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2013/11/07

戻りましては1幕の最後。

 で、ぐるっと回って戻りますよ。神奈川県民ホールの「ジゼル」、1幕の最後の狂乱の場。

 6月に見た水香ちゃんのジゼルは、むしろ怒りの方が勝っていたかと思うんですが、今回は何かそういうものを超えて、一気にあちらの世界にぶっ飛んだ感がありました。まあ、どうしてもアルブレヒトの方が気になるので( ̄▽ ̄)、そういう細かい過程をこちらがぶっ飛ばして見てた、というところもあるのかもしれません。つか、1幕のそれまでがいつもの水香ちゃんよりも控えめというか、割に「年上の恋人にリードされる素直なお嬢さん」だったので、ギャップがすごいなーと。なんというか、「壮絶」とか「凄絶」とかそういう表情で、ちょっと「ぞっとする」系統に。

 ジゼルが倒れたところで駆け寄ろうとして、立ちはだかるバチルド(今回は奈良さん)に一瞬、影の場の後のガムザッティなど頭によぎりつつ(まああんなに怖くはないですが)、ここで向き合ったバチルドとアルブレヒトもまた、お互いの関係が修復不可能なことを知るのだな。こういう一瞬の芝居が面白いんだけど、往々にして見逃すわけですよ……orz。

 で。両脇にいる男2人が2人とも、「ああオレのせいだ、見てらんない」になっているわけですが。お貴族様にはちゃんとよっかかる柱……じゃなくて、従者がいるのだな。時々「何とかしてくれ」と訴えてみると「僕に言われても困りますよう」と帰ってくる感じの。森番の方までこちらも見切れなかったんですが(すまんのう)、あまりうろうろはせずに、手を出してみたり自分で引っ込めたりというのもしていなかったような。日頃の森番、意外に運動量あったんだな。

 ええまあ、アルブレヒトの方も運動量は。ジゼルが花占いを繰り返す場面で、そっと後ろから立ち上がらせようと肩(というか上腕というか)を取ろうとしたときの、「もういいんだ」という、静かな表情がたいそう印象的でした。「もういいんだ、さあいっしょに帰ろう」
 ……すぐにふりはらわれちゃいますけどね。水香ちゃんの方は対照的に壮絶な顔になってますし。で、ウィルフリードに泣きついてみたり、ジゼルのそばに行こうとして止められたりしつつ。ジゼルが剣を振り回す辺りからはやっぱりウィルの方もガチで止めに行っていたような記憶が(重量でいうと、弾くんの方が強そうだけどなあ)。

 森川ヒラリオンの方は終始泣き顔っぽく見えるのは、弾くんが陽性のタイプだったからかもしれないな。後悔型のヒラリオンでしたが、こちらは、最後にジゼルが一瞬正気になりかけて、ベルタの方へ送り出すときに笑ってなかったのが印象的でありました。あそこ、大概「ヒラリオンの笑顔がコワイ」になるんですが。

 アルブレヒトの方はといえば、やっぱりジゼルが走り始めたところでアバレルヒトに。初役の時は腰に取りすがる武尊くんを引きずり回し、振り回ししていましたが、弾くんは前からがっぷり四つ。加古川本蔵か(あれは後ろから)。やっぱりー、木村さんはこれがないとー( ̄▽ ̄)。

 ええと。いやまあいろいろ喜びつつ見てるんですが、ああいう場面の本気っぷりが好きなんですよ、そりゃ。で、ヒラリオンの前に飛び出していって、ジゼルを抱き留めたものの、自分の腕の中でずるっとジゼルが崩れていった後の呆然とした感じとか。すぐにベルタに追い払われるわ、ヒラリオンに絡まれるわで、前回はヒラリオンへの剥き出しの殺意が感じられましたが、今回はむしろ剣を拾って向かっていくものの、ウィルフリードに止められるまでもなく、もうそんな気力がほとんどないというか、アルブレヒトの方が虚脱しちゃってるような、そういう印象が。ジゼルにすがろうとしては追い払われ、という未練くささがよかったなあ。ウィルにマントを着せかけられても、ウィルに対しては相当怒ってるぽいという(←逆恨み)。

 あ、やっと1幕が終わった。

 

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