の上段の人かな。低い声ではないんですが、うっとりしちゃった。
 人の声って不思議だなあと、つくづく思いますよ。曖昧な音程を正確に出す、とでもいうのか。声の中の「揺らぎ」もさることながら、倍音が出てるんじゃないかと思ったり。そんで、耳がつくづく近代西洋音階に慣れてるんだなあ、とも。微妙な音程を耳でコピーするのが基本だろうし。グレゴリオなどの古い聖歌の「揺らぎ」にも共通するものがあるとは思いますが、「似て非」の「非」にアクセントがある感じ。

 母方の菩提寺は真宗なんですが、そこの若さん(といっても還暦過ぎだ)の読経の、文末の引き方なんかは大体同じじゃないかな。まあ真宗は天台系の声明なんだそうですが(そして若さんは国音大の声楽科卒だそうな)。

 儀式とか決めごとは基本的に好きなので、いろいろ面白く見聞しました。まあそう何度も見なくてもいいような気がするけども、今回は法会だったし。般若心経は客席から唱和してる人が結構いたなあ。
 プログラムによると、天台声明は「女性的で優雅」、真言声明は「男性的でダイナミック」だそうなので、真言声明も一度聞いてみたいところ。黛敏郎の「涅槃」CDに入ってる薬師寺の声明って、最後まで聞けた例しがないんだけど、やっぱこういうのは生でないとなあ、と思いましたです。

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2013/11/08

紅葉……

 夕飯のあと、がっつり寝オチしちゃいましたよ。4時間くらい寝たのかな。目が覚めたら織田くんが滑ってた。なんか久しぶりに見たような。

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 4日の横浜スタジアム近く。
 だいぶ紅葉も始まってましたが、木によってすごくばらばらに進行している感じ。天気が悪かったので、携帯のカメラでは光が足りない……。


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2013/11/07

戻りましては1幕の最後。

 で、ぐるっと回って戻りますよ。神奈川県民ホールの「ジゼル」、1幕の最後の狂乱の場。

 6月に見た水香ちゃんのジゼルは、むしろ怒りの方が勝っていたかと思うんですが、今回は何かそういうものを超えて、一気にあちらの世界にぶっ飛んだ感がありました。まあ、どうしてもアルブレヒトの方が気になるので( ̄▽ ̄)、そういう細かい過程をこちらがぶっ飛ばして見てた、というところもあるのかもしれません。つか、1幕のそれまでがいつもの水香ちゃんよりも控えめというか、割に「年上の恋人にリードされる素直なお嬢さん」だったので、ギャップがすごいなーと。なんというか、「壮絶」とか「凄絶」とかそういう表情で、ちょっと「ぞっとする」系統に。

 ジゼルが倒れたところで駆け寄ろうとして、立ちはだかるバチルド(今回は奈良さん)に一瞬、影の場の後のガムザッティなど頭によぎりつつ(まああんなに怖くはないですが)、ここで向き合ったバチルドとアルブレヒトもまた、お互いの関係が修復不可能なことを知るのだな。こういう一瞬の芝居が面白いんだけど、往々にして見逃すわけですよ……orz。

 で。両脇にいる男2人が2人とも、「ああオレのせいだ、見てらんない」になっているわけですが。お貴族様にはちゃんとよっかかる柱……じゃなくて、従者がいるのだな。時々「何とかしてくれ」と訴えてみると「僕に言われても困りますよう」と帰ってくる感じの。森番の方までこちらも見切れなかったんですが(すまんのう)、あまりうろうろはせずに、手を出してみたり自分で引っ込めたりというのもしていなかったような。日頃の森番、意外に運動量あったんだな。

 ええまあ、アルブレヒトの方も運動量は。ジゼルが花占いを繰り返す場面で、そっと後ろから立ち上がらせようと肩(というか上腕というか)を取ろうとしたときの、「もういいんだ」という、静かな表情がたいそう印象的でした。「もういいんだ、さあいっしょに帰ろう」
 ……すぐにふりはらわれちゃいますけどね。水香ちゃんの方は対照的に壮絶な顔になってますし。で、ウィルフリードに泣きついてみたり、ジゼルのそばに行こうとして止められたりしつつ。ジゼルが剣を振り回す辺りからはやっぱりウィルの方もガチで止めに行っていたような記憶が(重量でいうと、弾くんの方が強そうだけどなあ)。

 森川ヒラリオンの方は終始泣き顔っぽく見えるのは、弾くんが陽性のタイプだったからかもしれないな。後悔型のヒラリオンでしたが、こちらは、最後にジゼルが一瞬正気になりかけて、ベルタの方へ送り出すときに笑ってなかったのが印象的でありました。あそこ、大概「ヒラリオンの笑顔がコワイ」になるんですが。

 アルブレヒトの方はといえば、やっぱりジゼルが走り始めたところでアバレルヒトに。初役の時は腰に取りすがる武尊くんを引きずり回し、振り回ししていましたが、弾くんは前からがっぷり四つ。加古川本蔵か(あれは後ろから)。やっぱりー、木村さんはこれがないとー( ̄▽ ̄)。

 ええと。いやまあいろいろ喜びつつ見てるんですが、ああいう場面の本気っぷりが好きなんですよ、そりゃ。で、ヒラリオンの前に飛び出していって、ジゼルを抱き留めたものの、自分の腕の中でずるっとジゼルが崩れていった後の呆然とした感じとか。すぐにベルタに追い払われるわ、ヒラリオンに絡まれるわで、前回はヒラリオンへの剥き出しの殺意が感じられましたが、今回はむしろ剣を拾って向かっていくものの、ウィルフリードに止められるまでもなく、もうそんな気力がほとんどないというか、アルブレヒトの方が虚脱しちゃってるような、そういう印象が。ジゼルにすがろうとしては追い払われ、という未練くささがよかったなあ。ウィルにマントを着せかけられても、ウィルに対しては相当怒ってるぽいという(←逆恨み)。

 あ、やっと1幕が終わった。

 

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2013/11/06

ひまわりその3

 そんなこんなですが、「ひまわり」の方をがんばりましょう。1959年の宮森小学校米軍機墜落事件についてです。

 映画の説明だけだとちょっとわかりづらくもあるんですが、墜落したF100ジェット戦闘機は、整備から帰ってきた機体の試験飛行のために爆弾(模擬弾ではない実弾)を搭載して嘉手納を離陸し、やっぱりちゃんと整備できてなかったってんで、海上で爆弾を投棄、嘉手納に着陸できずに飛行を続け、パイロットは丘陵地帯に機を墜落させるように機首を向けて脱出、その後、機は旋回して丘陵地よりも手前の市街地に墜落、バウンドして宮森小学校の3棟ある校舎の、真ん中の校舎の屋根をかすめて奥の6年生のクラスのある校舎(これだけ2階建)の庇に激突し、教室に破損した機体のエンジンが飛び込みます。そのかん、まき散らされたジェット燃料で、手前の2年生の校舎を含めた一帯が炎上。最初に墜落してバウンドした地点を含めて、家屋17と公民館が全焼、家屋8と幼稚園が損壊、小学校の児童12名+一般6名(幼児含む)が死亡、重軽傷者が合計210名という大事故だったわけです(死亡児童11名としてあるものは、後遺症で亡くなった1人を含まない数字)。

 これだけの事故なので、沖縄の基地被害などの本では大概触れられてはいますが、単独の資料というものはほとんど出てないんじゃないかと思います。「石川・宮森630の会」という、当時の小学生らを中心にした会が資料集をいくつか出していますが、それも新聞資料と自治体誌の類を中心にしたもので、ぢぶんの文章も概ねそれを元にしています。

 で、これは映画には出ないんですが、ぢぶんが非常に腹立たしいのはですね、当時の嘉手納基地司令官が「嘉手納基地と基地に隣接するコザ市を避けたことを評価する」というコメントを出してるんですよ(しかもその資料が米軍から出てきたのが99年という)。基地に落ちなかったのを評価するって、なんなんすか、それ。

 良太といつも遊んでいた2年生の一平には、モデルがいます。一平と同じように、ミルク給食の時間に担任の先生にひまわりを差し出し、先生に「なぜ花壇の花をちぎったの」とたしなめられ、「だから、先生にあげるよ」と言って教室を出てブランコに乗っていたところへジェット機が墜落、ブランコごと吹き飛ばされ、トイレのブロック塀に叩きつけられて亡くなりました。

 その子がなぜヒマワリを先生にあげたのかは、今となってはわかりません。しかし、映画ではこんな場面があります。
 その前日(だったかな)、放課後の教室に鞄を取りに戻った一平は、そこで担任の聡子先生と、イケメンの和樹先生が話しているのを聞いてしまいます。和樹先生は、知り合った米兵の口利きでアメリカに留学することになり、その準備として英語に慣れるために基地で働くことになって学校を退職する、と。実は聡子先生と和樹先生は婚約してたんですが、留学から帰るまで戻ってくるまで待っててくれという和樹先生に対して、聡子先生は別れよう、って言うんですね。それはまあ、2人のやりとりを通して、アメリカに対する様々な思いが吐露される場面としてあるんですが。
 しかし、一平は、つらい思いをしてるであろう聡子先生を大好きなヒマワリで元気づけたかったんだろうな、と、思い返せば切ないですが、聡子先生は立ち聞きされてたなんて知ろうはずもなく。その少し前では、一平は良太と「ミルク給食嫌い」「だったらさぼっちゃえよ」というやりとりもしてまして。

 そのことで、聡子先生は「自分が叱らなければ教室から出て行かなかったのに」、良太は「自分がさぼれと言ったから」とそれぞれ自分が一平を死なせてしまったと思いつめたまま、50年以上を過ごしてしまう。それが、良太の孫の琉一たちがゼミで証言を集めることで、一平の母親と聡子先生(と茂)が事件以来ようやく会い、良太もまたコンサートの会場でやっとその想いから解放される。
 「忘れようと思って忘れた日はなかった。やっとわかった。忘れてはいけない、それを若い人たちが教えてくれた。忘れない」

 墜落事故の現場では、米兵が阻止線を張って、駆けつけた父母や報道ともみ合い、カメラマンのカメラを取り上げる場面も再現されてます。そこで和樹先生も、例の知人の米兵に「なぜ父兄を入れないんだ」と抗議するもにべもなく、お母さんともみ合っていた米兵を思わずボコボコに殴っちゃってましたが……ええ、留学はご破算でしたでしょうな。その後、聡子先生とよりが戻ったかは気になるところです。

 この映画の原案は630の会で出している証言集だそうですが、フィクションでありながらもかなり具体的な証言に基づいて59年のパートが描かれていると思います。また白黒の映像がきれいなんだよなあ。当時の民衆のパワーが感じられつつ、良太と父親の三線の場面なんかはしっとりとして。

 ぢぶんは、沖縄とヒマワリってあまり結びついてなかったんですが、630の会の資料集にある「当時を思い起こして」描いたという炎上する校舎の絵に、大輪のヒマワリがいくつも描かれていました。白黒で印刷されているのが残念ですが、印象的な絵です。映画のラストシーンやチラシなどに使われているヒマワリ畑は、ダンナの話では南部に行くとあるそうです。糸満あたりだったかな。

 現在自主上映でかかっているだけなので見る機会はあまりないでしょうが、それだけに機会があったらぜひ。
 公式サイトはこちら。630の会はこちら

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2013/11/05

コスモス

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 2日、狭山で。

 おそらく、小さな休耕地に群生してるんだか、植えられてるんだか。だいぶなぎ倒されてましたが、とにかく青虫がすごかったわー。びっくりしたわー。


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2013/11/04

アトリエ・ドゥ・バレエ

 話があっちこっちで申し訳ないですが、今日は木村公香さんのアトリエ・ドゥ・バレエの公演に行ってきたので、そちらを。チケットのことで電話をかけたときに、「子どもたちの踊りですので、見ていただければ……」的なことをおっしゃっていたので、こちらも発表会気分で軽く出かけたのですが、なんの、その子どもたちの踊りがとっても楽しかったです(^▽^)!

 幼児まで出ていたこともありますが、人数がすごい。そして専科から幼児まで、その大人数のひとりひとりがしっかりと自分の役割を演じていて、すっかり感心してしまいましたよ。

 いちばん感心したのは、舞台への出入りです。これはあちこちの発表会を見ていつも思うのですが、一生懸命やってても、バレエ特有の両手を前後に、あるいは前と横とにしながら歩く/走るというのはなにかわざとらしいというか、きれいに見せるというのは大変なんですよね。で、小学生くらいまでは、出入りは全部手は腰、ってしてるところもあって、それはそれでひとつの工夫だと思うんですが。
 それが、ここの生徒さんたちは、みんな自然にきれいなんですよ。両手を前から横に開きながら走って出る、というようなところでも、腕がすごく自然なんですね。名門って、こういうところが違うんだなあと。

 プログラムを読むまで忘れてたんですが、以前、エリアナ・パブロワを偲ぶ企画公演がやはり横浜であって、そのときに公香さんの振付のハンガリー舞曲をやったのを見てるんですね。多分、ダンサーはアトリエの生徒さんではなかったと思うんですが。今回も、モルダビア舞曲(モイセーエフ舞踊団作品)やハンガリア舞曲、それに友佳理さん振付の「冬の贈り物」の中でもロシア系(多分)の民族舞踊から想を得たような踊りが多く踊られ、クラシックとともに、こうした民族舞踊の系統に強い、という特色もあるのかな、と。そういえば、ここの卒業生で以前東バにいらした山本亜弓さんのマズルカ(白鳥の湖の)が好きでしたのよ、ぢぶん。

 実際、モルダビア舞曲は一番客席が盛り上がっていたんではないだろうか(←ぢぶんはかなり盛り上がりました 笑)。

 そんなわけで、民族舞踊系から、レ・シル、ライモンダ、ストーリーのある1幕ものに、マクシーモワを偲ぶ映像作品と盛りだくさん。まとめて、格納庫の方へ書ければと思います〜。

 男性はさすがに「成人の部」にお一人だけであとはゲストですが、OBの内藤悠太さんと小野寺正太さんが出演。内藤さん、大活躍だったな。ほかに、以前熊川さんのところにいらした(多分)西野隼人さんと、谷の酒井大さん、新国のクロフォードさん、そんでなんと良太くんがΣ( ̄ロ ̄lll)! あとは知らない方が何人かと、ボリショイ関係がお二人(「冬の贈り物」の老人役)。エレーナ・フョードロワさんて、ニコライさんのご家族だろうか。ちなみに、内藤さん、小野寺さん以外はライモンダ(グランパ)要員で、西野さんがジャンでした。良太くんは第一ソリストの4人の1人。すっかり大人になって、今東バにいても力弥はもう無理かもなあと思いつつ、今レンスキー踊ったら面白いだろうなあ、とも思いましたよ。しくしく。

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2013/11/03

ひまわりその2

 さて「ひまわり」。

 映画の始まり(冒頭部分を除いて)は、2004年現在でした。そこで沖国大のヘリ墜落事故に遭遇した良太は、59年の日々へ帰っていきます。

 このパートは白黒で描かれ、ぶかぶかのランニングに短パン、いがぐり頭の少年達は、なんとはなしに昔公民館で見た映画を思い出させたりして。小学6年の良太の遊び相手は、同級生の豊と茂、それに市場の食堂の一人息子で2年生の一平。そこへ北部(どこだっけな)から良太のクラスに広子、一平のクラスには昌代(だったかな)の姉妹が転校してきます。自分の隣の席に広子が来た良太はもうドキドキだよーヽ(´▽`)/。

 良太には、米軍機が飛来すると、良太がどこにいてもすっ飛んできて「戦争が始まるから隠れろ」というオバアがいて、ちょっとみんな困ってる。オバアは沖縄戦のときに日本軍のガマ追い出しにあって、子どもを亡くした経験があった。考えてみれば、映画の中の「沖縄戦」は、時々人の口の端にのぼるけれど、具体的にはここと、一平のクラスで花壇にひまわりを植えるときに、担任の聡子先生が「沖縄戦で死んだ友達の好きだった花」という話をするときと、茂の家の人(兄?)が、捕虜収容所から帰ってきたら土地が米軍に取られていたという話をするときくらいなんだな。

 農作業を終えた良太の父が三線を弾いて唄うのが「汗水節」。それを見よう見まねでコピーする良太。茂の家は闘牛の牛を飼っていて、遊び回っては一平の家の食堂でかき氷をごちそうになったり、市場の人たちは辻芸人に夢中になったり、小学校のイケメン先生は知り合った米兵の口利きでアメリカ留学が決まりかけ、本場の民主主義を学ぶんだと意気込み、焦土となった沖縄にもそれなりに「復興」が見え始めて人々は活気づいている。
 ……いや、かき氷が出た後で「三線弾いて」とか言うなよ一平、溶けるから先に食えよ良太! みんなも手拍子打ってないで溶ける前に食えよ! と余計なことが気になったりするのは相変わらずなんだけどさ( ̄▽ ̄)。

 59年。逆算すると良太は47年の生まれ。沖縄戦の後に生まれた子どもたちは、地域全体の希望でもあったんだろうなあと、市場の場面などを見ても思うのですよ。それだけに、宮森小の事件は大きかったのではないかと。

 事件については別項にまとめたいと思いますが。

 この事故で、豊と広子、そして一平を失った良太。沖国大のヘリ事故と、2012年までの間の描写がないのですが、そのかんに良太はおそらく妻と死に別れて(←最初の方に妻が出てくる)、離婚して二人の子どもを抱えた娘(←これは最初の方で説明される)と同居してるがひきこもり状態(←と琉一が言う)、とまあ推測はできるんだけど、その辺りはちょっと説明が欲しかったな。くどくなるかな。

 くどくなるといえば、ゼミ生のゆきなはややキレやすいタイプに描いてあるんだけど、基地=諸悪の根源に彼女が至る道筋みたいなものは、もう少していねいでもいいと思うんだよなあ。
 東京から来た男子生徒(忘れた)は、沖国大に来た理由を、「修学旅行で沖縄に来て気に入った」というけれど、「修学旅行」の中には「平和教育」も多少は混ざっているはずで、でもそういうこと言うのは空気読んでない人、みたいなニュアンスがビミョーにあって面白かったな。「基地と生活」の矛盾の部分は加奈が引き受け、辺野古出身の女学生が現地案内を引き受け、というふうに、ゼミ生たちのそれぞれが(やや説明的ながらも)役割を与えられつつ、学生らしい(ある種無邪気な)パワーが感じられるのはよかったな。

 ……終わらんかった……orz。

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2013/11/02

ひまわりその1

 11月はカルメンなんですが、葉巻のいいイラストなんぞあるわけもなく、さりとて牛もあんまりうまくないんだよな……。つことで季節の月。11月って、例年は紅葉のはずなんですが、ここ東京北部では色づいてる葉っぱなんかありゃせんがな……。今年はどうなってるのか、なったのか。

 そんな中、映画「ひまわり 沖縄は忘れないあの日の空を」を見て参りました。狭山市民会館での自主上映。1月末の新宿でのロードショーを逃しちゃったら、見るのに10ヶ月もかかっちゃったよ! 制作協力券(1000円)は「公開から1年有効」だったんだけど、なんとか使えました。よかった……。公式サイトはこちら

 2004年沖縄。孫の「お守り」のために沖国大前のバス停でバスを降りた良太(長塚京三)は、孫の琉一とともに大学に墜落する米軍ヘリを目撃する。良太は、1959年に宮森小学校に米軍ジェット機が墜落した事故で友人たちを亡くし、自らも腕に残る傷を負っていたのだ。
 時は過ぎて2012年。良太は琉一たちと暮らすようになったものの、三線を弾くこともなく、小鳥だけを相手に引きこもってしまっていた。沖国大の学生となった琉一(須賀健太)は、同じゼミ生で恋人の加奈(能年玲奈)らと、沖国大のヘリ墜落事故、さらには宮森小のジェット機墜落事故を調べることにする。二つの事故を調べ、被害者や遺族の聞き取りを続けるうちに、ゼミ生のゆきなは米軍基地がある限り沖縄は加害者ではないのか、基地で働く人も共犯ではないのかと考え、基地で働く父を持つ加奈はいたたまれずにゼミをやめてしまう。また、ゼミの男子が米兵に暴行を受けたことをきっかけに、琉一らは基地問題をコンサートで訴えようと、実行委員会を作り、準備に奔走する。しかしそのことで琉一と加奈はますますぎくしゃくしてしまう。そしてピースコンサートの日、「特別ゲスト」として三線を手にした良太は舞台の上から、亡くなった友人たちを見る……。

 埼玉のグループの自主上映とて、プログラムがないので詳しい配役なんかが今ひとつわからなかったりしますが。始めに主催者からの挨拶の中で、狭山・入間にまたがるジョンソン基地(現入間基地)での相次いだ米軍機の事故、昨年の入間の航空祭でのブルーインパルスのバードストライクなどに触れ、狭山でこの映画を上映する意義についてわかりやすく説明があったのが、たいへんよかったと思います。欲をいえば99年の自衛隊機墜落事故にも触れてほしかったけども。あれは機の運用に問題があったという記憶があるんだよ。「チェック」の日誌はほんとに便利だったよなあ……、と廃刊になってからつくづく思いますわ。ええ、毎号2晩徹夜して作ってたの、ぢぶんですけど。ちなみにジョンソン〜入間基地の事故についてはこちらの「歴史」に詳しく。

 監督は及川善弘氏。多分、作品を見るのは初めてですが、すごくいい絵を撮る人だなあ、と。冒頭、あれは夜明けなのか、海を見つめながら良太が三線を弾きつつ唄う、それだけでもう「ぐわっ」と来るわけですよ。またその長塚京三がいいんだー 。・゚・(ノд`)・゚・。。ファンの身びいき差し引いてもすごくいいんだ、これが……。いいジジイになったよ……しくしく。

 つづきます。

 

 

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2013/11/01

OFCカルミナ・ブラーナその2

 続き。

 バリトンの駒田敏章さんがとてもよかったですー。どこかのソロで歌い出しがオケに負けたかな? と思ったのが1曲ありましたが、それも曲中で盛り返してました。もともと低音好きなので、バリトンソロの多いこの曲はたいへんにお得( ̄▽ ̄)。迫力とか気合いとか凄みとか、いろいろ思いつくんだけどそれらとはちょっとズレたような感じもあって、強いて言えば「かっちょええー!」なのか、やっぱり。うんうん。かっちょよかったですヽ(´▽`)/。と思ったら、前回も書いてた(こちら)。黒トレンチ(ハーフトレンチ?)に中も黒づくめで、ちょっと「地獄系」(なんだそれは)なのがまた似合う。

 佐多作品のお楽しみのひとつ、堀内充さんは以前よりも出番が減ったのかな(最初の方の小柄な女性とのデュオが以前は堀内さんだったような気がしたんだけど、単に記憶違いかも)。ロースト・スワンのスワンと、あといくつか。スワンは当て振りなんだろうか。男性にリフトされるところもあるから、もともと小柄な人向けの役だと思うけども。今回は、なんというか、「ロースト」感が高い。って、ぢぶんでも他人に伝わる言い方じゃないと思うけど、なんかこう、ローストされたときの軽い飴色っぽいああいうイメージが。
 あとは3人が馬に乗って行ったり来たりするところと、アンサンブルをいくつか、かな。さすがにスタミナは落ちたかな? と思う場面もあるし、若い人のように高くは跳ばないけど、ザンレールの多い振りを十分にこなして、しかもやっぱり美しいんですよ。基本に忠実にやってきた人の美しさなんですよね。プロポーション的にはやっぱり一世代前で、上背があって手足の長い人がそれで見せられるのとはまたちがって。友佳理さんのシルフについて「まるで形状記憶合金がその形に自然に戻るかのようなポージング」というようなことを書いたことがあったけど、そういう感じ。意識してなくてもその形になるんだろうなあ、という。
 アンサンブルでも、すっと目が行くけど(単に自分がファンだからかー)、石井さんや三木さんが、ずいぶんそれに追いつくような存在感を持ち始めていて、なかなかだなー、と。

 そして何気にコロスにまぎれてる堀内さんがカワイイよ……( ̄▽ ̄)。

 コロスと言えば、あれは「フローレ」って聞こえたような気がするから7曲めなのかな? 女性アンサンブルと男性2人が交互に行ったり来たりする。女声合唱→ハミングの繰り返しの結構長い曲。あれの女声コロスの振りが好きだったなあ。

 そういえば複数の小さなアンサンブルで、上手から下手、下手から上手へ通り抜けていくような振りが結構多かったような気も。

 そうそう、児童合唱団! 大人の合唱団やコロスが黒衣装の中、児童合唱団は白の上下で後半に2曲。児童合唱団なので、コロスのような振りではないけれど、中央の舞台(の上にしつらえてある一段高くなってるところ)で、ちょっとした振り(ややお遊戯的な)と、歩きながらフォーメーションを入れ替えるというか。歌の合間にいくつかのパートに別れてぐるぐる歩いてまた元の列に戻る、というそれだけなんだけど、それだけで結構見せてしまうんだな。これも音の持ってる力と無関係ではないのかも。

 それは最後の場面でも同じで、あれも言ってみれば輪になってぐるぐる走りながら手をたたいてるだけのようなものなんだけど(笑)、それはやっぱり「だけのようなもの」であって「だけ」じゃないといいますか。それに心が揺さぶられてしまうのは、それはもちろんやってる人たちがひとかどの人たちであるからなんですが、それ以上に互いに内包している原初的な何か、であるような気もします。
 そんなことも含めて、前回の「春の祭典」というイメージがあったんだろうな、と。

 お、きれいにまとまったような。

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