ひまわりその1
11月はカルメンなんですが、葉巻のいいイラストなんぞあるわけもなく、さりとて牛もあんまりうまくないんだよな……。つことで季節の月。11月って、例年は紅葉のはずなんですが、ここ東京北部では色づいてる葉っぱなんかありゃせんがな……。今年はどうなってるのか、なったのか。
そんな中、映画「ひまわり 沖縄は忘れないあの日の空を」を見て参りました。狭山市民会館での自主上映。1月末の新宿でのロードショーを逃しちゃったら、見るのに10ヶ月もかかっちゃったよ! 制作協力券(1000円)は「公開から1年有効」だったんだけど、なんとか使えました。よかった……。公式サイトはこちら。
2004年沖縄。孫の「お守り」のために沖国大前のバス停でバスを降りた良太(長塚京三)は、孫の琉一とともに大学に墜落する米軍ヘリを目撃する。良太は、1959年に宮森小学校に米軍ジェット機が墜落した事故で友人たちを亡くし、自らも腕に残る傷を負っていたのだ。
時は過ぎて2012年。良太は琉一たちと暮らすようになったものの、三線を弾くこともなく、小鳥だけを相手に引きこもってしまっていた。沖国大の学生となった琉一(須賀健太)は、同じゼミ生で恋人の加奈(能年玲奈)らと、沖国大のヘリ墜落事故、さらには宮森小のジェット機墜落事故を調べることにする。二つの事故を調べ、被害者や遺族の聞き取りを続けるうちに、ゼミ生のゆきなは米軍基地がある限り沖縄は加害者ではないのか、基地で働く人も共犯ではないのかと考え、基地で働く父を持つ加奈はいたたまれずにゼミをやめてしまう。また、ゼミの男子が米兵に暴行を受けたことをきっかけに、琉一らは基地問題をコンサートで訴えようと、実行委員会を作り、準備に奔走する。しかしそのことで琉一と加奈はますますぎくしゃくしてしまう。そしてピースコンサートの日、「特別ゲスト」として三線を手にした良太は舞台の上から、亡くなった友人たちを見る……。
埼玉のグループの自主上映とて、プログラムがないので詳しい配役なんかが今ひとつわからなかったりしますが。始めに主催者からの挨拶の中で、狭山・入間にまたがるジョンソン基地(現入間基地)での相次いだ米軍機の事故、昨年の入間の航空祭でのブルーインパルスのバードストライクなどに触れ、狭山でこの映画を上映する意義についてわかりやすく説明があったのが、たいへんよかったと思います。欲をいえば99年の自衛隊機墜落事故にも触れてほしかったけども。あれは機の運用に問題があったという記憶があるんだよ。「チェック」の日誌はほんとに便利だったよなあ……、と廃刊になってからつくづく思いますわ。ええ、毎号2晩徹夜して作ってたの、ぢぶんですけど。ちなみにジョンソン〜入間基地の事故についてはこちらの「歴史」に詳しく。
監督は及川善弘氏。多分、作品を見るのは初めてですが、すごくいい絵を撮る人だなあ、と。冒頭、あれは夜明けなのか、海を見つめながら良太が三線を弾きつつ唄う、それだけでもう「ぐわっ」と来るわけですよ。またその長塚京三がいいんだー 。・゚・(ノд`)・゚・。。ファンの身びいき差し引いてもすごくいいんだ、これが……。いいジジイになったよ……しくしく。
つづきます。
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